2009/09/21　バニラビーンズ、CHIX CHICKS、西田エリ、浅羽由紀　秋葉原 石丸ソフト本店7F（イベントホール）

女性ボーカルのアーチスト4組出演の「140（イシマル）Live 〜女性ボーカル編〜」。お目当てはバニラビーンズでしたが、ちょっとお久しぶりのチックスも楽しみにしていました。開演5分前…というギリギリの到着になったので当然お立見。でも、上手側のかなりステージに近い位置で見ることができたので、視界はバッチリでした。

○「浅羽由紀」　ピアノ弾き語りのシンガーソングライター。1人でのステージ。MCとか聞いてると、すごくポジティブなメッセージを届けようとしてるみたいだけど、そのわりに曲はマイナー調で重めのテーマ設定、というのが特徴だろうか。「親から子世代へのストレスの連鎖」とか「子供を失った母の悲しみ」とか…。本当に辛いことがあった時とかじゃないと、なかなか自分からは聴かないジャンルだと思うのだけど、でもこういう音楽を必要としている人も間違いなくいるのだろう。全3曲、約22分。

○「西田エリ」　ソロシンガーで、バックトラックを使った1人でのステージ。オープニングは、「Top of the world」「Take me home, country roads」…となぜか懐かしの洋楽カバーを2曲続けて。そして、後半3曲はオリジナルとなる。聴いてると、後で歌ったオリジナルの方が断然イイ。やや湿り気のあるゆったりしたポップ曲で、ボーカルの声質や歌い方にもあっている。個人的には、「最初にオリジナルを歌った方が好印象だったのに…」と思ってしまったのだけど、初見のお客さんが多いこういうイベントだと、やはり「つかみ」に誰もが知ってる曲を持ってきたくなるのかも…。MCも若々しくて素直な感じ。全5曲、約25分。

○「CHIX CHICKS」　ライブを見るのは約5カ月ぶり。前回はメンバーが6人から5人になって初めて見るライブ…だったのだけど、その後さらに1人卒業したため、現在は4人グループとなっている。この1年、戦力が減る一方でちょっと心配になってくる彼女たち。でも、結論からいえば、この日の4人編成というのは意外なほどバランスがよく見え、いい意味でグループとして引き締まった印象を受けた。もともと、全員がソロで歌えるくらいのスキルがあるわけだし、キャラの微妙なかぶりが解消されたことによって、むしろ一人一人の存在感が増したような気さえした。
オープニングは、「君の瞳に恋してる（英語カバー）」から。メンバー4人でのステージ（サウンドはバックトラック使用）。2曲目にオリジナルの「Ding！Dong！Dong！」、そしておなじみの「ABBAメドレー（英語カバー）」と続く。軽くMCをはさみつつ、「次はコーラスグループらしくアカペラをやってみます…」と、アニメ「けいおん」のオープニング曲をバックトラックなしで。普通にハモるだけじゃなく、ボイスパーカション的な音なども入れたけっこう本格的なバージョンである。後半は、8月にリリースした久々のオリジナルの新曲「Break up to make up」、そしてラストは「Shining Star」だった。全6曲。
セットリストにオリジナルの比重が増したこともあって、個人的には非常に新鮮、かつ楽しく聴けた。特に久々にリリースされた新曲が加わった効果は大きいのではないだろうか。1stアルバムに収録されていたオリジナルに比べると、まだちょっとこなれてない印象もあったけど、今後良くなっていく可能性は大いにある。衣装も、以前のエレチックスとは違う、白をベースに黒のアクセントが入ったものに新調され、視覚的にも新鮮（もちろんウィッグなし）。工藤さんの一発ギャグ（？）「カンペキ〜」も良かった。とはいえ、まだまだオリジナルは少ないので、今後はそれをどこまで増やしていけるかが勝負かもしれない。約34分。

