2002/02/16　柴草 玲　吉祥寺 Disk Inn（インストア）

ピアノの弾き語りで5曲、約40分のステージ。30分という予定が、MCも楽しく、ついつい時間が押してしまったようです。曲はバラードの歌い上げ系〜アップテンポの曲など、新譜からの3曲も含めてバランスや曲順も考えられていてGood。ソロアーチストとしては昨年デビューながら、キャリアは長い人なので、演奏＋歌唱とも落ち着いており、安心して聴けます。
一転、曲間のMCは「素」に戻るというか、コミカルな日常エピソードなどリラックスした話でつないでいくスタイル（話自体も上手く楽しい）。そのあたりも、なんかもうベテランな味（？）をかもしだしている感じかな。まあ、この日はインストアということもあって、そういう“とっつきやすさ”を考慮したのかもしれないけど、それが出来るということも、大人っぽくて良いのではないでしょうか。
妄想ですが、銀座あたりの趣味のよいクラブで弾き語りしてそうな雰囲気はあります。日本映画にキャスティングしてくれないかな、和田誠監督とか…。ビジュアルもいいですしね。

2002/02/11　神山みさ　吉祥寺 Disk Inn（インストア）

ミニアルバムのレコ発イベント。予備知識はまったくなかったのですが、見てきました。ギターを持って一人だけでの出演ながら、バックのサウンドはテープで補っていて、おそらくCDの音に近い感じかな。音は、もっとシンプルなものを予想していたので、意外にも厚い印象。好みでいえば、もっと洗練度が欲しいところです。それは、ビジュアル面にもいえていて、誰か注意してやれよ…というくらいの「イケてない」衣装はなんとかならんのか！　この音なら、もっと少年っぽい感じ（ジーンズとか）にしたらどうなの。メイクによっても女性は変わるぜ〜。そのあたり、ヨロシクという感じでしたね。

2002/02/10　天野月子　下北沢 Club Que

初の本格的ライブということで、チケットはソールドアウト。一般ファンに加え、業界関係者も目についた会場でした。私もハコ売りチケットの最後から2枚目を買うことができ、なんとか入場。内容は約70分13曲。4人のバンドメンバーを従え（メンバー紹介にはなかったけど、下手後方にキーボードがあったような気が…）、大半の曲で自身もギターを演奏。弾き語りも2曲。

さて、天野月子とは何か。ずばり、3曲目の「ラブディーラー」を聴いた時、はっきりと分かりましたね。「天野月子＝中森明菜である！」　そうなんだよね、この人の本質は、かなり“歌謡曲”。確かにステージではギターの轟音がとどろいていて、サウンド的にはロックだけれど、基本スタンスがエンターテイナーなのです。
その印象は、途中で「ナツメロカバーをやります」と言い出して、中島みゆき「悪女」と松田聖子「夏の扉」を、ほぼ原曲のアレンジを忠実に再現しなから演奏したことで確信に変わり、さらに新曲「スナイパー」では、エンディングで狙撃手よろしく指をピストルの形にかまえ、ドキューン！というSEとともに場内暗転…という、往年の沢田研二的センスの演出まで見せていた（そういえば、この日の衣装も、白のジャケットに緩めたネクタイ…という、まさにジュリー・ファッションであったことも象徴的）。
ついでに、ヴィジュアル的には、黒のストレートヘアをセンターで分けていて、高樹澪っぽい雰囲気。MCは、おもしろいことをマジメな口調で言う…というGackt系だろうか。(^v^;;

さて、そんなわけで個人的には、途中からロックではなく、歌謡曲軸での評価を中心に聴いていたのですが、ボーカリストとしてのパワーは、正直まだ弱いです。そんな中では、カバー2曲をいちばん伸び伸びと楽しそうに歌っていたのが印象的。もちろん、オリジナルも「BG」〜「GB」とくる後半の流れなどは、さすがに素晴らしかった。ギターのリフにインパクトがある曲はやっぱノレマス。