2013/12/02　新・チロリン　新宿 タワーレコード（インストア）

11月リリースの2ndアルバム「ちろりん坂よ、永遠に」のプロモーションイベント。新・チロリンは2012年に1stアルバム「Chit Chat Ciroline 〜おしゃべりチロリン〜」をリリースしていますが、この時は聴いたタイミングが遅く、レコ発関連のイベントやライブを全部逃していました。企画ものっぽいしこれっきりかな…と思っていたところに、思いがけない第二弾リリースのニュース…ということで、この日はけっこう楽しみにして会場に向かいました。月曜の遅めの時間帯。お客さんはやや少なめでしたが、80年代の初代チロリンも聴いてたのかも…みたいな年季を感じさせるファンが集まってましたね。

最初にステージに登場したのは、プロデューサーの岡田徹氏と司会の小暮秀夫氏。新・チロリンを紹介する10分ほどのトークからスタート。岡田氏によると、「ガールズバンドはメンバー全員を公平に扱わないといけない。初代チロリンの時にはそれで雰囲気が悪くなった時もあった。1stアルバムではヒナタ1人だけが楽曲制作に参加（作詞）してたんだけど、2ndではほかの3人にも曲を書いてもらったんだ…」とのこと。その後、メンバーを1人ずつ紹介しながら、ステージに呼び込んでいく。ヒナタさん、おかぴーさん、マリカさん…の3人。全員クリスマスを意識したという赤と白が入った衣装。もう1人のあいりさんは体調を崩してこの日は欠席。ここでメンバーにバトンタッチ、ライブスタートとなる。
フォーメーションはセンターにヒナタさん（ボーカル）、その左右におかぴーさん（ボーカル/ベース）とマリカさん（ボーカル/ギター）。セットリストは、「ちろりん坂よ、永遠に」「ハルおどる」「夏のいいわけ」「B-612番に恋をして」「シャララ スノウ ディン」…の全5曲。最後の2曲はエイプリルズのイマイケンタロウ氏がゲスト（ギター）で参加。
サウンドは基本的にバックトラック使用。というよりもボーカルもリップシンクロ、メンバーが持ってる楽器も当て振りだったんじゃないかな。新・チロリンがライブ活動をするのは1年以上ぶり。まだしっかりした生演奏ができるコンディションじゃないことはわかるんだけど、やっぱり若干のがっかり感はあった。トークで岡田氏がおかぴーさんのベースの腕前をほめた直後だったしね。しかも前半は、リップシンクロといいながら、明らかに音と口がズレてたり相当微妙な空気感。フォークロア風の難しいアルバム表題曲がオープニングというのも、よけいにプレッシャーだったのかもしれないけど…。
それでも、中盤以降は被せてる生歌の方のボリュームが大きくなってきたこともあって、雰囲気は少しずつ良くなったと思った。おかぴーさん作曲の「ハルおどる」、マリカさん作詞の「夏のいいわけ」は、書いた人がそれぞれリードボーカルをとる。曲調もポップだし素直に聴いてるとけっこう楽しい。ゲストのイマイ氏のギターはさすがに生音。たっぷりのトークを挟みながらのステージに気分もほぐれたのか、このあたりはいい盛り上がりだった。唯一の1stアルバムからの曲「B-612番に恋をして」とクリスマスソングの「シャララ スノウ ディン」は、いずれもエイプリルズ調のハッピーなナンバーだしね。「シャララ…」では間奏の間にコントっぽいメンバーのセリフもあったりして楽しいよ。あまりにもトークが盛り上がりすぎて、予定してたアンコールの時間がなくなる…というハプニングもあったけど、全体としては尻上がりに調子をあげたステージだった気がした。全5曲、約40分（ライブのみ）。

トークたっぷり。メンバーそれぞれのキャラもよくわかってよかったです。自由すぎる「うわのそら系」高校生ヒナタさんを年上の2人が取り押さえる感じかな〜。12/22にはレコ発クリスマスパーティー（ライブ）を予定している彼女たち。4人そろっての生歌＆生演奏でのステージを期待したいところです。

開演20時30分→終演21時20分。

2013/12/01　平賀さち枝　新宿 タワーレコード（インストア）

前週に引き続きNEWシングル「ギフト/いつもふたりで」のプロモーションイベント。定刻10分くらい前に会場に着いたら、もうかなりのお客さんが集まっています。でも、よく見ると意外と前の方には空きスペースがある感じ…ということで、結果的にはかなり近い位置で聴くことができましたね。

