2005/02/19　中ノ森BAND　原宿 ラフォーレ原宿

2月23日に1stシングルをリリースするガールズバンドのデビュー前プロモーションイベント。寒い小雨の降る日だというのに、ラフォーレ前の特設ステージ（屋外だ！）にはけっこうな数のお客さんが集まっている。まあ、他人のことはいえないわけですが…。(^v^;;

開演時間の頃には雨もちょうど上がってきた。ステージにメンバーが登場してくる。センターに立つのは、もちろんこのバンドのネーミングの由来にもなっている中ノ森文子（ボーカル、ギター）。モデルみたいな華やかな顔立ちで、ステージの中央に立つのがぴったり似合うタイプ。他のメンバーは、いってみれば彼女をサポートするために集められたようなもので、成り立ちなんかは、最近でいえば「THE SCANTY」とかと同じだ。フロントメンバーの2人（ギター、ベース）はたぶん同年代で、いずれも十分美少女といえるビジュアル。なかなかカワイイです。キーボードとドラムスの2人は、年代的にはちょっとお姉さま系かな。
さて、演奏はデビュー曲「ラズベリーパイ」から。ミッドテンポのナンバーだけど、洋楽的なフィーリングとJ-POP的な聴きやすいメロディーをうまく組み合わせた佳曲じゃないだろうか。サビの覚えやすさとか好印象。この曲は一部バックトラックも併用。中ノ森さんはアコギを演奏する。続く2曲目〜3曲目はアップテンポのロックナンバー。ここはステージ上の楽器だけでのサウンドで、エレキ2本で力強さもあり本格的だ。ボーカルもロックっぽくしっかりしてる。ただし、曲としてはまあ普通という感じで、やはり「ラズベリー…」に比べると印象度はいまひとつ。最初に「今日は4曲演奏しますよ！」と言ってたので、ラストは何だろうと思ってたら、なんと最初にやったデビュー曲のリプレイだった。そういうのは4曲とは言わないんじゃないか…と。ま、いいか。

天候もあまり良くなかったせいか、トークなども少なめで演奏メインのステージだったけど、あまりアイドル的になりすぎなくて、かえって良かったかもしれない。とりあえずデビュー曲は買ってみるか。

開演15時05分→終演15時25分。

2005/02/18　ジムノペディ、モダーン今夜、倉橋ヨエコ　恵比寿 リキッドルーム

「極彩色美人ノ宴　弐」…というすごいタイトルのスリーマンイベント。お目当ては「モダーン今夜」でしたが、新しくなったリッキドルームものぞいてみたい気がしてたので行ってみました。金曜の夜（平日）にもかかわらず、広い会場がほぼ満員。出演者いずれも集客力がありましたね。

○「倉橋ヨエコ」　ボーカル（ピアノ）＋サポートでギター、ベース、ドラムス。最初と最後の曲がピアノ弾き語り。ライブを見るのは3回目くらいだけど、この日もやはり楽しめなかった。おそらく「いいメロディー」の解釈が根本的に違うんだろうとしか思えない。相性の問題というのは、なかなか難しいものだ。約30分。

○「モダーン今夜」　フルメンバー11人での演奏。この日のオープニングは、人気者のパーカッション量平氏が中央に出てくると、タンバリンで楽しいリズムをとりはじめる。楽器メンバー全員がそれにあわせて手拍子するなか、ゆっくりとボーカル・マキさんが舞台袖から現れ、まず1曲目は「サンポポ」だ。南国を思わせる華やかなこの曲で気分はすっかりリゾート…となったところで、簡抜をいれず一転して色の濃い「うたかた花電車」へ。こうなると、こっちも気分はグランドキャバレーだ。1stアルバムの曲も聴けるというのはうれしい。「私はいつも、この2月〜3月になると破局しちゃうんですよ〜」というマキさんのMC。「この曲はそんな時期に悲しい思いで作りました」というのは3曲目の「涙の雨」。でも、この洒脱なサウンドはなんなのでしょう。とても悲しみにふけりながら作ったとは思えないよね〜。などと、すっかりモダーンワールドにはまり込んでいると、続いては大作「海の底」のイントロ。様々な楽器の音色がからみあって、タペストリーを織り上げるように展開していく圧倒的なサウンドだ。前回、インストアライブの時にも演奏していたけれど、この曲も持つスケール感は広いホールの大音響で聴いてこそ…といえるのではないだろうか。アレンジはCDとほぼ同じながら、非常に新鮮に聴けたのだった。ここからは、もう怒涛の寄せで「青空とマント」「名犬ジョディー」…とたたみかける。モダーンホーンズをはじめ各インストもソロで大活躍。ニコニコ笑顔のバイオリン・シホさんもかわいい〜。そして最後は「レジーナ」。う〜、このジャングルサウンドがまたたまらない。途中には、量平氏のTシャツ・ファッションショーなんかもあり（ウォーキングしてましたね）、とにかく息をもつかせぬ約40分のステージ。もう十分ワンマンだって出来るんじゃないか…という充実度を感じたこの日の演奏だった（まあ、そうなったら曲数がもっと必要だけどね）。

