2014/08/08　バンドじゃないもん、南波志帆、ふぇのたす、寺嶋由芙、恥じらいレスキュー　渋谷 club asia

「アイドル・フィロソフィー VOL.6」。見たことのある出演者ばっかりですが、逆にいえば間違いのないところ。あと、寺嶋由芙さんのライブ会場限定販売CDを買いたいという目的もあって行ってみました（インストアイベントでは売ってない）。お客さんはけっこう入ってたみたいだけど、開演中も並行でやってる物販に流れる人も多く、フロアは比較的見やすい感じ。後ろ半分は余裕だったかな。

○「恥じらいレスキュー」　オープニングアクト。前回の同じイベントで見た時には1人欠席して2人での出演だった。この日はフルメンバーの3人で登場。「好きかな好きかも」など2曲。短すぎてなんともいえない感じだけど、まだデビューして6カ月だそうだからこんなものかも。地下アイドル（ライブアイドル）らしい雰囲気。センターポジションを務めるケルシーちゃんのソロDVDの告知なども。約12分。

○「寺嶋由芙」　メインアクトの先頭はゆっふぃー。ライブを見るのは約4カ月ぶりで6回目。衣装はグリーンベースでスカートや髪に果物がいっぱいついた派手なもの。80年代とかのアイドル風といえばいいのかな。バックトラックを使った1人でのステージ。セットリストは、「だいすき」「カンパニュラの憂鬱」「80デニールの恋」「#ゆーふらいと」「ぜんぜん」「好きがはじまる」…の全6曲。
前半は、前々日（8/6）にリリースされた2ndシングル「カンパニュラの憂鬱」収録の3曲をまとめて。オープニングの「だいすき」は岡村靖幸のカバー。ちょっとトロピカル調のアレンジでかわいく仕上げてる。終盤ファンにコールさせるパートもあったり。この曲は朝日美穂さん、Aimmyさん（ex.樹海）などがカバーしてるのも聴いたことがある。女性アーチストが歌いやすい曲なんだろうな。2曲目「カンパニュラの憂鬱」もライブで聴くのは初めて。歌詞が女子目線の恋愛を歌っていて、「80デニールの恋」とあわせて「ヲタク病ませ曲」なんだそう。とはいっても、そこはラテンナンバー。ゆっふぃーのステージを大きく使ったダンスも見どころ。できればバックダンサー（大人数）つきの華やかなパフォーマンスも見てみたいな…なんてふと思った。この日は個人的には初見のこの2曲がハイライト。
後半は定番ナンバーで盛り上げ。「#ゆーふらいと」ではMIX。「好きがはじまる」のリッチな感じのサウンドはラストナンバーにもぴったりだね〜。CD化するに際して多少アレンジも変えたのだろうか。MCではその会場限定CDやちょうどこの日発売の「FRIDAY」に掲載されている初グラビアの告知など。ニコニコしながらヲタをチクッと一刺しするゆっふぃー流ツンデレトークはますますパワーアップしてる。リリース週らしいステージで良かったわ〜。全6曲、約32分。

○「ふぇのたす」　「アイドル・フィロソフィーに出るのは奇数回のみ」…という慣例を破って連続出演となったふぇのたす。メンバー3人でのステージ（ボーカル、ギター、ドラムス）。バックトラックも併用。セットリストは、「ありがたす」「スピーカーボーイ」「チーズケーキコンプリーション」「ヘッドホンガール」「ファッション戦争」「タイムトラブル」…の全6曲。
この日はわりとラストにやることが多い「ありがたす」でオープニングというかなり攻めた選曲。みこたすがいきなりフロアに降りて縦横に駆け巡りながら歌う…など一気に盛り上げてくる。ミディアム曲やマイナー曲を続けて演奏した中盤も、ある意味でアイドルヲタに媚びない攻めた内容ということになるだろう。「チーズケーキ…」は冒頭に生ギターだけの伴奏でサビのフレーズを歌うパートを追加。しっとり感いちだんとアップ。いつも切ない「ヘッドホンガール」もよかったわ〜。「ファッション戦争」は新曲。前日に京都で参加したファッションイベントのために書き下ろした曲だそう。ギターのリフがカッコいい。ふぇのたすでいえば「たびたびアバンチュール」系の曲といってもいいかも。マイナーだけどアッパー。ラストの「タイムトラブル」は新しいアレンジだったかな。このパターンもクールでいいと思った。新曲もやってくれたしとても聴き応えのある内容だった。
その一方でPA面では曲によってややばらつきがあった気がした。最初の頃は妙に音圧がなくてペラペラ。中盤からは徐々に良くなってきたけど、バックトラックと生演奏のバランスによって曲の印象もかなり変わってくる。やっぱり迫力のある音で聴きたい。MCはリラックスしてて安定の楽しさ。全6曲、約34分。

