2011/05/20　CANDLES、バニラビーンズ、その名はスペィド、Cutie pai、nuxx　渋谷 Star Lounge

キャンドルズの主催イベント「Tokyo eleport 001」。本来は3月に行われるはずだったのですが、震災の影響でこの日に延期になってました。でも、出演アーチストの顔ぶれは当初の予定のまま。スペィド、バニビ、キャンドルズ…と単独でもライブに行ってしまうぐらいのお気に入りアーチストが続々出てくるわけですから、もう最後までテンション上がりっぱなしでしたよ。

○「nuxx」　大阪をベースに活動している3人組ユニット「ナックス」。この日唯一の初見アーチストだった。編成は、女性ボーカル、男性シンセ/ボーカル、男性シンセ/ギター/パーカッション…という感じ。メインのボーカルは女性の方で、曲によってシンセを操作することもある。サウンド的にはダンス寄りに振ったハイエナジーなテクノ。歌ものというよりインストに近い印象かな。1曲当たりも割と長めで、ほぼノンストップで演奏していく。中盤ではよりクラビーな雰囲気になり、最後の曲ではメロディーにポップなテイストも感じられた。パワフルなんだけど、同時に聴きやすさもある。オープニングから盛り上がれた。（たぶん）4曲ぐらい、約29分。

○「その名はスペィド」（フロア）　この日のスペィドは2回に分けてのパフォーマンス。ナックスのステージが終わると、そのままインターバルなしで、フロア上手前方でのショーがスタートする。登場したのはATGさん、そしてこの日がお披露目の新メンバー、ロッタさん＋ステージもこなすスタッフ、レイカ嬢（このへんの情報はスペィドブログ参照）。コンセプトは「ダーク・スペィド」。目隠しに手錠、鎖でつながれたATGさんが、徐々に拘束を解かれながら歌っていく…というストーリーかな。客席と同じフロアだから、もうこれ以上ない…というぐらいのかぶりつきを体験。ATGさん、めっちゃエロいわ〜と言いたいんだけど、間近で見ると本当にスタイルが良いのでエロさはほどほどに中和されてたりする。でも素敵！ 曲は「Obey Me？」ともう1曲（たぶん最近のナンバーですごくいい曲）。短かったけどやっぱり濃かった。ちなみにロッタ、レイカの両嬢は露払い的な役どころで、歌い踊るATGさんを背後から静かに見守る感じ。全2曲、約10分。

○「Cutie pai」　ライブを見るのは約8カ月ぶり、3回目。見るたびに編成が変わっていくキューティーパイなんだけど、この日も新メンバーのお披露目ライブとなった。まず、前半はまゆちゃんのソロで3曲。サウンドはバックトラック。自らオペレーターとして機材を操作する曲もある。ポップな中にもよりクラブっぽさが強調されてる印象だろうか。お客さんに風船を配ったり、アイドルらしさがたっぷりありつつも、甘くなりすぎないところが魅力かな。
4曲目は、ゲストダンサーとして「少女☆タコサム」さんが加わり、2人で華麗な振り付けのダンスを披露。ちなみに「少女☆タコサム」さんは、その名前とはうらはらに筋肉ムキムキのおかまちゃん（？）。ヘアスタイルは二つ結び、衣装はアイドルらしいミニスカ…なんだけど。「新メンバー披露ってのはこういうオチだったのかい？」と思ってたら、実はこれはひっかけで、この後ちゃんと本当の新メンバーが登場。
それは羊人形「メリーさん」。すらりとスタイルがいいロングヘアの女の子。設定が羊なので、それっぽい帽子をかぶってるところがかわいい。2人一緒に歌ったのは2曲。いずれもポップさとダンサブルな要素が融合した楽しいサウンド。これまでに聴いたキューティーパイの中では一番好きかもしれない。ちなみに新メンバーのメリーさん、自分でも打ち込みとかやります…とのことだったので、帰って軽く検索してみたら、どうやら「JUN FANTATHEATER（ジュンファンタシアター）」名義でソロ活動しているJUNさんのようだ。最後のナンバーでは再度タコちゃんも加わって、3人で楽しく踊る場面もある。新生キューティーパイ、なかなか良かったですよ！ 全6曲、約35分。

○「その名はスペィド」（ステージ）　この日2回目の登場となったスペィドのライブ。ステージにはATGさん＋現在唯一のゴーゴーズであるティファニーさん、そして新メンバー「多目的汎用人型決戦少女」ロッタさん…の3人。黒幕SLF氏は、客席フロア中ほどのDJブースに陣取る。オープニングは、最近の曲で「ブラックマジック」。魔法少女ものナンバーということで、ATGさんもアニメコスプレ風衣装。これまたけっこう良い曲なんだな〜。ただ、デビューしたばかりのロッタさんとはこの曲でお別れ。後半は、ATGさん＋ティファニーさんの2人でのステージとなる。曲はおなじみの「カッコイイナ」と「スイートホリック」。もうどっちもキレキレですよ。とても楽しく聴けたんだけど、ビジュアル的にはゴーゴーズ1人というのは、やっぱりバランスがいまいち…。ロッタさんが通常戦力になれば問題は解決すると思うので、それを待つしかないんでしょうね。2曲目の後にはお約束の「ジングル」（撮影コーナー）もあり。「ここはいつもシーンとしちゃうんだよね…」なんて言ってないで軽くBGM作りましょうよ〜。それと、この日は新しい音源買うのを忘れてしまったので、次回はぜひゲットしたいです。短かったけど「らしさ」はたっぷり感じさせてくれたスペィドだった。全3曲、約18分。

