2008/01/26　Stephanie　乃木坂 SME乃木坂ビル（ライブテリア）

ステファニーの3rdシングル「Winter Gold」購入者を招待しての「Special Show Case」。シングルはデビュー曲から買っていて、ライブでも聴いてみたいなぁ…と思っていたので、期待が高まります。開演10分前の到着で、すでに椅子席は満員（200席ほど？）。ただ、サイドでの立ち見ならけっこう前の方で見ることができました。

この日のサポートはギター、ベース、キーボード、ドラムス。オケを使うのかな…と勝手に思ってたので、生バンドというのはちょっとうれしかった。ただ、ほぼ全曲でバックトラックも併用。
この日のセットリストを一気に書いてしまうと、「because of you」「Winter Gold」「All the Way」「君がいる限り」「フレンズ」…の全5曲。まもなくリリースの新曲「フレンズ」も含めて、シングルのタイトルナンバーが4曲というヒット曲集的な内容だった。曲はよく知ってるし、アレンジも基本CDを正確に再現したものなので、注目はやはりステファニー自身のライブパフォーマンスということになる。
結論からいうと、CDで聴いていた印象とはややギャップがあったかな。もっと場数を踏むことが必要…という気がした。彼女の持ち味は、やはり音域の広さと伸びやかでパンチの効いた歌唱力だ。たしかに全体的には良いのだけど、通して聴くと、やや息切れする場面があったのが気になった。得意の高音もきれいに出てないことがある。理由としては、まず緊張しすぎてたこと。特に最初の方は、そんな感じに見えた。また、シンガーとしてのスタミナ不足…もあるかもしれない。この日は、「これからはライブ活動も積極的にしていきたいです…」と話していたので、今後に期待したいところである。
逆に良かったことは、MCなどが分かりやすくサービス精神が見えたこと。とても親しみやすい話し方だし、慣れてきたらけっこう楽しくなりそう。3曲目以降はお客さん全員総立ちに。それもあって、後半にいくに従ってステージ全体のノリも良くなっていった気がした。最後の「フレンズ」はこの日がお披露目。ガンダムの主題歌なので、若干それっぽくはあるけど、重量感のあるビートがけっこう彼女のボーカルにハマっている。アップテンポもバラードもどっちも得意なのは、彼女の強みに違いない。

終演後、お見送り…ということで来場者全員と握手してくれた。私も珍しく「お疲れさま〜」と一声かけて帰る。ところで、彼女、公称165センチなんだけど、ステージではもっと大柄に見えたね。ただ、近くで見るとやっぱそれくらいなのかな…という感じ。不思議なものです。

開演16時→終演16時30分。

2008/01/25　柳田久美子　吉祥寺 Star Pine's Cafe（ワンマン）

柳田久美子さんのワンマンライブ「東京の空を飛ぶ」。個人的には彼女のワンマンは初めて。インディーズでの1stシングル「8月の虹」以降ほとんどのCDを聴いてるし、ライブもまだ盛岡の短大生だった頃に東京でやった初ライブ（@高田馬場クラブ・フェイズ）から見ているアーチストなので、けっこう楽しみにして行きました。

