2012/01/15　バニラビーンズ　原宿 KDDIデザイニングスタジオ

1/18発売予定の5thシングル「トキノカケラ」プレリリースイベント。前日に秋葉原タワーレコードで2回、渋谷タワーレコードで2回（計4回）やって、この日は原宿KDDIで連続3ステージ…というイベントラッシュです。前日夜更かししてしまったため、15時スタートの2回目から見ることにしました。

15時からの回は、ミニライブ＋ミニトークショーのセット。今回はイベントも多く、またスタンプラリーもやってて連続で見る人が多いという想定のもと、各回内容を変える工夫をしているみたい。この日の1回目（13時〜）はリクエストライブ。
まずはミニライブ。メンバー2人でのステージ。セットリストは、「エルスカディー」「トキノカケラ」「イェス？ノウ？」…の全3曲。何といっても注目は新曲の「トキノカケラ」だろう。実は12月に池尻大橋2.5Dでお披露目会を行った時のUstreamを見ていたので、曲を聴くの自体は初めてではなかった（生ではもちろん初めて）。哀愁味のあるマイナーメロディーが印象に残るナンバー。強烈にキャッチーというよりは、むしろじわじわ沁み込んでくるタイプの曲かな。あまり北欧風味はないけど、元気一杯にハジケる感じの曲がアイドルの主流になっている時代に、あえてこのタイプの楽曲を持ってきた狙いはわるくないと思った。バニラビーンズ自体、他のアイドルに比べるとちょっとお姉さんっぽい存在感だし、ファンも大人が多いからね。C/W曲は「イェス？ノウ？」。こちらはポップな感じのナンバーで、楽しさとバニビらしい上品さのブレンド具合がいい感じ。曲前に軽く「ポージング講座」的なことをやって振りコピで盛り上がりましょう…という流れ。「簡単ですよね？」と言われても、慣れてないと意外とそうでもなかったり…。
自己紹介MC。レナさんのイチオシアイドルは、東京女子流の新井ひとみさん・庄司芽生さん、さくら学院の菊地最愛さん。3人に増えていた。ちなみにこの日のレナさんは耳出しスタイル。リサさんの好きな食べ物は、キャピアとタラバガニのグラタン。
後半はミニトークショー。椅子に腰かけて、リサさんの「おすすめiPhoneアプリベスト3」。ちゃんと手書きのフリップも用意してあって仕込みもばっちり（auにも配慮）。ランキングをざっと書くと、3位：ドリームカクテル、2位：アキネーター、1位：スマックトーク。それぞれリサさんが私物のiPhoneで実演してみせてくれる。2人の掛け合いはコンビネーション最高。初期の頃、バニビ＝グダグダMC…と毎回書いてたのがもうウソみたい。楽しいトークショーでした。前日はレナさんの「おすすめアイドルベスト3」だったとのこと。そっちも聴きたかったな。約39分。

17時からの回はライブ中心。セットリストは、「ニコラ」「ベイビィ・ポータブル・ロック」「トキノカケラ」「イェス？ノウ？」「東京は夜の七時」…の全5曲。中盤には、「ちょっと遅いお年玉プレゼント…」ということで、2人のプリクラ争奪ジャンケン大会。自己紹介MCのレナさんのいちおしアイドルは同じ、リサさんの好きな食べ物はポルチーニ茸とトリュフのパスタ…にチェンジ。セレブネタといえば、久々に「お年玉は銀行口座に振り込んでもらう…」なんてのが飛び出してましたね。約37分。

新しい衣装もこの日初めて見ましたけど、あいかわらず2人ともスタイルいいよね〜。KDDIのステージは全身がよく見えるので、そのへんもしっかりチェックできて良かったです。各回の終了後は、新譜を予約した人を対象とした握手会。スタンプラリーも2日間での7回をコンプリートしたっぽい人がけっこういましたね。2回あわせて延べ8曲聴け充実したイベントでした。

2回目：15時03分→15時42分。
3回目：17時03分→17時40分。

2012/01/14　辻詩音　原宿 アストロホール（ワンマン）

約1年ぶりとなる辻詩音さんのワンマンライブ「しおんぬナイト2012 〜Haunted Live!!〜」。今回は、仙台・熊本・福岡・東京…と回るミニ全国ツアーの最終日でもあります。首都圏でのライブが少ないこともあって、生のステージで彼女を見るのは1年前のワンマン以来。でも、集まったお客さんの数は前年よりも多いくらいじゃないか…というほどの盛況ライブでしたね。

