2019/01/27　脇田もなり　六本木 VARIT（ワンマン）

「Up and Coming 脇田もなり生誕祭」。実際の誕生日は1/28だが、その前日の日曜日に開催されたバースデイワンマン。前年の下北沢Basement Barにも行っているので、2年連続での生誕ライブ参加となった。チケットは前売りの段階でソールドアウト（当日券も若干出していたようだが）。当然場内は満員だったものの、なんとか4列目端っこあたりの位置に立つことができた。ステージからもまあまあ近い距離で見ることができたね。

この日はバンドセット。脇田もなりさん（ボーカル）＋ギター、キーボード、ベース、ドラムス。おなじみのサポートバンド「Up and Coming」による5人での演奏。セットリストは、「Dear」「IRONY」「赤いスカート」「ディッピン」「走る僕」「青の夢」「遊星からのアイラビュー oh! oh!」「Cloudless Night」「真夜中のドア*」「やさしい嘘」「EST! EST!! EST!!!」「Just a "Crush for Today"」「WINGSCAPE」、アンコールで「TAKE IT LUCKY!!!!」「Callin' You」…の全15曲。（*印はカバー）

ライブハウスで脇田もなりさんを見るのは約4カ月半ぶり（前回は渋谷WWWXでのツアーファイナル）。バンドセットでのライブもその時以来だったみたい。でも、そんなブランクはまったく感じさせなかったね。バンドとの呼吸もぴったり。グルーヴィーなサウンドにのせて心地よい歌声をたっぷり聴かせてくれた。アッパーな曲では高揚感の中にもどこか余裕のある懐の深さを感じさせ、ミディアムナンバーでは研ぎ澄まされた情感をさりげなく洒脱な表現にまとめあげる…。「歌の魅力」「歌を聴く楽しみ」がダイレクトに感じられる時間だったし、彼女のシンガーとしての充実ぶりがしっかりと伝わってくるステージだったのではないだろうか。
MCでは、翌日24歳を迎えるにあたって「23歳の思い出」を語ってくれた。彼女の23歳は、全国ツアーやWWWXでのワンマンなど「大きな目標」に向かって突き進んだ一年だったそう。「目標がないと死んじゃう」というタイプだそうで、結果的にはそれらの目標をすべて成功させることができた実りのある年だったようだ。とはいえ、その過程ではチケットの売れ行きがなかなか伸びず、気をもむこともあったという。「みんなチケットを買うのが遅いんですよ！ でも前日とか当日にかなり売れて」最終的には成功といえる動員ができたそう。「なので、今日のワンマンは前売りがソールドアウトになって本当にうれしかったんです。24歳はもっと早くから聴きに行きたいと思えるようなアーチストになりたいです」。節目の生誕ライブらしい内容のトークもよかったね。

■衣装は、花のイラストがプリントされた柔らかいトップス＋赤のワイドパンツ。パンツスタイルはけっこう珍しいそう。後ろでざっくりくくった髪もかわいかったね。シンプルなライブハウスのステージが彼女が登場するだけでパーッと明るく華やかになる。「女っぷり」も一段と上がってたんじゃないかな〜。
■「走る僕」「青の夢」…このへんのややテンポを落とした曲で聴けたのが、「ん、この歌い方は美空ひばり…？」と思わせるような個性的な歌いまわし。たしか、WWWXでのワンマンの感想にも書いたね。美しいメロディーの中にあってピリッと薬味のようなアクセントになっている。CDの音源などではなかなか聴けない、ライブの生歌ならではの味わい。さらに磨きがかかってきたような気がする。
■カバーも1曲。「真夜中のドア」は、松原みきの有名曲だが、もなりさんは「最近、YouTubeで知った」そう。近年、海外で日本の往年のシティポップがブームになっている。その影響でこの曲も再生数がすごいことになっているらしい。最初はなんでこんなに再生されているんだろう…と気になって聴いたのだそうだ（ということは「関連動画」で見つけた感じかな）。そんな脇田もなりバージョンの「真夜中のドア」は…リズムセクションが強調され、より現代的なアレンジになっていた感じかな。ボーカルもけっこう熱かったね。約40年前の曲だけど、その魅力がまったく色あせてないことも再認識させられた。
■本編終盤「Just a "Crush for Today"」以降は写真撮影OKに。以前は全面的に撮影可だったように記憶しているが、現在は部分的に可…となっているようだ。このあたりからコール＆レスポンスなども盛んにやってステージもフロアも盛り上がってたね！ 単純に楽しかった。
■アンコールでは、新商品の長袖Tシャツ（黒）＋ニット帽で再登場。いろんな告知が終わって、さあ曲に…というタイミングでバースデイサプライズ発動。ハッピーバースディの演奏にあわせて花束がプレゼントされる。17歳の時からずっと誕生日をライブで祝ってもらっているという彼女。「大人になったのでもう泣きませんけど…」と言いつつ、やはりうれしそうだったね。たしかに普通の人ではこんなに多くのファンや関係者に毎年お祝いしてもらえる機会なんてない。アーチストやアイドルの特権だね。
■告知では3/15ワンマン開催の発表も。デビュー当初に掲げていた目標の武道館ではなく、「もう一つの別の目標を今年は実現させます」。その場所は2月まではオフレコらしいのだが、どうしても言いたいらしく、「SNSとかに書かないでくださいね」という条件つきで教えてくれる。今までのワンマンとは一味違った雰囲気になりそうだ。
■全15曲、約1時間45分（アンコール含む）。

