2016/10/23　Doll☆Elements、X21　池袋 サンシャインシティ（噴水広場）

「新星堂 presents iPop Monthly Fes vol.54」。午前中から始まってまる一日がかりのイベントですが、17時スタートの「第三部」にDoll☆Elementsが出演する…ということで見てきました。2組出演のためかお客さんはわりと多め。しかもほとんど男性なので、ステージ全体が見通せるような場所はまったくない状況…。後方からまったり聴いてた感じです。

○「Doll☆Elements」　先攻はどるえれ。バックトラックを使ったメンバー5人でのステージ。衣装はアルバム「Doll Magic」ジャケ写バージョン。セットリストは、「Doll Magic」「I will be...」「Double」「君のハートに解き放つ！」「Dress up girl」…の全5曲。
この時期もちょいちょいリリースイベント的なミニライブを行っている彼女たち。何かあったかな〜と思ってたら、12月発売予定のベストアルバムの予約イベントということみたいだ。この日も基本的にはリリイベスタイルのステージだった。ベストアルバムのPRということで、選曲もけっこう幅広いところから選んでいる。アルバムタイトル曲、ライブでの定番曲、初期のシングル、最新シングルのC/W曲…。ある意味でなかなか凝ったチョイスだったかも。
そんなステージで若干気になったのは、やはり生歌のボーカルだろうか。1曲目の冒頭、いきなりいずみん（小泉遥さん）のピッチが怪しい。後でツイッターを見たら、この日はあまり体調がよくなかったそうだけど、それ以前の問題だともいえる。リーダーのごんちゃん（権田夏海さん）も安心して聴けない。この日は特にステージもよく見えないから、耳からの情報が必要以上に気になってしまった感じだった。いちばん安定してるのは、やはりるなぽん（小島瑠那さん）。全員彼女くらいのレベルなら素晴らしいステージになると思うのだが…。
MCではベストアルバム予約や次週に迫っているライブ「どるフェス」の告知など。ファンの盛り上がりはX21よりもどるえれの方が熱かったんじゃないかな！ 全5曲、約29分。

○「X21」　次世代ユニット「エックス21」はこの日が初見。「全日本国民的美少女コンテスト」のファイナリストで結成されているグループで、公式サイトによると21名が在籍中。この日はそのうちの12名がステージに登場した。いわゆる「選抜メンバー」かな。
全員おそろいの黒のドレス風衣装。よく見ると襟の部分のデザイン違いが2パターンあるみたいだけど、全体的には統一されたイメージ。印象としては小柄な子が多いなと思った。でも、プロフィールを見ると平均160センチくらい。前に出てたどるえれがもう少し高いので小さく感じたのだろうか。
この日歌ったのは4曲。マイナー調の歌謡曲っぽいナンバー、卒業をテーマにしたミディアム曲、ナイアガラ風のクリスマスソング、最後にダンスナンバー。いろんなタイプの曲があって、それぞれはわるくない印象。あとはきっかけとグループへの思い入れがカギだろうね。
目を引いたのはやはりセンターの吉本実憂さん。すでにドラマやグラビアでも活躍中で、このグループの中では唯一顔と名前が一致するメンバーだ。しかし、知っているからというだけではないオーラがたしかに出ている。具体的にいうと「目力」かな。歌やダンスで彼女だけが大きくフィーチュアされているというわけでもないのだが、全体をさーっと見渡していった時に、やはりそこで視線がぴたっと止まる感じ。19歳だそうだけど大人っぽさもあるしね（最年長でリーダーでもある）。
MCでは12月リリース予定の9thシングルのタイトルも発表。「鏡の中のパラレルガール」だそう。「鏡の国のアリス」的なモチーフの曲だろうか。全4曲、約26分。

普段あまり縁のないアイドル、アーチストに触れられるのが「対バン」イベントのおもしろいところ。この日は、これまでまったく接点がなかったX21を見られたのが収穫でしたね。とはいっても、全体的にもう少し見通しのきく位置で見たかった〜。まあ定刻5分前なんてギリギリに到着する自分が悪いわけですが…。

開演17時→終演17時56分。

2016/10/23　Softly　代々木公園 野外ステージ

オーガニック＆エコロジカルなライフスタイルをテーマとしたイベント「earth garden "秋" 2016」にSoftlyが出演。日曜日のお昼の時間帯。天候はまずまずで暑くも寒くもない良い気候でしたね。会場に行ってみるとステージ前の席にはまだ余裕が。2列目正面あたりの見やすい位置で。でも開演する頃にはほぼ埋まり、後方には立ち見の人なんかもいたみたいです。

