2011/08/27　Broken Doll、BARBARS、その名はスペィド、THE LET'S GO's、FULLHOUSE、はにーぽけっと、イタズラLim　下北沢 ReG

Broken Doll主催のイベント「GIRL ROCK CONFIDENCE in Shimokitazawa」。お目当てはザ・レッツゴーズとその名はスペィドでしたが、タイトル通り、出演する7バンドすべてが女性ボーカルということで、かなり楽しみにしていたライブでした。会場の「ReG」に行ったのもこの日が初めて。まだオープン1周年の新しいハコなので設備もきれいで、このイベントの雰囲気にはあってましたね。

○「イタズラLim」　ライブを見るのは約1年ぶりで2回目。女性ボーカル、ギター、ベース、ドラムス。メンバー4人での演奏。全曲アッパーなロックチューン。トップバッターらしく、持ち味の明るく元気なノリを全面に出した勢いのあるステージだった。このタイプのバンドの場合、「元気なのは分かるけどおもしろくない」…ということが往々にしてあるんだけど、その点、イタズラLimは曲も聴きやすいし、ボーカルの個性的な声質（いわゆるアニメ声）がかなりフックになってると思う。すっごいパワフルだしね。前回見た時は、楽器の男性メンバーばかりがMCしてたんだけど、この日は普通にボーカル中心のMC。いい感じのオープニングだった。全5曲、約25分。

○「はにーぽけっと」　女性ボーカル、ギター、キーボード、ベース、ドラムス。5人でのステージ。基本はやはりロックなんだけど、こちらはややポップ寄りに振ったサウンドかな。メロディーの感じもそうだし、アレンジの中に占めるキーボードの存在感がけっこうある。この日出演したバンドはどれも「かわいい」部分があるところが共通してたと思うけど、それをいちばん前面に出してたバンドだと思った。かわいくて楽しい。MCは、ボーカルとキーボード（男性）の掛け合い。この男性がちょっととぼけた雰囲気でおもしろい。「次が最後の曲です…」の後、お客さんが「エ〜？」「今来たばっかり〜！」と叫ぶのはアイドル現場ではよくある光景だが、このバンドはそれをお客さんに「みんなで言ってくださいね」と、わざわざ叫ばせたりする。アイドル周辺カルチャーの浸透ぶりにちょっと感心。全4曲、約22分。

○「FULLHOUSE」　女性ボーカル、ギター、ベース、ドラムス。4人でのステージ。非常に強力なサウンドのパワーロック。コブシ突き上げたり、ヘッドバンギングしたりする感じ。ボーカルも「ノド大丈夫？」って言いたくなるぐらいパワフルにシャウトしまくるんだけど、そのルックスは小柄でかわいい女の子。このギャップがいい。男ばかりでやってたら暑苦しくなるようなサウンドだけど、女性ボーカルということで、そのへんがうまく中和されて、いい感じに聴けた。蛍光色をふんだんに使ったド派手なファッションも個性的。MCによると「実はこれ私服なんです。このカッコで大学とかも行ってます…」とのこと。彼女のファッションは、この後出演したバンドからもけっこう人気だった。やっぱアーチストは何事も個性バリバリじゃないとね〜。ちなみに楽器の男性メンバーはなぜか全員甚平を着用。全5曲、約26分。

○「THE LET'S GO's」　この日のお目当て出演者。少し前に2ndアルバム「REAMP!」を聴いて、それ以来「ライブ見たいな〜」とずっと思っていた。ボーカル/ギター、ベース/ボーカル、ドラムス。全員女性の3Pバンド。セットリストは、1曲目がまず分からないので2曲目から。「NY」「MISTER BABY」「MAGIC」「うさぎの水兵さん」「ベートーベンだねROCK'N ROLL」「WHO STOLE MY UMBRELLA」「ロックンロールスター」…の全8曲。
これはねえ…いいですよ！ いわゆるロックンロール・スタイルのシンプルなサウンドなんだけど、聴いてると全然懐古的じゃないんだよね。すごく新鮮。でもって、それ以上の理屈はない感じ。楽しいし、上手いし、カッコいいし、かわいい。このバンドのコンセプトからいって、まずそれらがガーンと伝わってくれば大成功ってことなんだと思う。ボーカル/ギターのCOCOさんは、終始ニコニコ笑顔がいいな。かなり小柄なんだけど、パワフルだしギターさばきも素晴らしい。ベースのMieさんの色っぽさにもクラクラ。ドラムスのもえちゃんは、ちょうどシンバルの陰になっちゃってあまり見えなかったんだけど、リズムは素敵だったよ〜。3人ともセーラー襟がおそろいの衣装（セーラー服ではない）。「うさぎの水兵さん」では、演奏しながら敬礼の振り付けがあったりするんだけど、こういうのも楽しくて好きだな。1曲あたりが短めなので、いっぱい聴けたのも良かった。ワンマン楽しみ。全8曲、約27分。

