2016/06/25　保坂朱乃、I'S9　渋谷 aube

「ITR無料プロモーションLIVE」。ドリンクチャージのみで入れるショウケースイベント。8/1のライブを最後に芸能活動からの引退を発表している保坂朱乃さんの残り少ないステージ…ということで行ってみました。土曜のお昼の時間帯。フロアにも余裕があり、真ん中より少し前くらいの位置で。

○「保坂朱乃」　白いステージ衣装。前回見た時もそうだったし、動画などで見るいろいろなライブでも彼女は白い衣装を着ているイメージが強い。またそれがすごく似合ってるんだよね〜。バックトラックを使った1人でのステージ。セットリストは、「glory days」「一度きりのReset」…の全2曲。
ショウケースイベントということで比較的短めのライブということは予想してたけど、2曲は本当にあっという間。この日は、午後から同じ会場で彼女も出演するイベントが予定されており、もっと聴きたい人はそちらに…ということだったようだ。しかし、個人的にはスケジュールの関係でこの時間帯しかいられない。そんなわけで「一度きりのReset」は最大の集中力で聴いたのだった。
ちなみに、引退理由を書いたブログで強調されていたのは、主に「事務所との方針の違い」と「ソロ活動へのこだわり」だった。普通に読めば「引退」というより「移籍」の報告のような内容である。芸能界の契約ルールは外部からはよくわからないが、多少の冷却期間をおいたら、また違う形で活動を再開させる可能性はけっこうあるような気もする。ただ、ソロへのこだわりが強いようなので、一部のファンが期待するような「GALETTeへの復帰」という目はなさそうだけど…。8/1の最後のステージは東京での開催。その日はGALETTeも共演する。タイミングがあえば駆けつけてみたいと思った。約12分。

○「I'S9」　ライブを見るのは約1カ月半ぶりで2回目。前回見た時は7人組だったけど、この日は8人になっていた。さらにMCによると7月末で、ここから3人が卒業するとのこと。大人数グループだと、メンバーの入れ替わりはある程度避けられないのだろう。
この日歌ったのは3曲。初見だった前回は「元気のいいアッパー曲中心…」というくらいで、それほど印象にも残ってなかったのだけど、2回目になると不思議なもので、なんとなくメンバーの顔にも見覚えがあったりして、そこはかとない親近感がわいてくる。曲もその分、落ち着いて聴けた気がした。7月には彼女たちが主演するミュージカルも上演するそうで、そういわれてみると、ミュージカルっぽい雰囲気がある曲のようでもある。
MCは一人ひとりの自己紹介と「I'S9のいいところは？」というお題トークで2周する。楽しそうな雰囲気はいいね。8月にはTIFにも初出演します！という報告なども。一通り終わった後、朱乃さんも加わって全員で挨拶して終了。終演後は特典会。約28分。

開演12時01分→終演12時42分。

2016/06/11　Cupitron　渋谷 WOMB（ワンマン）

キュピトロンのワンマンライブ「Galaxy Party ver2.0.0」。前年（2015年）マンスリーでワンマンを行っていた渋谷REXから会場もひとまわり大きくゴージャスに。やや遅めに入場したんだけど、フロアにはいくぶん余裕があったかな。空いているというより、お客さんが全体に散らばって間隔を詰めずに見られる感じ。中央付近の見通しのいい位置で。ステージも高かったし視界は十分でしたね。

オープニングはビートの効いた曲にのせての短いユニット紹介ビデオから。やがて、メンバーが1人ずつ登場してきて、ダンスパフォーマンスとなる。最近こういうパターン流行ってるのかな。衣装は最新曲「銀河鉄道999」の松本零士デザインバージョン。
全曲バックトラックを使ったメンバー3人でのステージ。セットリストは、「銀河鉄道999」「ピコピコクラブ」「ロボットボーイ ロボットガール」「バッテリー」「ピポパトーク」「WARP WARP」「We Are Cupitron」「π」「ユニコーンパレード」、アンコールで「LOVE SCIENCE」「銀河鉄道999（再）」…の全11曲。

