2017/12/09　APRIL　品川 インターシティホール（ワンマン）

「APRIL 2nd LIVE CONCERT IN JAPAN 2017 "DREAM LAND" 〜Take My Hand〜」。前年に引き続き2度目の来日ワンマン。春はファンミーティングだったけれど、今回は正真正銘のフルコンサートだ！…ということで気合いもばっちり。1日2公演とも見てきたよ。といっても一般チケットなので昼・夜いずれもステージの遠い後方からになってしまったけど…。

○「1回目（昼）」　昼公演の方が人気が高く、一般発売初日ですでに指定席はソールドアウト。仕方なく最後方になる「スタンディング」のチケットを買っていた。開演15分前くらいに到着。なんとまだ「立ち最前」、しかもセンターに空きスペースがある。遠いのは仕方ないとしてステージまでの見通しはけっこう良い位置で見ることができたね。
定刻をやや回ったところで客電が落ち、短いオープニングビデオに続いてAPRILのメンバーが登場してくる。この時点で指定席のお客さんも全員スタンディングに！ オープニングは最新ナンバー「Take My Hand」。歓声もコールもすごくて最初からいい盛り上がり！
メンバー6人によるステージ。サウンドは全曲バックトラック使用。セットリストは、「Take My Hand」「Lovesick」「April Story」「Dream Candy」「Snowman」「Glass Castle」「キューティーハニー」「Let it go」「走れ！」「Mayday」「Tting」「Yes Sir」「May I Love You」「Fine Thank You」「ジェットコースターラブ」「ジャンピン」「Tinker Bell」、アンコールで「Wow」「Muah!」…の全19曲。

前年のステラボールでのコンサートは、とにかく「生のAPRILを見られた！聴けた！」というだけで異常に興奮していたものだった。それに比べるとこの日は、春のファンミも経験していたし、わりと落ち着いて見ることができたかな。そして、ある程度冷静に見てもAPRILはかわいかった〜！ 歌もダンスもフォーメーションも、YouTubeなどで散々見ている本国でのパフォーマンスと変わらないレベルの充実したもの。改めてその魅力を再認識させられたのだった。
セットリスト的には、この日はカバー5曲を除いてオリジナル14曲を聴くことができた。APRILの持ち曲は現在28曲だからちょうど半分。代表曲はほぼ網羅していた感じだろうか。ガチなファン目線では、「あの曲も聴きたかったし、あっちの曲も…」と言いたくなる気持ちもないではないけど、そうなるともっとライブの尺が必要になってくる。しかし、考えてみるとAPRILはまだ高校生が中心のグループで、本国でもワンマンは一度しか開催していない（日本で二度目というのが逆にすごい）。伸びしろはまだまだあると考えて、これ以上は先々のお楽しみとしておくのがいいのかもしれない。たっぷり2時間、昼・夜あわせると4時間、とても楽しい時間を過ごさせてもらったね。

■曲で印象的だったのは「Snowman」。ものすごく好きな曲なのだが、これまでの来日では季節的なものもあったのか歌っていなかった。この日は12月。クリスマス間近ということで、コンサートの日程が発表された時からかなり期待していた。日本初演のステージを見ることができてうれしかったね〜。ツーコーラス目の「木立ち歩き」のところでは、客席からも大きな歓声が。もう辞めてしまったメンバーのヒョンジュさんから、今はイェナさんが引き継いでいるパート。まだ短いけどAPRILにも歴史あり…と感じさせられるシーンでもあった。
■中盤のカバー3曲は2人ずつのスペシャルユニットに分かれてのステージ。最初のチェギョン×チェウォン組は「キューティーハニー」を日本語で。グループの中では年長の2人。セクシー路線かと思いきや、そこはあふれ出るかわいさの方が勝ってしまったようで、なんともいえない楽しいステージになってたね〜。ここは女性ダンサー4人も加わって華やかさもたっぷり。衣装はお腹の見えるチアリーダーみたいな雰囲気。
■続くナウン×ジンソル組は「Let it go」を英語で。ここは聴かせどころでもあったね。ジンソルさんは当然のようにばっちり歌いこなしていたし、ナウンさんも負けないくらいアピールしてたんじゃないかな。さらに、舞台の左右に配置されたお立ち台にそれぞれ立って歌う、その姿の美しさ！ すらりと伸びたジンソルさんの足の長さ、ナウンさんの全身のスタイルの良さ。氷を思わせる薄い水色のドレスもよく似合ってたね。
■最後はイェナ×レイチェル組で「走れ！」（ももクロのカバー）。グループ内では歌要員ではない2人のボーカルが聴けたのが意外性もあって新鮮だった。ここもダンサーが加わるほか、曲の途中、バズーカでカラーボールを客席に打ち込んだりも。銀色のケープがついた衣装もキュート。アイドルらしい元気で勢いのあるパフォーマンスだった。
■司会は芸人のハイキングウォーキング。APRILどころかK-POPアイドルとの絡み自体初めてっぽい雰囲気だったけど、そこはお笑いのキャリアで少々失敗しても笑いでカバーしていた。コーラ一気飲みの鉄板芸なども披露。でも、邪魔にならない程度に抑えていて、安定感はあったんじゃないかな。
■曲以外でわりと時間を使ってたのが「プレゼント抽選コーナー」。メンバー手作りのクリスマスリース＆クリスマスカードを、クジを引いたメンバーから直接手渡しという企画。見てるとナウンさんだけはプレゼントを渡した後、ちゃんと握手までしてくれてる。優しいわ〜。
■コンサートもラストスパート！というところでKARAのカバー2連発（日本語バージョン）。これは賛否両論あったようだ。ただ、ライブの最終盤、いちばん盛り上げたいところで自分たちの曲が出来ないというのは、メンバーとしてはやはりモヤモヤがあるんじゃないか…という気はする。個人的にも「そろそろ卒業でもいいんじゃない？」というのが率直な気持ち。やっぱりワンマンではAPRILのオリジナルが聴きたいしね。
■アンコールのラストナンバー「Muah!」ではメンバーが自由にステージを動き回りながら手を振ったり、カラーボールを客席に投げ込んだりする。きっちりそろったパフォーマンスもいいけど、こういう自由なのも新鮮でいいよ。ボールを投げる時のイェナさんの肩の強さが素晴らしい！
■客席を背景に撮影するフォトセッションでは、ファン有志が用意したステッカーをお客さん全員で掲げるサプライズイベントを行う。発起人にはSNSでよく見かける有名ファンの名前がずらり。みなさん熱いわ〜。
■全19曲、約2時間5分（アンコール含む）。