アコースティックギターでの弾き語り。椅子に腰かけて1人でのステージ。衣装はグレーっぽいグリーンのざくっとしたセーターにジーンズ。セットリストは、「いつもふたりで」「ギフト」「Lovin' you」「特定できず（♪港の見える公園で〜）」…の全4曲。前回の渋谷でのインストアに比べるとずいぶんコンパクトになった印象だったかも。
オープニングは新作から「いつもふたりで」。この日もスローバージョンでの演奏。会場もまったく温まってない状態でいきなりみっちりディープなやつきたね〜と思ってたのだけど、ワンコーラス歌い切る頃にはもう完全に彼女のペースにハメられている。時折ふっと入る独特の軽やかなコブシまわし。やっぱいいわ〜。2曲目「ギフト」もCD収録バージョンに比べるとテンポを落としているけど、「いつもふたりで」ほど完全に「スローバージョン」というほどではない。より好きなのはどちらかといえば「いつもふたりで」の方かな。
テンポと切れ味が小気味よい「Lovin' you」をはさんでラストは「♪港の見える公園で〜」で始まるナンバー。10月の下北沢THREEでもアンコールで歌ってた曲。この曲だけはタイトルを言ってなかったんだけど、サビのメロディー（♪人の心はどうにもならないベイビ〜のあたり）といいとてもキャッチーで早くも大好きになっている。次回アルバムをリリースするとしたら、ぜひそのリード曲候補にしてくだされ…みたいな感じだろうか。
この日のMCは「12/29に新代田FEVERでレコ発ワンマン行います！」という告知くらい。3曲目が終わって「次が最後の曲になります…」と聞いた時には正直いって、「ええ〜？短い…」と感じてしまったのだけど、まあワンマンを楽しみにということかな。全4曲、約25分。

終演後はこの日もサイン会。たくさんのお客さんが列をつくっていました。ふと気づいたんだけど、髪もけっこう伸びてますね。記憶の中ではボブのイメージが定着してたんだけど、この日改めて見たらセミロングくらいになっていた。実は「ギフト/いつもふたりで」のジャケ写でもすでにけっこう長いんだけどね。

開演15時→終演15時25分。

2013/11/28　ハナエ　渋谷 タワーレコード3F（インストア）

前日（11/27）にリリースされた1stフルアルバム「十戒クイズ」のプロモーションイベント。少し早めに会場に着いたらちょうどリハ中。本番だとステージが見えない可能性もあるな…と思って衣装なんかはこのタイミングでチェックしておきました。予想通り定刻前には多くのお客さんが大集合。イベントスペース周辺はかなりの人口密度になってましたね。

バックトラックを使った1人でのステージ。衣装は、白地に赤の絵柄がプリントされたワンピース。紅白でおめでたい雰囲気！ 髪もちょっと赤っぽく染めてたかな。セットリストは、「神様はじめました」「疾走感」「JUVENILE!!!!」「変幻ジーザス」「かのような」…の全5曲。
この日の聴きどころは、やはりアルバムのリリース記念イベントらしく、初披露だったアルバム収録曲2曲ということになるだろう。まず2曲目「疾走感」。ちょっとGSっぽい響きもあるロックナンバー。真部プロデュースの一連の作品の中では珍しい曲調だけど、純粋ガーリー路線じゃないシャープなハナエさんもなかなかいいなと思わせられる曲。1曲目から切れ目なしに突っ込んでいくところとか、まさに「疾走感」が感じられたしね。最後に歌った「かのように」は、アルバムでもラストに収録されている曲。こっちは一転かわいいサウンドだけど、言葉を重ねてどんどんイメージが広がっていくような内容。ライブのエンディングにぴったりのナンバーだ。どっちもお披露目の日に聴けて単純にうれしかったな。
もちろん定番曲もばっちり。「神様はじめました」はお約束の赤い番傘を差して。「変幻ジーザス」はお客さんと一緒に振りつけ。お客さんといえば、この日はみんなけっこう熱かったね。最初から最後までずっとクラップで盛り上げ続けていた。そして、ラストナンバーが終わり、挨拶も済んだところに、突然後方から「ちょっと待った〜!!」の大音声。「ファーストアルバムリリースおめでとう〜!!」の声とともに花束を持った女の子がすすすーっと最前列へ。そう、ファン有志によるサプライズだったのだ。花を受け取ったハナエさん、さすがに感動してしばらく声が出ない…。その間もお客さんみんなで拍手。ようやく落ち着いたところで一言。「この後、至近距離でサイン会があるのに…なんてことしてくれるんだ！」。涙でメイクが…ということね。デビューから2年半。このタイミングで1stアルバムというのは、やはり時間がかかった方だろう。ファンのサプライズで、その間のいろんな思いが一気にこみあげてきたんだろうな。もちろんこの後、改めてファンへの感謝も。最後まで温かいイベントになった。全5曲、約25分。

この日のMCは、アルバムの紹介と次回インストアイベントの告知など、けっこうポイントを絞った内容。2月に決まっているワンマンライブについてはまだ何も言ってませんでしたね。帰り際にちらっと見た感じだとサイン会にも大勢のファンが並んで盛り上がってました。

開演20時03分→終演20時28分。