2002/04/13　篠原美也子、鈴里真帆、モモノミコト、Pigeon's Milk、鳳山雅姫　表参道 FAB

女性ボーカリストのアコースティックライブ特集「Flower Voice」というイベントの Vol.3 ということで当日券で聴いてきました。会場には椅子が出ていて、じっくり聴かせる態勢。なにしろ3時間以上の長丁場でしたので、かなり助かりました。5組出演で、個人的にはライブはすべて初見でした。

○「鳳山雅姫」　オープニングアクトで約15分。3曲のステージ。最近、ポエトリーリーディングのCDも出した彼女らしく、最初は「似た月」のリーディングからスタート。ピアノだけのバッキングで歌い上げる曲は、まもなく20歳という若さにしては、どれも意外と情念系。やっぱり詩先行で作品をつくっているからかな？　シンプルなライブアレンジが似合う感じで、けっこう好印象でした。声もいいと思った。

○「Pigeon's Milk」　ピジョンズ・ミルク。女性ボーカル＋男性のアコースティクギター2人というトリオユニット。音楽的にはアーシーなリズムに激情系ボーカルという感じなんだけど、これがビジュアル（見た感じ）とうまくイメージがあわない。男性2人は背も高く、イマドキっぽい感じ。で、女性のボーカルは小柄で、髪が赤くて不思議ちゃん系のルックス。いまいち、何がやりたいんだか、よくわからないうちに終わってしまった…。ゴメン。

○「モモノミコト」　ソロでアコースティックギターの弾き語り。CDのジャケットのイメージなどから、けっこう“女の子っぽい”音楽性を予想していたら、なんと180度期待を裏切ってくれました（たぶんいい意味での裏切りだろうな）。キャラ、音楽性…いずれも「おっさん」なのである。ルックス、見た感じも「おっかさん」だし、目を閉じて聴いていると煙草のけむりとバーボンのグラスが浮かんでくる。昔の原田芳雄とかそういう感じ（言い過ぎか？）。ジァンジァンあたりで演ってそうだ。MCも、まさにそういう感じ。自爆ネタだし。最近、流行りの“喫茶ロック”に分類したいです。けっこう気に入ったのですが、名前＋ジャケ写とのギャップって、いったいどうなっているんでしょうか。気になるところだったりする。

○「鈴里真帆」　目当て客がたぶん一番多かったのが彼女。5曲のうち、2曲がアコギ、3曲がピアノでの弾き語り。歌声の甘さ＋骨太の楽曲…という組み合わせには、たしかにクセになりそうなところ、麻薬的な陶酔感がありますね。いわゆるガールポップ第一世代的な特色を濃く残している人だと思った。しかも、ビジュアル的には、中澤裕子＋国分佐智子÷2…という感じ。ファンがつくのも当然かもしれない。けっこう男性のマニアックなファン多し。(^v^;;

○「篠原美也子」　ピアノでの弾き語り。最後の出演者ということで、お疲れでございましょう…と、バラード系のラブソング中心の選曲でした。デビュー9年目ということで、ベテランらしく、歌もそうだし、なによりピアノの響かせ方がとにかく上手い。柴草玲さんなんかと近い系統でしょうか（女性らしさの強い柴草、ある意味で男っぽい強さを感じる篠原…という違いはあるかも）。そして、MCでは一転して“マシンガントーク”がサクレツ！　プロフィールを見ると、オールナイトニッポンのパーソナリティだったんですね。納得納得…という感じですが、往年の中島みゆきのトークを思わせるハイテンションなMCでした。最後、楽しませていただきました。

開演18時40分→終演21時45分。

2002/04/13　伊藤サチコ　原宿 HMV（ラフォーレ）

ここのイベントは初めて見たのですが、インストアじゃなくて、ラフォーレの明治通りに面したサイドにあるDJブースから屋外に向けて歌う…という、ほとんどストリートライブ状態のものだったのですね。観客は、目当て客約20人＋通行人多数という状況。とはいえ、歩道に面してるわけだから、そう大勢たまるわけにもいかず、100人も集まったら大変なことになる会場です。

さて、伊藤サチコさんはライブ初見でした。キーボードによる弾き語りで4曲。印象は予想したよりずっと良かったという感じかな。まず、声が伸びていてシンプルな伴奏とよくフィットしたこと。つまり、音楽性がこういうストリート状態で歌うのに適していたともいえる。この日は、天気が良く陽射しはあったけど、けっこう風もあった。少し冷たい外気に髪をなぶられながら聴く感じ。そんなシチュエーションと彼女の歌の雰囲気が似合っていたと思う。声もいいしね。
あと、全体のイメージだけど、飾らない感じに好感が持てました。MCも控え目ながらしっかりしているし、笑顔も忘れてない。1曲目の出だしで失敗してしまった時も、あっさり「ゴメン、間違えた！」と言ってやりなおすし。なかなか良いんじゃないでしょうか。約25分。

開演13時→終演13時25分。

2002/03/31　hiro:n、他　南船橋 TOKYO-BAYららぽーと

ショッピングモールのイベント会場を舞台としたBAY-FMの公開録音。この日のゲストは4組。hiro:n は紅一点、あとは男性アーチスト…というわけで、観客は大多数が女性、それもヴィジュアル系バンドファンだったので、いつもとかなり雰囲気が違ってました（…といっても、ライブで歌ったのは hiro:n と藤岡正明の2組だけ。他はトークショー。なのに熱気はライブ組を上回るものでした。うーむ）。

さて、hiro:n のステージは5曲で約30分。「マーガレット（話題の2002年仕様！）」→「Maybe」→「Grace Bossa」→「アクセサリー」→「SWEET」でした。「マーガレット（2002バージョン）」と「Grace…」のライブバージョンは初めて聞きました。いい感じですね。
サポートは、おなじみのマルさん＆トクナガさん。衣装は、白のノースリーヴ（胸に青のプリントあり）＋スカートはグリーンのチェックで初夏の装いって雰囲気。足元は白のロングブーツ。それとお気に入りの黒の帽子でした。ステージに登場した時に、客席から「カワイイ〜！」の声多数。(^v^)
なんといってもすごい観客の数でしたが、直前に到着したわりには、hiro:n のステージの時にはけっこう良い位置に移動できて、楽しめました。翌々日からはオフで New York に行くなんて話をMCの時にしてました。さて、次は「SWEET DESSERT SOUL」版のワンマンだよね〜！