2005/02/26　dorlis　恵比寿 TOWER CAFE

シングル「マリポーサ」の購入者を招待してのカフェライブ。抽選とかじゃないので、たくさんの人が集まるのを予想したんだけど、定刻10分前くらいに到着してみたら、店内の椅子席がほぼ埋まってる程度（ここは40席くらいのスペース）。最終的には立ち見も出てたようですが、土曜の昼間ってそんなもんなんでしょうか。

カフェライブとはいえ、この日はきちっとしたバンド編成のサポートがつく立派な内容。ギター、ウッドベース、ドラムス、バイオリン、アコーディオンの5人＋ドーリスさん本人もアコースティックギターを弾く。背の高い椅子に腰掛けての演奏だ。
前半は、「マリポーサ」「みみたぶ」「逆切れ携帯電話」…つまり新しいシングルに収録の3曲を順に歌っていく。サウンドはアコースティックで、非常にセンスのよいもの。ウッドベースやブラシで叩くドラムスなどが心地よく、バイオリン、アコーディオン…といったヨーロッパ・テイストの楽器もよく効いている。この日のドーリスさんの衣装は、裾の長いロングの柄物のドレスに黒のウールっぽいショールで、雰囲気はジプシーの歌うたい…かな。土曜の午後のカフェの店内との相性もよく、これはなかなかのもんだな〜、とうれしくなってしまった。個人的にはドーリスさんのライブは初見だったのだけど、すっかり引き込まれてしまった。
さて、後半になると、一転してノリの良いスウィングナンバーを連発。ドーリス初心者としてはいずれも初めての曲だけど、おそらく彼女のファンには定番のナンバーばかりなんでしょうね。4ビートでアップテンポな「ひとりごとみたいにアイシテタ」から、全員が打楽器に持ち替えるサンバ曲、そしてラストの「24時間世界一周」まで計4曲。ここでは、ドーリスさんもお客さんに手拍子や振りを求めて、「もっともっと〜！」とどんどん煽っていく。CDのイメージでは、どことなくマニアック、あるいはしっとり系のバラード曲を得意とするおとなしいアーチスト…と思ってたのだけど、ライブではけっこう「ラテン系」なのだった。実際、MCもすごく明るくて、ハキハキした岡山弁まじりのトークはものおじしない感じ。とってもたくましいキャラです。しかも高度な音楽性。とても良いものを見せていただきました。合計7曲、約40分。

この日もう一つ感心したのは、彼女のCDジャケットでおなじみのあのイラスト。あれって本当によく本人の特徴をとらえてるのね〜。実物はかわいらしく、十分美人といってもいいドーリスさんですが、でも笑っちゃうくらいよく似てます。素敵です。ちなみに、無料招待なのにコーヒーやアルコール飲料がもらえてしまうタワーカフェ、ここもオススメスポットです。

開演13時05分→終演13時45分。

2005/02/24　幸美AMP、上弦の月、chiyo　渋谷 RUIDO.K2

この日は、幸美AMPのアルバム「one…for you」のレコ発イベントというのが本筋ながら、個人的にはサポートバンドで出演する上弦の月、そしてMichelleさんがお目当てで出かけてみました。
ところが、会場に着いてみたら、なんと「Michelle、インフルエンザで急遽欠席！」という話。かなり楽しみにしてただけに、とても残念でした。※でもイベントは最後まで見てきました。(^v^;;

○「上弦の月」　本来は2組目での出演予定だったみたいだけど、トップバッターで登場。メンバー5人による演奏。前回、ワンマンでたっぷり聴かせてもらったので、この日はそのダイジェスト版…という印象だったかもしれない。全曲とも、彼ららしいヘヴィーなサウンドと切なさをたたえたメロディーの組み合わせが良い。最後のバラード曲などもハードなアレンジが効いている。安心して聴ける半面、1曲くらいはふっと抜いたナンバーがあるとメリハリがつくような気もする。2曲目に演奏した「Heaven」が個人的にはいちばん好きかな。それにしても、亜弥さんのボーカル、いわゆる「泣き」の入った声質にもかかわらず、バックの轟音に負けない力は素晴らしいの一言だ。約35分。