○「バニラビーンズ」　トリでの登場。この日出演した4組の中では唯一のメジャーレーベル所属なので、まあ普通に考えれば順当なのかな。個人的には、この日はバニビのライブ参加20回目の区切りの日だった。
メンバー2人でのステージ。セットリストは、「LOVE＆HATE」「ニコラ」「Afternoon a GO-GO」「恋のセオリー」「ユーラヴミー」…の全5曲。2曲目の「ニコラ」からは、「皆さん、立って盛り上がりましょうよ〜」と会場をオールスタンディング状態にしてのライブとなる。こういう積極的なバニビ、なかなか珍しいのだけど、秋葉原のお客さんは基本的にノリがいいので、そのまま非常に盛り上がったライブとなったのだった。MCでの自己紹介は、レナさん「愛読書は徳間書店発行のヤンヤン、お気に入りの曲はAira Mitsukiちゃんの『イエロー・スーパーカー』…」。「ヤンヤン」を紹介する時に、わざわざ「徳間書店の…」と付け加えるのは、やはり徳間ジャパンの親会社であることを考慮してなんだろうか？ 一方のリサさん「行きたい街はニースとモナコ、好きな街は秋葉原とパリ…」。そのまま、「今日は皆さんにプレゼントがありますよ〜」と、ミニチョコを会場にバラ撒く。最近のリサさんのお気に入りなんだそうだ。告知関係は、次のライブと12月のワンマン、DVDリリース関係…など。
前週のリリースイベントで5日連続で見ているにもかかわらず、それでも楽しく見ることができてしまうところはさすが。特にリサさん、この日も終始ニコニコ上機嫌で、見てるこっちも楽しくなる。イイわ〜。この日も拍手のタモさん止めあり。約28分。

私が入場した後もお客さんはどんどん増え続け、最終的には後方に立見のお客さんがびっしり満員…という状態。バニビもチックスも充実したイベントになったのではないでしょうか。この後は、個人的に久々の秋葉原飲み会。ホルモン焼きなど食べて、非常に楽しい一日を過ごさせていただきました。

開演17時03分→終演19時03分。

2009/09/20　Sweet Vacation　新宿 タワーレコード（インストア）

8月リリースの1stフルアルバム「pop save the world !!」のプロモーションイベント。すでにかなり高い人気を持つユニットなので、リハが終わるといったんステージ前をクリーンにして、整理券を持つ人優先で再入場させる方式。私はこの日が初見の一般客だったので、もちろん後方から。ほぼモニター経由での観覧となりました。

ステージはメンバー2人で。女性ボーカル＋男性オペレーター。この日は4曲を演奏。セットリストは、いずれも新作アルバムからで、「sexy girl returns」「why don't you」「Magical Mystery Tour」「あいにいこう」。ちなみに、初見なのになぜ曲目が分かってるのか…というのは、一緒に見ていたスイバケ好きの友人に後で教えてもらったから。
楽曲は、いわゆるエレポップ、テクノポップのカテゴリだけど、印象としてはどの曲もとても明るいサウンドで、健康的なのが持ち味だろう。ボーカルのメイさんのキュート、かつ清涼感のある声質も、そんなイメージにジャストフィットしている。ファンの受け入れ方というのも、ほぼPerfumeなどと近いイメージだった。リズムがシフトダウンするパートでは、すかさず「ケチャ」の身振りを送ってる人が少なからずいたしね。(^v^) バンド（ユニット）としては比較的珍しい受け入れられ方かもしれないけど、素直な音楽性やメイさんの存在感などを考えると、十分納得できるものではある。メンバー2人の掛け合いによるMCなども、親近感の持てるもので、ファンにとってはとても楽しいものだろう（メイさんの東京での自炊生活のくだりなどはファンでなくてもおもしろかったし…）。
同時に、個人的には、せっかく東京エスムジカのダイチ氏がコアメンバーであるにも関わらず、意外にヒネってないな…というのも感じた。まあ、やろうと思えばいくらでも凝ったことが出来る人がやらないんだから、それが狙いなんだろうけど…。お客さん多数で非常に盛り上がっていたイベントだった。約20分。

開演14時→終演14時20分。

2009/09/13　バニラビーンズ、カジヒデキ　渋谷 タワーレコード（STAGE ONE）

4thシングル「LOVE＆HATE」リリース日から始まったプロモーションイベントのシリーズもひとまず最終日。「スウェーデン巡礼8箇所参りスタンプラリー」も最後の「マルメ」となります（参加してないけど…）。この日は、ちょうどレナさんの誕生日。入場前にファン有志の方々からイベントの段取り説明やサイリウム配布などがありました。