平日（金曜）ということもあって、開演はちょっと遅めの19時30分。チケットの整理番号が若くなかったのでお立ち見を覚悟してたのだけど、行ってみたら椅子席がギリギリ座れるタイミングだった。ラッキー！ 椅子はステージ前3列しかないので、けっこういい場所である。
この日のサポートは、ギター（エレキ）、ベース、キーボード、ドラムス…の4Pバンド。両手でピースサインをしながらステージに登場した柳田さんもアコースティックギターを弾く。5人での演奏。オープニングは「太陽」から。1曲目からガツン！とくる。やはり新作アルバム「ラヴ」で聴かせていたロックっぽいサウンドがベースになっている。これまでの彼女のライブの中でもいちばん分厚い音といってもいいだろう。彼女のボーカルとの相性もいいし、カッコいい。なかなかこの音は好きだな〜。そのまま2曲目「観覧車」へ。簡単な挨拶MCのあと、3曲目は「スターライト」。曲紹介は、「次は私のデビュー曲です…」。やはり正式にはメジャーデビュー＝デビューになるみたい。そして、「青春の輝き」から「両手に星を」。印象的なイントロを聴いただけで、懐かしい〜という気持ちになる。この日のライブは、「ラヴ」からの曲がメインになることは当然予想してたけど、インディーズ時代の佳曲をやってくれるのも、ファンとしてはうれしい選曲だ。
ここまでほぼ全開できたライブも、6曲目からはややシフトダウンして、じっくり聴かせる雰囲気に。ミディアムナンバーを続けて歌っていく。「君のせいなんだ」「アゲハチョウ」「真っ白な日々」「あなたと私」…。もう1曲、「アゲハ…」の次に演奏した曲も良かった（曲名分からないけど）。ギターの深い音に思わず聞き耳を立ててしまう。ちなみに、この日のサポートギターは平泉コージ氏。以前、柳田さんと平泉氏のバンド・THE東京が対バンで出たステージを見たことがある。その時以来のご縁だろうか。また、キーボードはおなじみのプロデューサー・高野勲氏。いずれにしても、アップテンポもミディアム〜スローも素晴らしい演奏を聴かせてくれていた。
ここからは後半に。柳田さんもギターをエレキに持ち替える。ジャジャ〜ンと鳴らして、客席の反応に「あれ？エレキですよぉ、もっと盛り上がってよぉ〜！」と少々不満そう。たしかにこの日の客席はおとなしかった。拍手とかは盛んにしてるんだけど、さすがにアイドル系のイベントにいるような客はいないから、あまり声を出したりはしないんだよね。でも、実は責任の一端は彼女にもあったかも。ほとんどMCなしで歌ってばかりだから、客の方も“突っ込みエンジン”に火がつかないっていうか…。(^v^;; まあ、これ以降は曲もアッパー連発だったし、「イエェ〜！」的に盛り上がる場面も増え良かったんじゃないだろうか。「ブルーバード」「LOVE」…と新作からの代表的なナンバーを立て続けに。もちろんバンドは再びロックサウンド全開。「ヨーヨー」「愛の正体」では、ギターを置きスタンドマイクで熱唱。「ヨーヨー」は彼女のオリジナルの中でもレア目な曲で、私も自宅に帰ってやっと曲名を確認できたくらい。しかも、シングル盤「両手に星を」のC/W曲だから比較的古い作品なのに、新曲といっても違和感ないくらい彼女の新しいサウンドに溶け込んでいたと思う。とても新鮮に聴けた。
ラストは、このライブのタイトルにもなっている「東京」。ここでは再度アコースティックギターに持ち替えて歌う。すごく真っ直ぐな歌。「上京してきた私にとっての東京」をテーマにした曲の数々の中でも、そのストレートさは際立っている。東京で音楽をつくっていく…という気持ちを自分自身に対しても宣言するために、彼女はこの曲を書いたのではないだろうか。すごく前向きなラストソングだった。本編のみ約95分。

アンコール1曲目はバンドとともに「秘密」。これも懐かしめのナンバーを新しいサウンドで。2曲目はアコギ弾き語りで「生きるということ」。新作「ラヴ」のもう一つのテーマのような曲。この曲は弾き語りで一人で歌うのが似合っていると思った。かみしめるように聴く。この後、「予想してなかった…」というダブルアンコール発動。「どうしましょうかね…」と言いながら、歌ってくれたのは「虹色ラブレター」。もちろんギター弾き語り。アコースティックだったけど、本当に最後ということでかなりハジけてたかも！ アンコール3曲で約15分。
この日は、一貫してバンドサウンドにこだわったライブで、彼女の新しい音をダイレクトに感じられた気がした。その点はすごく充実したライブだったと思う。たっぷり聴けたし大満足。ただ、音楽を聴いてほしいという意図からなのか、MCらしいMCがまったくといっていいほどなく、エンターテインメントという観点からは、ちょっと惜しい気がした。別に芸人ではないので、ウケを取ったりする必要はなく、曲の由来紹介や製作時のエピソードなどを話す程度でいいと思う。次回以降にお願いしたいところである。

…というわけで、ライブ中のMCは本当にわずかだったのですが、それでも柳田さんの姐さんキャラ（あるいはツンデレキャラ？）っぷりはけっこう発揮されてましたね。ただ勝手に想像するに、彼女の本質は曲に表現されてるような、時に迷い悩み…系で、MCで発揮してる強気キャラは、どうもそれを隠すための仮面のような気がします。もっとお客さん（ファン）に甘えてもいいんじゃないかねぇ。余計なお世話かもしれませんが…。

開演19時40分→終演21時35分。

2008/01/22　OLD STORM、JACK、ねぐりぢぇ、川村由佳、tokage、Id　新宿 RUIDO.K4

女性ボーカル系アーチスト（基本はロックバンド）6組出演のイベント。タイトルがなかなかすごくて、「恋の唄、歌舞伎町、恋の街、ボクの歌 #3」だったりします。新宿調って感じでしょうかね。この日のお目当ては約2ヵ月ぶりとなる川村由佳さんでした。

