2007/09/16　Perfume　新宿 タワーレコード（インストア）

新曲「ポリリズム」のプロモーションイベント。動員に関しては、いわゆるアイドル系アーチストの中で頭一つ抜けた感じのある彼女たち。この日も、整理券を持ってるお客さんが200人以上、それを取りまく整理券なしのお客さんも100人以上…と、新宿タワレコのイベント史上でもトップクラスにランクされる集客力を見せつけてました。

とにかくものすごい数のお客さん。ステージの低いこの会場では、肉眼で見ることは到底無理だよね…と、ほとんどの時間モニターを見ることに。オープニングは「エレクトロ・ワールド」から。彼女たちの特徴は、どんな会場でもきっちりフリ付でパフォーマンスしてくれるところ。前の方で見てた人とかはたまんなかっただろうな。
軽い自己紹介MCをはさんで、「Twinkle Snow Powdery Snow」「チョコレイト・ディスコ」と続ける。重低音のビートの上にキラキラ輝く音が乗っかった中田サウンドの真骨頂ともいえるこの2曲。続けて聴くとやはり盛り上がる。インストアイベントでさえそうなんだから、クラブ系のハコで聴いたらこれまたたまんないだろうな…と思った。このところのワンマンライブは、あっという間にソールドアウトしてしまうのでなかなか聴きに行けない。大箱のAXとか来年新装オープンする赤坂BLITZあたりの、チケットが取りやすい環境でぜひお願いしたいものだ。
なんていってるうちにラストはNEWシングルの「ポリリズム」。…短いイベントだったけど、やはりこういうのを聴くと、ちゃんとしたライブを見たくなってしまう。MCも楽しくて、これだけ人気が出てるというのに、まったく気取りがなく気さくなトーク全開だ！ 新曲を歌ったあとに、「この曲ってノリにくいですか？」と普通に訊いたりして。うーむ、微妙…なんだけど、これがまたあーちゃんだと許されるんだよなぁ。(^v^;;

ステージの様子が映るモニターを見ながら、思わず広いアリーナクラスのステージで踊るPerfumeを幻視してしまった。それぞれの距離が10メートル以上離れた位置で踊りながら、きっちり振り付けをシンクロさせる3人…。近い将来、それが現実のものとなる日がくるのかもしれない。この後、握手会とかプレゼント引き換え会とかいろいろあったみたいですが、参加しないで引き上げ。

開演13時05分→終演13時30分。

2007/09/14　ナオリュウ　原宿 KDDIデザイニングスタジオ

平日の15時から…という微妙な時間帯でしたが、ちょっと時間が取れたのでのぞいてきました。彼女のライブを見るのは2回目で、なんと4年ぶり！ 前回は、渋谷の7thFLOORでのギター弾き語りでしたが、この日はサポートも交えての演奏。とても新鮮に聴けましたね。

オープニングから2曲はアコースティックギターでの弾き語り。「私は毒」「恋のしっぽ」。ライブで聴くのは本当に久しぶりだったけど、すぐに彼女の世界に引き込まれてしまった。独特の自由で軽やかなメロディー、そして力強さと伸びやかさを感じさせるボーカル。記憶にあった印象よりもずっとストレートで素直な感じを受けた。
3曲目からはサポートでギターを加え、2人での演奏となる。まず、「ムミムシュウノカンゼンタイ」では、アコースティックギターの伴奏にあわせて、ナオリュウさん自身はボーカルとともにフルートも担当。「実はギターよりもフルートの方が長くやってるくらいなんですが、なかなか披露する機会がないので、今日はうれしいですね…」とのこと。軽いラテンタッチのリズムが気持ちいいこの曲、フルートの爽やかな前奏、間奏がとても似合っている。ひょっとしたらCDでの演奏も彼女自身だったのかもしれない。
後半は、「優しい花」「夢の中であいましょう！」。ここでは、ナオリュウさんがアコギ、そしてサポートの人はエレキに持ち替えての演奏。2人だけなのに、とても密度のあるサウンドで、リラックスした中に感じられるグルーヴ感に、思わずカラダでリズムを取ってしまう感じ。4年前の前回から、なかなかライブで聴く機会がなかったんだけど、もっとちゃんと聴かなきゃいけないな…と思ってしまった充実したライブだった。全5曲、約35分。

この回の後、17時からも2回目のステージがあったのだけど、さすがにそれは聴くことができず、早々に引き上げました。15時の回に聴いてたお客さんは20人弱だったでしょうか。ナオリュウさんもMCで、「皆さん、この時間帯にお仕事は大丈夫ですか？」と心配してくれてましたが。まあ、普通は大丈夫じゃないよね。(^v^;;

開演15時→終演15時35分。

2007/09/03　Candy、辻 詩音、水野佐彩、加賀美セイラ　表参道 FAB

おなじみの「Jewel League（ジュエルリーグ）07」。もちろんお目当てはCandyさんです。月曜開催ということもあってか、いつもはお客さんが少なく、待たずにすんなり入場できるイベントなのに、この日はなぜか受付に行列が…。どうやら、この日が初ライブだった加賀美セイラさんの身内客が大勢詰めかけてたみたいです。