○「南波志帆」　「xxx of WONDER」や「ナンバタタン」のイベントで見てはいたけど、南波志帆さんソロ名義でのライブを見るのは約8カ月ぶりで9回目。バックトラックを使った1人でのステージ。セットリストは、「ストーリー」「プールの青は嘘の青」「髪を切る8の理由」「たぶん、青春」「楽園にて」…の全5曲（ファンツイート参照）。
彼女のステージを待つ間に、心のどこかに「ナンバタタンかオブワンダーの曲を1曲くらいは歌ってくれるかな？」という気持ちもあったのだけど、やはりこれだけ短いライブだと無理みたい。ワンマンとかならあるのかもしれないけどね。というわけで、この日は比較的じっくり聴かせる内容になっていた気がした。2013年頃のライブから感じてたことだけど、彼女のボーカルスタイルはもはや初期のウィスパーボイス的なものではない。本来のキュートさは残しつつも、とても力強くしっかりしたボーカルなのだ。ポップな曲調との相性がとてもよかった。アクセントになっていたのは、4曲目の「たぶん、青春」。ミディアムナンバーで80年代のアイドルが歌っていそうな切ない感じが絶妙によかったわ〜。この「アイドル・フィロソフィー」というイベント、純粋なアイドルよりも「アイドルを感じさせるアーチスト」が多く出演するところがおもしろみであり、その意味ではまさに南波ちゃんはそこにハマっての出演だったんだろうな…という気がした。MCは彼女にしては少なめ。オブワンダーの紹介などもしていた。全5曲、約27分。

○「バンドじゃないもん」　トリはバンもん。それまでの開演時間中もロビーでずっと握手会をやってて大盛況だった。たぶんこの日のお客さんの半分近くがバンもんファンだったんじゃないだろうか。その彼女たちが登場したこの時間帯、フロアはほぼ満員に。メンバー6人でのステージ。ドラムス、ベース、ショルダーキーボードの担当はいるけど全員がボーカルでもある。衣装もますます派手に。
オープニングのバンもんのテーマ曲からお客さんもいきなりヲタ芸発動。さらにMIXは打つわサークルは起こるわ…でとにかくアクティブに楽しんでいる。スタート当初は、いわゆる「アイドルのパロディ」だったバンもんも今では完全に「アイドルそのもの」になってる印象。そんなわけで、ここは最後方に下がってまったりと見る。MCでは、キーボード担当の人が「ミスiD2015」にエントリーしてるので応援してね〜といった話など（現在セミファイナリストだそう）。全5曲、約30分。

さて、ライブはこんな感じでいろいろと楽しかったわけですが、もう一つの目的だった寺嶋由芙さんの会場限定CDは…結果的に買えなかったのでした。転換のたびにロビーに出て観察するもゆっふぃーの物販やってる様子なし。後になって「2階かしら？」と思って行ってみたのですが、残念ながらもう終わってました。普段から物販買い慣れてないからこうなるという感じ。トホホホ。次のチャンスはいつでしょうか？

開演19時→終演21時37分。

2014/08/07　ななのん　新宿 タワーレコード（インストア）

8/12リリース予定のデビューシングル「ななななのんのん」の予約イベント。少し前にタワレコのイベントスケジュールをチェックしてて見つけた感じ。YouTubeにあがってるデビュー曲のPVがいい感じだったので見てみようかな…と。行ってみるとお客さん多かったですね。純粋な新人ではなくすでにソロで実績のある2人によるスペシャル・ユニットという扱いだから、それぞれのファンが大集結してた感じでしょうか。

