2012/01/28　住所不定無職　渋谷 タワーレコード（STAGE ONE）

11月リリースのフルボリュームシングル「トーキョー・ポップンポール・スタンダードNo.1フロム・トーキョー!!!」購入者を招待してのライブイベント。昼間のNegiccoとまったく同じ会場だけど、こちらはフリーライブではないので、ホールに入った時の印象としてはお客さんの人数はうんと少ない感じ。ほぼ最後列からだったのですが、それなりに見えた感じでしょうか。

メンバー3人でのステージ。ユリナさん：ボーカル/ドラムス/ギター、ゾン子さん：ギター/ドラムス、ヨーコさん：ボーカル/ベース/ギター（ダブルネック）…といういつもの布陣。セットリストは、「マジカルナイトロックンロールショー」「高円寺の渚ちゃん」「1.2.3！」「Magic In A Pop!!!」「キスキス」「恋のテレフォンナンバー！リンリンリンッ！」「メガネスターの悲劇」「渚のセプテンバーラブ」「あの娘のaiko」「ドゥーワッパ！」「住所不定無職のテーマ」、アンコールで「ロックンロール・マルチまがい商法」とラスト1曲は特定できず…の全13曲。若干自信ない感じだけど、大体はあってると思う。
オープニングは定番曲。2曲目の「高円寺の渚ちゃん」は新作に収録されてる新バージョンのアレンジで。「Magic In A Pop!!!」は「マジキナポップ」と発音する。「キスキス」は「今世紀最大のラブソング」と紹介されていた。ユリナさんとゾン子さんが楽器を交替するタイミングは、お約束の「恋のテレフォンナンバー…」の曲中。このパターンは完全に定着している。すごく迫力のある演奏だし、個人的には好きなシーンだけど、そろそろ他のパターンも見てみたい気もする。いつもと同じといえば、曲のイントロなどでユリナさんが叫んでる内容が、けっこう聴き取りにくいのもそうかな。まあ煽りだから、勢いさえ感じられれば何でもいいんだろうし、軽くお客さんを突き放してる方がロックっぽい、バンドっぽいといえばいえるしね。
全体的には、曲数もたっぷりだったし、新作からのナンバーも5曲聴けたし…ということで、購入特典イベントとしては充実してたよね。純粋にロックというよりは、往年のポップスやソウルなどをガレージロック風にアレンジしたといえる、まさに「ポップンポール」なサウンド。開演前にブラックミュージック系のBGMがかかってたけど、そっち方面からの影響もかなり濃いのが住所の音楽だよなあ…と改めて感じられた。ステージ衣装も新作のジャケ写真で着ているもの。このビジュアルでのライブを見るのは初めてかな。みんな似合ってる（ゾンちゃんも…）。全13曲、約56分（アンコール含む）。

掛け合いMCで、ユリナさんがヨーコさんに「新作の中でどの曲が好き？」と訊く。ヨーコさんが「んー、ロックンロール・マルチまがい商法とか好きかな…」と答えると、ユリナさんが一言「センス悪いね…」。もちろんゾンちゃんは「……」。自分たちの新作をネタにして自由すぎるトークが展開されてました。

開演19時10分→終演20時04分。

2012/01/28　Negicco　渋谷 タワーレコード（STAGE ONE）

年末にやって好評だったという「Negicco FREE LIVE」の第二弾。タイトル通り、誰でも見に行ける純粋な無料ライブ…ということで、お客さんは多かったですね。11時からの整理券配布のために朝6時から並んだファンもいたとか。けっこう広いSTAGE ONEが、柱の後ろ以外はほぼ一杯になってました。

