2017/11/02　WHY＠DOLL、脇田もなり　渋谷 Glad

WHY＠DOLL主催のツーマンライブ「WHY＠DOLL×脇田もなり」。けっこう良い顔あわせのツーマンなのだけど、平日ということもあってそれほど激混みでもなく。早めに入場したおかげもあってステージ前2列目で見ることができた。この日はWHY＠DOLLが先攻、脇田もなりさんが後攻で、それぞれ2ステージずつやるという珍しいタイムテーブル。

定刻ぴったりから3人でのオープニングトーク。WHY＠DOLLと脇田もなりさん、共演歴はEspecia時代からあるものの、楽屋などで話をするようになったのはもなりさんがソロになってからだそう。「今日はそれぞれのファン同士も仲良くなってくださいね」と呼びかける和やかな雰囲気から、そのままWHY＠DOLLの1回目のステージが始まった。

○「WHY＠DOLL」　ほわどるのライブを見るのは約11カ月ぶりで5回目。バックトラックを使ったメンバー2人でのステージ。セットリストは、「Magic Motion No.5」「shu-shu-star」「マホウノカガミ」「恋なのかな？」…の全4曲（ファンツイート参照）。
けっこう久しぶりに見たせいもあってすごく新鮮。素直に楽しかったね〜。イベント全体のオープニングということで、選曲も代表曲の「Magic Motion No.5」「shu-shu-star」のコンボでスタート。フロアのファンも振りコピなどで盛り上がってたね。そして、改めて感じたのは、ほわどる＝ダンスユニットでもあるんだなということ。ボーカルも生歌で頑張ってたけど、振り付けというレベルをはるかに超えたダンスの運動量がとにかくすごい！ しかも途中ブレイクなしのノンストップで突っ走る。衣装は色違いのラメ入りカットソー＆ミニスカ…というスポーテイーなもの。躍動的なステージによく映えてたんじゃないかな〜。1回目のステージは全4曲、約18分。

○「脇田もなり」　転換はほんの一瞬。クールダウンするいとまも与えずにすぐにもなりさんのライブが始まる。ライブは9月のワンマン以来、約2カ月ぶりで4回目。こちらも全曲バックトラック使用。1人でのステージ。セットリストは、「EST! EST! EST!!!」「ディッピン」「IRONY」「赤いスカート」…の全4曲。
ほわどるがダンスで魅せるステージなら、もなりさんは個性的でチャーミングな歌声で勝負！…という感じだったかな。楽曲はいずれも1stアルバムからのもの。リリース以降、ライブやイベントで歌い込むことで表現にもますます磨きがかかり、難しいナンバーも余裕のニコニコ笑顔で歌いこなしていく。その様子は本当に楽しそう。聴いてるファンにもその楽しさがダイレクトに伝わってくるようだ。素晴らしいね！ 衣装はモスグリーンのゆったりしたワンピース。顎くらいまでのこけしっぽいショートヘアにもよく似合ってる。こちらも1回目のステージは盛り上がるアッパーチューン主体。一気に彼女の世界に連れていかれた。全4曲、約19分。

○「WHY＠DOLL」　ほわどる2回目のステージ。セットリストは、「Dreaming Night」「Tactics」「ベクトル」「Tokyo Dancing」「秒速Party Night」「キミはSteady」「菫アイオライト」…の全7曲。
後半はスタンドマイクで歌う「Dreaming Night」でスタート。ちょっと大人っぽい、色っぽい路線かな。2曲目「Tactics」もそのノリを引き継いでるのだけど、ここからは再び踊りまくるダイナミックなステージに。引き続きほわどるのダンスに魅了された！ しかも、どんどん立ち位置を変えながら、ステージ全体を使ってパフォーマンスしていく。ユニットとしては最小単位なのに大人数アイドルを見ているかのような感覚を覚えた。選曲も8月にリリースしたフルアルバムからの曲が中心で、現在進行形のほわどるの魅力をたっぷり感じられるステージだったんじゃないかな。
ちなみに、この日の会場「Glad」は、3年前にほわどるを初めて見た場所でもある。まだインディー時代。最初から好印象だったのをよく覚えている。それから半年に1回ペースで見てることになるわけだけど、もうちょっと行ってもいいなという気がしたこの日のステージだったね。全7曲、約32分。

