2005/11/06　O's　後楽園 ラクーア ガーデンステージ

最近、テレビスポットなんかが流れていて気になってた「O's（オズ）」のイベントがあるというので行ってみました。エイベックスの「J-more」という、歌謡曲っぽい（でも演歌ではない）ミドルエイジのためのポップス…をコンセプトとするレーベルの所属。長崎県・五島列島出身の姉妹デュオ（25歳と22歳）です。

ところが、水道橋の駅を出たあたりから雨が本降りになってきてしまった。この日のイベントは「ラクーアガーデンステージ」。つまり屋外だ。大丈夫かいな…と思いながら到着してみると、スタッフが一生懸命にチラシを配っている。どうやら雨天決行のようだ。雨をすかして見ると、ステージ前のベンチには熱心なファン20人位が集まっている。傘をさしたらダメということで、ステージ前で見るためには、雨合羽を借りて、それを着て見ないといけないようだ。さすがにそこまで熱心ではないので、ちょっと離れた屋根のあるところから見ることにした。
定刻を少しまわってオズの2人が登場。まずはデビュー曲の「あなたとならば」。ゆったりしたミディアムナンバー。ちょっと懐かしさを感じさせるような曲調が、自然と癒しになっている感じ。ボーカルの声質もきれいで、ついつい聴いてしまう。続いてC/W曲の「初恋のひと」。このあたりは演歌ではないけど、ちょっとムード系が入ってる気分も。MCなどをはさんで、ニューシングル「杏の花咲く頃」。中国調メロディーというか、大陸的なのどかさ、そしてやはりどこか郷愁を含んだところがよい。ポップに展開する部分もある。そして、最後はもう一度「あなたとならば」を歌ってエンディングだった（全曲バックトラック使用）。

距離があったのでディテールはよく分からなかったのだけど、最後まで雨の中で熱心に聴いてくれていたファンの温かさに、妹さんの方が思わず涙…みたいなシーンもあったようです。歌謡曲（演歌含む）は、こういうファミリー的な交流がけっこう良いんですよね。(^v^) また環境のいい時に、もう一度聴いてみたい…そんな気分にさせてくれたイベントでした。終了後CD即売＋サイン会・握手会あり。

開演17時05分→17時30分。

2005/11/06　Twellve　新宿 タワーレコード（インストア）

ミニアルバム「オープニング」のプロモーション。以前、下北沢（ガレージ）でライブを見たことがあり、男女半々ボーカルというのは覚えていた。せっかくの機会なので、インストアをのぞきに行ってみました。開始5分前くらいに到着したのに、お客さんは数人。あらら…と思っていたら、開演時間にはかなり集まってきて一安心でした。

男性ボーカル（アコギ）、女性ボーカル（キーボード）、ギター、ベース、ドラムスの5人でのステージ。ドラムスは簡略化したセット。新作から5曲、そして未発表曲（新曲）1曲を演奏。休日の午後、あるいは夜明け前とかのけだるい空気感が似合いそうな、まったり系ポップス…とでもいいましょうか。インディーポップのサウンドをベースにしながらも、そこはかとなく漂う大人感覚が個性的。男女半々ボーカルだし、洗練されたアレンジなどには Lamp をイメージさせる部分もある。デュエットではなく曲によってメインボーカルが交替するというスタイルも同じだけど、女性ボーカルの声質がまったく違うので、似すぎてはいない感じ（Lampはフワフワ系、Twellveはわりとしっかりした感じ）。全体の中では、2曲目に演奏した「今日みたいな日」がいちばん印象に残った。アルバムでも1曲目に収録されているので、おそらく彼らとしても自分たちのイチオシの曲なんだろうな。MCも、ゆったり目に時間がとってあって落ち着いたトーク（主にボーカル2人の掛け合いでした）。安定している。

前回はライブハウスの暗いところで見たのでよく分からなかったんだけど、明るいタワーレコードの店内で見ると、けっこうルックスにもオシャレ感（清潔感）がありますね。好印象。終了後、CD即売＋バッジ手渡し会あり。