○「2回目（夜）」　2回目は指定席で。ただし19列目なので、1回目にスタンディングで見ていた位置から数メートル前進しただけ。とはいえ通路際の席だったので、立ったり座ったりは楽だったかな。ステージ直視のほか、大型モニターを見たり、オペラグラスを使ったり…いろんな方法でメンバーを観察。構成も1回目で大体わかったので、ポイントを押さえて細かいところまで楽しめたね。

セットリストや主な企画、MCの流れなども基本同じ。それでも、全体的に夜の公演の方がノリが良かった気はたしかにした。メンバーも2回目ということでリラックスして、その分のびのびとパフォーマンスできていたように感じたし、お客さん側にも同じような効果はあったと思う。とにかく、ひたすら「きゃわわわ！」なAPRILの世界に魅了され続けていたのだった…。

ここからは1回目と2回目で違いがあったところをメモ。

■まず衣装。オープニングから「Glass Castle」までは同じ。白がベースのアイドルらしいミニドレスで、大きな飾り襟には銀色の縁取りが。キラキラ光ってとてもきれいなもの。スペシャルユニットも同じだったね。「Mayday」からの後半は、1回目がパステルカラーのトレーナーだったのに対して、2回目は濃紺にリボンの飾りがついた衣装。がらっと雰囲気が違っていた。華やかさという意味では2回目の方がステージ映えしてたね〜。また、アンコールも1回目はトレーナーのままだったのに、2回目は白の新衣装にチェンジ。オリジナルグッズの青いタオルを組み込んだユニークなデザインで、爽やかなマリンカラーになっている。こちらも目を楽しませてくれた。
■衣装チェンジのインターバルにはオリジナルビデオの上映も。初期にやってた「ON AIR PRIL」というリアリティ番組の特別編みたいなつくりで懐かしい。1回目は「激辛＆大盛りトンカツ食べ比べ対決」、2回目がゲームセンターでの「VRゲーム体験」。内容的にはバーチャル・リアリティー映像の迫力にメンバーがころげまわって驚く2回目の方が圧倒的におもしろかったね。
■「ステージと客席でコール＆レスポンス」のところでは、ジンソルさんのバースデーサプライズ企画も（12/4が誕生日）。大きなバースデーケーキとファン有志が作ったステッカーを客席のみんなで掲げてお祝いする。最初はびっくりして、ちょっとうるっときてた彼女だけど、すぐにいつもの笑顔に戻る。「日本の年齢だと16歳、韓国では17歳…」だからまだまだチョー若い！ 「私たちは20…」と言いかけるチェギョンさんをチェウォンさんが「言わなくていいから！」と遮る様子もおもしろかったね。
■全19曲、約2時間2分（アンコール含む）。

最後に会場について書いておくと、視覚面では大型モニターがステージの左右上方に設置してあったのは良かったね。縦長の会場だけにこの配慮はありがたかった。一方、音響面ではやや鮮明さを欠いた印象を受けた。低音が強調されているわりに、ボーカルを含めた上物の音のディテールがつぶれていたというか…。
前年はワンマンWヘッダーの後、ぐったり疲れた記憶があるのだけど、この日はそうでもなく。むしろ純粋に楽しく見られたな〜というとてもいい気分で会場を後にすることができた。欲を言えばもうちょいステージの近くで見たいということで、FCへの加入真剣に考えてみるか…という気になったのだった。

