2010/12/25　初音、岩下直人　池袋 サンシャインシティ噴水広場

サンシャインシティの「Christmas Stage」に初音さんが登場…ということで行ってみました。約1カ月前にリリースされたシングル「つよがりソレイユ」のプロモーションも兼ねてる感じかな。定刻約10分前の到着ですでに椅子席は満席。でも、立ち2列目くらいの比較的視界の良い位置から見ることができました。

○「岩下直人」　オープニングアクトはこの日のサポートギタリスト。自身もソロのアーチストとして活動中ということで、オリジナル2曲を歌う。アコースティックギター弾き語り。持ち味は声質の甘さと爽やかさかな。ただ、個性はこれからという印象も。すでに「いい旅夢気分」のエンディング曲などに使われてるそうだけど、MCによるとまだ学生みたいで、たぶん初音さんとも同年代の若いアーチスト。約10分。

○「初音」　ライブを見るのは、3月の「初音茶屋（第一回）」以来なので約9カ月ぶり。この日は全曲ピアノを弾きながら歌うスタイル。サポートにアコースティックギターを加えた2人でのステージだった。
セットリストは、「また逢いたい」「ホントはね」「孤独の戦士」「Happy Xmas」「クリスマスイブ」「伝えたいことば」「つよがりソレイユ」…の全7曲。途中のクリスマスソング2曲は、それぞれジョン・レノンと山下達郎の有名曲のカバー。「Happy Xmas」の方はギターの岩下氏とパートを分けてデュエットで歌う。
全体的には、7曲も聴けてラッキー…という感じだけど、最後の「つよがりソレイユ」以外は、少し短めにアレンジしたバージョンだったのかな。ファンとしてはフルコーラスきっちり聴きたい気もするけど、フリーのお客さんも多いこういう会場だとテンポよく曲数を歌う方がいいのかもしれない。
この日の初音さんのボーカルに関しては、厳しめかもしれないけど、若干勢いがなかったような印象も受けた。MCなどはテキパキ仕切っていたので元気がない感じはなかったんだけど、曲になるとここぞというところでの歌声に「もうひと伸び」が欲しかったような…。喉の調子があまり良くなかったのだろうか。そんな中では、最後の「つよがり…」がやはりいちばん聴き応えがあった。この曲は本当に彼女の声質にも唱法にもあっている。シンプルなアコースティックアレンジでの演奏だったけど、曲の世界がしっかり伝わってきたと思った。
MCでは、前日（クリスマスイブ）に出演した大阪のドナルド・マクドナルド・ハウスでのライブのこと、今後の初音茶屋（ワンマンライブ）の告知など。新曲中心に曲紹介も丁寧だった。約40分。

ステージが終わってからふと思ったんだけど、前日に大阪でライブ、そしてこの日は午後のわりと早い時間帯から東京でライブ…ということで、ちょっと喉に疲れが溜まってたのかも。良いコンディションの時にまたじっくり聴いてみたいなと思わせられました。

開演14時07分→終演15時。

2010/12/19　Merpeoples、Mop of Head　新宿 Motion

10日ほど前に見たマーピープルズをまた見たいな〜ということで行ってみた「Mugen vol.1」。入場してみると、ステージには「Merpeoples」のステッカーを貼ったキーボードがセッティングしてある。どうやらトップバッターみたいだな…ということで開演を待ちました。

○「Merpeoples」　ライブを見るのは4回目。メンバー3人（ボーカル/ギター、キーボード、ベース）＋サポートでドラムス。女性4人でのステージ。衣装は前回のCLUB LINERでの時に近かったけど、電飾の飾りを付けていたのはキーボードのさやかさんとベースのいくこさんだけになっていた。ボーカル/ギターのシャルロットさんはこの日も気合の裸足。
セットリストは、「シャーマン」に始まって「スローモーション」で終わり、間にはさんだ曲は新作アルバム用の曲…というパターンで前回とほぼ同様かな。ただ、この日は6曲だったから1曲追加になっていた。限られた時間で多くの曲を演奏するためか、4曲目まではMCなしのノンストップで。比較的短いインターバルで聴いたため、久々だった前回ほどのインパクトはなかったけど、それでも非常に引き締まった内容のライブだと思った。
改めて聴くと、オープニングの圧倒的な「シャーマン」も、春先に聴いた頃とは（そしてCDの音源で聴ける音とも）若干サウンドの質が変わっているような気がした。これはドラムスが替わったこととも関係があるのだろうか。リズムがより骨太になって、サウンドの底辺からぐいぐい押し上げてくるような印象を受ける。2曲目もアッパーでドライブ感たっぷりの曲だけど、ここではキーボードがピアノっぽい短い音でリズムをつくっていくのが新鮮。わりと、オルガンみたいな電子的なサウンドでアクセントをつけていくのが特徴だと思っていたので、改めてアレンジの幅の広さを感じたりする。全体的には、やはりダンサブルなビート感と聴きやすいメロディーのバランスが良く、どんどん惹きつけられていく。5曲目のこの日唯一のミディアムナンバー「冬の曲（仮題？）」もきれい。
シャルロットさんは、この日も自由でのびのび＆楽しそう。4曲目ではギターの弦を切るほどのパワフルなプレイを見せ、張り替えるのかな…と思ったら、そのまま残りの5弦で最後まで演奏しきってしまう。作品やステージへのこだわりではアーチストらしい繊細さを感じさせる反面、こういうざっくりした大らかさもなんかすごく良い。告知MCはさやかさんから。年内は12/30に1日2ステージをこなし、年明けは1/6の新宿red clothからスタートとのこと。今のところ、WEBサイトがあまり機能してないバンドなので、こういう生で聞ける情報がとても大切になる。新作アルバムは「来年リリース」というだけで、何月頃なのかは分からなかった。でもすごく楽しみだ。全6曲、約32分。