ワンマンとしてはややコンパクトなサイズ感だったけど、その密度はなかなかのもの。歌も演奏も聴きごたえあったね。さらに、24歳に向けての節目のコメントもいろいろ聞けてファンにとっては貴重な機会になったはず。この日は寒波に覆われて行き帰りは相当に寒かったけど、その寒さも気にならないくらいの充実したライブだったんじゃないかな。

開演19時→終演20時45分。

2019/01/20　APRIL　海浜幕張 イオンモール幕張新都心（グランドスクエア）

NEWシングル「Oh-e-Oh」のプロモーションイベント。1/10のワンマンからスタートし、約2週間にわたった日本での活動もついに最終日を迎えた。会場は屋外だがこの日は3月上旬並みの暖かい気候。風もほとんどなく気持ちよくイベントに集中することができたね。13時・15時の2回ステージ。

1回目はやや押してのスタート。ステージ前はCD購入者の優先スペース、その外側がフリースペースとなる。ショッピングモールの建物の外にある会場なので、お客さんの層は、前日と比べるとAPRILが目当てで来たファンの割合が高かった感じだろうか。メンバー6人でのステージ。バックトラック使用（たぶんリップシンク）。セットリストは、「Oh-e-Oh*」「April Story」「Oh! My Mistake」「The Blue Bird*」…の全4曲。（*印は日本語詞）

短いステージだけど、この日はオープニングに新曲をもってくる新しいパターンだった。一連のリリイベの中でも細かく変えてきてくれるのはうれしいね。衣装も日替わり。ナウン、イェナが白、それ以外の4人は黒がベースとなったコーディネート。ハイティーン向けのかわいいお洒落着…みたいなイメージでたぶん同じブランドだろう。すごく似合っててヴィジュアル面でも楽しませてくれた。
最初のMCでのチェウォンさん「今日は一年でいちばん寒い『大寒』ですけど、大勢の方が来てくれてうれしいです！」。おそらく屋外で寒いことを想定した挨拶だったのだろうが、実際の気候はまったく「大寒」らしくない暖かいもの。ただ、そのへんには触れず台本通りに進行してたね。
この日は最後の「The Blue Bird」の時だけ「撮影OK」に。いちおうスチールのみで動画はNGだったのだが、後でSNSを見たら動画も上がりまくってたね。いろいろ問題はあるのだろうが、やはり撮影可の方が何かとPR効果はあるんじゃないかな〜。全4曲、約20分。

2回目は定刻ぴったりのスタート。セットリストは、「Oh-e-Oh*」「The Blue Bird*」「Oh! My Mistake」「Story」、アンコールに応えて「Take My Hand」…の全5曲。
最後のステージということでファンも盛り上がってたね。最初の自己紹介から、一人一人にかかるかけ声が大きい！ 曲中のコールもしっかり声が出ていた。3曲目終わりのMCでは、今回の日本活動を振り返ってメンバーから一言ずつ挨拶。やっぱり流暢なのはチェウォンさん、ジンソルさん。韓国語だといつもおもしろいことを言ってるっぽいナウンさんが、あまり日本語が得意じゃないのが惜しい…。でも、抜けられないドラマの撮影があって、途中1人だけいったん帰国してまた来日というハードなスケジュールをこなしてくれたのも彼女なのだ。前半は体調がよくない中で頑張ってくれたジンソルさんともども、ありがたいことである。

