2024/03/27　ニコニコ♡STAGE、ニコニコ♡LOVERS、ニコニコ♡PRINCESS　上野広小路 異世界アイドルシアターニコニコ劇場

ニコグル3マンライブ「3月お客様お誕生日公演」。解散ライブを4日後に控えたニコステにとって最後のニコ劇出演でもあった。お客さんも多めだったけど、なんとか2列目下手寄りの席を確保できた。柱より前なのでステージはけっこう近い。至近距離から見る最後のニコステちゃんだったかも…。

○「ニコニコ♡PRINCESS」　メンバー3人でのステージ（天羽りんかさん、宮澤葵さん休演）。セットリストは、「GIRLS POWER」「ギミギミ!」「トロピカル☆マーメイド」「弱気なビット」「この夢の延長線」…の全5曲。
3人バージョンのニコぷりを見るのははじめて。2人もいないと普段とはまったく別ものの感覚でかえって新鮮に見ることができた。衣装はケープのついた冬バージョン。大天使るなさんだけは、暑いのかケープをはずして着ている。若さやね〜。MCではメンバーで3月生まれの月依なのはさんにもおめでとうコール。告知では、4月のからさきあみさん生誕のゲストに、ニコストの初期メンを呼ぶのでお楽しみに…というアナウンスも。一瞬、これはすごそう！と思ったのだけど、本当に立ち上げ時のメンバーだとあみごん以外でわかるのは石原すずかさんくらい。かなりの古参じゃないとピンとこないかも。約26分。

○「ニコニコ♡LOVERS」　メンバー7人でのステージ。セットリストは、「半分魔法少女」「HOPPiNG NOW!」「私だけのストーリー」「愛と平和のLOVE＆PEACE!」「夢見る恋ウサギ」…の全5曲。
衣装は最新の白バージョン。ライブで見るのは2回目。今のニコラバの雰囲気にぴったりの清楚感あふれるビジュアルでかわいい。セトリでは、定番曲にまじって比較的新しい「愛と平和のLOVE＆PEACE!」も聴くことができた。新曲を投入してもライブではどうしても盛り上がりやすい定番曲や初期曲が多くなってしまう…というのは、どこのグループでも共通の現象かもしれない。個人的には新曲もどんどん聴きたい派。メンバーでは、前回「落合美梅さんから目が離せない」と書いたのだけど、この日もまったくそう。ほんとうに見るたびに良くなっていく感じ。たまたまだけど座っていた席の正面にきてくれる時間も多くてうれしかったわ〜。約23分。

○「ニコニコ♡STAGE」　メンバー3人でのステージ。セットリストは、「曖昧MONSTER NIGHT」「世界共通言語ネコ語計画」「ハッピーニューイヤーおもち」「もしも君と僕がひょんなことから異世界に迷い込んで恋に落ちたら」「カメレオキャッツ」…の全5曲。
小鳥遊めるさん卒業ライブ以来のニコステ。当然ながら3人体制になってから見るのははじめてだ。めるめるがいなくて「やっぱり寂しいな」なんて感想になったらどうしよう…という懸念も少しはしていたのだが、実際にライブがはじまると3人でもニコステはニコステだったね〜。パワフルで素直に楽しいステージだった。メンバーの頑張りももちろん大きいし、同時に楽曲の力も確実にあると思う。この独特の世界に一度入り込んだらもう抜けられないよ！ 「おもち」最後の「ごちそうさまでした」のセリフを引き継いだのはレイガーちゃん。「もし僕」間奏の「はないちもんめ」は3人でもしっかりとやる。この日はレイガーちゃんがゆっきーを選んでりおちゃんが泣くことに。「カメレオ」のツーステは全員そろってフル尺！ 残りわずかとはいえ随所に見どころ＆聴きどころがあった。