開演15時→終演15時40分。

2005/11/05　森澤 雅、坂本麗衣、成底ゆう子、Voice camembert　四谷 四谷天窓.comfort

坂本麗衣さんのライブを見るのは2年ぶりということで、楽しみにして出かけました。女性ボーカルのアーチストばかり4組出演のため、お客さんは男性ファンがほとんど。立ち見もぎっしりで、大盛況なイベントでしたね（土曜だったし）。

○「森澤 雅」　ピアノ弾き語りのソロアーチスト。予備知識なしで初めて聴いたのだけど、メロディーに洗練されたポップ感があってなかなか良かった。特に前半に歌っていた、比較的リズムのある曲が良い。声質もとてもきれい。落ち着いてしっかり歌っていた。逆に、後半のミディアム〜スロー系の曲は、わりと普通っぽい感じかな〜。あまり記憶に残らなかった。MCは明るくて良いものの、ほぼ1曲ごとにあるのはちょっと多すぎる印象。どこか2カ所くらいにまとめてやると良かったのではないだろうか。路上ライブなんかもけっこうやってるそう。約35分。

○「坂本麗衣」　彼女の歌をピアノの弾き語りで聴くのは、個人的には初めて。最近の曲に加えて、「Distance」「返事をください」といった以前のナンバーも、さらっと歌ってくれるところがうれしいものだ。独特の泣きの入った声質、歌い方、メロディーの個性はいつ聴いても新鮮。ほぼ2年ぶり…というインターバルを感じさせず、一瞬にして坂本麗衣さんの世界に引き込まれてしまう。小さい会場なので、歌の細かいニュアンスまで伝わってくる。もともとピアノ一本という人ではないので、アレンジなどはそんなに凝っているわけではない。でも、やはり曲自体がいいのだろう。この日が初公開という新曲「オレンジの街」も聴かせてくれた。ミディアム〜スローのセンチメンタルなナンバー。これもまさに彼女らしい曲といえるだろう。控えめなMCも好感が持てる。オトナって感じだな〜。バンドスタイルでのライブなど、年内の活動もけっこう積極的にあるみたい。また聴いてみたいと思った。約40分。

○「成底ゆう子」　インターバルの時間から波の音、三線の音などのSEが会場に流れてくる。最近はこれが彼女の登場前の雰囲気として統一しているのだろう。この日も沖縄の雰囲気をたっぷり感じさせる選曲とアレンジでのピアノ弾き語り。セットリストは、「天地の唄」「真っ赤なデイゴの咲く小径」「アメージンググレイス」「波」「夜来香〜かぬしゃまよ」「悲しくてやりきれない」「風灯り」。カバーが3曲。いずれも沖縄風のコードでアレンジして、歌詞もオリジナルのものに差し替えている。基本の歌がほんとうにしっかりしている彼女ならではのアプローチといえるだろう。いずれも簡単に歌える曲ではないのに、声のハリやツヤも素晴らしく、しっとりと聴き応えがある。また、沖縄色の比較的薄い「波」なども意外とさっぱりした味わいがよかったりもする。反面、MCになると声がとても小さく、いまいち元気がないのが気になった。ステージ全体に明るさがもっと欲しい（それも沖縄的なものだろう）。約35分。

○「Voice camembert」　前回この会場に来た時にも聴いたので、偶然だけど2連続となった。女性ボーカル＋男性ピアノ。メンバー2人でのステージ。8曲＋アンコールで1曲。けっこうみっちり聴けた。「マミー」「beauty beauty」といったアップテンポに近い曲はけっこう良いと思うのだけど、全体的には曲の練りこみ、アレンジなどにもう一味欲しい…というところだろうか。まあ、好みの問題なんですが。特に、アレンジに関しては、せっかくピアノ専任メンバーがいるわけだから、曲によって変化をつけたらより楽しく聴けるような気がした。約40分。

成底さんのステージの時に、花束を渡していたお客さんがいましたね。何かの記念日？ それとも熱心なファンの方でしょうか。ちなみに、コンパクトな会場のわりにスクリーンのライブ映像がものすごく充実しているのに改めて感心。カメラ3台くらいを駆使して、鍵盤上の指の動きを大写しにしたり、ライブでも意外に見れないところが見られるのは楽しい。他の店でも見習ってほしいものです。

開演18時30分→終演21時30分。