○「OLD STORM」　「オールド・ストーム」。女性ボーカル＋男性ギターの2人組ユニット。サポートで、ベース、キーボード、ドラムスを加えた5人でのステージ。メロディアスなロック。特色はボーカルがとにかく明るくて元気なことだろうか。勢いのある歌、さらにMCも思わず笑ってしまうくらい前のめり。まあ、親しみやすいのはいいことだろう。約30分。

○「JACK」　「ジャック」。全員女性の4Pバンド。ボーカル、ギター、ベース、ドラムス。音的にはけっこうハードロックっぽい路線で、メロディー自体は聴きやすい感じ。全体に勢いは感じたけど、ボーカルがやや単調になってしまうところが気になったかも。ギターの人の衣装が、「絶対領域」を意識させるミニスカで思わず悩殺されそうに…。(^v^;; 約30分。

○「ねぐりぢぇ」　大阪からツアーでやってきた女性5Pバンド。ボーカル、ギター、ベース、キーボード、ドラムス。まず注目はボーカルだろう。けっこう大柄でハスキー系の声質。パワー、声量ともにあるし、中盤で聴かせたミディアム曲などは歌唱力でも圧倒させられた。ブルース調の曲などやったらばっちりハマりそう。でも、それだと大阪っぽくなりすぎて嫌なのかもしれないな…。ボーカルだけがやや突出してる印象も。約30分。

○「川村由佳」　彼女の出演時が、この日いちばんお客さんが多かったのは間違いない。メディア関係者か何かだろうか、背広姿の男性なども含めてざっと100人ほども。サポートは、ギター、ベース、ドラムスの3Pバンド。4人でのステージ。オープニングは、おそらく代表曲でもある「虹の果て」から。印象的なイントロと「ワンツゥ！」の掛け声で一気にテンションアップ！ ステージの前の柵ぎりぎりまで出てきて歌う川村さん。半分客席に乗り出したような姿勢で歌うのが、彼女のいつものスタイルらしい。2曲目は新曲「未来」。傑作アルバム「Unknown」収録の曲に負けないくらい、これもいい曲なんじゃないだろうか。以下「Destiny」「スカイライト」「The Sinking Fish」…と続く全5曲だった（一部バックトラック併用）。どの曲もいい。さすがに最初に聴いた時のような衝撃度はないけど、この日も思わず引きつけられるパフォーマンスだった。気さくに思いを語ってくれるMCも好印象。短いステージだったけど、彼女の実力を再確認することはできたと思った。ただ、次回ライブは3月だそうで、2月はやらないのね…。ステージ終了後、一抱えもあるような巨大な花束をプレゼントするお客さんもいたり。約30分。

○「tokage」　「トカゲ」。女性ボーカル＋男性ギターの2人組ユニット。サポートはベース、ドラムス。4人でのステージ。2007年に結成されたユニット。ボーカルは以前ソロでも活動していた椛田早紀さん…ということで、私も一度見たいと思っていた。ソロ時代のシングルとかもいい曲だったしね。当時はポップスだったけど、現在はロックが基本なっている。1〜2曲目は、ギターポップ的な雰囲気の曲から。そして、中盤以降はスピード感のあるロックナンバーを連発！ 彼女の声質は比較的軽く、必ずしもロック向きではないのかもしれないけど、気持ちは思いっきり入ってたと思った。爽快感のある独特の世界をつくっている。ギターの藤枝氏の演奏力もかなり聴き物だし、後半以降はすっかり彼らの世界に引き込まれていた。固定ファンらしき人もけっこう来てる。機会があればまた聴いてみたいものだ。約30分。

○「Id」　「アイディー」。女性ボーカル、ギター、ベース、ドラムスの4Pバンド。まずインパクトがあるのがボーカル。ちょっとアニメ系のユニークな声質なんだけど、スピードのある曲に絡んでいくリズム感が素晴らしいと思った。パワフルだし何気に声量もあって、はっきりいって上手い。楽曲はポップロックとでもいえばいいんだろうか。切れ味のいいギターサウンドを中心に、メロディーはかなりキャッチー。けっこう私好みかも…。バンドの演奏力も高いし、全体に非常に楽しいノリを作り出しているバンドだと思った。ボーカルによる気風のいいMCもなんかイイ感じだし、これもまた機会があれば聴いてみたいと思った。ただ、「今日は4カ月ぶりのライブですよ…」と言ってたし、あまりレギュラーでは活動してないのかも。また聴きたいんだけど…。残念。約30分。

6組で約4時間の長丁場。でも、特に後半に登場した3組は内容も充実してたし、あまり疲れは感じませんでしたね。楽しく聴けました。特に最後の「Id」。まったく予備知識なかったんだけど、ちょっとホームページでも調べてみるか、という気にさせるバンドです。でも、確かに「Id」じゃ検索しづらいな。メチャクチャ出てくるよ。(^v^;;

開演18時10分→終演22時10分。