■衣装はニコスイのチェックバージョン。
■MCでは「今日は最後のニコ劇出演」「めるちゃんと元マネジャーのしばたさんも来てくれて」「めるちゃんの前でやる『曖昧MONSTER NIGHT』、緊張した〜」といった話など。
■全曲終わった後は、みなみゆきさんがメインでニコ劇の思い出を語ってくれた。「最初の頃のニコ劇は会議室っぽいとか言われて評判よくなかった」「でもスタッフさんはじめ徐々に設備を整えてくれて」「ライブを重ねるごとに周年とか生誕とかいろんな思い出も増えて」「どんどん自分たちのホーム、ファンにも居心地のいい場所になっていったのがうれしかった」…的な感じだったかな。ニコ劇ラストらしい気持ちのこもったトークだった。
■次回ライブは4日後の「みなみゆき卒業＆ニコステ解散ライブ」（＠パームス）。ニコスト→ニコスイ→ニコステと続いてきたグループの歴史にもひとつの大きな節目が訪れることになる。…と書いたところで、急に「ひょっとしてこれで終わりじゃないんじゃないか」という気がしてきた。キーパーソンはSPPに残る宇津木りおさんと雷神サンダーレイガーさん。2人いれば何かがはじまる？ なぜならニコステだってその前のグループから残ったのは青山ゆのんさんと小鳥遊めるさんの2人だけだったのだから。というわけで後継グループ「あり」の方に賭けてみたい。
■全5曲、約24分。

正式には3月誕生祝いライブだったけど、終盤の雰囲気はやはり「ニコステ解散ライブ前夜祭」。勝手に後継グループありなのでは？…などと書いたけど、まずは解散ライブに向けて集中を高めていかなくては。ニコステの集大成を見せてくれるはずだ。

開演19時41分→終演20時58分。

2024/03/23　平野友里（ゆり丸）、2＆、ゆらぴこ、文坂なの、まりえ(42)　渋谷 Studio Freedom

「NEW SPRING LIVE」。ソロアイドル6組が出演した土曜日の昼帯イベント。お目当ては文坂なのさん。会場のStudio Freedomはライブハウスとパーティー会場の中間的なホールかな。エプロンステージやその周辺のフロアなどがやや特殊な構造になっている。※入場した時間の関係で感想は2組目から。

○「まりえ（42）」　バックトラックを使った1人でのステージ（以下全組同じ）。予備知識なしでの初見。名前についてる「（42）」は年齢だそうで、自己紹介も「42歳の現役アイドル」となっている。楽曲はロックベースのアニソン的なサウンド。アイドルとしたら超ベテランだが、年齢非公表でやってる声優やアニソンシンガーなら同年代もそれなりにいそうな気がする。ボーカルがけっこうハスキーボイスなので、若ぶるよりも逆に年齢を前面に出してしまえということなのかも。全4曲、約20分。

○「文坂なの」　ライブを見るのは約3週間ぶりで28回目。セットリストは、「エヴァーブルー・ラプソディー」「妄想ワンルームワンダーランド」「ため息さえも」「輝きin my love」「好印象な恋しよう」…の全5曲。
この日の持ち時間は各20分。かなりコンパクトなステージになることはわかっていたので集中力を高めて臨んだ。そんなファンの気持ちに応えてか、短い時間に5曲も詰め込んでくれたセトリで聴きごたえあったね。序盤はマイクスタンドを使った2曲。「エヴァーブルー・ラプソディー」「妄想ワンルームワンダーランド」…と、オープニングからテンション高め。「妄想…」は、ウサミミっぽい振りつけがかわいいわけだけど、この日発見した手を身体のわきでバタバタさせるところもなかなか楽しい〜。振り付けしたのは、この日も出演してるゆり丸さん。いいね！
マイクスタンドを片づけてからはエプロンステージにも出てきて歌ってくれた。この張り出しステージ、よく見ると透明なアクリル板でできている。しかもけっこう高さがあるので、なのたんも最初はこわごわ…みたいな感じで乗っていた。この日は夕方に横須賀でもう1本イベントに出演して日帰り。まさに弾丸遠征。お疲れさまでした。約21分。

○「ゆらぴこ」　ライブを見るのは約9カ月ぶりで2回目。登場するやいなや、「みんなこっち来て〜！」とファンをエプロンステージ周辺に集結させる。この強引さこそがゆらぴこさん。その後もお客さんをマイクスタンドがわりに使ったり、モッシュやらせたり、曲中にフロアに降りてダーツをやったり、見にきていた知り合いをステージに引きあげて一緒に歌ったり…とやりたい放題。猫みたいなニット帽やカラフルな衣装、ロックというよりポップ色が強い楽曲…などアイドルらしいかわいい外見とのギャップがこの日もすごかった。全5曲、約20分。

