2002/05/19　sweet、MAYUKO、他　恵比寿 みるく

一般的なブッキングイベントではなく、ファッションショーと音楽が融合したエンターテインメント…だったんだけど、とにかく人が多かったね！　結局、2組のミュージシャンのパートだけ見た感じでした。

○「MAYUKO」　今春大学を卒業した22歳のソロシンガー。ピアノ弾き語りでたぶん5曲。これは、ジャンル的にいうと、「ポピュラーミュージック」といえばいいんでしょうか？　良くも悪くも「クセがない音楽」という感じ。透明感のある声もいいし、ボーカルとしてもしっかり歌えているのに、もうひとつ何かが欲しい感じ。それが何なのか、ずっと考えていたのだけど、結局、「美メロ」＋「音楽的なエンターテインメント性」じゃないだろうか。個人的な好みとしては、もっと印象に残るメロディーやアレンジが欲しいという気がしてしまった。約30分。

○「sweet」　このイベントに誘っていただいた、つまりお目当て出演者でした。女性ボーカル＋男性2人（ギター、キーボード etc.）のスリーピースでの演奏。実は、ちゃんと音を聴いたのは初めてだったのだけど、けっこう私好みの方向性だったので、すっかり楽しませていただきました。サウンド的には、エレクトリックなバックトラックをベースにした、TOKYO風フレンチポップという感じかな。アコースティックなアプローチでこの方向を狙ってるバンドはけっこうあると思うのだけど、グルーヴ感を重視したエレクトロサウンドというのは、わりと珍しいかも。もちろん、完成度はまだこれから。でも、こういうのは“やりたいことが分かる”っていうのがポイント。曲想もロマンチックな感覚があっていいしね。これから、ちょっと注目したいグループです。
で、ボーカルのじゅんこさんは、生成りっぽいカラーの衣装がベリーキュート。特に「手袋」がヒット。やっぱ、ポップ系はこうでなくちゃね！(^v^)　最近、平山綾似…といわれているそうだけど、オールド系の人には渡辺満里奈似…というとご理解いただけるでしょうか。MCもしっかりこなしてたし、華があるのが良い。個人的には、男性メンバーとくにギターの人の衣装、なんとかならんのか…という感じはちょっとあった。音楽性とファッションのミスマッチかな？　約45分。いっぱい聴けて楽しかったです。

終演21時。

2002/05/06　いしのだなつよ、加藤千晶、伊藤サチコ、宇都宮優子　初台 The DOORS

最近、よくある女性ボーカリストの特集イベント。ここ、初台ドアーズでは「初台Blossom Vol.1」ということで行ってきました。会場は椅子が出ていて、客入りは100人弱ってところでしょうか。GW最終日で足腰が弱っている私には、とってもありがたい椅子でした。(^v^;;

○「宇都宮優子」　ピアノ弾き語りのハスキーボイスなソロシンガー。オリジナルのほか、エゴラッピン（色彩のブルース）など5曲ほど歌ってました。が、一言でいうなら平凡。技術的にもまだって感じだし、MCにも自信のなさが表れすぎ。もっと自分が何を表現したいか考えた方がいいかも。辛口ゴメン。

○「伊藤サチコ」　キーボードに加えて、ドラムス＋ベースのトリオでの演奏。曲目は「花束→宿題→心の扉→さようなら、木→カレンダー」の5曲。演奏自体はとてもよくて、もっと聴いていたいなという感じだったのですが、それとは別に、ちょっとドラムスの音（サウンド）が気になってしまった。というのは、彼女の音楽って、もう少し繊細なものではないかと思うのですよね。たしかに、リズムは小気味よく刻んでいる曲が多いけど、この日のドラムスはドカドカしすぎ。バランスが悪すぎるよ。
それと、この会場のPA…というか音響全体が、やや「硬い」といいましょうか。音のカドがとれずにそのままぶつかり合うような感じを受けたんだけど（ちなみに後ろ寄り下手側で聴いてました）。もう少し、やわらかい音で聴きたい気がしてしまった。そういう意味では、1曲だけ弾き語りで歌った「心の扉」がいい感じだったかもしれない。

○「加藤千晶」　自身のキーボードに、サポートでチューバ（＆リコーダー）、マリンバのトリオ演奏。楽器編成からも分かるように、普通のポップスとかロックではなく、いわゆる“お散歩ミュージック”的な楽しいサウンドでした。「インスタント・シトロン」とかが近いかも。ボーカルの雰囲気は「セシル」のゆきちさんっぽかったりもする（＝カワイイ）。「たま」のメンバーとも交流があるらしく、CDやライブでつきあってるみたいですが、それも納得…という世界でした。すっとぼけた感じで、なかなか気に入りましたね。アルバムのタイトルが「ドロップ横丁」。なんか分かる感じです。(^v^)

○「いしのだなつよ」　ここまで3人キーボード系が続いたのですが、最後はアコースティックギター弾き語りで、雰囲気が変わってシャキン！としましたよ。(^v^)　アメリカ帰りということで、MCにもその話題を盛り込んで笑わせたり、なつガス爆発！…なヘアースタイルもGood。サウンド的には、バンドでやると矢井田瞳っぽいかな、という感じの歯切れのいいもので、立ち上がりの強いボーカルも印象的。この日の音響（PA）は、さっきも書いたように、やや音が硬い感じだったのですが、唯一彼女の音楽スタイルには合っていたのではないでしょうか。

この日の客層は90％までが男子、しかもかなり静か目。誰のファンだったんでしょう？　ちなみに、この会場はドリンクが300円と安いので、ノリのいい音楽性のイベントでスタンディングだったりしたら、グイグイいってしまいそう…。

2002/05/05　the Indigo　吉祥寺 東急百貨店（スターバックス前オープンテラス）

お久しぶり…という感じのインディゴでした。この日も、GWの吉祥寺音楽祭のイベント。東急の裏手、スターバックス前のデッキみたいになっているところ（床に木を張っていて椅子がたくさんあるオープンテラス）が会場です。天気が大変よく、ほとんど初夏といってもいい陽射し。観客は、たまたまスターバックスに来ていた人と、インディゴファン。70〜80人というとことでしょうか。

私も店でアイスラテなどを買って飲んでいると、楽器を持った市川氏＋田岡さんが登場。この日は、なぜか高木氏は不参加で、かわりにソプラノサックスのサポートの方が入っての3人でのステージ。田岡さんは、上が白のキャミソール系の夏服で（下はジーンズでした）、屋外の雰囲気にとてもお似合いでした。14時Startの25分で5曲でしたが、わりとおなじみの曲が多かったかな。各CDから1曲ずつ…という感じだったようです（あとで即売＋サイン会もあったので）。
MCは、ほとんど田岡さんが一人でしゃべり、夏頃にNewアルバムの予定があること、デビュー前は吉祥寺のタワレコでバイトしていた、天気がいいので一瞬で焼けちゃったかな、チークいらないですよね…なんて話をしてました。屋外も、案外インディゴの雰囲気には合っていたんじゃないかな？