○「その名はスペィド」　もう1組のお目当て出演者。ステージにはボーカルのATGさん、ダンサーとしてティファニーさん、ロッタさん…の3人。黒幕・SLF氏はフロア後方のDJブースから音を出していく。セットリストは、「BLACK MAGIC」「学園天国」「HELLBOUND」「カッコイイナ」「スイートホリック」…の全5曲。途中で恒例のジングル（撮影タイム）もあり。
オープニングの「BLACK MAGIC」をライブで聴くのは2回目。前回は魔法少女ものナンバーで楽しそう…なんて単純に考えてたんだけど、後日CD買ってちゃんと聴いたら、タイトル通りかな〜りブラックな世界観の曲なんだよね。それを知って聴くこの日は一段と味わいがあった。3曲目「HELLBOUND」も同テイストのナンバーということになるのかな。この曲はATGさんの完全ソロ（ダンサーなし）。ちなみにこの日の彼女は、初音ミクカラーのヘア＆ローズピンクのスカート付ビキニという衣装。あいかわらずスタイル抜群。フロアのお客さんもステージ前にどどーっと集まって、すごい勢いで食いついていた。ティファニーさん、ロッタさんは色違いのワンピース。これもひらひらしててかわいかったね。ロッタさんは、最初から最後まで通して出演してて、もうしっかりスペィドの一員って感じ。ショートカットがお似合い。
終盤は定番ナンバーで盛り上げる。お客さんも相当盛り上がってたなあ。私も盛り上がりました。でも、撮影タイムに入った瞬間の「しーん」「ぽかーん」とした感じだけは相変わらず…。全5曲、約28分。

○「BARBARS」　「バーバーズ」。ギター、ベース、ドラムスの3Pバンド。フロントの女性2人がツインボーカルで、ドラムスのみ男性…という布陣。スピード感たっぷりのアメリカンロックサウンドで、相当うまいな〜と思ったんだけど、後で検索してみたらすでにメジャーデビューも果たしているのだった。この日やった曲はすべてアッパー。歌詞の8割ぐらいをユニゾン、またはハモリで歌っていく。意外とこういうタイプのバンドって思いつかない。けっこう新鮮。音楽性にもあってたしね。この2人、背格好がよく似てて、最初は「姉妹？ひょっとして双子？」とか思ってたんだけど、実際には全然血縁関係はないみたい。でも、見た目的にはデコボコよりもそろってる方がきれいだから、これはいいことなんだと思う。ドラムスも強力だった。実にいいビートを叩きだしていた。シンプルだけどストレートな楽しさのあるバンド。MCもファッションについて話してたんだけど、けっこううまい。全6曲、約26分。

○「Broken Doll」　「ブロークン・ドール」。トリはこの日の主催者バンド。ボーカル、ギター、ベース、ドラムス…という編成で、ボーカルとベースが女性。全員、ド派手なビジュアルで（特に女性はドラッグクイーン的な？といっていいのかな）、共通の匂いを放ってるのだけど、後でWEBを見たら、ボーカルとギターが正式メンバーで、ベースとドラムスはサポートだったみたい。でも、あれだけ溶け込んでたわけだから、もう長く一緒にやってるんだろうな。
サウンド的には、ロックを基調にした一種のダンスサウンドかな。ボーカルスタイルは、メロディーを歌うというよりはラップに近かったりする。普段あまり聴かないサウンドだけど、このビジュアルとともに体感すると、意外に新鮮で楽しめた。最後ということでフロアの盛り上がりも最高だったしね。MCのトークも気さくでおもしろい。たぶん6曲位、約25分。アンコールなし。

この日の主催者Broken Dollは、バンドであると同時に、ストリート系ファッションのブランドを立ち上げてお店もやったりしているという人たち。そこで、「音楽＋ファッション」というのがこの日のイベントでもキーワードになっていて、ステージの転換時には、フロア後方で「ファッションショー」が行われました。
そのため、フロアの約半分ぐらいは常時、ロリータ服を着たりコスプレした女の子がたむろしてるような状態。なんていうか非常に視覚的にも楽しいイベントでしたね。その中でも1人、アニメのコスプレをしたやたらかわいい女の子が目につき、「こりゃあ只者じゃないな…」と思ってたら、やはり姫乃さんという地下アイドルやってる人でした。現在18歳でスペィドのファンだとか。まさにガールズパワー炸裂の4時間半でした。