ワンマンとしては比較的コンパクトな印象。約半年のインターバルを経て、グレードアップした会場で開催されたこの日のワンマンライブ。内容的にもスケールアップしたものを期待するのはある程度自然な流れではないだろうか。もちろん、ファンとしては彼女たちのパフォーマンスやトークを、普段のイベントなどに比べるとたっぷり見られるだけでも、ある程度の満足感は保証されてるわけだけど、同時にせっかくの「ワンマン」だからこそ…のボリューム感やスペシャルな演出などがもっとあれば、という気がしてしまったのも確かだった。
たとえば、既発のオリジナルは17曲しかないわけだから全曲披露するくらいの気合いがあってもうれしい。また、音楽性の関係でリップシンクロになるのはやむをえないとして、ライブならではのメドレー処理とかリミックスとか、いつもとは違う音を聴いてみたいという気持ちもある。衣装も、アンコールを含めて1パターンで通してたけど、早替えなど視覚面で楽しませる要素があってもよかった。
たしかに、チケットも安いので（2000円＋ドリンク代）、そもそもそういう大それたワンマンじゃない…ということなんだろうけど、料金が2倍でもそれに見あった充実した内容なら、むしろそういうライブこそを見てみたいなという気がした。基本的にはなごめる雰囲気で、楽しくてよかったんだけど、ファンならではの「欲」がついつい刺激されてしまうライブだったかも…。

■6/25でデビュー2周年を迎える（3年目に突入）…ということで、お題トークは「この2年間をふりかえる」。箱の中からそれぞれお題の書かれた札を引いてフリートーク。最初の二千翔さんは「初対面の印象」。みんな最初は猫かぶってたり、フランクになろうとしてタメ口になっちゃったり…いろいろあったみたい。彩加さんが引いたのは「楽しかったこと」。TIFなどで大きなステージに立てたこと、地方に行った夜のホテルで一つの部屋に集まって…みたいな話で盛り上がる。最後の里奈さんは「これからやってみたいこと」。みんなで作詞、グッズのデザイン、全国ツアーなど。少しずつ年齢が違う3人だけど、けっこう仲がよさそうで、聴いてるファンもみんなニコニコ。
■アンコールでやった「LOVE SCIENCE」はこの日が初披露。
■ステージ上方には大きいスクリーンがあってVJが投影されていた。以前やってたプロジェクションマッピングよりも普通に見やすくてよかったかも（PMだとステージ全体が暗くなるので）。
■全11曲、約1時間20分（アンコール含む）。

「もう2年」と考えるか、「まだ2年」と思うか。今はアイドルユニットの時間軸の感覚も以前とはかなり変わってきてますね。垂直的なブレイクが難しくなってきているからこそ、「継続していく戦略」も求められている感じ。オリジナルも徐々に増えてきたキュピトロン。次なる一手に期待したいところです。

開演17時02分→終演18時22分。

2016/05/29　Doll☆Elements　六本木 EX THEATER（ワンマン）

「ワンマンライブ 2016 Spring 〜Doll Pop〜」。どるえれにとっては初のホールワンマン。会場のEXシアター六本木はオールスタンディングにもできる会場だけど、この日は椅子出しセッティング。チケットは一般発売初日に買って1階の最後列。まさに後ろには壁しかない席…。そんな感じだったので、もうまったり見るしかないな…とオペラグラス持参で出かけました。

最後列の席は傾斜のついた1階客席のいちばん高いところ。ステージまでの距離は当然あるものの、前の席のお客さんも邪魔にならずステージがきれいに見通せる。まあ、これはこれでありかもね。
コンサートのはじまりは恒例のオープニングビデオ上映から。この日はテーマの「Doll Pop」にちなんで、「King of Pop」マイケル・ジャクソンの扮装をしたレーザーラモンRG氏が映像ゲストで出演。コントと煽りで客席を盛り上げる。ビデオが終わると、紗幕の向こうにステージセットが透けて見える。オープニングは、そのセット上に散らばったメンバーのダンスパフォーマンスから。ソロパートにあわせて、紗幕に名前が映し出される。なかなかカッコいいオープニング。そして、紗幕が上がると…いよいよ本編スタートとなる！
サウンドは全曲バックトラック使用。セットリストは、「Dear future」「君のコト守りたい!」「Let's get love」「君とミライ作りたい!」「Scream And Shout」「MAKE UP」「君のトナリで踊りたい!」「Happy Happy Happy Birthday〜君にサプライズ〜」「Hello Hello」「レイニーデイ」「君のネガイ叶えたい!」「Higher」「Double」「Judgment」「Doll Pop」「君のハートに解き放つ!」「I will be」「キラキラ☆シャイニー」「BABY BABY」、アンコールで「I have a dream」「Go! Go! Boys＆Girls!!」「with you」…の全22曲。

