2013/06/22　Especia　新宿 タワーレコード（インストア）

5/22リリースの2種類のEP「AMARGA -Noche-」「AMARGA -Tarde-」のプロモーションイベント。「エスペシア」は、大阪・堀江を拠点に活動中の6人組アイドルグループで、その特徴はサウンドがシティポップ路線ということ。今けっこう注目の存在…ということで一度見てみたいなと思っていました。

メンバーがステージに登場すると、そのまま1曲目に突入。そこからMC一切なしで6曲を連続で歌っていく。ユニークな自己紹介やキャラクターのおもしろさを伝えるトークに時間を割くアイドルが多い中で、これは音楽性重視のコンセプトを表したステージングといっていいのかもしれない。
ただ、この日見たイベントだけでは、素直に良いのかどうかよくわからないところもあった。第一にはまずPAがひどくて、せっかくのシティポップサウンドをじっくり味わうところまでいかなったこと。金属的な尖った音が最後まで続き、曲の良さがいまいち伝わってこなかった。第二にはボーカルが弱いことだろうか。生歌っぽかったし、アイドルということで割り引いたとしても、こういう音楽性はある程度しっかり歌わないと「さまにならない」ジャンルだと思う。第三は衣装やダンスとサウンドのミスマッチ感。サウンドは確かに80年代ルーツのシティポップ路線だけど、メンバーの衣装やダンスはヒップホップ調なのである（堀江流ストリートファッション？）。まあ、50年代のハードバップジャズをかけてクラブで踊る…みたいなある種のマッシュアップ感覚を狙ってるのかもしれないけど、初見ではまだ慣れるところまではいかなかった。オッサン的なセンスかもしれないが、やはりシティポップ＋女の子とくれば、ボディコンとまでいかなくても、せめてミニワンピースのセクシー路線で攻めていただきたいものである。この日の衣装が正式なステージ衣装だとするならやや色気不足と感じた。
…とまあ全体的に辛口な感想に終始してしまったのだけど、やはり音のもっとちゃんとした環境で聴かないとなんともいえないのかなという気はする。それ以外でのステージの特徴としては、メンバーがソロのダンスパートを持つシーンが多いこと、その際にお客さんがいっせいに座って後ろからでも見やすくなること、さらにメンバーの一部がステージからフロアまで降りてきてハイタッチしてくれる曲があること…などが印象に残った。全6曲、約34分。

全曲終了後に初めてのMCが簡単にあり、そこで渋谷WWWでのワンマンを告知。東京でも十分な集客が見込める人気の手応えを得てるということなんでしょうね。この日も1週間前のドロシーほどではなかったですが、けっこうな数のお客さんが集まって盛り上がってました。

開演15時→終演15時34分。

2013/06/14　MISOLA　新宿 タワーレコード8F（インストア）

6/12リリースの1stフルアルバム「Correspondence」のプロモーションイベント。前日にツイッターに流れてた情報を見て知り、ちょっと聴いてみたいな…ということで。会場は普段インストアイベントが行われる7階ではなく、8階（J-POPフロア）のエスカレータを上がったところ。商品の棚を動かしてスペースがつくられていて、一段高くなった「ステージ」はなし。定刻10分前ぐらいに行ってみると、ちょうどリハーサル中。そのままライブスタートとなります。

MISOLA（ミソラ）は、元ブリッジのギター、大橋伸行氏が中心となって結成された男女4人組バンド。編成は、女性ボーカル/キーボード、ギター、ベース、ドラムス。メンバーのプロフィールは所属レーベルのホームページなどにも詳しく出てるけど、それぞれキャリアのある方々。当然ながら演奏はとても上手い。決して多くの音を使ってないのに、行間に奥行きを感じさせる絶妙のサウンドを織り上げていく。曲調はいわゆる「シティポップ」「シティミュージック」。ボーカルなども含めて全体に甘さは抑えめ、ナチュラルで大人っぽい雰囲気に仕上げているところが、このバンドの持ち味かな。
この日は4曲を連続で演奏。比較的ゆったりしたテンポの曲が中心だったけど、アレンジによってそれぞれの曲ががらっと表情を変えるところなどはさすがという感じ。この日は予備知識なしの初見ということで、個人的には大体のイメージをつかむのにとどまった感じだったけど、またちゃんとしたライブハウスなどで聴く機会があれば…という気がした。ちなみに、この日はMC的なものは基本なし。「次が最後の曲です…」みたいなことも言わずに、4曲目が終わったところで、「ありがとうございました、終わりです…」とさらっと締めくくる。このへんのあっさり具合も大人っぽい印象。全4曲、約17分。

開演19時58分→終演20時15分。

2013/06/14　Dorothy Little Happy　新宿 タワーレコード（インストア）

前々日（6/12）リリースのシングル「colorful life」のプロモーションイベント。定刻15分前ぐらいに到着したところ、7階のフロアはもうお客さんでいっぱい。人気の高さがうかがえます。この日が初見の新規ということで、後ろの方から邪魔にならないように見てたのですが、意外にもステージ上のメンバーの肩から上ぐらいが見通せる場所があり、予想したより視界はよかったですね。

「ドロシー・リトル・ハッピー」は仙台を拠点に活動している5人組のローカルアイドルグループ。とはいってもその人気は非常に高く、アイドルに詳しい人で悪く言う人がいないぐらい。すでにメジャーデビューも果たしている。そんなわけで一度見てみたいなと思ってた。オープニングは、NEWシングルのタイトルナンバー「colorful life」から。どんどんフォーメーションを変えながら歌っていく。勢いのあるポップチューンで、サウンドはずばり、イマドキの正統派グループアイドルものという感じかな。ひねりがないといえばないんだけど、季節的に「夏もの」のアイドルソングって大体こんな感じだともいえる。
1曲目が終わったところで、この日がメンバーの1人、みもりさんの誕生日（17歳）だということが報告される。バースディイベントは、ファンからのお祝いメッセージやケーキの披露など。彼女はドロシーのメンバーの中でも一番人気ということで、この日多くのお客さんが集まった理由でもあったようだ。
ライブ再開後も盛り上がるアッパー曲を続けて歌っていく。見る前は人気メンバーのみもりさんがいわゆる「センター」なのだろうと思ってたのだけど、意外と端っこで踊っていることが多い。これは実際のステージを見てわかった新発見。ラストナンバーだけは、わりとゆったり目の曲でエンディングとなる。お客さんも終始盛り上がってたけど、誕生日イベントなどもあったせいか、オーバーヒートする感じではなく、温かみのある会場の雰囲気だったかな。全5曲、約30分。

終演後は握手会があって大勢のファンが長い列をつくってました。見た感想としては、「これが噂のドロシーなのね…」ということで一定の納得。イメージはまさに正統派ガールグループ。サウンドもストレートなので、この日聴いた感じだけでは、はっきりいって食いつきポイントは少な目だったかも。いつになるかわからないけど、インストアやフリーイベントとはまた違う形で見れたら、もっと異なった印象になるのかな…。

開演18時33分→終演19時03分。