2017/03/19　April　昭島 モリタウン（ガーデンステージ）

K-POPのアイドルグループ、Aprilのフリーイベント。もともと翌日の3/20に品川でファンミーティング（ミニコンサートを含むファン向けイベント）が予定されており、私もチケットを買って楽しみに待っていた。この日のフリーライブは、そのための来日にあわせて韓国のテレビ番組の企画として行われたもの。「東京でゲリラライブを行い、お客さんを集めろ」というミッションにAprilが挑む…というものだ。前日からメンバー自ら手書きチラシを作って、渋谷や原宿で通行人に配布する様子などがツイッターにどんどん流れてきていた。もちろん、会場や時間など詳細が告知されたのも前日。急な話だったけど、これは行かなきゃ！…ということで昭島に向かった。

会場のモリタウン「ガーデンステージ」は多摩地区では有名な野外イベント会場。とはいえ訪れたのは初めて。駅からも近く、ステージが高くて見やすそうだ。観覧エリアに入れる整理券を配っていたのでもらう。ランダムながら引きは悪く400番台。「たぶん最終入場だな…」と思い、開演直前までショッピングモール内のカフェで待つことにした。
会場に戻ったのは定刻15分前。すでに300〜400人くらいのお客さんが集まっていたけど、スペースにはまだ若干余裕があったね。女性ファンも多いので後方からでもとても見やすい。

番組の企画でAprilにはお客さんが何人集まっているかは知らされていない。アイマスクを着けてステージに登場し、そこではじめて目隠しをとって驚かせる…という演出だ。その間、お客さんには気配を消すよう指示が出されている。スタッフの女性に先導され、そろそろと一歩ずつ足元を確かめながら出てくるAprilちゃんたち。「いち、にのさん！」でアイマスクをとると同時に歓声をあげて迎えるお客さん！ 無事ミッションを成功させて思わず涙ぐむメンバーも（いちばんうるっときてたのはジンソルさん…）。企画大成功であった。
ここからはミニライブ。バックトラックを使ったメンバー6人でのステージ。衣装は白シャツに赤チェックのスカート（同色のネクタイ）という制服っぽいもの。セットリストは、「April Story」「Tinker Bell」「Mr.」「Wow」「Muah!」…の全5曲。
約半年ぶりに見るApril。しかも、現在の6人体制になってから日本でパフォーマンスするのはこの日が初めて。それだけでも十分に価値があるのに、この日はステージまでの距離もとても近く、イベントとしても非常に満足度の高いものとなった。YouTubeなどで毎日のように見ていた6人でのフォーメーション。すっかり馴染んでいるのに生で見るのは初めて…というのはなんとなく不思議な感覚だ。カット割りを気にせずに見たいところを見られるライブの楽しさを満喫した。ファンのコールも大きく、いい盛り上がりだったしね。本国から来てた追っかけファンもいたのだろうか。
代表曲（「April Story」「Tinker Bell」「Muah!」）に加えてKARAのカバー（「Mr.」）、新作ミニアルバムの人気曲（「Wow」）…とバランスのいい選曲も楽しかった。「Mr.」はスカートにサスペンダーをぶら下げているのを見た時から「もしや…」と思っていたら予想的中。ものすごくわかりやすい。最後の「Muah!」はいったんサヨナラ…と見せかけてのアンコールっぽい演出で。

MC（日本語）では、この日の様子が4月から始まるAprilのリアリティ番組でオンエアされることも報告。スタッフに振られて一人ずつ「愛嬌」を見せたりもする。これは韓国アイドルの定番で、「かわいい一発ギャグ」みたいなものだろうか。日本のアイドルでいえば自己紹介のキャッチみたいなものかな？ ただ、全体的にはちょっとスベリ気味だったかも…。
けっこう時間をかけていたのが、メンバーそれぞれが前日に原宿で買ってきたプレゼントを抽選で当たったファンに手渡す…というコーナー。ちなみに抽選はメンバーが思いついた好きな数字。二桁を言うメンバーが多い中で、ちゃんと気を使って三桁を言ってくれたイェナさん、チェウォンさんの2人はできる子だわ〜。当たって思わず泣いてしまった女の子のファンをナウンさんが「泣かないで〜」とハグしてあげたり…良い光景だった。全5曲、約54分。

当初は16時から約30分だった予定が大幅に延びたイベント。久々のAprilを長い時間見られたのは良かったけど、この後すでにチケットを買っているライブの予定があったので若干時間は気になったかな（結果的には開演までに移動出来てセーフ）。でも、とても内容の良いイベントだったし、行って大正解だったね。Aprilファンにとっては絶好の「ファンミ前夜祭」となったのではないだろうか。

開演16時10分→終演17時04分。

2017/03/19　243と吉崎綾　高円寺 ヴィレッジヴァンガード（インストア）

前日に引き続き、1stシングル「恋のロマンス」のプロモーションイベント。会場は自宅からも歩いていける高円寺ヴィレッジヴァンガード。せっかく近くまで来てくれるんだから…と2日連続で見ることに。