雰囲気的にはいつものどるえれワンマンという感じだったかな。途中にゲームコーナーがあって、ここはフリートークのおしゃべりもけっこうあるんだけど、基本的には曲をどんどん歌っていくパターン。ホールワンマンらしい立体的なセット、恒例の多彩な衣装チェンジ…などビジュアル面はとても力を入れてつくってる感じで、ほぼ文句なしだったんじゃないかな。この日はステージが遠い席でもあり、オペラグラスを使ってひたすらるなぽん（小島瑠那さん）中心に見た感じ。オペラグラスだと対象はよく見えるんだけど、ステージ全体の雰囲気はややつかみづらい。大会場の醍醐味は客席も含めて盛り上がってる光景でもあるので、もうちょっと全体を見るようにしてもよかったかな…というのは、ちょっとした反省かな。
一方、音楽的な面では多少気になったところもあった。それはずばりボーカル。それなりに歌えてるメンバーとピッチからして相当あやしいメンバーの差がかなりあるよね。特にソロパートでは目立っていた。あえて生歌にして鍛えてるという部分もあるんだろうけど…。サウンドがバックトラックというのは、バンドを入れてやるという曲調でもないので、これはこれでいいと思う。「Hello Hello」はライブ用にアレンジを変えてたのかな。そういう曲がもう少し増えたらよりおもしろくなるような気もするけどね。

■衣装チェンジは覚えてる限りでは7パターン。「Dear future」の瞬間早替わり、どうなってるんだろうとずっと思ってたのだけど、この日は暗転じゃなくストロボだったので、変わってるところが見えてしまった。そうだったのか〜という感じ。それにしてもお見事。終盤の新衣装（ゴールドのスカート→ブルーのワンピースに一瞬で変わる）も同じギミックだったっぽい。
■中盤の全員デザインが違う衣装もよかった。ちょっとオールディーズ調かな。特にるなぽん。くるっと回るとスカートがふわ〜っと広がるワンピース。きれいな足が全開に！ ついつい目がいってしまうわ〜。(^v^;; さらに「君のネガイ叶えたい!」からの男役風のブラック衣装（ボトムはショートパンツだけど）も印象的。1曲ごとに上着をとり、ベストを脱ぎ…でどんどんイメージが変わっていく。今までになかったパターン。普段のイベントなどではまず着ない感じの衣装なので、よけいにゴージャス感があったと思うしね。
■セットは巨大な立方体を組み合わせたようなもの。曲によってはメンバーがその上に乗って歌う。ステージ奥には大型モニターもあって、リアルタイムでメンバーのアップ映像などを映してくれる。やっぱり大会場になるとこれは必須だよね。「Happy〜」ではオリジナルのMVも見ることができた。
■全員曲以外でこの日は新しい組み合わせもあったね。「Scream And Shout」が権田・小島、「MAKE UP」を外崎、小泉、小森でというもの。この時間差を利用して衣装チェンジも行う。全員いっせいにステージからはけてしまうと、なんとなく間が持たないので、曲でもMCでもいいので、常に誰かがステージに残るようになってたら、もっと良かったかな。
■ゲームコーナーは、「古今東西」をやりながら膨らむ巨大風船を回していく…というもの。結果はりかぴょん（外崎梨香さん）の負けで、罰ゲームのお化け屋敷行きになる。しかし、これ見てた人は気づいてたと思うけど、じつは2番目にやったるなぽんが復唱をとばすルール違反をしてたんだよね。「しまった！」から「気づかれてないからまあいっか…」に変わるるなぽんのイタズラっぽい表情！ いいわ〜。
■この日初めて聴いた「Doll Pop」はこのコンサートツアーのための新曲。ごんちゃん（権田夏海さん）が作詞を担当。次回シングルのC/Wとかに入る感じだろうか。
■アンコールでは各種告知。重要なところは、9/14に9作目のシングルリリース、10/29に新宿BLAZEで拡大版どるフェス…あたりかな。前回はワンマンで次回シングル曲お披露目だったのだけど、この日はそのパターンはなかった。いすれにしても、6月中には新曲のイベントが始まりそうなので、近々聴けると思うけどね。

よく出来てて楽しいコンサートだったのは間違いないけど、やはりステージから遠かったこともあるし、アイドルライブに大切な臨場感という面なども考慮すると、「楽しさも中くらいなり」みたいな感じだったかも。いい位置で見られれば一気に満足度も向上するのでしょうが…。全22曲、2時間25分（アンコール含む）。

開演16時08分→終演18時33分。