2015/09/30　GALETTe　渋谷 GARRET udagawa（ワンマン）

「GALETTe Grooving Night」。行く前は普通のワンマンライブだと思ってたのだけど、終演後のMCによると「定期公演の第1回」とのこと。今後もマンスリーくらいのペースでこういうワンマンイベントを続けていくということみたいです。たまたまだけど、その初回に立ちあうことが出来ました。

平日開催ということもあってか、お客さんの出足は「ぼちぼち」くらい。最初はフロアにもけっこうスペースが目立っていた。しかし、ステージがあまり高くない会場なので、4列目くらいになるともうかなり見にくい印象。そこで、一段高くなっているフロア後方部分の最前に移動。結果的にはこれが大正解だったね。終始視界ばっちり！ それほど広いライブハウスじゃないので距離もまあまあ近かったし。やっぱりアイドルは「見えてなんぼ」である。
メンバー5人でのステージ。最新シングルバージョンのパールホワイトの衣装。サウンドは全曲バックトラック使用。セットリストは、「Brand-New Style」「Pink Cotton Flower」「Upbeat People」「She is WANNABE!」「デモサヨナラ」「JUMP! for a dream」「BEAUTIFUL LOVE WORLD」「G」「ダンスフロア☆フィーバー」「至上の愛」「Believe」「じゃじゃ馬と呼ばないで」…の全12曲。

この日は「60分ノンストップライブ」ということが事前にアナウンスされていた。ワンマンで60分…ちょっと短めかなという気もしていたのだけど、見終わっての印象をいえば、「MCがない分、密度びっちりでものすごく見応え＆聴き応えのあるライブ」だったと思う。アンコールはなしで、いきなり特典会に移行するパターンだったけど、もしアンコールありで「air summer」（最新曲なのになぜかこの日はやってない）でも聴けてれば、ボリューム的にもほぼ満点だったのではないだろうか。
個人的には8月のワンマン（＠新宿BLAZE）以来、約2カ月ぶりのGALETTe。その日は新メンバーのお披露目ライブで、5人体制では4曲しか聴けていない。その意味でも、最初から最後まで5人でのパフォーマンスをみっちり見ることが出来たのも手応えたっぷりたった要因だと思う。
スピード感のあるアッパーチューン、キラーチューンをどんどん重ねていくのが彼女たちのステージの魅力。それが60分間ノンストップで繰り広げられるのだから、もう息つく暇もないという感じ。ボーカルのソロパートが替わるごとに繰り出されるファンのコールも加速度的にヒートアップ。随所に差しこまれるダンスのソロパートもいいよね〜。過去に4人バージョン、3人バージョンも見てるわけだけど、やはり5人になったことでステージから放たれるパワーが飛躍的に増大したのは間違いない。藤田あかりさんの伸びやかでパワフルな存在感、野田怜奈さんの小柄だけどパンチ力を秘めたビューティー感…新メンバーもそれぞれに個性を発揮していて、GALETTeというグループにより多面的な輝きを加味している。会場中のファンがそのステージに引き込まれて一体となっていたのだった。