○「2＆」　ライブを見るのは約3カ月ぶりで3回目。ワインレッドのミニワンピースで登場。これまでモンドリアン風のくっきりした配色の衣装しか見てなかったので新鮮。前半はゆったりめのロックナンバーから。パワフルな楽曲の印象があったので、これも意外性あったかな。終盤になると一気に加速して盛り上げていく。MCでは歯列矯正中で滑舌がわるい（ちゃんと歌えない）と気にしてたけど、言われてもほとんどわからないレベル。全5曲、19分。

○「平野友里（ゆり丸）」　ライブを見るのは約3カ月ぶりで3回目。お目当てだった文坂なのさんは除くとして、それ以外でこの日いちばん楽しく充実したステージを見せてくれたのが彼女だったと思う。電波ソングっぽい曲とかアイドルラップとか、普段自分から好んで聴くタイプの楽曲とはちょっと違うのだが、とにかくライブならではのダイナミズム、そして会場の空気をひとつにまとめあげていく確かなテクニックがすばらしい。ステージからああしろ、こうしろとか言われなくても自然に身体が動いてしまう。コスプレっぽいヴィジュアルも超かわいくて、サウンドの雰囲気にぴったりだった。「ゆ」と入ったオリジナルペンライトを持ったファンも多数。動員的にもこの日のナンバーワンだったんじゃないかな。MCでは少し前に「保育園ライブ」をやったという話など。たしかに園児でも楽しくノレそうな雰囲気あるよね〜。気持ちいい盛り上がりでイベントを締めくくってくれた。全5曲、約21分。

文坂なのさんをはじめ「今日はゆり丸さんにお誘いいただいて…」と言ってた出演者が多かった印象。主催ではなかったみたいだけど、共催的な感じでこの日のイベントの運営にも絡んでたのかもしれない。ソロアイドルを集めたイベント、いろんな組み合わせでまた見てみたいな。

2組目スタート13時21分→終演15時04分。

2024/03/22　Ange☆Reve、ルーチェ研究生、らぶけん　秋葉原 AKIBAカルチャーズ劇場（ワンマン）

「Ange☆Reve単独公演」。前日のSNSで気づいたのだが、この会場の前売りはもう締め切られたあと。そんなわけで当日券で見てきた。当然ながら入場順は最後。この日はオープニングアクトがあった関係で、入場して席につくとまだ上着も脱がないうちに客電が落ちた。どうやらOAは定刻15分前にはじまることになっていたようだ。ギリギリセーフ。席は上手側5列目の端。当日にしてはけっこうよかった。

○「らぶけん」　オープニングアクト1組目。メンバー4人でのステージ。セットリストは、「キセキ」「ワチャゴナ」…の全2曲。らぶけんの現体制での活動は翌日まで。メンバーのうち2人は新グループ「Jewel☆Garden」への加入が決まっており、残りの2人は退所して新しい道に進む。らぶけん7期としては1年強の活動だった。AJに残るメンバーもやめるメンバーもそれぞれ頑張ってほしいな。約10分。

○「ルーチェ研究生」　オープニングアクト2組目。メンバー3人でのステージ、セットリストは、「Fight on!」「Symphony」…の全2曲。るーけんもらぶけん同様、研究生としての活動は翌日まで。こちらは全員そろって「Jewel☆Garden」に移行するようだ。おなじみの赤いチェック柄衣装も見納め。次からはカバーではなくオリジナルを歌う彼女たちが見られるのだろうか。楽しみだ。約10分。