この日のサポートバンドはギター×2、ベース、ドラムス…の4Pバンド。5人でのステージ。辻さん自身もエレキギターとアコースティックギターを曲によって弾き分けていた。ただし、ギターを下ろしてハンドマイクで歌う曲もけっこうある。全体の3分の1くらいかな。もともとギター弾き語りで活動してた彼女だけど、ハンドマイクで歌う曲も意外に違和感はない。
セットリストは、「タイトル不明（新曲）」「Runaway」「デジタルモード」「ポップコーンナイト」「Sky chord」「Take me home」「その気にさせないで（キャンディーズのカバー）」「ほしいもの」「タイムマシーンに乗って（新曲）」「Candy kicks」「見て（新曲）」「カラフル」「17」「M/elody」、アンコールで「愛がほしいよ」…の全15曲。
オープニングはいきなり新曲だった。ちょっとハードな雰囲気のロックっぽいナンバー。シンプルで真っ赤なワンピースに髪飾りもなし…という大人っぽいスタイリングと曲の空気感から、前年のアイドル寄り路線とは一味違う彼女を感じさせるスタートだなという印象。2曲目からはギターを持ち、おなじみの曲が続くことで、徐々にエンジンの回転を上げていく。お客さんの方もこのあたりから盛り上がってくる感じだ。「Skychord」「Take me home」…とミディアムナンバーを聴かせた後、ワンマン恒例のカバーソングコーナーとなる。
今回歌ったのは「キャンディーズ」。世代が全然違うけど、お父さんかお母さんがファンだった…みたいなきっかけがあったのかもね。彼女と同じ今の20代前半は、小学生の時がハロプロ全盛時代だから、アイドル好きが多いのは自然だけど、その中でもキャンディーズを選択するというのは、やはり彼女らしさなんだろうと思えた。「振り付けのDVDを見て踊ったりするくらい好きなんですよ…」とのこと。アコースティックギター弾き語り。「その気にさせないで」は、千家和也・穂口雄右コンビによる、けっこうR＆Bっぽい曲。改めて聴くと、昔のアイドルって大人びた曲を歌ってたんだなあ…と再認識させられる。辻さんもなかなかいい感じに歌っていたと思った。
「ほしいもの」の後奏をバンドが演奏している間に衣装替え。後半はユニオンジャック模様をスパンコールで描いたロックっぽいワンピース。似合ってる度でいえばこっちかな。後半の聴きどころは、まずは新曲2曲だろう。どっちも電子楽器の音をかぶせたポップロックという感じで、今ドキ風でもあり、でもベースは彼女らしいメロディーに貫かれていたりもする。「見て」（表記不明）の方は、なんとなくユハラユキさんの曲にありそうな雰囲気…というと伝わるだろうか。
「カラフル」終わりで、各楽器がソロをまわしながらメンバー紹介。ツアーを一緒に回ってきたということでバンドとの呼吸もぴったり。辻さん自身も楽しそう。「17」では会場のお客さんもタオルを回して盛り上がる。演奏もボーカルもこの時間帯がいちばん勢いがあってノリノリだったよね。このへんはまさに佳境ですごく楽しく聴けた。全体的にワンマンだから…といった特別な演出や趣向を凝らしたステージではなかったけど、それがかえって彼女のボーカルや楽曲の良さを前面にストレートに押し出す要因になっていたのではないだろうか。前年と違って、彼女のバースディともかかっていなかったので、22歳になったこともさらっとMCで触れただけというのも良かった。

アンコールは1曲だけ。ちょうど1年前にお披露目した「愛がほしいよ」。この日から発売の「しおんぬTシャツ」に着替えて歌う。全15曲というのはちょっと少ないのかな…という気もしたけど、充実感のある良いライブだった。アンコール含めて約94分。

この日MCで強調してたのは、ライブタイトルでもある「ホーンテッド・ライブ」に込めた思いだろう。「ホーンテッド」というと幽霊やお化け的な語感だけど、ここでは「とりつかれる」という意味で使っているそう。要するに「とりつかれたみたいにみんなを夢中にさせたい！」ということだ。やる気満々、新曲も作ってる、パフォーマンスもばっちり…とくれば、あとは実戦の場がどれだけあるかだろう。そういう意味では、福岡のローカルアーチストが年1回上京してライブをやってくれてる…みたいな現状にはファンとしてはすごく物足りなさを感じてしまうよね。対バンでもいいので、もっとどんどんライブ活動やってほしいなと改めて思わされた。