○「脇田もなり」　もなりさんの2回目のセットリストは、「I'm with you」「Cloudless Night」「祈りの言葉」「夜明けのVIEW」「WINGSCAPE」「Boy Friend」…の全6曲。
この日のハイライトは、やはり11/22リリース予定の新曲「WINGSCAPE」が聴けたことだろう。まだイベントで披露しただけで、ライブハウスで歌うのはこの日が初めてだったそう。「間違えるかも…」なんて言ってたけど、堂々と歌い切ってくれたね〜。曲調はちょっと意外なラテン！ ブラジルっぽいフィーリングだろうか。それを現代的でダンサブルなグルーヴチューンに仕上げている。ライブでもアクセントとなる一曲になりそうだ。楽しそうに歌うもなりさんにもぴったり！
そして、2回目のステージ、全体を通して感じたのは大音量で聴くオリジナル音源の迫力と魅力だった。これまで彼女のステージは過去3回見ていたけど、うち2回はインストアイベント、もう1回はバンド編成でのライブだった。つまり、オリジナル音源をライブハウスの音響環境でしっかり聴いたのはこの日が初めてだったのだ。改めて彼女の楽曲の良さが感じられた。大音量で聴くことによって、さらに新たな魅力が感じられる、そんな楽曲がそろっているのではないだろうか。
ラストはほぼ予想通りの「Boy Friend」（リミックスバージョン）。フロアのお客さんとのコール＆レスポンスでも盛り上がる。このへんの煽りもものすごく上手い！ 気持ちいいエンディングとなった。全6曲、約31分。

終演後、再び3人がステージに登場してプレゼント抽選会。写真付きサイン色紙が当選した3人のお客さんに手渡された。ここまででも十分満足できる充実イベントだったのだけど、もしアンコールでのコラボや、前半/後半の衣装チェンジなどまであったら、まさに神イベントになっていたことだろう。
2回ずつのステージに割る構成もすごく良かったね。1ステージが短くなることでスピード感とテンションが増し、またトータルではたくさんの曲を飽きずに聴ける効果が生まれていたと思った。機材セッティングが必要ないアイドルならではのとても良い演出だったんじゃないかな〜。楽しかった！

開演19時→終演20時52分。

2017/10/22　春奈るな　六本木 EX THEATER（ワンマン）

「LIVE 2017 "LUNARIUM"」。6月にリリースされた3rdフルアルバム『LUNARIUM』を受けてのレコ発ワンマン。発売から約4カ月後…ということでタイムリー性にはやや欠けるとはいえ、きっちりやってくれるのはうれしいね。
座席は一般発売初日に買って、1F後方のセンターブロック。傾斜があるので前の席のお客さんがまったく気にならず、ステージまでの見通しは最高！ もっと近ければ言うことなしだけど、最初から最後まで春奈るなさんをまったく遮るものなしに見ていられるのは、それだけでも十分に貴重な機会。楽しみにして開演を待った。

この日はバンドセット。ギター×2、キーボード、ベース、ドラムス×2…の6人編成。ステージの両端にドラムスがセッティングされている風景はポップスのライブではけっこう珍しいのではないだろうか（一方がパーカッションというのはよくあるけど）。バックトラックも併用。また曲によって女性ダンサー4人も加わる。春奈るなさんも含めて11人でのステージ。
セットリストは、「ステラブリーズ」「MONSTER」「純真クライシス」「Ripple Effect」「PURPLE LOVE」「Fly Me to the Moon」「REASON」「アイコトバ」「Startear」「美しきセンティメント」「みんな絶対キミが好き」「KIRAMEKI☆ライフライン」「さよならモラトリアム」「恋の期限は3年、愛の期限は何年?」「NAKED HEART」「狂想リフレイン」「Dynamic Dreamers」「君色シグナル」「アイヲウタエ」、アンコールで「Clumsydays」「恋の戦士」「Overfly」…の全22曲。

「アルバム『LUNARIUM』に入っているお気に入りの曲、きっと聴けますよ！」とMCで言ってたわりに、収録曲をすべて演奏したわけではなかった。ただ、カットされていたのは以前のミニアルバムにも入っていた曲やシングル曲で、アルバムで披露された新曲はすべて歌ってくれたことになる。その意味では「全部やってほしかった…」的な不満はほぼ感じなかったね。
結果的には、『LUNARIUM』からのナンバーを中心に代表曲、人気曲を織り交ぜ、さらに11/8リリース予定の新曲「KIRAMEKI☆ライフライン」の初披露もあり…というとてもバランスのとれた構成になっていた。ステージの美術もシンプル。サポートバンドの周辺に立てられた何本かの棒状のライトとレーザー光線を発する装置がメイン。でも、盛り上がる曲ではレーザーがバシバシ飛び交ってなかなかの迫力だ！ 余計なギミックなしにストレートに歌を聴かせるライブになっていた。
前回のワンマン（5月の Zeppダイバーシティ）が複数のゲストを招いてのバラエティ感のある内容だったのに対して、この日は「シンガー・春奈るな」に焦点を当てた、けっこう骨太なコンセプトだったといえるかもしれない。聴き応えあったね！