ライブを見るのは約1年ぶりで3回目。メンバー2人（ボーカル、アコースティックギター）でのステージ。バックトラックも併用。司会に紹介されて登場した二人。MUTSUKIさんは水色のワンピース、HARUKAさんはピンクのシャツ＋白いスカート。
セットリストは、「Maybe〜どうでもいいの〜」「恋心よあたしにきっと幸あれ」「あなたのことを想って指先でなぞる文字は」「CRUSH」「花言葉」「キミがいい」…の全6曲。
過去に見た2回はいずれもタワレコ渋谷店でのインストアイベントのステージ。それに比べると、この日は広い会場でPAもしっかりしたもの。やってることは基本的に同じなんだけど、MUTSUKIさんのボーカルとバックトラックのバンドサウンドがとても開放的に響いて新鮮だったね〜。改めてバンド編成のステージを見てみたくなったし、ライブハウスのような音響の良い会場でじっくり聴いてみたいという気にもなった。特にこの日みたいな広い屋外ステージだと、アッパーな曲が本当によく映えていた。「花言葉」「キミがいい」と続いた終盤、とても気持ちよく聴けたね。
そんなステージではやはりボーカルのMUTSUKIさんにどうしても目と耳がいってしまう。きれいな声質と爽やかさを保ちながらも情感豊かなその唱法は強く印象に残る。とても存在感のあるボーカル。もちろん楽曲の作曲担当はHARUKAさん…ということで、19歳コンビでこの完成度。本当になかなかのものだと思う。最初と最後に定番曲、真ん中を新作アルバムからの3曲…というセットリストも安定していた。
MCでは、「北海道はもう雪が積もってて寒いです」「寒いから帰りたくない」といった地元ネタの他に告知関係など。二人ともMCで話すんだけど、どっちかというとHARUKAさんの方がまとめ役というか、しっかり者キャラという印象。でも、MUTSUKIさんの自由な感じもいかにもボーカリストという雰囲気でわるくない。全6曲、約26分。

開演12時11分→終演12時37分。

2016/10/15　April　品川 ステラボール（ワンマン）

K-POPのガールズグループ「エイプリル」の日本での初のワンマンライブ「April FIRST LIVE CONCERT IN JAPAN2016 　『DREAM LAND』」。夏頃からYouTubeの動画などを見て、けっこう気に入っていた彼女たちのライブを東京でも見られる！…ということで行ってみましたよ。この日は2回公演。そのうち前売チケットを買っていたのは昼の部だけ。でも、見たらものすごく楽しくて、「もう一回見たい！」となり、急遽当日券で夜の部にも入ることに。まさにApril漬けの一日でしたね。

○1回目：入場してみると1階席は最後方の2列くらいが空席になっていた。また、ステージ前には客席に張り出したエプロンステージも設けられている。ブームは去ったといわれながらも根強い人気があるK-POPの分野では、この状況だと「不入り」と言われてしまうようだ。しかし、お客さんが多すぎないというのは見る側からすれば良いこともけっこうある。私も一般発売で買ったチケットながら、ステージは思いのほか近く、また極端に背の高い人が前方にいないという、非常に恵まれた席で見ることができた。K-POPの有料コンサートを見るのはこの日が初めて。ビギナーズラックだったかな。

ステージセットはギリシャ神殿を思わせる柱が左右に6本あるだけのシンプルなもの。メインはステージ奥の巨大なLEDビジョンだろう。開演中、曲にあわせた演出映像やメンバーのアップ、ビデオメッセージなどが常に映し出され、とても華やかな効果を生んでいた。
定刻をやや過ぎたところで、一挙に客電が落ち、ライブスタートとなる。ビジョンのオープニング映像に続いてメンバーが登場してくる。白いドレスのあちこちに銀のスパンコールが輝くアイドルらしい衣装。全曲バックトラックを使ったメンバー4人でのステージ。
セットリストは、「Dream Candy」「Thriller」「When I Open My Eyes」「M.F.B.F. (To My Future Boy Friend)」「Knock Knock」「Hurry Hurry」「Glass Castle」「ソロコーナー（1人1曲＝4曲）」「時計」「Pritty Girl」「Girl's Power」「A」「Jumping」「Feeling」「Jelly」「Tinker Bell」「Fine Thank You」、アンコールで「SOS」「Muah!」…の全22曲。