イベントが行われたのは、2階のいちばん奥のスペース。前日のタワーレコードよりもコンパクトだけど、お客さんもそう多くはないのでちょうどいい感じ。開演直前くらいになると、フロアはほぼ埋まっていただろうか。セットリストは前日と同じ。「恋のロマンス」「愛が止まらない」「I Don't Know!」、最後に再び「恋のロマンス」…の全4曲。
この日は高さのあるステージがなく、お客さんと同じフロア上でのイベント。お客さんとの間はテープ一本で仕切られているだけなので、ものすごく距離が近い。最初はメンバー2人にも、またお客さん側にも少し緊張感があったかも。でも、曲を歌っていくうちにどんどんほぐれていくのがわかる。最後の「恋のロマンス」ではファンもちゃんとコールを入れていたし、243さん、吉崎綾さんも楽しそうに歌えてたんじゃないかな。
改めて聴いて気づいたところも。ボーカルをリードしているのは、やはり243さん。どの曲でも歌い出しは基本、彼女であることが多い。といっても、吉崎さんもそれほど不安定という感じはなく、慣れてきたらもっとよくなりそう。前日、さっそく買った音源で聴いてみてもとても声質のバランスがいいよね。
MCでは、243プロジェクトのMVに吉崎さんが出演したことがきっかけで、現在のユニットを組むことになった…といった話なども。また、243さんが「お面」を忘れて、素顔のまましゃべっている場面もあったね。すぐに気づいてお面を取りに行ってたけど、ネット上やステージ登場時だけでもいいのでは？…という気もした。愛嬌があってかわいいと思う。
同じ平面上で見ると2人ともけっこう小柄。吉崎綾さんの公表されている身長は150センチ。243さんもあまり違わないから、たぶん同じくらいだろう。プチサイズのかわいいユニットだ。全4曲、約24分。

ネットを見ていたら前日が「初めてのインストアイベント」だったようだ。この日は2回目ということになる。少し慣れてリラックスした感じがしたのはそのせいかもしれない。パーマネントユニットかどうかわからないので、聴ける時に聴いておいた方がいいんだろうね。

開演13時→終演13時24分。

2017/03/18　243と吉崎綾　渋谷 タワーレコード4F（インストア）

2月リリースの1stシングル「恋のロマンス」のプロモーションイベント。土曜日のお昼前、ツイッターを見ていたら「12時からあります」という告知が流れてきた。なんとなく気になってYouTubeでMVをチェック。関連動画に「愛が止まらない」のカバーがあがっているのを聴いたら急に行きたくなってきた。渋谷まではぎりぎりの時間だ。迷っている余裕はないね…とそのまま部屋を飛び出した。

会場到着は定刻5分前。といってもお客さんはステージ前に20人くらいだろうか。「243と吉崎綾」は、ネットで活動していた「歌い手」である243（にーよんさん）さんのソロプロジェクトに、吉崎綾さんが加わった女性2人組ユニット。吉崎さんについてはグラビア活動もしているので、いちおう顔と名前は知っていた。MCによると243プロジェクトは鶴久政治氏がプロデュースしており、デビューシングルの楽曲も鶴久氏が手がけているとのこと。
バックトラックによる2人でのステージ。243さんは、ネットで活動するアーチストに時折ある「顔出しNG」みたいで、MC中もずっと似顔絵のお面を顔の前に掲げている。でも、歌う時はさすがに素顔。藤田ニコルを和風にした？…という雰囲気でかわいいと思うのだが、まあそこはこだわりなんだろうね。衣装は「80年代の2人組アイドル」というコンセプトにあわせたアイドルらしいドレス。色は243さんがピンク、吉崎さんは黄色。セットリストは、「恋のロマンス」「愛が止まらない」「I Don't Know!」、最後にもう一度「恋のロマンス」…という全4曲。

デビュー曲はポップスというよりは「歌謡曲」と言いたくなる曲調。80年代テイストのメロディーと爽やかなボーカルのミックス具合がとても良いと思った。鶴久氏というとチェッカーズのイメージが強いが、解散後は高橋リナさんと一緒に「マサリナ」という男女デュエットのユニットなどもやっており、そこではやはり歌謡曲指向の強い音楽をやっていた記憶がある。「恋のロマンス」もそのへんの引き出しということになるのだろう。
C/Wの2曲はそれぞれ「Wink」と「BaBe」のカバー。サウンド的にはユーロビートアレンジで聴きたかった気もしたけど、女の子が2人で歌っているというビジュアルとセットになるともう有無を言わせないものがあるよね〜。お客さんもこのへんの曲をリアルタイムで聴いてたような世代の人が多めで、みんな喜んでたんじゃないかな〜。オリジナルの「愛が止まらない」は、最初のソロパートを相田翔子さんが一人で全部歌ってしまうのだが、この日聴いた新しいバージョンでは2人に均等に振り分けられている（歌い出しは243さん）。最後は「恋のロマンス」をもう一度。カラオケみたいな合いの手を入れてほしい…ということでお客さんと一緒に練習したり。ファンもまだまだ慣れてない感じ。シングルの収録曲を全部やって、タイトル曲は2回…というイベントのスタイルも80年代っぽい。全4曲、約24分。

吉崎綾さんは近くで見ると小顔に大きな瞳が印象的。「明日は高円寺ヴィレッジヴァンガードでイベント…」との告知も。これはもう呼ばれてるとしか！ この2人で活動するのはおそらく期間限定的なものではないだろうか。だとすると見られる時に見ておいた方がいいのかな…。

開演12時02分→終演12時26分。