○「Ange☆Reve」　メインアクト。ライブを見るのは約2カ月ぶり。メンバー5人でのステージ。セットリストは、「Maybe Baby」「L♡ve Scream」「絶対リメンバー」「TIME-ING」「Reality」「Winding Road」「あいのうた」「BLOOMING RUNWAY」「勇敢な恋のセレナーデ」…の全9曲。
この日は、佐々木璃花さん、水野結愛さんのあんじゅれ卒業前最後のカルチャーズ公演。前売りを買いそびれていた公演の場合、前日あたりにわかっても「まあいいか」となりがちなのだが、それでも当日券で行ってみようと考えたのは、やはりこの機会を逃すともうカルチャーズ劇場でりかまる、ゆあもんを見る機会はないんだなという思いからだった。

メンバーにとってもカルチャーズ劇場は定期公演をやっていた関係でとてもなじみが深く、りかまるもゆあもんも「人生でいちばんたくさんライブをやった会場」なのだそう。「ホーム」という言葉を何度も口にしていた。それだけにMCでの「カルチャーズ劇場の思い出」というお題トークはおもしろく、同時にちょっぴりセンチメンタルな気分にもなる内容だったと思う。ポイントだけメモしておくと…

■水野結愛さん：数年前、「Reality」の曲中にマイクを前歯にぶつけてしまい、終演後見たら、歯がまっぷたつに割れて血まみれになっていた。治療がおわるまでに半年以上かかった。
■佐々木璃花さん：初期の頃はカルチャーズ劇場で定期公演をやるのが目標だった。新曲発表や新衣装のお披露目もカルチャーズ劇場のことが多く、全部話したら1時間以上かかるくらい思い出がある。
■松本みいなさん：カルチャーズは今日が2回目なので…これから思い出つくりたい。
■安藤笑さん：頑張っておもしろMCをやったら、たまたま来てた社長と振付の先生に、終演後「MC最高だったよ！」とすごくほめられた。ライブの感想はまったくなかったけど、それからMCに自信を持てるようになった。
■原姫子さん：カルチャーズでの初舞台はらぶけん時代。あんじゅれ加入後も初披露曲をやる機会が多く、笑顔をつくる余裕がなくていつも真顔でやってた記憶が。

エピソードがダントツで強かったのはやっぱりゆあもん。これに勝てる人はなかなかいないだろう。みーにゃは経験値的に話に入れず、ちょっとかわいそう。もちろんこの程度のことでへこたれる彼女ではない。えみちぃは、この日のセトリ1曲目が「Maybe Baby」だったことにも着目。セトリを決めたりかまるに、「カルチャーズが最後だから（あんじゅれのデビューシングルである）この曲を最初にしたんでしょ？」と確認する。ところがりかまるには特にエモい意図があったわけではないようで、「ああ、そういうことね」と軽く受け流される。「つい深読みしちまった。オタクなんで…」とうなだれるえみちぃだったが、そこは多くの同類ファンが共感したと思う。いい視点だった！

■「L♡ve Scream」のみーにゃのセリフは「チューしちゃう？」。みーにゃ流にアレンジされていた。
■現体制初披露曲で「TIME-ING」。どの曲もまんべんなくというのは難しいと思うけど、レア曲を埋もれたままにするのは惜しすぎる。4月以降もどんどんレパートリーを増やしていってほしいね。
■「あいのうた」はマイクスタンドを使用。「これ用意してるだけで何の曲かわかっちゃうね」というりかまるに、すかさず「ヘビーローテーションかもしれないですよ」と返すみーにゃの反射神経の良さ！
■「BLOOMING RUNWAY」はこの日も素敵だった。このタイプのダンサブルなナンバー、もう2曲くらいあったらあんじゅれの魅力もうんと幅が広がるような気がする。天使と堕天使だけじゃない第3の引き出し。ぜひお願いしたいものだ。
■全9曲、約1時間2分。

いつものように充実したライブが終わって、最後にりかまるとゆあもんから挨拶。「あこがれの会場だったカルチャーズ劇場をホームにできてしあわせでした」「ほんとうにお世話になったカルチャーズ劇場。ありがとうございました」…みたいな感じだったかな。ステージからは若干距離があったので確かではないけど、りかまる、ゆあもんの目元にはキラリと光るものがあったような…。卒業ライブまでもう1カ月を切っている。これから「最後の…」とつくものがどんどん増えてくるのだろう。思い残すことがないように駆け抜けてほしいな。

開演18時45分→終演20時12分。