メンバー3人でのステージ（サウンドは全曲バックトラック）。セットリストは、「ネギさま！Bravo☆」「プラスちっく☆スター」「君といる街」「Summer Breeze」「Anniversaries」「SKY」「ニュートリノ・ラヴ」、アンコールで「完全攻略」「圧倒的なスタイル」…の全10曲。
フリーライブとはいえ、いちおう2月22日にリリースされるベストアルバムのプロモーション的な性格も持つイベントなので、アンコールでやった定番曲など以外は「できるだけ前回（年末）とはかぶらないように選曲しましたよ」ということだったみたい。ノリ中心だった前回よりも、この日はメロディアスなナンバーが多かったようだ。
ただ、お客さんが多いうえに入場順も遅かったので、視界はかなり厳しいものだった。メンバー3人のうち両サイドにいることが多いMeguさん、Kaedeさんがちらっと見えることがある…ぐらいな感じで、開演時間中の9割がたはモニターの映像を見ることになってしまった。そんな状態なので、彼女たちの持ち味であるライブパフォーマンスの良さを十分に味わえたとはいえなかったかな。それでも、アンコールの定番盛り上がり曲では、一緒に振り付けをやったりラインダンスをやったり…とお客さんを巻き込むステージングのこなれ具合はさすがで、とても楽しく聴くことができた（ちなみに私は、比較的人口密度の低い後方で見てたのでラインダンスの列には加われず…）。
MCは…改めて聴くとけっこうグダグダだね〜。最近では芸人並みのトーク力を発揮しているバニラビーンズあたりと比べると、その差は歴然。でも、ふらふらして話の道筋が定まらないNao☆さんをMeguさんが支え、その様子をKaedeさんが黙って見てる…という3人のバランスは、慣れてくるとまったりいい感じなのかもしれないな。まさにNegiccoならではの空気感というか時間の流れというか…。
この日は告知関係もいっぱい。ベストアルバムに加えて、ワンマンライブ決定、雑誌のグラビアや表紙に登場、キー局ゴールデン枠でのエンディング・タイアップ開始（「メチャイケ」）…などなど。この他にも「まだ話せないんですが、皆さんが喜んでくれるような発表が控えてますのでお楽しみに…」とのこと。活動開始から9年目にして、これまでで最も良い波に乗っている彼女たちの勢いが感じられる情報の数々だった。
また、アンコールではゲストに同じTパレットレーベルに所属するLinQのメンバー3人が登場。といっても歌うわけではなく、翌日以降のイベントやライブの告知のみ。ただ、その内容はHMVやTSUTAYAでのイベントも含むなど、業界的にはなかなか画期的なものだった。この日はNegiccoファンとしても有名なタワーレコードの嶺脇社長も後方のPAボックスから見守っていたのだから余計に…だったかも。
全10曲、約75分。

Negiccoに紹介されて会場中のお客さんに注目された嶺脇社長。「完全攻略」ではファンと一緒になって拳を振り上げる。アイドルヲタ業界のまさに「偉い人」状態。ライブに関しては、もうちょっと見やすい位置だったらな…というのはあったけど、フリーライブとしてはとても充実した内容で、Negiccoのサービス精神が感じられるものでした。楽しかったです。

開演13時10分→終演14時25分。

2012/01/22　バニラビーンズ　新宿 タワーレコード（インストア）

シングル「トキノカケラ」のプロモーションイベント。6日連続・9ステージという怒涛のインストアラッシュが一段落する最終日ということで、フロアには多くのお客さんが集まってましたね。ざっと100人はいたんじゃないでしょうか。しかも、なんとなく女性のお客さんの割合が増えている印象もありました。

ステージ自体はいつもと同じくメンバー2人で。セットリストは、「ニコラ」「トキノカケラ」「イェス？ノウ？」「東京は夜の七時」「ユーラヴミー」…の全5曲。自己紹介MCでのレナさんのいちおしアイドルは、東京女子流の2人＋北乃きいさん＋吉川友さん＋さくら学院の菊地最愛さん。大幅増員。「推しは増やすものです！」。一方のリサさんの好きなお買いものスポットは、タワーレコード新宿店。こちらはご当地一点推しパターン。これもけっこうレアかも。
4曲終わったところで、長かった「トキノカケラ」プロモーションのイベントを振り返るまとめトーク。まずはレナさん。「今年はバニビ5周年。これだけやってると悩んだ時期もありました。『イェス？ノウ？』に、♪泣きたい夜もたくさんあるけど 答えいつもここにある…という歌詞があります。『ここ』とは私にとってこのステージ。ステージに立てるよろこびが私の力になっています」。さらに、「最近感じるのは、相手を思いやると自分にもいいことが返ってくる…ということ。相手が一番、自分は二番でいい。でも、トランプには『2』がいちばん強いゲームもありますよね。今年はこの姿勢でいきます…」。ものすごく「良い話」でまとめてくれた。
これを受けて今度はリサさん。「最初の予約取りのイベントが11月末だったから、足かけ3カ月の長いプロモーション。イベント回数も今まででいちばん多かったんじゃないかな。後半になるに従ってどんどんお客さんが増えていって、『今日はバニビに会えていい日になったよ…』と言ってもらえるのがすごくうれしかったです…」。そう話すうちに、珍しくちょっと「うるっ」ときてしまったリサさん。でも頑張って涙声から立ち直る。「このステージから見る景色、すごくいいですよ！」。
最後の曲に選んだのは、初心に返ってデビュー曲の「ユーラヴミー」。ここでついにお客さんに「名前コール」を要求する。「今回はいつもと違って、アイドルらしく握手やサインだけでプロモーションしてきました。その最後の今日だけはアイドルらしい気分でいさせてください！」。そう言われれば、今回は確かにビンタやキックなかったよね。「ユーラヴミー」は、いつも常連ファンの皆さんがコール入れてる曲だけど、バニビからの「お願い」があったこともあって、いつもよりも力強いコールになってたんじゃないだろうか。温かいエンディングだった。全5曲、約35分。

若いアイドルたちの「お姉さん」的ポジションが浸透し始めてる感じもあるバニラビーンズ。お姉さん系というとなぜかキャバ嬢っぽくなってしまうケースが多い中で、アイドルのままお姉さんになるというコンセプトはけっこうおもしろいんじゃないかな…と改めて思ったりしてます。

開演16時06分→終演16時41分。