2004/04/03　ズクナシ、つしまみれ、キャットフラメンコダンサーズ、BOMMOMS　吉祥寺 Planet K

ズクナシ初の自主企画イベント「ズクナベ」。最近、ちょっと注目してる彼女たちのファーストイベントということで、かけつけてみました。会場内には衣装デザインでおなじみの「銀座伍丁目」さんをはじめいろんな物販が出て、まるで縁日の屋台みたいな雰囲気。楽しませていただきました。(^v^)

○「つしまみれ」　女性3人バンドで、ギター（ボーカル）＋ベース＋ドラムス。かわいいルックスからは意外なくらいの骨太でハードなサウンドが特色。…というか、そのしっかりしたロックサウンドに似合わない“おとぼけ系の歌詞”の方がもっと特色だったりして。何を歌っているのかというと、おでんのタネの話だったり、千葉県出身ということで名物の「なめろう」の材料名を織り込んだ歌詞だったり…という具合。曲はメロディアスなものだし、演奏も上手いので、聴いているぶんには楽しいんだけど、それだけにあまりにもメッセージ性のない曲になっているのがもったいない気がしてしまった。好きなタイプの音だけに…という感じでしょうか（ボーカルの声質も良いしね）。※ちなみに、公務員の仕事をやめて音楽活動に専念中…という話をしてたけど、見た目の雰囲気は大学生くらいにしか見えない。約30分。

○「キャットフラメンコダンサーズ」　名古屋をベースに活動している4人組バンド。最近多いドラムスのみ女性という編成で、ほかに男性ボーカル＋ギター＋ウッドベース。全員がそろいのシャツを着て、演奏するのはロカビリーを現代風にアレンジした感じのナンバー。とにかくエンターテインメントに徹したステージで、演奏もMCも上手いし、決めるところはビシッと決めるカッコ良さもあり。思わず笑ってしまうくらい楽しいです。好きですね。ライブバンドとしての完成度は非常に高いと感じた。最前列には追っかけとおぼしき女性ファンが多数（というほどでもないか…）。でも、リピーターになりたくなる気分も分かる感じだ。ボーカルの人のテンションの高さ、ハジケ具合が素晴らしい。オールディーズ風の縦型マイクもステキです。約30分があっという間だ！

○「BOMMOMS」　「ボンモンズ」と読むのでしょうか。よく聞き取れなかったので不正確です。ボーカル（ギター）＋ギター、ベース、ドラムスの男性4人組バンド。典型的なギターロックという感じで、金属的なギターの響きがエネルギーを感じさせる。ボーカルの人がおそらく沖縄出身だと思われ、どこかに沖縄的な雰囲気も感じさせる。ロックサウンドでありながら、基本にはすごく自然志向な気分が漂っている…というと分かるでしょうか。叫ぶように歌うボーカルも上手いし、全体的にもカッコいいんだけど、ちょっと個人的な好みとは違っていたかも。約30分。

○「ズクナシ」　自主企画だから当然トリです。メンバー4人のみでの演奏。オープニングはアカペラを基調にした春の桜などのイメージを歌った短い曲。このイベントのテーマという感じ。そして2曲目は「米ぬか夫人」。タイトルがどうなんだ…という感じだけど、とてもクールでカッコいいナンバーだ。まさにズクナシらしいR＆Bサウンド。粘っこいリズムセクションと都会的な響きをもたらすキーボード。そう、この日はキーボードが大きくフィーチュアされていて、いい効果を出していたと思った。しかし、なんといっても、ノリノリのぐっさん（GOODSUN…と表記するのか？）のボーカルには圧倒された。声の深み、表現力、パワー。本当にクセになりそうな魅力のある歌声だ。この日は新しい音源（CD）を売ってたのだけど、そこに収録の曲もすべて披露。ベースのマリコさんのボーカルパートもある「メロウソロウ」など。本編約40分でいったん終わって、アンコールに応える形で再登場。今度は、それまでの出演者ほぼ全員をステージに呼び込んで、全員でのセッションで「ハッピーソング」を披露。かなりの盛りあがりで大エンディングとなったのだった。

後半くらいからお客さんも増えてきて、最後のズクナシ登場の頃になると、会場はほぼ満員という状態。踊りたくても踊れないくらいに混み混みでしたね。大盛況だったのではないでしょうか。※ズクナシの音源はもちろん購入して帰りました。

開演19時10分→終演22時05分。

2004/04/03　Swinging Popsicle　新宿 タワーレコード（インストア）

アルバム「transit」リリース記念のプロモーションイベント。土曜だというのに仕事で、会場に着いたのは、ほぼ開演時間ギリギリ。ステージにはすでにメンバーの姿が…。「遅刻したか！」と思ったら、どうやら遅刻したのはアーチストの方で、まだリハが続いていたのでした。(^v^)