○「加賀美セイラ」　主にCMのモデルとして活動中の彼女。10月にシンガーとしてもデビューするということで、この日がお披露目のステージ。両親が日本＆カナダということで、身内関係のお客さんも国際色豊かだったりする。さて、サポートは、アコースティックギター、ベース、ドラムス、パーカッション。オープニングはスピード感が気持ちいいサンバ系の曲から。2曲目もボサノヴァだし、楽器編成から見ても、都会的かつリゾート感のあるお洒落系の音楽をめざしてる印象。セイラさんのボーカル自体は、声質はきれいだけど「まだ発展途上中だよね…」という感じかな。3曲目もスローで雰囲気たっぷりのボッサ、そしてラストはデビュー曲になる「カレイドスコープ」。これもリズミカルで気持ちのいい曲だ。バンドのノリがとても爽やか。彼女のMCも素直に明るくて印象は良かった。約20分。

○「水野佐彩」　8月がお休みだったので、2ヵ月ぶりのジュエル出演。サポートは、いつもと同じくギター、ベース、ドラムスの3Pバンド。ポップ色の強いロックナンバーが続くセットリストに、1曲だけアコースティックギターの伴奏によるミディアム曲が入る。彼女については、毎回辛口のコメントばかり書いてて、本当に申し訳なくなるんだけど、やっぱりこの日も、いい印象は持てなかった。ただ、それは音楽的なことだけで、たぶん人柄などは、とてもいい子なんだろうと思う。だから、最後の「夏ゴコロ」で、「皆さん、立っていただけますかぁ？」と言われた時、思わず立ち上がってしまっていた。まあ、そんなもんですよ。(^v^;; 全5曲、約25分。

○「辻 詩音」　ジュエルで聴くのはちょっと久しぶり。アコースティックギターでの弾き語り。この日歌ったのは4曲くらいだろうか。時間的には短く感じたんだけど、聴き応えは十分あった。初めてライブで歌うのを聴いてから1年もたってないのに、ずいぶん上手くなっている。この日は改めてそう感じた。でも、彼女の魅力は、テクニックには還元できないのびやかさ。細かいところにはこだわらずに自由にいきいきと歌うところ。そういう意味では、上手くなりすぎてもおもしろくない。今くらいがちょうどいいのかもしれない…なんて思いながら聴いていた。MCの中では、今、高校3年の年なんだけど、音楽がやりたかったので学校はやめてしまった…という話もさらっとしていた。「それを自分で決めた時の気持ちを書いてみました…」という曲紹介だったんだけど、あいかわらず明るくキュートで楽しいMCの一瞬に、そんな根性娘なところが垣間見えたりもする。10月のレコ発ライブもとても楽しみ！ 約20分。

○「Candy」　トリで出演。この日のCandyのライブは、特別なことがいっぱいありすぎて、何から書いていいのか迷ってしまうほど。まず、入場時に大きなロリポップ・キャンディーを配ってたんだけど、それが彼女からのものだった。そこには、新しいホームページのURLが…。それを見たとたんに何かピーンとくるものがあった。果たせるかな、MCの中で「9月から新しい環境で頑張っていくことにしました…」という発表。つまり、この日は事務所を移籍して初のお披露目ライブだったのだ！
そんなわけで、とにかく内容も盛りだくさん。まずは、Candyにしてはかなりレアな、サポートバンドを従えてのオープニング。ギター、ベース、キーボード、ドラムスの4P。曲は「Stay Gold」「Promise」。ブラックな味わいは薄くなり、聴き慣れてないにもかかわらず、案外こういうのもアリかな、と素直に思った。特に「Promise」での熱く盛り上げる感じは新境地かもしれない。3曲目からはアコースティック編成で。Candy自身のアコースティックギターの他に、サポートでギター、パーカッション。曲は「Secret」「Blanche」。いずれも自作曲で、これからの彼女がめざそうとしている音楽性がいちばん表現されていたパートだったかもしれない。「Blanche」でのテンションの効いたスピード感。かなり印象に残った。そして、5曲目の「ボタン」はピアノの弾き語りソロで。
まだまだ続きます。以前のライブでも何度か歌っていた、やはり自作の「I'm Star」。この日は新たにアレンジしてもらったというフル編成のバックトラックを使って歌う。スケール感たっぷり。ここまで4曲連続で彼女の自作ナンバーということになる。本編ラストは、おなじみの曲を連発。スタンディングになってお約束のコール・アンド・レスポンスから「no reason」へとなだれ込み、最後は「Bye＆Thanks」。ここまでで約60分。もちろん過去最長記録！ この流れなら当然アンコールいきます。「愛する人がいることで」。いや〜、なんてアンコールにふさわしい曲なんだろう。新譜のリリースも途絶えて約2年。18歳の彼女にしてみれば、それはそれは長い2年だったに違いない。でも、支えてくれる人がいたからこそ頑張ることができた…と歌うこの曲は、2年前の曲なのに、まるでこの日のために用意されていたように思えたのだった。アンコール約10分。

そして、「12月28日は原宿アストロホールでワンマンライブ！」…最後の最後まで、とにかくこの日は急展開の連続でしたよね。しかも、会場にはなぜかビデオ収録用のカメラが7台も。本職のクルーが使うやつ。すわ、新曲のPV撮影も兼ねてのライブか…とも思ったんだけど、「いちおう記録用…」だそうで。宣材なんかに使う用でしょうかね。ともかく、Candyの新しい門出に立ち会えて、ファン冥利に尽きた一夜でありました。※MCのこととか、書きたいことはもっともっとあったんだけど…。

開演18時40分→終演21時35分。