2010/09/17　Cutie Pai、CANDLES、プー・ルイ、髑髏、FullMooN.13　高円寺 HIGH

女性ボーカルのアーチスト5組が出演したイベント「Fly High vol.5」。お目当ては8月の「フューチャーポップ☆ラウンジ」で見て印象に残ってたCANDLES。定刻5分前くらいに行ったらお客さんが一桁で「あららら…」と思ったんだけど、開演した頃から徐々に増え出して、中盤以降はほどよい入りとなってましたね。

○「FullMooN.13」　5人組ガールズバンド「フルムーン」（最後の「13」は発音しないらしい）。編成はボーカル、ギター、ベース、キーボード、ドラムス。全員が色違いのアキバ系ゴスロリ衣装で登場。どうやら平和のために戦う「戦隊もの」という設定になっているようだ。見た目はかなりアイドル寄りで、かわいい子をそろえてる印象。そのサウンドを一言でいうならアニソン系ロックだろうか。全曲アッパー。アニメ、またはゲーム音楽によくある感じの分かりやすいメロディーをハードなロックアレンジにしている。演奏はしっかりしてたと思うけど、アニメやゲームのサウンドが好きかどうかで好みが分かれるかもしれない。それと、せっかくの戦隊ものの設定が楽曲や演奏にはあまり反映されてなかったような…。MCとかまで徹底してやりきった方がおもしろいと思う。全5曲、約25分。

○「髑髏」　ライブを見るのは約8カ月ぶりで2回目。女性ボーカル、ギター、ベース、ドラムス。メンバー4人でのステージ。ほぼ全曲、重量感のあるリズムとダークなカラーが印象的なロック。前回よりも「髑髏（しゃれこうべ）」というバンド名の印象に近いサウンドになっていたのではないだろうか。ボーカルはメロディックな要素と絶叫するようなパンキッシュな要素とを使い分けている。ボーカルのリノさんには根強いファンがいるみたいで、女子高生っぽいお客さんもチラホラ目についた。サウンド、ビジュアルはけっこうハードなのに、MCになると人の良さそうなトークに入ってしまうところも案外人気の秘密なのかもしれない。全6曲、約30分。

○「プー・ルイ」　ソロの女性アーチスト。ネットで名前とかはよく目にしてたけどライブはこの日が初見。サポートバンドはギター、ベース、ドラムス（バックトラックも併用）。4人でのステージ。オープニングは、ハイエナジーなロックナンバーで、ボーカルに強めのエフェクトがかかったデジロック風味。2曲目からはポップなメロディーの曲が多くなる。全般的にアレンジは厚めだけど、このへんのサウンドはけっこう好きかも。ボーカルはエフェクトがかかってるせいもあり、一瞬「リップシンクロかな？」と思ったりもする。小柄で幼そうなルックス、声質もロリ声なのでかなりアイドル寄りだなあ…と思ってたら、実際「来年からはアイドルユニットとして活動する予定…」とのこと。現在、参加メンバーをオーディション中なのだそうだ。ちなみに「プー・ルイ」というのはフランス語で「彼のために」という意味。恋愛をテーマにした曲を歌っていきたいという思いからアーチスト名にしたそうだ。全7曲、約33分。

○「CANDLES」　いよいよお目当ての出演者。…と思ったら最初にステージに登場したのは「エレクトリックリボン」というバンド。11月から新メンバーを加えて再スタートということで、1曲だけのPR出演だったみたい。ボーカル×2、キーボード、VJ…の4人全員が女性で、サウンド的にはCANDLESなどにも通じるキュートなダンステクノ。チャンスがあればもっとちゃんと聴いてみたいなと思った。約5分。
さて、ここから改めてキャンドルズ。女性ボーカル＋男性オペレーター。2人でのステージ。そしてこの日もVJがなかなか効果的。印象としては、前回聴いた「FPL」の時と同じだったけど、改めて楽しくて気持ちいいサウンドだなあと実感させられた。テクノといってもピコピコしてる要素よりも、レイヴっぽいダンスミュージック的なベクトルの方が強い。前半から十分グルーヴィーなんだけど、後半にいくに従ってよりサウンドの密度も上がりノリノリとなっていく。その一方で、一般的なフロアオリエンテッドな音楽がけっこう肉食系な印象なのに対して、キャンドルズの場合はメロディーやボーカルがとてもキュートなので、いわゆるトゲトゲしさがなく「激しいのにまったり」みたいなところもあったりする。この日の高円寺HIGHは、天井が高くてクラブっぽいサウンドが映える会場ということもあって、とても気持ちよく聴けた。10月、11月にも引き続いてやるそうなので、早くも次が楽しみになってくる。良かったわ〜。全6曲、約30分。

○「Cutie Pai」　ライブを見るのは約1年半ぶりで2回目。前回、レポに「けっこうメンバーチェンジの激しいバンドみたい」と書いたのだけど、その傾向は今も続いてるらしく、その時のボーカルはすでに卒業。さらに後任の現ボーカルもこの日が最後だという。また、VJのeyeタソさんも、現在はサポートメンバーになっており、しかもこの日は体調不良で欠席。うーむ。(^v^;;
というわけで、中心メンバーのまゆちゃん＋この日がラストステージとなるキャンディーさん…の2人でのステージだった。スタートしてすぐに感じたのは、ステージの全体的な雰囲気が前回とは大きく変わっていることだった。前回はあくまでも「バンド」というノリが強かったし、サウンドもけっこう濃い目でシャープな印象だった。しかし、この日はメンバー2人が踊る踊る！ まゆちゃんがキーボードを弾く曲は1曲しかなく、しかもほとんどの楽曲がアイドルっぽく明るく楽しいものになっている。曲の途中で、客席に「ミニおにぎり」をばらまく曲もある。バニビをはじめお菓子をまくアイドルは珍しくないけど、おにぎりは珍しい。
中盤では、この日卒業するキャンディーさんのためのコーナー。今後めざしたいというタップダンスを披露する。最後の曲ではファンがおそろいのサイリウムを振って応援。前日「絶対泣かない」という約束をしてたにもかかわらず泣いてしまったキャンディーさん、罰ゲームとして「語尾に『だす』をつける」ことになってしまうのだった。当然のアンコールではMIXも発動され盛り上がる。1年ちょいという短い期間だったけど、キャンディーさんがファンの人気者だったことがよく伝わってくるラストだった。全7曲、約55分（アンコール含む）。