○「カジヒデキ」　この日は新曲「LOVE＆HATE」の歌詞を書いてもらった…というご縁で、「ミスター・スウェーデン」ことカジヒデキ氏とのコラボレーション・ライブとなっている。バニビの新譜購入者招待イベントなので、純粋なフリーライブではないとはいえ、お客の立場からいえば、「カジヒデキのライブを無料で見れる！」という感じで、けっこうおいしかったのではないだろうか。個人的にも、彼の1stアルバム「ミニスカート」（1997）はリリースされてすぐに買ってたりするしね（今も持ってますよ）。
ステージは2人だけでのシンプルなもの。カジ氏自身のアコースティックギター、サポートでフルート/テナーサックス。しかし、やはりキャリアのある人だけあって、出てくるサウンドは編成のシンプルさをまったく意識させないしっかりした密度のある音だ。映画「デトロイト・メタル・シティ」でも使われていた「甘い恋人」を皮切りに、ラストの「ラ・ブーム〜だってMY BOOM IS ME〜」まで全7曲。基本的にこういうサウンドが好きということもあって、一曲ごとにとても新鮮に聴くことができた。今回のバニビの新曲には歌詞のみでの参加だったのだけど、正直曲も書いて欲しかったわ。途中、MCのところで「今度は曲も書いてよ！」と思わず声をかけたくなったくらい。フルートも効いてたなあ。バニビ目当てのお客も大満足のライブだったのではないだろうか。1曲ごとの拍手が非常に長かったのが印象的だった。約30分。

○「バニラビーンズ」　さて、もちろんメインはバニビ。いつものように2人だけでのステージ。セットリストを一気に書いてしまうと、「LOVE＆HATE」「ニコラ」「Afternoon a GO-GO」「恋のセオリー」「サカサカサーカス」「チクタク」「ユーラヴミー」…の全7曲。イベント最終日だけあって曲数も多かったし、楽しい曲ばかりで大満足。2人とも終始楽しそうに笑顔で歌ってたしね。
MCでは自己紹介あり。レナさんの愛読書＆推しアイドルは前日の秋葉原と同じ（「BOMB!」「ヤンヤン」「志田未来」）。最近はややAKB離れ気味？ 一方のリサさんの「よく行くお店は…タワーレコードです！」。たしかにこの1カ月ほどは相当タワレコに通ってるよね。マネキンとかイベントとか…。セレブっぽいラグジュアリーブランドと並べてみたらもっと良かったかも。
4曲目「恋のセオリー」が終わったところで、カジヒデキ氏を交えてのトークコーナーあり。最初に、「先日から配信で『ラ・ブーム』をカバーさせていただいてます…」というレナさんに、カジ氏「ごめん、まだ聴いてなくて…」。信じられないという表情で「ええ〜？」とむくれてみせるレナさんがカワイイわ。「北欧の魅力を全身で表現するとどんな感じですか？」というリサさんの質問には、ジャンプしながら「イェイ！」。カジ氏の方も妙にハイテンションである。「ミスター・スウェーデン」だけあって、この日の「マルメ」についても、「僕がよくレコーディングするスタジオがある街ですよ…」とさすがの本物ぶり。新曲の歌詞については、「ツンデレというテーマがけっこう難しかったね…」的な話。歌詞のコンセプトは、どうやらスタッフサイドからの指定だったようだ。
トークコーナー後は、ファン有志の発動でレナさんのバースデー・イベントに突入。お客全員がピンクのサイリウムを持ち「♪ハッピーバースディ」と歌う。C葉マネージャーがバースディケーキを持ってきて、ろうそく吹き消し。さらには、ファン代表の方が書いた温かいお祝いの手紙をリサさんが代読。最後はでっかい花束プレゼント…と誕生祝いで考えられるほぼフルコースともいえる内容にレナさんも思わず涙…であった。こうして書くのは簡単だけど、よくこれだけの仕込みをきちんとやったものですよ。ファン有志の皆さんとスタッフさん、本当にお疲れさまでした。そしてありがとう。
さらに終盤では、年末のビッグイベントのお知らせが待っていた。「12月23日、代官山UNITでの1stワンマンライブが決定しました〜!!」。おお〜っと会場全体が盛り上がる。あのPerfumeでさえ、最初の頃のワンマンはアストロホールだったのだから、一気にUNITというのは、なかなかチャレンジングではある。しかし、ここはスタッフに秘策があると考えて楽しみに待ちたいものだ。12/23は天皇誕生日で祝日だしね。…というわけで「プレ・ワンマン」とでもいった雰囲気のこの日のイベント、なごやかに幕を下ろしたのであった。約50分。

終演後はやはり「ナデナデ、ビンタ、3チェキ」のスペシャルイベント。客席フロアには掟ポルシェ氏の姿も。半分は仕事だとは思うんだけど、このマメさには本当に頭が下がります。個人的には、この後の予定があったので、まっさきに会場を出てしまいましたが、とにかく最初から最後までバニビらしい、なごやかな空気感のイベントでとても楽しませてもらいました。良かったです。

開演13時→終演14時25分。