Aprilの韓国でのデビューは2015年8月。まだ1年ちょっとのキャリアしかない。新人に近いグループといっていいだろう。しかも、本来は5人組なのに、現在1人が体調不良で休養中だったりもする。しかし、この日のコンサートからはそんなハンディはまったく感じられなかった。K-POPのグループらしいしっかりしたスキルで2時間以上のフルコンサートを魅力的に見せ切っていた。同時に、メンバーの多くが中高生というフレッシュ感もばっちり。とにかくかわいいよね。やっぱアイドルにとってこれも大事なこと。盛りだくさんだったけど、もうあっという間だったね。コンサートの構成自体もしっかりしてて、随所に「メジャー感」が感じられるものだった。ビジョンの映像も凝ってたし、ゲストやバックダンサー（女性4＋男性1）も登場して豪華。これは自分が普段、日本のアーチストやアイドルでもメジャーどころのステージに触れる機会が少ないから余計に感じたのかもしれないが…。

■オープニング（1〜7曲目）：冒頭のデビュー曲からメンバー4人でオリジナル曲を続けて歌っていく。メンバー登場と同時にフロアはオールスタンディングに！ 既発のミニアルバムやシングルの収録曲。中盤にはミドルテンポの2曲を続けてやったりと緩急も配慮されている。いろいろなタイプの曲があり、洗練されているけど過度に洋楽寄りに振っているわけではなく、とてもいいバランス。Aprilらしさもそれぞれに感じられる。楽曲の良さを再認識させられた。ボーカルは生歌。とくにジンソルさんのここ一発の声の伸び、そのパワーはすごい！
■ソロコーナー（8〜11曲目）：それそれ自分も持ち味を生かした曲を披露。最初のイェナさんはHIP HOPの曲にあわせたダンスパフォーマンス。衣装は黒の皮ジャン＋ショートパンツ。チェウォンさんはゴスペル調のバラード曲「If I Ain't Got You」（アリシア・キーズのカバー）を英語で歌い上げる。深みのある声質は彼女の大きな魅力だろう。白のブラウス＋黒のミニスカート。ナウンさんはHIP HOP調の曲でボーカル＆ダンス（事務所の先輩のカバーだそう）。デニムのショートサロペット。ジンソルさんはロック調にアレンジされた「桃色片想い」（松浦亜弥のカバー）を日本語で歌う。真っ赤なドレス＋ミニギター。ステージを彼女の色に染めてしまう華やかさが素晴らしいね。
印象的だったのは、やはり歌をメインにしたチェウォンさん、ジンソルさんかな。Aprilの曲のソロパートはこの二人で7割くらいを担当しており、まさにボーカルの両輪といえる。実力のチェウォン、スター性のジンソル…というカラーの違いもよく出いておもしろかったね。あと、4人中3人がR＆Bスタイルの曲を選択していたことも。韓国のアイドルシーンの特徴が出ているような気がした。
■プレゼント抽選会：このパートから紺/白のセーラーカラーの衣装にチェンジ。司会として日本人MCの古家氏が参加。事務所の先輩・KARAのイベントなどでもおなじみの人みたい。プレゼントは「サイン入りパーカー」「メンバーの愛用品（同じものの新品にサインを入れて）」「メンバーの手作りブレスレット」などが12人に当たる。それに先立ちブレスレットを作ってる様子のビデオも。ちなみにMCはこのコーナーも含めてすべて日本語。やや訛りはあるもののみんなけっこううまい。丸暗記してる感じじゃなくて、司会とのやりとりもちゃんと臨機応変にできるレベル。いちばん自然でうまいのはやはり年長のチェウォンさんかな。でも、最年少のジンソルさんも同じくらい上手。時間長めだったけど、一人一人のキャラやアイドルらしさが伝わってきて楽しいコーナーだったんじゃないかな。
■ゲストコーナー（12〜16曲目）：同じ事務所の先輩チェギョンさんを招いてのコラボ。チェウォンさんとのデュエット曲「時計」は、椅子に腰かけて歌う。ここはお客さんも着席でしっとりと聴いてたね。でも、その後、KARA、RAINBOWなど先輩グループのカバー連発になると、再度オールスタンディングに！ 開演前などに客席の声を聴いてると、やはり「もともとKARAのファンで…」という人が多いみたい。チェギョンさんもKARAプロジェクトに参加してたメンバーなので、Aprilのメンバーと同じくらいかそれ以上の声援が飛んでいた。そんな背景もあって、この日のコンサートの中ではこのパートがいちばん客席が熱かったかも…。それはとりもなおさず、Aprilがまだ「KARAの後継グループ」という冠なしで自立するところまではいけてないということでもあるような。頑張れ〜〜！
■トークコーナー：再び古家氏が登場して、ファンからの質問など。メンバーそれぞれが一発芸（？）やかわいいポーズを披露。ここでもジンソルさんは「マル・マル・モリ・モリ」を日本語で歌ってくれる。
■ラストスパート（17〜20曲目）：最後は再びオリジナル曲をまとめて。全員デザイン違いのカラフルでスポーティーな衣装にチェンジしている。ダンスナンバーの「Jelly」や最新曲「Tinker Bell」など。それぞれ見応えあったわ〜。最後の曲の前に一人一人コンサートの感想を話すんだけど、ナウンさんはちょっとうるっときてた。歌いながらイェナさんも涙をぬぐってたね。オリジナルではこの最後の「Fine Thank You」だけが日本語詞で、他はすべて本来の韓国語の歌詞で通している。その意味でも完全に「海外アーチストのライブ」だった。
■アンコール（21〜22曲目）：アンコールはTシャツ＋ショートパンツ。KARAのカバー「SOS」ではサイン入りカラーボールを客席に大量に投げ込む。でも、後方にはさすがに飛んでこないよ〜。客席は基本スタンディングで、衣装替えのタイミングでのビデオやゲストコーナーの「時計」の時は着席。ペンライトを持つ人が多めなのでどうしても拍手の圧が弱い…これはどこの現場も同じ悩みかもね。本場と違ってコールも少なめだったかな。「Muah!」のエンディングでは特効の銀テープ打ち出し！ その後、客席を背景にしたフォトセッションなど。このへんは日本のアイドルやアーチストとスタイルはほとんど変わらない。全22曲、約2時間19分。