全体の印象はそんな感じだけど細かく気づいたところもメモ。
■中盤で大きなアクセントになっていたのは、藤田さん＆野田さんのパート。「She is WANNABE!」が終わって、2人だけがステージに残ると「何が始まるんだろう」とお客さんの期待が一気に高まる感じ。歌い出しで曲が「デモサヨナラ」だとわかると、即座に「オレも」コールで応えるヲタの皆さん。即応能力高いわ〜！ まあ、オリジナルのドロシーリトルハッピーを1回しか見たことがない私でも知ってる曲だから、アイドル好きの人にとってはほぼスタンダード。もちろんこの曲を選んだのはステップワンつながりということになる。ちなみにオリジナルにどれくらい忠実だったのか（あるいは変えていたのか）はわからない猫に小判状態だったけど…。でもかなりのレアもの。聴けてよかった。
■次の曲「JUMP! for a dream」は再び5人で。そして、「BEAUTIFUL LOVE WORLD」が四島さん、ののこさん、古森さんの3人でのステージとなる。ステージに変化をつけると同時にノンストップライブの中で一瞬ブレイク（休憩）する時間にもなってたんだろうね。ちなみに、このタイミングで衣装替えあるかな？…と思ったんだけどなかった。やってもおもしろかったんじゃないかな。
■BLAZEではマッシュルームカットっぽかった藤田あかりさんのヘアスタイルが、以前の前髪に分け目のあるパターンに戻ってた。あの髪型も個性的で良かったんだけど。
■3人のイメージの強い曲「至上の愛」も5人バージョンで。歌割りは基本3人で、コーラスのところだけ全員でというパターンだったかな。前後の曲がアッパーチューンなので、ここもすごく大きいアクセントになっていた。歌う方は呼吸を整えるのとかなかなか大変だと思うけど、ステージのスケール感を出すのにはすごく効果的な曲。
■12曲終わったところでこの日初めてのMC。藤田さん・野田さんのコンビが「デモサヨナラ」を選曲した理由は、意外にも「2人でやれるのはこの曲しかなかったから…」。最初は野田さんが以前いたハッピーダンスの曲で考えたみたいだけど、歌割りや振りつけなどが2人用に対応していない…ということらしい。たしかに、ドロシーは現在2人で「デモサヨナラ」をやっている。「2015年バージョンです」と言ってたので動画とか見てコピーしたのかな？
■この日はいちばん下手側でトークしていた古森さん。「なんかそっちじゃないと調子出ない…」といちばん上手側の四島さんと位置を交替。「前の前のグループ（HKT48？）の時、いつもこっちで踊りよったけんね…」とのことだったけど、その後もトークの切れ味は戻らず…。MCタイムはなんだかんだで10分くらいだったかな。ののこさんはセンターに立ちながらこの日は終始控えめだった。
■平日なので仕事終わりに当日券で駆けつけたファンも多かったみたい。終演後に振り返ってみるとほぼ満員になっていた。いいライブだったんじゃないかな〜。全12曲、約68分（最後のMC含む）。

ステージのメンバーも汗をたっぷりかいてたけど、フロアも盛り上がってたよねえ。終演後のビールがおいしかったわ〜。ちなみにこの日の会場「ギャレット」もお初。以前、老舗ライブハウス「屋根裏」があった場所だそうだけど、内装は完全に一新されてきれいでしたね。ただ、天井はなかり低く、ステージ上で四島さん、藤田さんといった背の高いメンバーが手を伸ばすと梁に触れそうになるくらい。そのへんは昔の名残かな…という感じがしたね。

開演19時03分→終演20時11分。

2015/09/27　早乃香織　渋谷 タワーレコード4F（インストア）

9/30リリース予定の1stフルアルバム「Prelude」（メジャーデビュー作）の予約イベント。ライブに関しては1年以上見てなかったのですが、いきなりアルバムでメジャーデビューってどんな感じなんだろう…と行ってみることに。日曜日の昼間のイベントでした。