○「Mop of Head」　キーボード（シンセ）、ギター、ドラムスが男性、ベースが女性の4人組バンド。ボーカルの表記がないことで分かるようにインストバンドである。ロックとハードコアテクノを融合させたようなダンスサウンド。このへんのジャンルには詳しくないんだけど、この日のイベント全体がロックを基調にしつつも踊れるサウンド…というコンセプトだったのかもしれない（マーピープルズも方向性はそんな感じだしね）。とてもパワフルで、いわゆるクラブサウンド的なジャンルに比べた時に聴いててスリリングという面白さはあるのではないだろうか。お客さんもけっこう盛り上がっていた。5〜6曲ぐらい、約30分。

この後ももう2バンド出演予定だったのだけど、諸事情によりここで撤収させていただきました。基本的にはマーピープルズ単体を見に行ったようなもんだしね。年内はたぶんもう見れない感じだけど、ひょっとしたら2011年のライブ一発目は彼女たちのステージになるかもしれません。

開演18時38分→2組目終了19時55分。

2010/12/12　南波志帆　新宿 タワーレコード（インストア）

1stシングル「オーロラに隠れて」のプロモーションイベント。開演3分前くらいの到着のため、ステージ前はもうお客さんでいっぱい。それでも後方をよく見てると、意外に視界の開けた場所がありました。

サポートのアコースティックギターと2人でのステージ。全曲でバックトラックも併用していた。セットリストはよく分からなかったので省略するけど、3曲目に「ごめんね、私」、最後の5曲目に新曲「オーロラに隠れて」…というのだけは分かった。どの曲も、すっきりとポップなテイストなのは彼女ならでは。弾むような感じで盛り上げる曲が多く、2曲目、3曲目、4曲目…とずっとお客さんの手拍子が続いていく。ステージ上での軽やかな身のこなし。ファンと一緒に彼女自身も楽しんでいるようなライブだった。
「お客さんがいっぱい来てくれてうれしいです！来てくれるかな〜と心配だったので…」というMCは、少し前にあった大阪でのライブで人が少なかったことを受けての発言だろうか（そのライブに行ったファンの人のツイートで知った情報）。この他のMCもけっこう上手いトークを展開していた。「実は今日、集合時間に遅れて。新宿駅の出口を間違えて時間がかかってしまったのに、それをマネージャーさんが信じてくれないんです…」という話から、「そんな今日の悲しい気持ちをこめた曲…『ごめんね、私』」。このかわいい流れには多くのお客さんが「やるな！」という感じであった。また、自身のツイッターにも触れ、「最近フォロワーさんが増えて、ツイートするのが楽しいです。今いちばん好きな言葉は『フォロワー』です！」…などと言って、ここでもしっかり笑いをとっている。
さて、注目の新曲の感想は。クリスマスシーズンを意識したリッチな冬アレンジ。ストリングスや鐘の音っぽいサウンドが効果的に使われている。これまで彼女が歌ってきた曲と比べると、サビのメロディーのキャッチーさといった面ではむしろ80年代っぽさを感じさせる出来ではないだろうか。もちろん全体的にはとても洗練された音で、勝負かけてきてるな〜という印象。ただ、結論的にいうとこの日もCDは買ってない。その理由は、なんとなくボーカルの声質がまだツボにきてないため。もうちょっと様子を見させていただきたいところだったりする。全5曲、約28分。

開演13時→終演13時28分。