2010/07/11　バニラビーンズ　原宿 KDDIデザイニングスタジオ

バニビファンにはもうおなじみの原宿Kスタ。TOKYO FMの公開生放送にゲスト出演したついでにミニライブをやる…ということで見てきました。14時と16時の2回ステージでしたが、1回目はタワーレコードでののあのわと重なったため残念ながらパス。2回目だけの参加でした。

渋谷から移動すると、1回目終了から1時間近く経ってるのに、まだサイン会（握手会）が続いている。このファンへの丁寧な対応には、毎回本当に頭が下がる。そんなバニビを横目に見ながら2回目の列に並ぶ。センターブロックじゃないけど視界の良い場所を確保。
定刻になると司会のお姉さんの案内に引き続いてバニラビーンズ登場。バックトラックによる2人だけでのステージ。セットリストは、「LOVE＆HATE」「D＆D」「ニコラ」「東京は夜の七時」「ユーラヴミー」…の全5曲。わりと最近の定番曲を完全網羅という感じ。1回目と差し替えた曲とかあったのだろうか。「東京…」ではお客さんに振り付け指導も。大きなライブでみんなでやったら楽しいかもね。
恒例の自己紹介MC。レナさんのお気に入りアイドルは、「心の底から北乃きいちゃんが大好きですっ！」と力を込めて。これは、ちょうど前々日、フライデーが北乃さんの熱愛を報じたことを受けたもの。お客さん一同ニヤリ。でも、レナさんの路チュー写真が出回ったらみんな悲しむから注意してね。一方のリサさん「好きな食べ物はフォアグラですが、この近くでは『うかい亭』が美味しいですよ…」とグルメ情報も提供。「2万4000円のランチコースがお手頃でいいですよ…」。お客さん力のない笑い。その他、告知関係もいろいろ。8月のアイドルフェスへの出演や9月のベストアルバムリリースなど。このへん聞いてると、改めてトークのうまさに感心してしまう。レナさんがボケ、リサさんがツッコミ…という役割分担もうまい具合にできてて、もはや芸人並み…といっても過言ではないかもしれない。以前は「MCはグダグダ、でもそこがいい」的なレポをけっこう書いた気がするんだけど、今や安心して聞いていられるレベルと太鼓判を押したいくらいだ。約30分。

この日はあまりスペシャル感はなかったけど、いつ見ても楽しいバニラビーンズ。この日は公開放送も入れれば3ステージ＋サイン会（握手会）2回…とものすごく頑張った一日でした。お疲れさまでした。

開演16時05分→終演16時35分。

2010/07/11　のあのわ　渋谷 タワーレコード（STAGE ONE）

6月リリースのシングル「グラデーション」購入者を招待してのスペシャルライブ。「のあのわのあのわくわくはのあのわのわのなかに」…というタイトルはタイプミスしてないか確認するのが大変です。整理券の番号はけっこう若かったのですが、開演3分前くらいに入場したので視界はいまひとつ。実際のステージとモニターを半々で見てた感じでしょうか。