1回目：開演14時46分→終演16時51分。
2回目：開演18時10分→終演21時12分。

2017/11/26　SHE IS SUMMER　新宿 タワーレコード（インストア）

11/8リリースの1stフルアルバム「WATER」のプロモーションイベント。会場到着時にはもうイベントスペースいっぱいにお客さんが集まっていた。ただ、よくよく見ると前の方にも意外に隙間がある…。ということで結果的には4列目くらいのまあまあ近い位置で。

ライブを見るのは約半年ぶり。前回、ワンマンのチケットを買い逃し、せめてインストアくらいは…と書いてるのだけど、この日も状況はほぼ同じで、アルバムのレコ発ライブが他とかぶってしまい、都内では年内最後だというインストアはなんとか聴いておきたい…と思って駆けつけたのだった。
MICOさん（ボーカル/1曲だけキーボード）＋サポート（キーボード/マニピュレータ）。バックトラックも使った2人でのステージ。セットリストは、「冬の街とキミと永遠と」「WATER SLIDER」「思い出はシャンプーの中に」「出会ってから付き合うまでのあの感じ」…の全4曲。

アルバムのリリースイベントらしく収録曲にまつわるエピソードを中心としたMCを1曲ごとに挟みながら歌っていく。3曲目「思い出はシャンプーの中に」はバックのオケを使わず、エレピのみの伴奏で。シャンプーの香りが別れてしまった人を思い出させるので使えなくなってしまった…という切ない歌詞のミディアムナンバー。とても感情を込めて歌っていて、MICOさん自身もちょっと「うるっ」と来てるんじゃないか…と思わせるほど。会場にもしばらくその余韻が残っていたのだけど、すぐさまラストナンバーの楽しい雰囲気で盛り上げ、一転して明るいエンディングとなる。
アルバム「WATER」は発売日にすぐに手に入れていたのだけど、改めて生歌で聴くことができて新鮮だったね。どの曲にも彼女らしい空気感が満ちていて、「SHE IS SUMMERの音楽性」がアルバム制作を通してしっかり固まったという自信のようなものも感じられた。ちなみに、MICOさんは「自分の部屋で一人で歌ってる時も、ステージでお客さんを前にして歌ってる時も、まったく同じで緊張したことがない」のだそう。大物すぎる…。全4曲、約26分。

開演18時03分→終演18時29分。

2017/11/25　脇田もなり　新宿 HMV record shop 新宿ALTA（インストア）

11/22リリースのNEWシングル「WINGSCAPE」のプロモーションイベント。比較的早めに会場に到着したので立ち位置は3列目あたり。音合わせのリハーサルをやってる時は前の人のちょうど陰になって見にくいな〜と思ってたのだけど、本番になると見通しがきくようになってラッキーだったね。

この日のもなりさん、モスグリーンのワンピース。たぶん前回（WHY＠DOLLとのツーマンで）見た時と同じ衣装だったかな。バックトラックを使った1人でのステージ。セットリストは、「Boyfriend」「祈りの言葉」「LED」「WINGSCAPE」…の全4曲。
オープニングは、これまで最後の盛り上げにもってくることが多かった「Boyfriend」。お客さんにコールさせるロングバージョンで、最初から煽って会場を温める。MCによると、「新曲のリリースイベントも6回目。セットリストが苦しくなって『Boyfriend』を1曲目にもってきちゃいました…」とのこと。たしかに持ち歌が限られる中で、ステージごとに曲を変えながら、なおかつ盛り上げないと…と考えるとけっこう悩むものなのかもしれないね。毎回同じ曲にしないのは、いつも来てくれる常連ファンへの配慮でもあるのだろう。
MCは彼女らしく曲の解説を中心に。新曲のC/W「LED」は、レーベルメイトで「WINGSCAPE」の作者でもある冗談伯爵のカバー（歌詞だけ少し変えている）。初期の頃からレパートリーにしているものの、歌うのがとても難しい曲だそう。「今回カップリングに入れることになって、ちょっとは成長したところを聞いてほしい…」。個人的にはライブで聴くのは初めて。カッコいい本格的AORサウンドに負けないで、しっかり歌いこなしてたんじゃないかな〜。最後は「WINGSCAPE」。ブラジルっぽいコーラスパートをお客さんも一緒に歌って盛り上がる。この曲もライブ映えしそうで楽しいね。全4曲、約25分。

ノリのいい曲や盛り上がる曲を歌う時の表情、終始ニコニコ楽しそうな笑顔でファンにもその気分が伝わってくるところがいいね。短い時間だったけどとても雰囲気の良いイベントだったんじゃないかな〜。

開演17時→終演17時25分。