○「ジムノペディ」　この日はキーボードの畔上さんが急病で欠席（流行のインフルエンザ？）ということで、サポートのピアニストを加えての演奏。なんとこれまでのライブでは、メンバー以外の人を加えてやったことがなかったそうで、相当心配したみたいだけど、聴いてる方からはほとんど違和感ない出来でさすが…という感じ。また、こういうケースだとかえってメンバーのテンションが上がるというか、まとまりがでるということもある。3月リリースの新しいアルバムからの新曲なども交えて、気合の入ったステージを見せてくれたと思った。特に、ボーカルのナオミさん、この人は本当に素晴らしいね。冒頭、PA関係で若干のアクシデントがあったにもかかわらず、絶妙の機転で切り替えるし、どの曲も実によいノリ。私も思わず体が揺れてましたよ。本編ラストは「スタッカート」。鳴り止まない拍手に応えてアンコールで1曲。最後は「また会いましょう！」とさっと引き上げていく、潔さというか切れ味の良さというか。良かったです。※2回目のアンコールを求めて、照明がついてからもけっこう拍手が続いていたのが印象的だった。トリを見事に飾ってくれたジムノペディだった。

後半2組でもうお腹一杯…という感じの充実イベント。惜しむらくは、この会場ちょっと音の質が「硬い」感じがすることでしょうか。ロックとかならいいんだろうけど、こういう女性ボーカルものは、PAにももう少し「まろやかさ」が欲しい気がしてしまうのです。

開演19時05分→終演21時35分。

2005/02/13　柳田久美子　新宿 タワーレコード（インストア）

メジャーからの初フルアルバム「笑顔が見える瞬間」のプロモーションイベント。名古屋→岩手→大阪とまわってきて、この日がいちおう最終日ということで。

ステージには柳田さん一人だけがアコースティックギターを持って登場。これまで彼女のライブは数回見ているけど、いずれもサポートメンバーがついたバンド形式でだった。弾き語りというのは初めて。けっこう貴重かも。
一曲目は「大きな愛」から。バンドでもギターを弾いてた柳田さんだけど、正直そんなに彼女の演奏を意識して聴いたことはなかった。この日見たところでは、決して凝ったフレーズを弾くわけではないけど、けっこう堅実な感じ…というのだろうか。下北沢のモナレコードでも、月イチで「一人アコースティックライブ」をやっているそうで、ギターにも自信をつけてきた感じの柳田さんです。
二曲目は「心晴れれば」（←たぶん）。続いてなぜかインディーズ時代の曲で「絵になるうた」。そのあとまた新曲に戻って「笑顔」「スターライト」…とアルバム収録曲を歌っていく。CDで聴くまんまの声。思った以上に力強さを感じる。けっこう細くて華奢な体格なのに、声はお腹からしっかり出している印象だ。
この日は、ほとんど最前列で聴いていたため、柳田さんとの距離は2メートル程度。タワーレコードの新宿店はこの密着感がずば抜けている。お客さんがほんとうに目の前、しかも明るいからよく見えるインストアは、けっこうキャリアのある人でも緊張するものらしい。柳田さんももちろん緊張はしてたんだろうけど、意外とそう見えない雰囲気で、一人でのステージをしっかりこなし、ワンマンライブのPRなどもきっちりしていたのだった。MCの人（レコード会社の宣伝の人かな）が「柳田久美子ちゃん」と「ちゃん付け」で呼んでたんだけど、それがなんか似合わないくらい大人っぽかったです（色気とかじゃなく、しっかりしてた…という意味で）。

終演後は購入者向けにサイン会あり。次はとりあえずチェルシーホテルでのワンマン参戦が目標かな。

開演15時→終演15時35分。