最後の曲は、リリイベ初披露の「Story」（ここは撮影可）。ゆったりしっとりした曲で、「これで最後なんだな〜」という気持ちがこみあげてくる。ただ、前年は同じこの会場でアンコールやってくれたし今年も…という期待もちょっとあったね。ところが歌い終わってもアンコールがなかなかかからない。このままだとAPRILちゃんたちがステージから去ってしまう…というタイミングでやっとアンコール！
「何がいい？」とお客さんに聞いてもまったくまとまらない。個人的には「Yes Sir」を見たい気がしてたのだけど、しばらくわいわいやった結果「Take My Hand」に。でも、もちろんこれもいい。リリイベでさえアンコールに応えてくれるAPRILとそのスタッフ、本当に素晴らしいね。全5曲、約28分。

終演後は特典会。ハイタッチ会＋サイン会で30分以上。最終日とあって多くのファンが終わっても帰らずに最後まで見守っていたね。APRILが本国に戻ったのは翌日だった模様。この夜は日本活動の打ち上げでもやったのかな…。スケジュールのすべてには参加できなかったものの、なんだかんだで5日（7ステージ）も見てしまっている。やっぱりAPRIL、いいわ〜。

1回目：開演13時12分→終演13時32分。
2回目：開演15時→終演15時28分。

2019/01/19　APRIL　越谷 イオンレイクタウン mori （木の広場）

日本盤2ndシングル「Oh-e-Oh」のプロモーションイベント。会場となったショッピングモールでちょうど開催されている「韓国フェア」のゲストという形での出演となっていた。「木の広場」は屋内のイベントスペース。ステージ前には多くの椅子が並べられている。到着した時にはすでに椅子席は完全に埋まり、その周囲をスタンディングのお客さんが何重にも取り巻く状況だったね。

イベントステージのMCのお姉さんに紹介されて登場したAPRIL。この日の衣装は、サンシャインの時とはまた違う洋服だった。ギンガムチェックっぽいミニワンピースだけがおそろいで、そこにベストやブラウスを組み合わせて一人一人変化をつけている。全体に淡い色使いだったかな。
メンバー6人でのステージ。サウンドはバックトラック（おそらくリップシンク）。セットリストは、「The Blue Bird*」「Oh! My Mistake」「April Story」「Muah!」「Oh-e-Oh*」「Yes Sir*」…の全6曲。（*印は日本語詞）

リリースイベントで6曲！ 日本のアイドルだとそう珍しくないかもしれないけど、K-POPアイドルの場合、リリイベだと2曲くらいしかやらないことも多いとか。もうこの段階で「神現場」といってもいいのではないだろうか。「次は2曲続けて聴いてください」を2回続けた後、ようやく「次が最後の曲です」。いちおう「えええ〜〜！」とは言っておいたけど、心の中では「いやもう十分やってくれたよ、ありがとう！」と思っていたファンも多かっただろう。1回だけのステージだったけど十分満足できたね〜。
そんなわけで、APRILちゃんたちはすごく頑張ってくれたのだけど、この日のステージはサイズが少々小さめ。特に奥行きがないので、縦一列に並ぶフォーメーションなんかは相当苦労していた。思わず「ステージが狭い…」と言ってしまう場面も。それでも基本的にフルサイズのパフォーマンスを見せてくれたのだった。照明の弱さなども含めて、もう少し良い環境で見たかったのが正直なところだけど…そこまで贅沢を言ってはいけないのがリリイベというものだろう。
MCでは、「Oh-e-Oh」の後に、頭の上でパチンと手を叩く振り付けを説明するパートが出現。これを代表してやるように…とチェウォンさんから指名されたのはレイチェルさん。持ち回りで若手にやらせようとかいう話があったのだろうか。不意を突かれながらも素直に前に出てやるレイチェルさん、カワユスであった。全6曲、約25分。

終演後の特典会は、「韓国フェア」で買い物をした人が対象のもの＋CD購入者が対象のものと二段構え。例によってものすごい回数ループしてる人もいたね。その一方で地元の女子高生なんかもけっこう目についたかも。固定ファンと新規ファンの割合がちょうどいいイベントだったかもしれない。自宅からだと乗り換え3回、片道2時間かかるレイクタウン。でも、行ってよかったね。

開演15時03分→終演15時28分。