ここからは細かい感想などをメモ。
■衣装は本編2パターン＋アンコール1パターン。オープニングは白を基調にグリーンが差し色になったドレス。スカートの後ろが長いレースになっていてロマンチックな雰囲気。後半（「みんな絶対キミが好き」から）はグリーンと白のポップな衣装に。新曲「KIRAMEKI☆ライフライン」のジャケットでも着ているもの。お腹が出るデザインで元気いっぱい。アンコールはオリジナルTシャツ＋白スカート。この日はどうやら「白＋緑」がキーカラーだった模様。
■初披露された「KIRAMEKI☆ライフライン」。アニメ主題歌だけど、これまでの彼女にはなかった曲調といっていいだろう。カラフルなジャズポップサウンド。イメージでいえば小島麻由美っぽい感じかな。間奏のトランペットソロでは、春奈るなさんもラッパを吹くポーズ。その後のリズムにあわせてぽ〜んと飛び跳ねる振り付けも楽しい！ 新境地でいいんじゃないか〜。
■アルバム収録曲も生で聴くのは初めての曲がいろいろあったね。「Fly Me to the Moon」「NAKED HEART」、このあたりはもともとお気に入りだったしノリノリで聴けたね〜。「PURPLE LOVE」は歌う前にみんなで振り付けの練習。これがけっこう複雑！ フルにやると隣のお客さんと手がぶつかりそうになるダイナミックなものなので若干控えめに…。でも、やってると楽しくなってくるから不思議なものだ。ほとんどのお客さんがやってたんじゃないかな〜。
■中盤の「REASON」「アイコトバ」…このあたりはミディアムでじっくり聴かせるパート。天井ではミラーボールが回って良い雰囲気…だけどよく見るとLEDなのだった。もはや「ミラー」じゃないのか〜。
■「みんな絶対キミが好き」ではフロアに降りてくる演出も！ 上手から中央の通路を通って下手まで歩きながら歌っていく。ただ、自分も含めて1F後方のお客さんからはほとんど見えなかったんだよね…。ちょっと残念。
■バンドのツインドラムは、すべての曲を2人で叩いてたわけではなく、曲によっては1人だけになることも。衣装チェンジの時のインスト演奏ではドラムバトル的なソロ合戦などもあって盛り上げていた。ただ、ツインドラムならではのサウンド…というのは正直それほど感じられず。もちろんリズムが強化されて迫力はあったけど、ドラムス＋パーカッションとかの方がサウンドの奥行きは出たのでは…という気もしないではなかったかな。狙いは何だったのだろう？
■ちなみにバンドメンバーは、楽曲提供やアレンジ、初期ライブのサポート…など春奈るなさんとは以前から関係の深い方々ばかりだった模様。その分、安定感のある演奏になっていたんじゃないかな。
■MCではフリートークはほとんどない彼女。でも、このスタイルも徐々に定着してきてる。比較的しゃべってたのは、アンコールのグッズ紹介の時とか。トートバッグの説明で、「薄い本（同人誌）が50冊は入るのでコミケにいいですよ」みたいなヲタ的な例えなど。
■毎回書いてる気がするけど、この日も「拍手の圧の弱さ」は若干気になったね。サイリウム（キンブレ）文化の現場は仕方ないとはいえ、アンコールでさえも圧が弱いのはちょっと…。曲毎に色を変えるライトの応援は見ててきれいだけど、なんとか拍手の強さとも両立させる方法はないものだろうか。
■全22曲、約2時間11分（アンコール含む）。

視界は本当に良くて、その点ではかなり満足度の高いライブとなったね。ただ、人間贅沢なものでいったん見えるとなると、今度は「もっと近くで…」となるもの。実際、私の席からだとやはり細かい表情などまでは見えない感じ。もう何列か前だったら…。まあ、FC入って先行で買えって話なんだけどね。台風が接近する本降りの雨の中、行き帰りには少し苦労したけど良かったね。

開演16時43分→終演18時54分。

2017/10/21　つりビット　錦糸町 タワーレコード（インストア）

錦糸町タワーレコードの隣は「TOHOシネマズ」。この日はイベントのことはまったく知らず、映画館に映画を見に行ったのだった。12時30分頃、タワレコの前を通りかかると、音楽とファンのコールがきこえてくる。よく見るとつりビット！ まだ始まったばかりのようだ。ただ、映画との兼ね合いでこの時は断念。9月にも同じ曲のイベントは見ていたし…。

映画が終わったのが15時すぎ。再びタワレコの前を通りかかると…まだステージ前にファンが張り付いている。どうやらこの日は2回ステージで、次は16時からのようだ。映画も見終わってその後、特に用事もない。せっかくなので見ていくことにした。
前回見た時と同じく11/1リリース予定の新曲「1010〜とと〜」の予約イベント。メンバー5人でのステージ。セットリストは、「WATER DRIVE」「寿司パラダイス」「ニガシタサカナハオオキイゾ」「1010〜とと〜」…の全4曲。
衣装は新曲用らしく白地にカラフルな模様がプリントされたワンピース。アイドルらしいかわいい衣装でいいね〜。4曲と比較的コンパクトなイベントなので、最初から最後まで盛り上げ系の曲を続けていく。といってもインストアなので適度な盛り上がりという感じかな。楽しく、かつ平和的な雰囲気なところも良かったね。MCでは「MVをこの（錦糸町の）近くで撮影した…」といった裏話など。告知もメンバーが分担でやるんだけど、みんな落ち着いてて上手い。さすがキャリア4年目。たまたま通りがかったところでアイドルのイベントを見られるというのは、何か得した気分でいいな〜と思えたイベントだったね。全4曲、約23分。

開演16時→終演16時23分。