○「バニラビーンズ」　ライブを見るのは約3カ月ぶり、2011年になってからは2回目のバニビ。メンバー2人でのステージ。衣装は「100万回のSMK」バージョン。セットリストは、「ベイビィポータブルロック」「ニコラ」「気まぐれなパレットタイプ」「チクタク」「東京は夜の七時」…の全5曲。
オープニングの「ベイビィポータブルロック」はピチカートファイブのカバーで、バニビ・バージョンを聴いたのはこの日が初めて。2010年末のワンマンで初演して、最近のイベントではわりとやってるみたい。ワンマンに行けなかったのでこの日まで聴く機会がなかったのだ。でも、こういう渋谷系おフレンチなイメージは、けっこう2人のキャラにはあってると思う。定番になってる「東京は夜の七時」とともに、これだけピチカートファイブへのリスペクトを表明してるんだから、ぜひ小西さんお願い！…と、ファンとしてはまたしても新曲への期待がふくらんでしまうというものだ。その他のナンバーも、「パレットタイプ」「チクタク」など、個人的にはお久しぶりな曲が聴けて満足だったんだけど、ブログとか見るとこのへんもわりと最近の定番セットみたい。テクノ＆ダンスなベクトルが強いイベントの中でのおさまりも、けっこう良かったんじゃないかな〜。
自己紹介MCでは、レナさんのイチオシ「東京女子流の新井ひとみちゃん」で変わらず、リサさんの好きな食べ物は「フォアグラとエスカルゴ」、これも王道。その他では翌日の日比谷野音でのアイドルフェスの告知をしつこめに。それにしてもレナさんの軽いボケにもいいタイミングで突っ込むリサさん。2人の呼吸はもはや完璧といっていい。最近はちょっと見に行く頻度が下がってたんだけど、新曲をレコーディングした…という情報もあったりするので、また夏場に向けてイベントが増えるといいなと思った。全5曲、約25分。

○「CANDLES」　トリはもちろんこの2人（ボーカル、オペレーター）。セットリストは、「Answer」「Call me」「VISION」「Program」「STAR WAY」「Maybe Tonight」、アンコールで「SHY BOY」…の全7曲。2曲目終わりでライブ告知MCなどをはさむくらいで、あとはノンストップで演奏してく。定番曲ばっかりなので聴きなれてるんだけど、やっぱりライブになるとそれぞれのナンバーが新鮮に感じられるから不思議。もう鉄板。ステージ上もステージ下のファンもみんな踊りまくってたわけだけど、欲をいえばせっかくの自主企画イベントなので、何か普段のライブと違うところがあると、スペシャルな感じでもっと良かったんじゃないかな。いつものようにリアルタイムの映像を交えたVJもいい感じ。盛り上がりましたぞ〜。アンコール含めて全7曲、約38分。

「Tokyo eleport 002」の開催は、なんとこのイベントの3日後。「001」が約1カ月延期されたためスケジュールが過密になってしまったみたいです。そして「003」は7月15日。初回は全て女性ボーカルのアーチストでしたが、次回は男性ボーカルもあり、またアイドル系アーチスト枠も引き続きあり…とバラエティー豊かで毎回行きたくなる感じ。これからも注目していきたいですよ。

開演18時55分→終演21時46分。

2011/05/15　Tomato n' Pine　乃木坂 SME乃木坂ビル（ライブテリア）

トマパイ・シーズン2のお披露目からちょうど一周年を記念して行われた、Ustream番組「トマパイチャンネル あれから一年たちました！」の公開生放送。抽選に応募してみるとサクッと当選…ということで行ってみました。会場は椅子が出てましたが、定刻10分前くらいに入場したためお立ち見に。でも立ち2列目ぐらいで視界はよかったです。