開演17時35分→終演19時09分。

2012/01/13　CANDLES、Aira Mitsuki、Tacomimi、A-bee　渋谷 club asia

キャンドルズ主催イベント「Tokyo eleport 〜New Year Special〜」。18時30分に入場すると、すでにオーラルヴァンパイアのライブは終盤。トップバッターだった小山留生さんも終わってて、結局ライブアクトのうち、ちゃんと見ることができたのは2組だけ。前回もそうだったけど、このイベントの変則タイムテーブル、読めないわ〜。(^v^;;

○「A-bee / Tacomimi」　オーラルヴァンパイア終了後、約70分間のDJタイム。前半が「アービー」、後半が「タコミミ」。ちなみにTacomimiは、immiさんとそのプロデューサーでもあるJETBIKINI氏のコンビ。…といってもDJなんで特に歌うわけでもMCがあるわけでもないんだけどね。それぞれ30分強の持ち時間で、序盤はじわじわ、中盤から後半にかけてテンションをあげていく…というストーリー性のある組み立ては、聴いててけっこう興味深かったな。DJってなかなか言語化しにくいんだけど、A-bee氏の方がメロディック、Tacomimiはリズムのおもしろさをメインにしてた感じだろうか。

○「CANDLES」　個人的2012年初ライブはキャンドルズで開幕。メンバー2人でのステージ（ボーカル、サウンド）。セットリストは、「MY LIFE」「VISION」「STAR WAY」「Answer」…ときて5〜6曲目は、前回もやってた「INFINITY」「STAY WITH ME」あたりだと思うんだけど、曲とタイトルが一致せず。精進します。3曲目終わりでのMCでは、まずは新年のご挨拶。それ以外はノンストップで突っ走るいつものキャンドルズだった。お客さんもフロア前半分の人は、ほぼみんな振りコピしてて楽しそう。この日はスピーカーの真下あたりで聴いてたので、ちょっと音の質感が違って聴こえた。低音がより強調されて、非常に骨っぽいというか。よりシャープでソリッドなサウンドになっていた気がした。ただ、それがアレンジをいじったことによるのか、会場の音響の関係でそう聴こえたのか…は、ちょっと何ともいえないところ。また、次回以降に今度はフロアの真ん中あたりで聴いて確認するしかないかな。このところ、キラーチューンだと思っている「Maybe Tonight」を演奏しなくなったのはちょっと残念だけど、新しい曲も早く覚えたいし、2012年もまだまだ聴きたいキャンドルズです。全6曲、約32分。

○「Aira Mitsuki」　ライブを見るのは約1年半ぶりだけど、ちゃんとしたライブハウスで聴くのだと約3年半ぶりとなる。そのせいもあって非常に新鮮に聴くことができたし、実際彼女自身のステージングなども当時とは大きく変わっているのではないだろうか。この日は、女性ダンサー2人を従えてのステージ（サウンドは全曲バックトラック使用）。ロングヘアーにヘアバンド、Tシャツにショートパンツ…というスポーティーなスタイリングで踊りまくる。3曲目だけが、ダンサーを下げて椅子に腰かけて歌うミディアムチューンだったぐらいで、あとは基本的にダンサブルなポップ曲だ。サウンドも、低音を強調したクラブっぽいアレンジではあるものの、テクノという感じは薄くなっているような気がした。そして、何よりも以前の彼女を特徴づけていた強めのボーカルエフェクトがかなり弱まっていること。注意しないとほとんど分からないぐらいではないだろうか。その分、普通っぽくなってしまっている気もしたけど、声の表情がわかるという点では、この新しいスタイルの方が断然いいと思った。この日はフロアにも比較的余裕があったので、ステージにかなり近い位置からバッチリ見た。彼女のルックスの良さは、やはりこのへんのジャンルではズバ抜けている。ちょっと原史奈似の目元の涼しさとか、すらりと伸びた脚のきれいさとか…。パフォーマンスの振り切れ度では、同じ事務所のSaori@destinyさんに軍配を上げたい気もしたけど、Airaさんの品の良さやキュートさもなかなかのものだな…と思ってしまった。改めてちょっと注目してみたいな。全6曲、約27分。

安定した楽しさのキャンドルズ、新しい印象を与えてくれたAira Mitsukiさん…と、ちゃんと聴けたライブは2組だけでしたが、年明け一発目からそれなりの満足度で引き揚げました。この日の終演時刻が早かったのは、深夜イベントの仕込みで後ろが21時と決まってたためみたいですね。でも、平日の17時30分スタートは、いくらなんでも厳しいですよね…。

入場18時30分→終演20時56分。