そんなわけで、当初の予定から5分押しでスタート。この日はメンバー3人だけによる演奏。最初の曲はアコースティックギター＋ベース、2曲目からはボーカルの藤島さんもアコギを弾きながら歌う。1曲目は英語詞の「ニーチェ」、続いてポップなメロディーが楽しい「スノーイズム」へと続いていく。やはり選曲は基本的には新しいアルバムからのナンバーだ。この日は、実は藤島さん、風邪気味だったそうで、すいませんと謝っていたけど、言われなければほとんど気にならない程度だったんじゃないだろうか（しかも、風邪の上に花粉症だとのこと…。お察しします）。アコースティックバージョンということもあって、男性メンバー2人のコーラスもうまくアレンジされていて、きれいに聞こえていたと思った。アルバムの中でもハイライトといえる「ドントレットミーダウン」「I jast wanna kiss you」などが聴けたのもうれしかったしね。今回のアルバムの特色ともいえる“メロディーの良さへのこだわり”みたいなのがよく伝わっていたのではないだろうか。聴きながら、こういう音楽をつくり続けてくれるアーチストの存在って本当に貴重だな…と思ってしまった。

ライブ告知では、次回は「440」でウィズ・ドラムス＆パーカッションでやりますとのこと。ギターもエレキだよ…と言われたらムクムクと行きたくなってしまった。(^v^)　7曲と内容的にも充実のインストアでした。

開演18時05分→終演18時35分。

2004/03/27　永田裕美、大野恭子、クボケンジ、ラブアタックイブ　四谷 四谷天窓

以前にも大野さんのソロがお目当てで行った、永田裕美さん主催のイベント「しらまめ会 VOL.9」。4組の出演者のうち、3組が同じ顔ぶれという感じでしたが、会場に入り切らないぐらいのお客さんが集まって、とにかく大盛況の会でした。

○「ラブアタックイブ」　男性ソロでこの日はアコースティックギター弾き語り。前回の「しらまめ会」で、年末にNHKのソングバトルという番組に出ます…という話をしていたのだけど、見事放送を勝ち取った場面は、私もオンエアで見せていただきました。1曲目は、まずはその放送で歌った「ベランダ日和」から。本当にやさしい陽だまりみたいな感じのボーカルで、歌っている内容もまさにリラクゼーション。聴いてるうちにウトウト眠くなってくるかも…っていうのは、この場合ほめ言葉です。前回いいなと思っていた「ダメな相棒と僕の憂鬱」も聴けてよかった。女性誌とかでとりあげられたら、一気にファンが増えそうだ。6曲で約30分。

○「クボ ケンジ」　from「メレンゲ」…ということで、メレンゲのボーカルの久保さんです。この日は、本来出る予定だったバンドが急遽キャンセルになったためのピンチヒッターでの登場。サポートの人とアコースティックギター2本での演奏。しばしばステージ上でリハーサルっぽくなっていたのは、急遽出演のせいかもしれないけど、アットホームな天窓の会場の雰囲気には似合っていたかもね…。ライブで聴くのは初めてでしたが、ボーカルの説得力というか存在感には素晴らしいものがある人。曲もいいし、バンドでも聴いてみたくなった。かけあいのMCも楽しい。女性ファン多数。会場からのリクエストを募ったら、その曲（「タイムマシンについて」）をやらなくてはいけなくなって、予定よりも1曲多くなって、約40分のステージだった。

○「大野恭子」　from「ワッフルズ」。ということで彼女のピアノ弾き語りソロを聴いたのは2回目。オープニング曲はおなじみの「一熟」だったけど、2曲目以降、今後ワッフルズでもやるかもしれないけど、今のところは未発表です…という曲だった。「バッグ」は前年に会社を辞めた時に作ったという曲で、前回の「しらまめ会」でも歌っていたかもしれない。他に印象に残った曲というと、愛する人との別れを歌ったセツナ系ミディアムナンバー「月に消される」（←タイトルの記憶曖昧）や、軽快で楽しいリズムで片思いを歌った…という「トカゲ」などでしょうか。最後は、春の卒業式のイメージが鮮やかによみがえる「帰り道」。いずれも、すぐにでもレコーディングしてもらって聴きたくなるような完成度の高いナンバーぞろいで、ソングライターとしての彼女のポテンシャルには驚くばかりだ。全体に前回よりも明るいイメージで、なんだか吹っ切れたような潔さを感じさせるステージだった気がした。とても気持ちよく聴けました。約30分。※新曲の表記はいずれも推測です。

○「永田裕美」　ラストは主催者・永田さんのアコースティックギターでの弾き語り。切れ味というよりも、70年代フォーク的なサウンドに「ちょっとした幸せ、不幸せ」をのっけた親しみやすさが個性という感じ。約30分。

前回もそうとう混み合ってましたが、この日はさらにそれ以上。椅子に座れない人たちが、入り口付近にぎゅーぎゅー詰めになっている…という状態だった。ステージ前（最前列）あたりは全員女性客だったから、やっぱメレンゲファンなんでしょうか。

開演19時10分→終演21時45分。