2015/04/18　Doll☆Elements、sendai☆syrup　新宿 BLAZE（ワンマン）

「Doll☆Elements First Japan Tour 〜春が来た！ゆるゆるごとごとトナリでいこう！〜」ツアーファイナルワンマン。2月から全国主要都市で開催してきたライブツアーの最終日。チケットはソールドアウト…と聞いてたので、場合によっては激混みでほとんど見えないような状況も覚悟したわけですが、実際に入場してみるとギュウギュウ詰めというほどでもなくいい感じのフルハウス。少し余裕を持たせて発券してたのかな？ 視界もまあまあであまりストレスなく見ることができましたね。

○「sendai☆syrup」　オープニングアクトは、同じ事務所の後輩ユニット。仙台をベースに活動している「センダイシロップ」だ。メンバー5人でのステージ。コブシ振り上げ系やタオルぐるぐる系のロックナンバーで盛り上げる。OAの役割は何といっても会場を温めることだから、アプローチとしては正しいといえる。おそろいの黄色いTシャツとショートパンツ。飾り気はなくても若さでカバーって感じかな。短いステージながらちゃんと彼女たち目当てのファンも来てるところはさすが。全3曲、約18分。

○「Doll☆Elements」　ライブを見るのは約半月ぶりで2回目。…といっても前回はリリースイベントだったので、ライブハウスでのちゃんとしたステージはこの日が初めて。Doll☆Elementsに興味を持つようになったのが、ほんの1カ月ほど前なので、とにかくすべてが新鮮。けっこう楽しみにしてこの日を迎えたのだった。
客電が落ちると最初はオープニングアニメから。ステージ奥のほぼ一面がLEDの大型ビジョンになっている。どるえれのコンセプトである「人形」と「ツアーファイナル」をイメージした内容。このビジョンはその後もずっと曲にあわせたVJ的な映像を映し出していく。
メンバー5人でのステージ。セットリストは、「君のハートに解き放つ！」「君のトナリで踊りたい！」「君のネガイを叶えたい！」「君は100点」「Scream and Shout」「Bad Girl」「スキなの!? キライなの!?」「君に桜ヒラリと舞う」「ショコラロマンティック」「Love Me Do」「Double」「君のコト守りたい！」「君のヨロコビを包みたくて」「君とミライ作りたい！」「Fake」「New Beginning」「Judgment」「それだけできっと幸せ」、アンコールで「君のオモイ届けたい！」「スーパー×2ビューティフォー」「With you…」…の全21曲。

全体的な感想から書いてしまうと、ボリューム/内容ともにとても見応えあるライブだった。後半に入ったあたりでやや時間をとったゲームコーナーがあり、ここで一息つく以外は短めのMCをはさみながら曲をどんどん歌っていく。サウンドはすべてバックトラック。スタイルとしては比較的シンプルなライブだけど、全曲にきっちりつけられている振りつけと彼女たちのライブの特色でもある「早着がえ」による衣装チェンジで視覚的にも退屈するヒマがない感じ。素直に楽しいライブだったわ〜。
とりわけ衣装替えは実際に見ると本当に華やか！ 最近はアイドルのワンマンといっても衣装チェンジの回数はそう多くないのが普通。前半・後半の2パターン＋アンコールの時に物販Tシャツを着る…くらいが標準ではないだろうか。それに対して、この日のどるえれはトータルで「8パターン」の衣装を披露。平均すると2〜3曲ごとに衣装チェンジしていることになる。アンコールもTシャツとかじゃなく、ちゃんとこの日お披露目の新作衣装で登場。コンセプトが「人形」だから着せ替え…ということなんだけど、ここまできっちりやってくれると見応えあるなあと改めて感じた。
しかもけっこう早着がえ。だいたい曲のアウトロから次の曲のイントロの間に着替えてさっと出てくる。そうじゃない時も半数ずつにわかれてのMCやダンスでつないで待たせない。決して目新しい演出とかを使ってるわけでもないのにスピーディーで、ちょっとしたレビュー感があるところもいい。