この日のイベント、内容よく理解せずに申し込んでたんだけど、基本はラジオ番組みたいな雰囲気の「トークショー」だったのかな。司会（聴き手）にはニッポン放送の吉田アナ。オープニングはまず、メンバー3人で歌う「10月のインディアン」から。バックトラックでボーカルは生歌っぽい感じ。衣装は3人それぞれ違ってて、HINAさんはふわっとしたワンピース、YUIさんはミニスカート、WADAちゃんは元気なショートパンツ…という感じ。
1曲歌ったところで、司会を交えて1時間以上のロングなトークコーナーとなる。「Ustreamは時間制限ないからね…」ということで、流れはわりとまったりめ。吉田アナは自らもアイドルヲタクです…ということで、けっこうさばけた仕切りだった。内容はファンから送られた質問に答えたりする感じ。印象に残ったのをいくつかメモしておくと…。
■静岡でオンエアされてるというトマパイ出演のCMとそのメイキングをみんなで鑑賞。メイキングではYUIさんのところで、ディレクターが発した「いきますよ〜テイク42…」というセリフに場内ウケる。
■HINAさんが実はヘビメタ大好きという話。「イメージ的にはポットで紅茶いれてる感じなのに…」とMCも絶句。ライブで前の方に突っ込んだり、対バンしてみたいミュージシャンがマイケル・モンローだったり。「お姉さんの影響で好きになりました」。ちなみに、メンバーが対バンしてみたいのは、WADAちゃんはK-POPのアーチスト、YUIさんは倖田來未。
■トマパイの命名の由来がついに明らかに。「打ち合わせの時、スタッフが飲んでたのがトマトとパインのミックスジュースだったから。最初は仮称だったのに、いつのまにか本当の名前になっていた」。たぶんそれがタワーカフェでの出来事なんでしょうね。
■命名といえばWADAちゃんがなぜ「WADA」になったのかは、本人も分からない。
■高校卒業したばかりのWADAちゃんは「まだ制服着たいです〜」。でもYUIさんとHINAさんは「制服はもうちょっと（いいです）…」みたいな反応。やっぱりなんちゃっては恥ずかしいみたい。
■3人とも犬好きでWADAちゃんは3匹も飼っている。YUIさんは猫アレルギー。
このトークコーナーが終わって再度ライブに。曲は「旅立ちトランスファー」と「キャプテンは君だ」。曲数的には少なかったけど、いい感じに盛り上がっていた。しゃべってる間に緊張感もなくなったということで、メンバーもみんな楽しく歌ってたんじゃないかな。全3曲、約85分。

この後、トマパイは都内でのクラブイベントに出演予定ということでアンコールなどはなし。個人的には約半年ぶり、9回目のトマパイ（シーズン1含む）だったけど、たしかにライブがかなりレアなユニットではあります。夏の新曲リリースに向けてステージの方も増えてくることを期待したいです。

開演17時→終演18時25分。

2011/05/05　平賀さち枝　新宿 タワーレコード（インストア）

1stアルバム「さっちゃん」のプロモーションイベント。やはりアイドル系アーチストに比べるとファンも大人が多いみたいで、お客さんの出足は超ゆっくり。最終的にはイベントスペースいっぱいの人数が集まったのですが、定刻10分前で余裕の最前列ゲットです。

アコースティックギターでの弾き語り。1人だけでのステージ。小柄な彼女の姿が後ろの方からもよく見えるようにか、この日用意されていた椅子はけっこう高め。そこにちょこんと座って歌う。アコギの場合、足を組んでギターを支える人が多いんだけど、平賀さんは両足をきちっとそろえ、ギターを抱くように弾くのが特徴。セットリストは、「希望にあふれた雨雲でいっぱい」「目黒川のうた」「眠ったり起きたり」「（♪ギターもマイクも…）」「きょうの出来事」「江の島のうた」「小さな窓辺」「タワーレコードに捧げるうた」「恋は朝に」…の全9曲。
前回聴いた池袋でのライブでは、タワレコ新宿店への熱い思いを語っていた彼女。いよいよその新宿タワレコのステージで歌う…ということで、オープニングあたりではわずかに緊張してるっぽい雰囲気もあった。でも、歌い出して少しするととても楽しそうな目になってきた。同時に、会場全体があっという間に彼女だけの歌の世界に引き込まれてしまう。すごい求心力。
2曲目、前回は「目黒のうた」と言っていたけど、この日は内容通りの「目黒川のうた」にタイトル変更。この日歌った9曲のうち、アルバムに収録されているのは5曲。また、つい3日前のライブと比較してもセットリストのかぶりが意外と少ない。このへんのステージさばきなどを見てると、けっこうライブで実力を磨いてきたタイプなんだろうな…という気がした。この日、特に印象に残ったのは「江の島のうた」かな。最近作った曲みたいだけど、ここでの歌い回しはなんとなく島倉千代子っぽかったりする。お千代さんがフォークを歌ったらこんな感じなんじゃないかねえ。本当に独特の味のある歌だと思う。
MCは少なめ。「タワーレコードに捧げる歌」の曲紹介では、「『NO MUSIC, NO LIFE』の広告に出るのが夢。CMでもこの曲を使ってほしいです…」と語ってた。その他には6月のレコ発ライブ告知など。このライブではバンド編成で出演するそうなので、CDとほぼ同じサウンドが聴けることになる。弾き語りでもCDとの落差をほとんど感じさせない彼女だけど、これはこれですごく楽しみだ。1曲終わるごとの拍手がとても大きく熱いイベントだった。全9曲、約31分。

終演後は特典引き換えの列に並ぶ。普段はイベントの特典とかもらわないことが多いんだけど、この日はライブ音源を収録したCD-Rだったので、これは欲しいな…ということで。収録曲は、この日の1曲目「希望にあふれた雨雲でいっぱい」。3月の高円寺でのライブ。近場でやってたんだなあ…。いいアーチストがいてもCDリリースがないと、その情報って聴き手のところにはなかなか届かないもんなんですよねえ。

開演19時02分→終演19時33分。