2002/08/11　高岡奈央　吉祥寺 Diskinn（インストア）

高岡さんは、新潟をベースに活動しているシンガー。2000年にバンドでデビューし、2001年からはソロ。この日は、7月リリースのミニアルバムのレコ発イベントでした。

アコースティックギターのサポートメンバーと2人でのステージ。奈央さん自身は歌とタンバリンを担当。個人的には初見でしたが、第一印象は、比較的小柄ながら声がすごく出ていて気持ちいい、まっすぐな感じのボーカルだな、ということ。歌詞が明確で、ボーカルのスタイルとしては、渡辺美里などを思わせる。パワーもあり、声を張るところでは、首に筋が浮き出すくらい。気合い入ってます。(^v^)　
一方、曲は、いわゆるラブソングではなく、日常の生活から題材をとっているものが中心。人生応援歌みたいなところもあり、「米の力」（←曲名です）などでは、「コメの力を信じなさい、まずはゴハンをたべなさい、腹の底からパワーがわいてくる…」みたいなことを歌っていたりする。まあ、このあたりは好みの領域でしょうが、ライブでのパフォーマンスということでいえば、確かに聴き応えありという感じはありました。この日は、「ラクチン」「100円ショップ」「補助輪」「米の力」の4曲を演奏。
お盆の帰省シーズンに突入ということで、街全体としては普段よりも人出の少ない吉祥寺でしたが、インストアイベントに集まった人は、そこそこの数だったようです。

開演14時。

2002/08/08　CECIL　新宿 タワーレコード（インストア）

この日のイベントは、セシルのレコ発というだけでなく、タイアップしているPS2ゲームのリリースイベントも兼ねていたみたい。そのため、ものすごい人出となったわけですが、セシルファンとゲームファンの割合はどれくらいだったのだろうか。ちょっと気になるところです。イベントは、まずセシルが3曲演奏。ゲーム関係のトークコーナーをはさみ、最後にまた2曲演奏…合計40分でした（その後、セシルのサイン会もあり）。

セシルは、ギター大平太一氏・キーボード佐藤五魚氏・ボーカルゆきちさんの3人。他に、ゲストパーカッションの方が3曲で参加。しかし、この日は人がやたら多く、小さなタワレコ新宿のステージの真ん前まで迫っている。ゆきちさん、登場してマイクの前に立つなり、「ち、近いですね…（汗）」という感じ。個人的にも、そのゆきちさんはまったく見えず、かわりにかどうか（？）五魚氏ばかりが見える状態。うーむ。まったく、最近のBoysは背が高いので困ってしまいます。従って、ほとんどモニターを見ていたのでした。曲目は「夏時計」「フルスロットル」「観覧車は6分間」。
ゲームトークになると、メンバーは大平氏・作詞のbatayamさん・ゲームプロデューサー氏にチェンジ。このゲーム「roommania」（の前作）に出てくるバンド「Serani Poji」（セラニ・ポージ）のボーカルが、ゆきちさん（当時はYuki）だったのがご縁みたいで、今回の新作でもセシルの楽曲を使ったりしてます…という関係みたいです。この日は、「Serani Poji」の旧譜CDも持ってきて売ってたのだけど、あっという間に完売してましたね。音的には、セシルとは違い、わりと無機的なサウンドの中を淡々としたボーカルが乗っていく…という、けっこうクールなもの。聴いた感じは、悪くないので、私もちょっと手が伸びかけましたが、仕事抜け出し組につき、今回は断念。(^v^;;
後半の演奏は、「人工衛星」「涙98」（←最後だけ記憶曖昧）の2曲。この日は、こんな状態だったので、ライブというよりは、ほんとイベントという感じ。セシルらしさに触れられて良かった…という程度だったかもしれません。現在は、ライブ活動よりも、11月リリース予定のフルアルバムのレコーディングに忙しみたい。…といいつつ、8月にはあと博多と京都でライブ（イベント）があるのでした。遠いです…。

開演19時→終演19時40分。

2002/08/04　moo-Chies　吉祥寺 Diskinn（インストア）

動員力がまだないアーチストの場合、インストアといえども、ほとんど路上ライブと変わらない。歩いてる人をいかに立ち止まらせるか、興味のなかった人に聴いてもらうにはどうしたらいいか…。そういう意味では、この日の moo-Chies は、果敢にそのテーマに挑戦しなければならなかった。目当て客ほとんどなし。ステージ前には大きな空間。若干のギャラリーも遠巻きに眺めているだけ。こういう時は、サクラでいいんで、4〜5人ステージ前に立たせておくと全然違うんだけど、その準備もなかったみたいで、なかなか苦しい展開となりました。

しかし、そんな状況を音楽の力でなんとかしようと、3人は頑張ったと思う。けっこう熱い演奏だったんじゃないでしょうか。ギターレスということで、もともと「ふんわり」した音楽性が特徴のバンドなのに、この日はピアノもベースもガンガン弾いてたね（もちろんドラムスも）。約30分間。アルバム「Ooh-La-La」からの曲を中心に、7〜8曲演奏しました。残念ながら、観客が熱く盛りあがるところまではいかなかったけど、何かは伝わったんじゃないかな。9月、10月…とマンスリーで登場するみたいなので、しだいにお客さんが増えていくことを期待したいと思います。
ちなみに、ボーカルがファルセットというあたりが、若干、このバンドの弱点ではないか…という気がちょっとしてしまったライブでもあった。曲によっての変化がつきにくいのだ。もう少し、地声で歌う部分を増やすとか、なにか工夫が欲しい感じはある。いかがなものでしょうか。

開演16時。