開演17時30分→終演21時53分。

2011/08/27　TENSI LOVE　新宿 タワーレコード（インストア）

韓国のエレポップユニット「テンシラブ」。日本語の天使？と思ってしまいそうだけど、これは「Tenuto switch in love」（愛は永遠に続く）を短縮したものだそう。この日は2ndアルバム「SHINE」のプロモーションイベント。K-POPではありますが、いわゆるダンス＆ボーカルユニットでもないし、TVなどで推されてもいないのでお客さんの数はほどほどな感じ。まあ、その分、間近で見れて良かったけどね。

メンバー2人でのステージ（女性ボーカル、男性キーボード/サウンドオペレーター）。基本的にはバックトラックを使ったサウンド。セットリストは、「SHINE」「Seashore sunset」「La muse」「Galaxy road」…の全4曲。当初は3曲の予定だったみたいだけど、いったん終了後、多少時間に余裕があるということでもう1曲追加となった。この種のインストアイベントでは珍しいアンコールみたいなもので、お客さんは大喜び。
全体的な印象をいうと、サウンド的には確かにエレポップのカテゴリなんだろうけど、「エレクトロ」の方はどちらかというと味つけとして使われてる感じかな。基本はロマンチックなメロディーが耳に残る「ポップス」の要素が強いのではないだろうか。2曲目にやった「Seashore sunset」などは、「シティポップ的なナンバー」と紹介してたけど、テクノというより80年代の西海岸風AOR…といった趣の曲。まあ、それはそれで好きなタイプなので、けっこう良いのではないかと思いながら聴いてたけどね。それ以外の曲はキラキラアレンジのダンサブルな要素が強調されてて、聴いてて単純に楽しかった。このメロディーのセンスは、いわゆる「ポップス好き」にはかなりの割合でヒットすると思う。エイプリルズやキャンドルズなんかと同じイベントで続けて聴いたらどんな感じだろう…とか思ったしね。
ボーカルのコ・ジフさんは、すっきりした歌い方で声もいいよね。1曲目の「SHINE」を日本語詞、あとの3曲は韓国語詞で。背が高くてスタイルがいいのは、さすがK-POP。でもダンス的な要素はなし。MCはカンペを見ながらではあったけど全部日本語でこなしてた。全4曲、約24分。

この日はアルバムも買ったので、後でじっくり聴いてみたいと思いますよ。韓国と日本は近いとはいえ、いちおう外国なので次に見るチャンスがいつになるのか分かりませんが、こういう音楽性のユニットは、やはりちゃんとしたライブハウスの音響で聴いてみたいですよね。

開演13時→終演13時24分。

2011/08/21　Tomato n' Pine　新宿 タワーレコード（インストア）

前日に引き続いてトマパイの「なないろ☆ナミダ」プロモーションイベント。この日会場でCD買おうかな…と思ってたんだけど、「入場整理券配布終了」とあったので、ポイント3倍セールのある来週でいいやと購入見送り。そのためステージ前エリアには入れず、かなり後方から主にモニターを見るような感じでのイベントになりました。でも、前日のサンシャインよりは音響良かったかも。

それにしてもお客さん増えたね〜。理由は何なんだろう。やっぱり「ゴーカイジャー」？ ステージはメンバー3人で。全曲バックトラック使用。セットリストは曲順も含めて前日とまったく同じ。「渚にまつわるエトセトラ」「旅立ちトランスファー」「夢ノカケラ」「なないろ☆ナミダ」「FAB（Free as a Bird）」…の全5曲。
前日と違ってたのは、全体にMCが少なめだったことかな。そのため肝心の「なないろ☆ナミダ」を前振り（曲紹介）なしで、「夢ノカケラ」から続けて歌ったりする。また、その「夢ノカケラ」についても説明ほとんどなし。ZONEのカバーだとも言ってなかったような…。有名曲だからいいのかな。個人的ベストは、聴くのが2回目となった「FAB（Free as a Bird）」。やっぱこれ盛り上がるわ。たぶん、これからどんどん良くなっていきそうな気がする。ちなみに「Free as a Bird」は、ビートルズに同名曲があるけど、何か特に直接的関係があるとか、オマージュだとかいうことではなさそうだ。
とにかく大勢のファンが集まっていたので、3人ともとてもうれしそう。楽しくステージングできてたのではないだろうか。メンバーの中ではHINAさんが、以前よりもうんとかわいくなってる印象。ユニット全体としてもルックスの平均点があがってるわけで、そうなるとファンが増えるのも自然な流れなのかもしれない。全5曲、約33分。

開演19時04分→終演19時37分。