2014/09/28　Homecomings、平賀さち枝、スカート　下北沢 shelter

Homecomings主催イベント「Special Today Vol.2」。9/10にリリースされたホームカミングスと平賀さち枝さんのコラボシングル「白い光の朝に」のレコ発も兼ねてる感じのライブです。前日までツイッターなどで「前売りまだありますよ〜」と告知してたので、ほどほどの集客かと思いきや…。行ってみるとソールドアウトでフロアは立錐の余地もないほどの超満員状態！ 体の前後左右どこかがかならず他のお客さんと接触しているという久々のフルハウスでした。

○「平賀さち枝」　ライブを見るのは約半年ぶり。MCでも「東京で歌うのは久しぶりな気がします…」と言っていた。アコースティックギターでの弾き語り。1人でのステージ。平賀さんは座って歌うスタイルなので、この日の超満員状態では視覚的なものはほぼ期待できない。実際に演奏中は頭のてっぺん、髪の部分が少し見えてただけ。まあそういう日もあるよね…と音に神経を集中する。
セットリストは、「江の島」「恋は朝に」「青い車」「花咲く丘へ」「眠ったり起きたり」「（♪My boyfriend see you）」「（♪カントリーロード）」…の全7曲（最後の2曲はタイトル特定できず）。
ステージに登場すると、「もう夏も終わりですけど、まだ夏が忘れられない人に…」みたいな話を軽くしてから静かに歌い始める。「江の島」は超スローバージョン。ギターも最小限。ほとんどアカペラで歌っているような歌声の生々しさ。この日は全体にオンマイクなPAで息遣いまで聴こえるような歌が印象的だった。そんな「江の島」はワンコーラスのみ。それでもたっぷり聴いたような手応えのある歌。
2曲目「恋は朝に」は一転してギターのストロークが力強いアレンジ。1曲ごとに軽くMCを挟むんだけど、この日は、「今日という日はもう二度ときません。だから思い切り誰かを好きになって、恋をしてほしいと思います…」みたいな話題が多かったかな。人によっては大きなお世話…と言いたくなる内容かもしれないけど、ひょっとしたらそれは平賀さんが自分に言い聞かせてる言葉なのかもしれないと思った。そんな話をしながら、歌いたい曲をその場で決めて歌っていくいつものスタイル。
4曲目「花咲く丘へ」はライブで何度も聴いて「いい曲…」と思いつつもタイトルがなかなかわからなかった曲。この日ようやく判明。早く音源出ないかな…。タイトルがわからないといえば、最後の2曲もよくわからなかった。それぞれ「♪My boyfriend see you」と「♪カントリーロード」というフレーズが歌詞のキーになってる曲。最後の曲はつい最近つくった新曲だそう。それにしても1曲1曲を注意深く聴いているうちに、あっという間に時間がたってしまう彼女のライブ。この日も気づいたら、「はい、次で最後の曲です…」という時間になっている。また、まとめて聴ける機会があるといいな。全7曲、約36分。

○「スカート」　スカートは澤部渡氏（ボーカル/ギター）のワンマンユニット。以前、住所不定無職のライブにゲストプレーヤーとして出演していたのを見たことはあったけど、スカート名義でのステージはこの日が初見。サポートでキーボード、ベース、ドラムス。4人での演奏。
スカートといえば、近年のシティポップ復権の流れの中で注目されることが多い感じだけど、たしかに非常に洗練されたメロディアスな要素のある楽曲が印象に残った。サウンドとしてはキーボードの存在がとても効いている。前半はエレピ、後半は生ピアノの音で弾いてることが多かったかな。ただ、流線形などに代表されるようなメロウでまったりしたAOR的音空間とはかなり違うのも確か。もっとダイナミックでロック寄りに振ったサウンドではないだろうか。ライブだからよりそれを強く感じたのかもしれないけど、グルーヴ感のあるリズム、そして澤部氏の男っぽく色っぽいボーカルとともに独自のカラーを生み出しているような気がした。中盤にやったダンスナンバー、そこから一転してのミディアムナンバーといった起伏もいい。あいにくこの日のフロアは身動きもしにくいくらいの満員だったんだけど、もう少し余裕のある時に自由に体を動かしながら聴いてみたいと思わせられた。ちなみに澤部氏はけっこう横幅のある体つきで、後半になるともう汗だく。でもやっぱりミュージシャンはカッコいいね。全9曲、約38分。

○「Homecomings」　ライブを見るのは約1年ぶりで2回目。前回も平賀さんとのツーマンだった。メンバー4人での演奏。女性ボーカル/ギター、ギター、ベース、ドラムス（ギター以外の3人が女性）。
全曲英語詞のインディーギターポップ。テレビやラジオで耳にする機会はほとんどないけど、やってる人も聴いてる人も一定レベルで常に存在してるジャンルという感じ。軽快でとても聴きやすい。さらっと歌うボーカルも曲の雰囲気によくあっている。MCは途中1回だけ。ここは唯一の男性メンバーであるギターの人が担当するのは1年前の時と同じだった。ただ、この日はボーカルの女性もたまに口を挟んで掛け合いになったりする展開もあったかな。
そして、この日のハイライトは、やはり「平賀さち枝とホームカミングス」としてのステージだろう。次が最後の曲というタイミングで、「じゃあ、そろそろ“アレ”やっちゃいますか…」という前振りで平賀さんをステージに呼び込む。スタンドマイクが追加され、ここでは平賀さんも立って歌うスタイル（アコースティックギターも弾く）。演奏するのはもちろん「白い光の朝に」。1番は平賀さんがリードボーカルでホームカミングスのボーカル、畳野さんがコーラス。2番になるとその立場が逆転。ふわっとした畳野さんにくらべると、平賀さんの声質って意外とくっきりしてるんだなというのがよくわかる。ソロで聴いてると繊細な歌声という印象が先に立つんだけど、実はけっこう力強いボーカルなのだ。そんな思いがけない発見もあるのがコラボレーションのおもしろさだろう。もちろん、バンドのサウンドもホームカミングスのオリジナルの時とはまた違った響きがあってとても楽しく聴けた。
アンコールも平賀さんと一緒に「江の島」。このイベントの1曲目がまるでアカペラのようなスローバージョンの同曲で始まったことを思い出すと、なかなか粋なエンディングの選曲といえる。1コーラス目はアコースティックギターのみの伴奏で、そして2コーラス目からバンドのリズムがダンッと入ってくる。その瞬間の気持ちよさ。目の前に初夏の湘南の海がぱっと広がるよう。なんかいつまでも聴いていたいと思わされた。いや〜、良かったわ〜。全12曲、約65分（アンコール含む）。