到着したのは定刻5分前くらい。ちょうどリハーサル中だった。お客さんは思ったほど多くなく好きな位置で見られる感じ。とはいっても最近はご無沙汰なので、最前は避けて少し後ろの3列目くらいで。
バックトラックを使った1人でのステージ。衣装は白地にモノトーンのドット柄ワンピースですごく爽やか。セットリストは、「リナリア」「Prelude」などおそらく1stアルバムの収録曲で全4曲だった。「リナリア」は以前から歌っていた曲で、他にもそういう曲があったかもしれないけど、ちょっとブランクがあるのであまり自信はない。「Prelude」はアルバムタイトル曲だからたぶん新曲かな。
イベントがスタートして最初に軽く挨拶MC。「3年くらいインディーズで活動してきたんですが、ようやくメジャーデビューできることになりました…」と報告した時にはちょっとこみあげてくるものがあったみたい。でも、歌う前に泣いちゃいけない…ということで、ここはしっかり持ちこたえる。1曲目。歌い出すと…いきなりいいわ〜。1年くらい前のライブレポを読みなおしてみると、「若干（歌が）不安定になることがある」みたいなことを何度か書いている。しかし、この日はそんな不安はまったく感じさせなかった。アッパー曲での余裕すら感じさせる力強くつややかな歌声、ミディアムナンバーでの安定感と豊かな情感…。まったく印象が変わるというのはこのことだろう。「三日会わざれば刮目して見よ」という言葉があるけど、1年というのは若いアーチストが成長するには十分な時間なのだと改めて感じさせられた。
また、この日歌った楽曲もとても新鮮に聴けた。アルバムにはゲームタイアップ曲が多く収録されているみたいだけど、そういう予備知識なしで普通にポップスとしてもなかなかいい感じ。このアルバム、ぜひ聴いてみたいなと思った（翌日さっそく予約入れました）。
それと、これは以前から感じてたことだけど、彼女はステージ上での身のこなしが本当にきれい。たぶんバレエ経験者だよね。振りですっと伸ばす指先にまで神経が行き届いている。これも彼女のステージの大きな魅力ではないだろうか。曲数は少なめで短い時間だったけど、とても新鮮かつ聴き応え/見応えのあるイベントだった。全4曲、約26分。

曲の間奏などで、少し離れたところから見てるお客さんを見つけると、「こっちこっち！」みたいな感じで手招きして呼び寄せたり。やっぱり3年間インディーズでやってきたことで、そういう「アピール力」みたいなところも鍛えられてるんだろうね〜。ワンマンとかも見てみたいな。

開演13時→終演13時26分。

2015/09/24　星野みちる　新宿 タワーレコード（インストア）

9/2リリースの3rdアルバム「YOU LOVE ME」のプロモーションイベント。シルバーウィーク（秋の5連休）明けの平日、しかも天気は雨…という集客にはあまり有利とはいえない条件でしたが、イベントスペースがほぼ埋まるくらいのお客さんが集まってましたね。年齢層もけっこう広めだったなあ。

バックトラックを使った1人でのステージ。衣装はまだ夏の名残を感じさせるワンピース＋彼女独特のつの付きカチューシャ（例の宇宙人っぽいやつ）。右手にはオリジナルの星型ペンライトを持って歌う。セットリストは、「ちょっと SOMETHING NEW」「夏なんだし」「インターステラー」「ディスコティークに連れてって」「行きたい方へ」…の全5曲。
選曲はすべてNEWアルバム「YOU LOVE ME」からのナンバー。アルバムがリリースされてから彼女のステージを見るのは初めてだったけど、こうしてライブで聴くと、改めて「いい曲ばっかりだなあ…」と再認識させられる。「夏なんだし」はお客さんも「Yeah！Yeah！」のフレーズで参加。この曲だけは撮影もOKということで、大勢の人がスマホなどで写真をとっていた。この時の写真が後でツイッターに大量にあげられていたのは言うまでもない。
「インターステラー」の素晴らしいリズム、「ディスコティークに連れてって」のグルーヴィーなフィーリング…。フィリーソウル＆山下達郎。安定して楽しい。よかったわ〜。ちなみに星野さんは「ディスコとかクラブとかは苦手なんですよね…」とのこと。それなのに「連れてって」なんだけど、でもよく出来ている。
この日の立ち位置はステージ下手寄り。けっこう近い位置で見ることができた。間近で見ると思ったより細いし顔も小さいのよね〜。なかなかこんなアラサーいないよ…。MCはあいかわらずの天然なゆるさがいいね。その中で告知してたのが、「11月2日には都内某所で“何か”を行うので絶対空けておくように！」とのこと。「まあ歌しかないんですけど…」とのことで、何かライブっぽいもののようだ。楽しみに待ちたい。全5曲、約28分。

雨も降ってたしどうしようか直前まで迷ってたのですが、行けばやっぱり楽しいイベント。この日は普段ライブ会場限定で売っているアナログ盤なども販売されてましたが、できたらこのへんまとめてCDにしてほしいもの。2014年の「A/W」みたいなミニアルバムでもいいんでお願いしたいな。

開演19時01分→終演19時29分。