「ななのん」は女性2人組ユニット。メンバーは、ソロでの音楽活動のほかモデル、女優でもあるなあ坊豆腐@那奈さんと、アイドル好きには元おはガールといえばわかりやすいモデル、女優の前田希美さん。2013年春に舞台で共演したのをきっかけに仲良くなり、2人の容姿が似ていることから「ななのん」というコンビ名が生まれる。「一緒に何かやりたいね」と話していたら実現して、このたびユニットデビュー…という流れなんだそう（MCでの話をまとめ）。
この日のセットリストは、「ななななのんのん」「東京は夜の七時」「ななのんのベイビィ・ポータブル・ロック」、最後に「ななななのんのん」をもう一度歌う…という全4曲。全曲バックトラック使用。
まず、デビュー曲「ななななのんのん」は小西康陽氏書下ろしの自己紹介ソング。これが小西節全開の出来でファンにはたまらない。かわいくてポップ、適度におしゃれで耳に残るちょっと変わったひっかかりポイントも満載。それをアイドルモデル系の2人がキュートな振り付けで踊る…というのだから、ダメなところがまるでない！ 見ていて感じたのは「これってトマパイ・シーズン1の上位互換バージョンでは？」ということ。とにかくあのへんが好きな人にはかなりの確率で刺さりそう…。
カバー2曲はいずれもピチカートファイブ曲で小西氏つながりかな。「東京は夜の七時」はかなりクールなアレンジ。椅子を使った振り付け（那奈さん考案だそう）なので、ここは主にモニターを見ていた。「ななのんのベイビィ・ポータブル・ロック」は歌詞の一部を「♪ななのんのん」とかに置き換えた、これも自己プロモーションソングになっている。はっきりいってボーカルはまだまだだけど、同じ2曲をカバーしているバニラビーンズとはまた違う魅力がある感じ。
MCもすでにキャリアのある2人だからこなれてる。終始なごやか。新人にありがちな緊張感とかはなく、安心して楽しめる。まだデビュー前で持ち歌も少ないのに、ちゃんと充実感のあるイベントとして成立させていた。この2人での活動が果たしてパーマネントなものになるのか、小西氏がいつまでつきあってくれるのか…など変動要素はあるけど、とにかくしばらくは要注目のユニットではないだろうか。全4曲、約27分。

途中、マネージャーさんから「デビュー曲がオリコンデイリー20位に入ったら豪華なプライベートパーティーをやります！」といった発表なども。要するに大量購入者をご招待ということみたいだけど、「70枚購入でポスター3種」とか言ってたから豪華イベントに招かれるには何枚買えばいいのか…想像もつきません。でも、終演後見てたら多くのファンがすごい勢いで予約していて、すでにかなりの盛り上がり。とりあえず自分も1枚は買いますよ！

開演21時→終演21時27分。

2014/08/06　キャラメル☆リボン　渋谷 タワーレコード3F（インストア）

NEWシングル「ファーストシークレット」のプロモーションイベント。1週間前に見たばかりですが、大阪を拠点にしているグループなので、東京でイベントをやっている時にはできるだけ見ておきたいな…と再度行ってみました。定刻15分前くらいの到着だったわりには、それなりに見えそうな場所を確保。平日だけど、開演時間が比較的遅めということで、会社員風のお客さんが中心だったかな。

あと少しで始まる…という時間になって、メンバーのあまちゃんがステージに出てくる。「急に前説をやれと言われたんで…」。これにはお客さんも大喜び。「前説ってどんなことするの？」などと言いながらもしゃべりだすとけっこう快調で、逆に開演が押してしまうというオチ付き。
この日もメンバー3人でのステージ。セットリストは、「なにわ食いしんぼ横丁」「虹色」「ファーストシークレット」「ALL NEW FEELIN'」「七色の虹の向こうに」…の全5曲。最初の2曲はTパレットに参加する前にリリースしていた曲。いずれも初めて聴く曲でとても新鮮。「なにわ食いしんぼ横丁」はビッグバンドジャズ風アレンジのブギウギ調の曲。笠置シヅ子とかのイメージかな。歌詞にも関西弁が使われてていかにも大阪のグループらしいナンバーだ。一方の「虹色」は軽快なディスコ調のナンバー。歌詞に「七色の虹の向こうに」と似たようなフレーズが出てくるので思わず間違えそうになったけど別の曲。
中盤以降は最近の曲で盛り上げていく。ボーカルは前回に比べてややピッチが乱れるようなところもあったけど、曲によって歌いやすい曲、難しい曲みたいな違いが多少あるのかも。でも、振りつけはしっかりやり切ってたよね。3人ともだけど、とくにどんな激しい動きの中でも笑顔を崩さないあまちゃん。MCも好調だったな〜。ネタ自体はたいしたことじゃなくてもおもしろく聴かせてしまう。福山雅治のものまね、あまたろうさん、9月に横浜アリーナで行われるイベントに出演が決まったことなど…。お客さんさんとのやりとりも楽しい。全5曲、約32分。

比較的見やすい場所ではありましたが、やはりこの会場では上半身中心にチラチラ見える程度。その意味では中野で全体を見通せるいい位置をとれたのはラッキーでした。この一連のイベントラッシュの中でもう1回くらいは見られるかな？

開演20時03分→終演20時35分。