期待通りの楽しさだったキャンドルズ。良かったです。あと、ダンスにシフトしていたキューティーパイにも驚いたのですが、振付担当だったキャンディーさんが抜けると今後どうなるのか、ちょっと気になるところだったりしますよね。5組ともとても個性的なアーチストで最後まで新鮮に聴けたイベントでした。

開演18時40分→終演22時23分。

2010/09/16　のあのわ　新宿 タワーレコード（インストア）

8月リリースのアルバム「MAGICAL CIRCUS」のプロモーションイベント。タイトルは「アコのわ MAGICAL MYSTERY TOWER」…ということで、アコースティック仕様のインストアライブでした。この日は朝から肌寒い雨混じりの天気となったのですが（しかも平日）、お客さんはけっこう多かったですね。

メンバー5人でのステージ。楽器構成は、ボーカル/チェロ、アコースティックギター、ベース、キーボード、パーカッション…のアコースティック編成での登場となる。セットリストは、「lalala-uh-uh-teah！」「もぐらは鳥になる」「（新曲）」「Sweet Sweet」「good day」…の全5曲。
オープニングは、アルバムでも冒頭を飾っているパーカッションとコーラスだけが伴奏するナンバー。ステージでも男性メンバーのコーラスと手拍子（お客さんも）をシンセドラムのリズムが導いていく。茶目っ気なのか、途中でリズムのスピードを変えたてみたりするのがおもしろい。アコースティックライブはこれまでに何度もやってるそうだけど、シンセドラムを導入したのはこの日が初めてとのこと。2曲目の「もぐら…」は日本語バージョン。ここからは全楽器が参加してのサウンドとなる。たしかにアコースティックなんだけど、キーボードのバッキングなどが厚みを加えているので、がらりとイメージが変わるという感じではない。小さなステージにふさわしい、すっきりしたのあのわサウンド…という印象だろうか。自然な気持ちで聴けた。
新曲については、「今日初めて演奏する曲です…」との紹介で曲名とかは言ってなかったな。爽やか系のポップ曲。終盤2曲では、nakame氏がベースを下ろし鉄琴、タンバリンなどを担当。サウンドに彩りを加えていく。「Sweet…」は「ようやく秋らしく涼しくなってきたので…」という紹介で。たしかに、秋から冬にかけてはのあのわらしいリッチで奥行きのあるサウンドが似合う季節だ。ラストは、お客さんもクラップで参加。改めて良い曲だと思った。5曲という短いステージだったけど、きちんとメリハリが効いていてまとまりのあるライブになっていたと思った。約25分。

MCでは、11月のワンマンの告知など。「新宿でイベントをやるといつも雨なんですよ…」というYukkoさんに、「雨男は誰でしょう？」と振るnakame氏。すると他のメンバーからは即座に「nakameしか考えられない！」との返答。良いチームワークすなあ。個人的には約2カ月ぶりののあわのわでした。

開演19時→終演19時25分。

2010/09/05　Tomato n' Pine　中野 TSUTAYA（インストア）

シングル「キャプテンは君だ！」のプロモーションイベント。全部で6回行われるうちの5回目で、都内開催としては最後となるこの日。定刻5分前くらいの到着だったため、観覧はまたしても最後列から。でも、ステージが高めなので視界はまずまず。動員は前週の新宿タワーレコードとほぼ同じくらいだったかな。

約5分押しでのスタート。メンバー3人だけでのステージ。サウンドは全曲バックトラック使用。セットリストは、「キャプテンは君だ！」「POP SONG 2 U」「渚にまつわるエトセトラ」「ためいき、オカリナ、ほら猫が笑う」…の全4曲。ということで、新宿の時と同じ曲目＆順番だった。
前回のレポで書き忘れてたけど、ボーカルは生歌。けっこう動きのある振り付けを踊りながら歌ってることを考えれば、頑張ってる感じ。この日、一番印象に残ったのは「POP SONG 2 U」かな。当初は、オープニングのラップ（？）のインパクトばかりがやたら頭に残ってた曲だっただけど、ちゃんと聴くと締めるところは締めてる良曲だということに改めて気づく。ダンスもかわいくてノリがいいな。
MCでは、開演してすぐに、YUIさんが「1年ぶりにトマパイの『ホーム』、中野TSUTAYAさんに帰ってこれました〜！」とご挨拶。たしかにそういう位置づけの会場だけど、よく考えてみるとHINAさんとWADAちゃんにとっては初めてなんだよね。気持ちは分かるんだけど…。これ以外のMCは、ほぼ前回と同じパターンで進行。ずっと通ったファンもいると思うので、何か日替わり要素を入れるとか、アドリブ性があるともっと良いんじゃないかなという気がした。
衣装は前回とは変わっていた。新宿の時はリゾートっぽいサマードレスみたいなカジュアルな衣装だったけど、この日はステージ衣装らしいしっかりしたものに。視界は悪くなかったとはいえ、上半身しか見えなかったのは、ちょっともったいなかったよ。全体としては楽しい雰囲気で良かったと思った。

開演13時05分→終演13時30分。