この日もメンバー5人でのステージ（ボーカル/チェロ、ギター、ベース、キーボード、ドラムス）。セットリストは、「Your Song」「カエルのうた」「新曲」「グラデーション」「リズム」「流星」「STAR HOUSE」「heavenly」「もぐらは鳥になる（日本語バージョン）」「ゆめの在りか」…の全10曲。ボリュームたっぷり、そして来てるお客さんがCDを買ってくれた人＝ファンということを意識したバラエティーに富んだ選曲だった。
オープニングが「Your Song」というのも、個人的には初めてのことだった。普通は代表曲であり、つかみにぴったりの「SPECTACLE」あたりでスタートすることが多いから、いきなりこの段階で新鮮である。2曲目はおなじみのライブ映えするナンバー。3曲目は8月にリリース予定の新アルバムからの曲。いちおうYukkoさんがタイトルをコールしてたのだけどよく聞き取れなかった。「マイガール」あたりだろうか。アップテンポで密度の高い、ある意味で夏らしいサウンドだなと思った。続く「グラデーション」、6曲目の「流星」、そして英語バージョンが「グラデーション」のC/W曲になっていた「もぐらは鳥になる」…あたりが、その新作アルバム「マジカルサーカス」に収録される曲ということになる。このへんの情報は、ライブ後自宅に戻ってセットリストの答え合わせをしている中で分かったことで、ライブの最中にはわりと白紙の状態で聴いていた。その時の素直な感想として、この日のベスト曲は「流星」と「もぐらは鳥になる」だろうな…という気がしていた。「流星」はじっくり聴かせるタイプの曲で思わず惹きつけられた。そして「もぐら…」はためていた力を思い切り解き放つような、これも夏らしい勢いと爽快感を感じさせるナンバーになっている。新作アルバムが非常に楽しみになってくるような両曲が強く印象に残ったこの日のライブだった。
MCで特筆すべきこととしては、「今日から（メンバー全員の）衣装が新しい夏バージョンになりました！」…という話。ボーカルのYukkoさんだけはさすがに何パターンかの衣装があったらしいのだけど、楽器の男性メンバーは冬からずっと同じ衣装で通してたのだそう。ベースのnakame氏曰く「何日かライブが続いたりしたら汗だくでもう大変…」だったとのこと。ちなみに新衣装は、NEWアルバムのコンセプトにあわせて「サーカスっぽいデザイン」だそうだ。この日は視界が悪くてよく見えなかったので、次回見通しの良い時にチェックしてみたいな。
…という感じで、演奏やボーカルについては、こと細かくは書かなかったけど、きっちりしたアレンジに仕上げてくる彼ららしい非常に完成度の高いものだった。充実した内容だったと思う。終演後、この手のイベントには珍しくしばらくアンコールを求める拍手が続いていた。全10曲、約55分。

アルバム「マジカルサーカス」は、かなり夏っぽい仕上がりになってそうで楽しみ。でもリリース絡みのイベントは、いきなり秋のワンマンツアーみたいで、この日も11月の東京公演の「超先行予約」をやってたけど、さすがに5カ月も先では手が出しにくいかな…。夏フェスにはいくつか出るみたいですが。

開演14時→終演14時55分。

2010/07/10　天野 月　新宿 タワーレコード（インストア）

アルバム「Licht」のプロモーションイベント。天野月さんを生で見たのはいつ以来だろう…と調べてみると、なんと最後が約7年前の2003年8月。当然、天野月子時代です。最近は作家に専念していた彼女が再度CDリリースということで、久々に聴いてみたいな…と思って出かけてみました。

整理券がなかったのでほぼ最後列で。しかし、ステージの下手（しもて）側に回り込むとわりと視界の良いスペースもあったりする。久しぶりに見る天野さんは髪が短くなったのかな。以前はロングのイメージが強かったので、肩に届かないぐらいのボブが新鮮。この日はサポートにギター（おなじみのシャラさん）。バックトラックを併用した2人でのステージ。
歌ったのは3曲。いずれもミディアムナンバー。インストアだからおとなしいアレンジなのか、とも思ったのだけど、バックトラックを使ってたことを考えると、CDもたぶんこんな雰囲気なのだろう。1曲目は全体的に柔らかい曲調、2曲目は中欧風というか、やはり穏やかな民俗調のメロディーが印象に残る。最後の3曲目は、彼女らしいどこかセツナい旋律の曲だけど、かつてのように爆発させるのではなくじっくりと歌う感じかな。歌詞は細かく聴き取ってないので何ともいえない。そして、歌唱については、曲の良さをばっちり引き出していたかというと、やや物足りなさを感じてしまった。そんな楽曲とボーカルの関係は、7年たっても意外と変わってないものだな〜というのが、素直な感想だっただろうか。全3曲、約23分。

MCは全体的に声が小さすぎて、何を言ってるのかほとんど聞き取れない。この日のお客さんは、冒頭で天野さんが「こんばんわ」と挨拶すると、いっせいに「こんばんわ〜！」と返す非常によく訓練された（？）ファンが多かったので文句は出てなかったみたいだけど、一般ファンへのアピールを考えたらもうちょっと何とかしてほしいところだったかも。ただ、唯一よく聞き取れたこのエピソードはおもしろかった。「（ワールドカップの）サッカー、私一秒たりともテレビで見てないんですよ。珍しいって言われたんですけど、じゃあシャラさんは？って訊いたら、俺も…だって」。思わず笑っちゃいました。ちなみに会場のお客さんでも「ワールドカップを一秒も見てない人」はチラホラいましたね。

開演19時→終演19時23分。