印象に残った曲としては、最初のシングル3連発の最後にやった「君のネガイを叶えたい！」。これは彼女たちのシングル曲の中でもかなり上位にくる曲だよね。ちょっと大人っぽさもあって耳に残る。好みでいえば、そういう少し大人な要素の入った曲はやっぱりいいなと思いながら聴いていた。「Bad Girl」「Double」「Fake」…といったラインかな。
楽曲に関してはメジャーデビュー後の曲はほぼ予習してたんだけど、中にはこの日初めて聴いた曲もあった。「Scream and Shout」は「君とミライ作りたい！」のC/W曲だけど初回盤にしか収録されてないので買い漏らしていた。「ショコラロマンティック」はNEO from アイドリング!!!とのコラボユニット「どる☆NEO」のナンバー。これもシングルDVDでしかリリースされてなくて手元になかった曲。でも、聴いてみるとかなりいい曲。こういう曲が手に入りにくい（知られにくい）というのはちょっともったいない…。
そしてアンコールで披露した「君のオモイ届けたい！」は8月リリースの次回シングル。約4カ月も先なのに予約イベントはもう4月から始まるみたい。このスタイルはすでにアイドル業界の定番だけど、リリースする頃には新鮮味がなくなってるのでは…と余計な心配もしてしまうよね。といいつつ、もちろんこの日は初めて聴くわけだからとてもフレッシュに楽しめた。衣装もかわいい。

アンコールでは「約2年前、メジャーデビューを発表したのがこのBLAZEだったんですけど、その時は残念ながら満員にはできませんでした…」という話など。この日のソールドアウトによって2年がかりでその時の壁を乗り越えたことになる。彼女たちにとって、そして当時を知る古くからのファンにとってはとても感慨深いライブになったことだろう。
個人的には、初めて見たどるえれのライブが今まででいちばん大きなライブだったというのは良かったと思った。緩急のついた構成や演出も全国をツアーでまわってきた後でとてもよくこなれてた印象。ある意味でこれまでの集大成、ベストなものが見られたということになるわけだしね。エンターテインメントとしてしっかりしたプロっぽいステージだった。全21曲、約2時間33分（アンコール含む）。

さて、グループものアイドルのファンになると「どのメンバー推しなの？」という質問をよくされるわけだけど、全員それぞれのよさがあるよね。ライブを見る前に最初に覚えたのは小島瑠那さん。やっぱり金髪だからビジュアルがいちばん印象的。でも、ステージで改めて良さがわかるというとエレガントな権田夏海さん、元気いい小森ゆきのさんとかかな。もちろん外崎梨香さん、小泉遥さんはルックス面でのどるえれの顔。いいに決まってる。そんな感じだから、ライブ中、誰が正面にきてもうれしい。次回ワンマン（8月のリキッドルーム）も早くも行きたくなってます！

開演16時43分→終演19時41分。

2015/04/12　The Pen Friend Club　渋谷 HMVレコードショップ（インストア）

HMV限定リリースの7インチアナログ盤「Tell Me」のプロモーションイベント。会場はオルガン坂下にあるアナログ盤中心のHMV。この店でのインストアは初参加です。フロアのいちばん奥あたりがイベントスペース。ただし、高さのある「ステージ」はなく後方になるとかなり見えにくい印象。すでにけっこうお客さんが集まっていたので、「キツイかな…」と思ったのですが、やはりアイドルイベントなどと違って前の方にもかなり隙間があります。結果的には2列目くらいのいい位置で聴くことができました。