○「chiyo」　ステージ転換の間に、フロアのサブステージでアコースティックギター弾き語りの演奏。男性ソロで、普段は「サルーキー」というバンドでやってるそう。真心ブラザーズなどを思わせるようなフォーキーなサウンド＆メロディーだった。3曲、約15分。

○「幸美AMP」　「ユキミ・アンプ」と読みます。女性ボーカル・ゆきみさん＋男性の3Pバンド。ゆきみさんも曲によってギター（1曲だけピアノ）を演奏。いわゆるJ-ROCK的な音で、ハードなギターサウンド＋ポップ系メロディーという感じ。この日は、レコ発だからまさに主役なわけで、お客さんの数も多かったし、時間もたっぷりだった（本編60分＋アンコール1曲）。良かったところとしては、まずボーカルの声質はとてもいい感じ。ストレート感のある素直な発声で、きれいな声だと思った。パワーもあり上手い。バックの演奏もスピード感があって好印象。では、十分楽しめたのか…というと、そうでもなかったのは、やはり曲の出来だろうか。いいメロディーの曲もなかには数曲あったけど、メロディー的な練りこみなど「もう一押し欲しい」という曲が多い気がしてしまった。個人的には、もっとポップ寄りのアプローチを勝手に期待していた部分があったのかもしれない。でも、バンドの志向性としては完全に「ロック」なんだよね。だから、そもそも方向性が違う…といえば、そういうことになってしまうのかもしれない。約70分。

レコ発ですから本来はCDを買って帰る…ことになるんだろうけど、そんなわけで、ちょっとこの日は手が出ませんでした（ゴメン）。Michelleさん、見られなくて残念…（シツコイ！）。

開演19時10分→終演21時25分。

2005/02/20　norinha　新宿 HMVサウス（インストア）

久しぶりの3rdアルバム「マフラー」のプロモーションイベント。会場に到着してみると、ちょうどリハ中なんだけど、流れてるバックトラックの音がなかなか良い。「これって佐藤五魚さん？」…なんだか期待できそうだ…と開演を待つ。

この日は、サポートはなしでノリーニャさん一人でのステージ。5曲演奏したうち2曲がピアノ弾き語り。あとは基本バックトラックを使った曲で、最後の2曲はピアノの前を離れてハンドマイクで歌っていた。今回のアルバムは7曲収録なんだけど、うち2曲がカバー。この日歌ってくれたのは、カバー以外の全曲ということになる。曲順は（たぶん）「恋するくちびる」「恋愛回遊魚」「東京タワー」「七色グラス」「おかえりのうた」…つまりCDの収録順。途中のMCを聞いてると、やはりアレンジは佐藤五魚さんだということ。また会場でもらったフライヤーによれば作詞にセシルのBatayamさんも参加したりしてるらしい。私好みの音が出てくるはずだよな〜と納得。前作まではボサノバなど、いわゆるカフェミュージック的なテイストが濃かったわけだけど、「今回はポップス、そしてシンガーに徹してみようという気持ちでつくりました」というだけあって、どの曲もクオリティーの高い上質ポップスという雰囲気。美メロの「恋愛回遊魚」「東京タワー」やギターサウンドが印象的な「七色グラス」などが聴き物だったかな。

ところで、せっかくいい内容だったにもかかわらず、ギャラリーの少なさは寂しかったなあ。こういう正統的な「ポップス」を好きな人というのはもう少数派になってしまったんだろうか。あと、スタッフの仕切りもないし（チラシを配ってる人はやたらいたけど）。どうなってんだ？ ※いちおう物販でCDを買いました（つーかショップなんだから物販とはいわないか…）。

開演17時05分→終演17時30分。