○2回目：お客さんの入りは昼の部とほぼ同じくらい。ただ、当日券なので最後列（それも端っこの席）となってしまう。もっとも両脇にも人がいなかったので、見やすい位置に多少モバイルしながら見てたけどね。結果的にはセンターブロックか、左右ブロックの通路際あたりが「神席」だったのではないだろうか。
セットリストをはじめコンサートの構成は昼の部とまったく同じ。ただ、曲以外の部分で多少違っているところもあった。

■プレゼント抽選会：ビデオが「メンバーが二班にわかれて買い物をする」ものに差し変わっていた。プレゼントされる賞品も、パーカーや愛用品は同じだけど、最後が「買ってきたお土産」になっている。正直、こっちの賞品は微妙だったかな。文具や日用品が中心で、ファンとしたら手作りブレスレットの方がはるかにありがたみが大きそう。
■トークコーナー：メンバー全員で、今話題の「ペンパイナッポーアッポーペン」（ピコ太郎）をやる。すぐ終わるので2回目は会場のファンと一緒に。Aprilメンバーがやる動画があがってたので、もしや…と思ってたらやっぱり来たね！ さらに一人一人のセクシーポーズ対決など。
■「Fine Thank You」：演出が変わったわけじゃないけど、ジンソルさんが涙を見せてたのが印象的だった。いつも明るくて元気な彼女、でもまだ14歳！ 2回のコンサートをやりきって感情があふれ出したのかな…。他のメンバーが肩をしっかり抱いてあげていた。
■エンディング：アンコールが終わって、昼の部ではスタッフを紹介するクレジットロールが流されたのだけど、夜の部はなし。終演時間が遅かったからだろうか。全22曲、約2時間24分（アンコール含む）。

1回目にものすごい集中力で見ているので、2回目はどうしても散漫になるだろうな…というのはわかってたのだけど（席も遠くなったし）、でも貴重な機会だし見てよかったね。MCでメンバーが「今日のためにものすごく練習しました」と繰り返し言っていた。たしかにそれが感じられる仕上がりだと思った。セットリスト自体は、夏にソウルでやったワンマンが下敷きになっている。でも差し変わった曲もけっこうあるし、MCを日本語でやるというのも相当なプレッシャーになっていたはず。しかも、それを2回公演。ステージ後もハイタッチ会とかファンミーティングとかでフル稼働。さらに、チェウォンさん、ジンソルさんは前日の仕事の都合で、東京に入ったのはその日の朝なのだ。それでも夜の部のラストまで疲れをまったく感じさせない勢いでやり切っていた。本当に頭が下がるしホレるわ〜。April、今後も頑張ってほしい。そしてまた日本での公演を見たいね。

K-POPビギナーということで会場周辺やホール内もちょこっと観察。だいたい最近のK-POP（ガールズグループ）現場はそうらしいけど、ファンはオジサンと若い女の子が多い。知り合いが「お久しぶり〜」みたいに声かけあってたり、衣装コスプレの女子がいたり…けっこうオタクっぽい雰囲気ですよね。グッズを大量に買う人が多く、開演中もわりとみんなおとなしい。終演後はホール出口でメンバーがハイタッチのお見送り。これもせっかくなので久々に参加してみたよ。

1回目：開演14時05分→終演16時24分。
2回目：開演19時→終演21時24分。