「平賀さち枝とホームカミングス」、1年前の共演の頃からけっこう親交あったのかと思いきや、平賀さんによると「レコーディングが終わった頃からやっと打ち解けてしゃべれるようになったよね…」。おいおい、人見知りしすぎだろ…という感じですが、そのへんも東北人らしいところでしょうか。ホームカミングスの方は関西（京都）のバンドだから、たぶんそんな風には思ってなかったように思いますが…。フロアのお客さんが多すぎという点を除けば、とても充実してて楽しいライブでした。

開演19時08分→終演21時48分。

2014/09/27　Cupitron　吉祥寺 ヨドバシカメラ（2Fイベントスペース）

2週連続のCupitron。この日も1stシングル「ユニコーンパレード」のプロモーションイベント。イベントとしてはタワーレコード吉祥寺店の仕切りだったみたいですが、インストアではなく、同じビルの2Fにあるヨドバシカメラのイベントスペースが会場になっていました。

会場に入ってみると、高さのあるステージはなく、お客さんと同じ平面上で歌うパターン。ただ、集まったファンは50人くらいで、最後列でも4列目あたり。視界はそんなにわるくなかったかな。控室からステージまでの距離がけっこうあり、「キュピトロンです！」と呼ばれて走ってくるところがなんかかわいい。メンバー3人でのステージ。セットリストは、「ピコピコクラブ」「サマーカイジュウ」「First Contact」「ユニコーンパレード」…の全4曲。
前週にくらべると1曲多いだけだけど、やっぱり4曲あると「まあまあ聴けたな」という気分になるから不思議なものだ。この日もハンドマイク使用。ボーカルはほぼリップシンクロだったかな。曲もだんだん耳になじんできたし、くるくる変わるフォーメーションとともに楽しく聴けた。いいんじゃないの〜。
MCでは、自己紹介の時、彩加さんが「サブリーダーで最年少…」と言い出す。あれ、あなた最年少じゃないでしょ…と思っていたら、じつは前日（9/26）が本当の最年少・里奈さんの誕生日。この時点で「2人とも14歳で並んだ」…という意味での最年少なのだった（12月になると彩加さんは15歳に）。里奈さんの誕生日を祝って、メンバーとファンで「ハッピーバースデー」を歌ったりする。終演後の特典会の時にもファンから寄せ書きの色紙や花束などが贈られたみたい。アットホーム感がいいね。これくらいの人数でイベントが出来る頃が、アイドルの初期ファンにとってはいちばん楽しい時期かもしれないなと思ったりした。全4曲、約20分。

開演15時03分→終演15時22分。

2014/09/21　Cupitron　渋谷 マルイシティ1F

9/17リリースの1stシングル「ユニコーンパレード」のプロモーションイベント。この日は12時と15時の2回ステージ。そのうち15時の方だけ見ました。ちょうど秋祭りの時期らしく、マルイシティ前にも地元のお神輿が。祭り装束の人びとをかき分けてステージ前まで到達する感じです。

余裕を持って出かけたつもりが会場到着は定刻ジャストくらい。ギリギリ間に合ったかな…と思ったんだけど、着いた時にはイベントはもう始まっていた。1曲目の途中からということに。メンバー3人でのステージ（サウンドはバックトラック使用）。セットリストは、「ピコピコクラブ」「サマーカイジュウ」「ユニコーンパレード」…の全3曲。
最初の「ピコピコクラブ」は、シングル通常盤のみに収録されているC/W曲。タイトル通りのピコピコしたチップチューンっぽいナンバー。じっくり聴きたかったんだけど、到着したばかりでまだ落ち着かないうちに終わってしまった（3分ない短い曲なので）。ちょっと惜しかったかな。多少落ち着いてステージをよく見ると、この日はメンバーがハンドマイクを持って歌っていることに気づいた。過去2回のライブの時はインカムマイクだったから、このパターンは初めて。完全なリップシンクロじゃなく多少かぶせるような感じだったのかもしれない。「サマーカイジュウ」「ユニコーンパレード」はちゃんと聴けた。3人ともかわいいよ。
暑いというほどでもないけど、晴れた日だったのでメンバーもうっすら汗をかいてる感じ。こういう屋外（屋根はあるけど）でテクノというのは、個人的にはなんとなくミスマッチ感もあって、やっぱり密閉されてところで聴く方がより「らしい」気分がわくと思うのだけどどうだろう。…なんて考えてるうちに早くもイベント終了。MCも簡単な自己紹介くらい。オリジナルが今のところ5曲しかないから仕方ないけど、3曲はやっぱり短く感じた。最初から最後まで、おそらく15分弱だったのかな。

開演15時ちょっと前→終演15時12分。