2009/03/29　バニラビーンズ　原宿 KDDIデザイニングスタジオ

3月だけで3回目のバニラビーンズ。この日は「Designing Stage Vol.19」というイベント（全4組出演、うち3組が女性アーチスト）だったのですが、渋谷で星羅さんのステージを見てた関係で、間に合ったのは最後のバニビだけ。当然ながら座席は満員で座れず、立見2列目…という環境でのライブとなりました。

いつもにようにバックトラックを使った2人だけでのステージ。セットリストは、「ニコラ」「Afternoon a GO-GO」「Shopping☆Kirari（Album Ver.）」「サカサカサーカス」「ユーラヴミー」…の全5曲。ほぼ最近の定番セットなんだけど、「ショッピング☆キラリ」が個人的にはお久しぶり、しかもアルバムバージョンのオケを使ってたこと…なんかが比較的レアだったかも。パフォーマンスはこの日も安定してたと思った。
MCも好調。ていうか日々どんどん自由になっていく感じで、この日もとても楽しいものだった。自己紹介では、レナさん「趣味はアイドル研究、愛読書は『UP TO BOY』、当然U-17ですよ…」。しかも、「推しメンは松井珠理奈ちゃん、河西智美ちゃん…」って、まるっきりAKBヲタじゃねーかよ。(^v^;;
一方のリサさん「やっぱり趣味といえば買い物でしょ…」。推し店は「伊勢丹、あとパリのボンマルシェ、ここの量り売りのフォアグラは最高…」だとか。ちなみに前日オールナイトイベントに出演してたバニビ。この日の本番前の空き時間をレナさんは睡眠に当てたらしいけど、リサさんは「表参道だし買い物っきゃないっしょ！」と出撃。文字通りの「ショッピング☆キラリ」っぷりだ。さらに、お客さんの買い物袋を目にとめると、「あっ、高島屋の袋だ、何買った？」と突っ込んでみたり、拍手をタモさん止めしてみたり…とやりたい放題。いいなぁ。(^v^)
…というわけでこの日もとても楽しかったバニビのステージ。もちろん曲も良いし、本当に目が離せない感じだ。

お互い「相方はセレブです」「相方はオタクです」…と、この微妙な格差社会が何ともいえない2人。それでいて仲が良さそうなところもGoodです。ちなみに告知では、5月のワンマントークライブのスペシャルゲストも発表。おなじみの掟ポルシェ氏の他、辛酸なめ子さん、さらに小西康陽氏も参戦…とかなりスゴイことになってます。

開演16時22分→終演16時55分。

2009/03/29　星羅　渋谷 SHIBUYA@FUTURE

サントリーの清涼飲料「なっちゃん」のCMに出演中の星羅さんのフリーライブ。たまたまNHK前を通りかかったら呼び込みをやっていたので見てきました。天気の良い日曜の午後のオープンカフェ。私が入ったのは開演30分前くらいだったのでうまく最前列に座れましたが、最終的には立見も出るほどの満員になってました。

星羅さんのライブを見るのは約4カ月ぶりで3回目。アコースティックギター弾き語り。1人でのステージだった。「こんなにお客さんが来てくださるとは思わなかったです…」とオープニングではちょっと緊張気味の彼女。ほんのり上気した様子が初々しくて良い。1曲目はテンポのいい「かげぼうし」から。ここでは首かけのハーモニカも吹く。お客さんも手拍子。続いて「リトル・バイ・リトル」「ONE」。ここまでの3曲はいずれも中学生だった頃に作った曲です…と曲紹介。2曲目くらいからは緊張も解けてきたみたいで、伸び伸びとした歌声が気持ちよく聴ける。改めてその声の良さに惹きつけられた。
後半は5月にリリースされるメジャーデビュー盤からのナンバーを続けて。まずは「なっちゃん」のCM中でも歌っている「はじまりは今」。これはエレファントカシマシのカバーということになる。シンガーソングライターである星羅さんとしては自作曲を歌いたかっただろうな…とは思うんだけど、まあCMということで色々と制約があるのは仕方がない。そんな曲なんだけど、こうしてちゃんと聴いてみると、実に彼女自身の曲であるかのように歌いこなしていることに感心させられた。彼女の曲には独特の歌い回し、コブシっぽいものがメロディーに組み込まれてることがあるんだけど、聴いているとまさに彼女のために作った曲のように思えてくる。続いてはメジャーデビュー曲となる「数字と恋」、そしてラストは失恋をテーマに書いたというC/W曲「わたしが君に出来ること」だった。いずれも歌詞を大切に丁寧に歌う彼女らしさが出ているナンバーではないだろうか。また、最後の曲は悲しいシチュエーションを歌った曲なんだけど、そのメロディーにも不思議な軽やかさがあるところが良いと思った。ちなみに、この日のMCは曲紹介が中心だった。全6曲、約30分。

デビュー盤の全曲が聴けたのは大きな収穫。短時間でしたが充実したイベントでした。この日の星羅さんの衣装はスリムジーンズ。細くてスタイルがいいのでとても似合ってました。メジャーデビューが決まってもアンケート用紙集めに自作のブリキ缶らしきものを使ってたりして親しみやすいところも魅力です。

開演15時10分→終演15時40分。

2009/03/26　アーバンギャルド　新宿 タワーレコード（インストア）

1stアルバム「少女は二度死ぬ」のプロモーションイベント「アーバンギャルドの公開処刑」。この日集まったお客さんの数はかなり多く、たぶん軽く100人以上。しかもヴィジュアル系っぽい（？）コスプレ率がかなり高いのが特徴です。そういう傾向のバンドなの？…とアーバンギャルド初心者なので楽しみに開演を待ちました。

アーバンギャルドは5人組バンド。男女ツインボーカル、ギター、キーボード/PCオペレーター、VJ/ダンサー…という編成で、この日は全員出演。見た目で特徴的なのは、やはりVJの人が巨大な「キューピー」の被り物（着ぐるみ？）で登場することだろう。ボーカルの女性の衣装は、赤地に白い水玉のワンピース。それ以外の男性メンバーは全員黒のスーツでビシッと決めている。バンド自体もなんとなくコスプレっぽい感じといえる。
サウンド的には、基本テクノということだが、ピコピコ系、あるいはクラブ/ダンス系というよりも、ベースにあるのはパンクっぽいフィーリングではないかという気がした。下ネタ満載のぶっとんだ歌詞、男性ボーカルのステージ上での激しい動き、パフォーマンス…などにそんなノリを強く感じる。ギターを大きくフィーチュアしているのも、その印象を強めているといっていいだろう。同時に、男女ツインボーカルを前面に出したナンバーでは、歌謡曲的なポップさが濃厚になる。メロディーもそうだし、女性のささやくようなボーカルなど、どことなく菊地成孔＋岩澤瞳時代のSPANK HAPPYの味わいを連想したりもする。特に、この日3曲目に演奏した曲（「女の子戦争」？）などはまさにそんな印象。このへんは個人的にも好きな方向性だし、けっこう楽しんで聴けた。
「インストアでも手抜きはしな〜い！」と言いつつの濃ゆ〜いパフォーマンスにお客さんも喜んでたけど、たぶんライブハウスだったらこの何倍も暴れてるんだろうな。それでいて、ライブ終了後は握手会＋ナマナマ生写真にサイン…というアイドル的なサービスもあり。非常にサブカルチャーヲタの心を分かってるバンドといえそうだ。全4曲、約22分。

開演19時10分→終演19時32分。