メンバー6人での演奏（ボーカル/タンバリン、ギター/ボーカル、キーボード、スレイベル/グロッケン、ベース、ドラムス）。インストアとはいえドラムセットもしっかりしたもの。おそらく普段のライブでも使っているものではないだろうか。
セットリストは、「Do I Love You」「Darlin'」「Newyork's A Lonely Town」「How Does It Feel?」「Love Will Keep Us Together」「Tell Me」「Wichita Lineman」「I Sing A Song For You」「The Monkey's Uncle」「Fun Fun Fun」、アンコールで「クロコダイルロック」…の全11曲。
セットリスト的には、アンコール以外は曲順も含めて3月に見た新宿タワーレコードでのイベントと同じだった。変化がまったく欲しくなかったというとウソになるけど、まだ飽きるほど聴いてるわけでもないわけだし、これはこれで新鮮に聴けたかな。そもそも名曲ばかりのセットリストだし、普通に聴いてればいいに決まってる。
平川氏のボーカルで始まる3曲目「Newyork's A Lonely Town」はトレイドウィンズのカバー。大瀧詠一が手がけた松田聖子の「一千一秒物語」（1981）はたぶんこの曲を下敷きにしてるんだろうな〜と改めて思ったり。後半になると、それまでずっと鳴らしてたタンバリン、スレイベルを止めてじっくり聴かせる「Wichita Lineman」がやっぱり沁みるわ〜。ギターソロも曲の雰囲気にぴったり。「The Monkey's Uncle」から「Fun Fun Fun」と続く終盤の展開は何度聴いても楽しいな。
10曲終わったところで、インストアイベントでは珍しいアンコール。本当に予定してなかったみたいで、キーボードの譜面がなくて控室までとりに戻る一幕も。「クロコダイルロック」も楽しくて好きな曲なので聴けてよかった。MCはほとんどなし。楽曲について解説しながらやるスタイルでも聴いてみたいなというのは前回書いた通り。また次回以降に期待したい。全11曲、約40分。

開演15時03分→終演15時43分。

2015/04/12　バニラビーンズ　渋谷 マルイシティ1F

この日はバニラビーンズとLYRICAL SCHOOLの合同イベント。ツイッターを見てたらタイムテーブルが発表されていたので、とりあえずバニビの方だけ見てきました。イベント自体は「マルイシティ改装のための売りつくしセール」を盛り上げようというものだったみたいです。

会場に到着するとちょうど先攻のリリスクのライブが終わったところ。ファンが一気に入れ替わるタイミングで最前列を確保することができた。バックトラックを使ったメンバー2人でのステージ。衣装はアルバム「バニラビーンズIV」ジャケ写バージョン。セットリストは、「Night on the earth」「マスカットスロープラブ」「プリーズミー・ダーリン」「有頂天ガール」…の全4曲。
特に何かのプロモーションではないイベントなのでノリのいい楽しい曲を並べた感じかな。前日まで「寒の戻り」で真冬のような気候が続いてたんだけど、この日は幸い春らしく晴れて、屋外のステージが気持ちいい感じ。お客さんもクラップで盛り上げる。楽しく聴けた一時となった。
MCではマルイシティ改装についての話など。「私たちも本当によく出させていただいた会場なので、なくなるのはちょっと寂しいですね…」とレナさん。たしかに彼女たちのスケジュール表にはよく「マルイシティ」の文字が出ていたものだ。しかし、個人的にはバニラビーンズをマルイシティで見るのはこの日が初めて。同じ渋谷でもパルコ前とかタワーレコードとかではちょいちょい見てるんだけど…。意外なものである。
ちなみに、マルイシティは改装されて「モディ」という商業テナントビルに変わるようだ。関連ニュースを見るとカフェやカルチャー系の店を強化し、館内にはイベントスペースなども新設される…とのことなので、これまで以上にバニラビーンズが出演する機会は増えるかもしれない。

この日は2回ステージ。15時からも同じ場所でイベントがあったのだけど、別の予定と被ってしまったため、見たのは1回目のみでした。短めながら安定のパフォーマンス。全4曲、約20分。

開演12時29分→終演12時49分。