2019/04/21　原宿眠眠、おかありな、くらげ、超電波バスターズ、パピプペポは難しい　原宿 ストロボカフェ

原宿眠眠さん主催「ねむいフェス vol.2 〜原宿眠眠バースデーライブ〜」。リアルな誕生日は前日の4/20だったそうだけど、イベントはファンが集まりやすそうな日曜日に開催。お客さんは多すぎず少なすぎず…といったところだったかな。ステージ近くの見通しのいい位置で聴くことができたね。

○「ふるのつばさ」　定刻の13時よりも少し早めに始まったオープニングアクトは、原宿眠眠さんの「前世」であるシンガーソングライター・ふるのつばささん。長袖＆膝丈、初夏らしい色あいの清楚感あるワンピース。原宿眠眠の時とはまた違った雰囲気。SSW時代の彼女を知らない、比較的最近からのファンとしてはとても楽しみにしていたステージだった。
サウンドはバックトラック使用。椅子に腰かけて歌った1曲のみだったけど、優しいミディアムテンポのナンバーで彼女らしさが出ていたと思った。この後、他の出演者とのコラボなども予定していることが告げられ、とても期待感の持てるオープニングとなった。約4分。

○「パピプペポは難しい」　ライブを見るのは約5カ月ぶりで2回目。前回は5人組だったが、メンバーチェンジなどもあったようで現在は6人編成となっている。ひときわ目を引くのは「キリン」の頭の被り物をしたメンバー。最初だけでそのうち脱ぐのかな…と思っていたら最後までそのままだった。なかなか斬新だ。曲はアゲアゲ系のアイドルソング。フロアのファンも盛り上がってたね〜。なんとなくだけど、前回よりは全体的にもまとまってきていたようにも感じた。全4曲、約19分。

○「超電波バスターズ」　こちらは初見の6人組アイドルグループ。MCの自己紹介の時に「1人はゲストメンバー」みたいな話をしていたので、誰かがお休みでそのピンチヒッターだったのかもしれない。ビジュアル面での特徴は着物をアレンジした和風衣装。髪飾りなども和風でけっこうかわいい。和ものアイドル、最近増えてるのかな…。曲はやはりアゲアゲ系アイドルナンバー。サウンドにはあまり和風要素はないようだ。ファンによる肩組みパフォーマンスとかリフトとか…けっこう熱い。全4曲、約21分。

○「くらげ」　ここからは一気に雰囲気が変わる。女性ボーカル＆男性アコースティックギターの2人組ポップユニット。それまでのアイドルたちのステージを見ていたのか、登場早々、ボーカルのChiakiさん「私も以前アイドルやってたんですよ。"エレクトリックリボン"って知ってます？」。えっ、そうなの？…と調べてみたら、彼女が在籍したのは2015〜16年の1年あまり。この間にエリボンを見たのはわずか1回…ということで、見てはいるはずなのだけどちょっと記憶にはなかった。
さて、くらげのサウンドは軽い感じのニューミュージック的なもの。3曲やった後、原宿眠眠のツバサさんを迎えてのセッションとなる。ツバサさんとChiakiさんは知りあって3年くらい。ステージで一緒に歌うのはこの日が初めてだそう。意気投合したきっかけはどちらもシンガーソングライターの安藤裕子さんが好きだったから。というわけで曲は「お誕生日の夜に」（安藤裕子）。ミディアムナンバーを掛けあいでしっとり聴かせてくれた。アコースティックギターのみの伴奏でのツバサさんもなかなかだったんじゃないかな。全4曲、25分。

○「おかありな」　ライブを見るのは約5カ月ぶりで2回目。アコースティックギター弾き語り。1人でのステージ。4曲歌ったうちの2曲目がツバサさん（ボーカル/キーボード）とのコラボだった。曲はおかさんのオリジナル「時々ドキドキしたくなる」。選曲の理由は「歌詞に"酒"が出てくるから。かわいい女の子と酒のギャップが聴きたくて…」というものだったのだが、ツバサさん、実はけっこうなお酒好き女子。「酒大好きでやめられない」。いいですね〜。曲は遠距離恋愛を歌ったもの。ツバサさんの弾くエレピのサウンドも曲にぴったりハマってたね。後半はおかさん単独でのステージ。ちょっとナーバスでイノセントな叫びが持ち味だろう。全4曲、約21分。

○「原宿眠眠」　最後は主催者・原宿眠眠さん。それまでのワンピースからこの日がお披露目となった新衣装に着替えての登場。白・青・ピンクが切り返しになった未来的なデザインで、素材にも光沢感がある。髪飾りは立方体3つを組み合わせたもの。一気に原宿眠眠らしいステージの雰囲気になった。バックトラックを使った1人でのステージ。セットリストは、「よいこのうさぎ」「新曲（タイトル未定）」「私たちの魔法」…の全3曲。
やはりこの日のハイライトは新曲だろうね。「♪透明な夏のソーダが〜」「♪想像の中のブルーに〜」といったフレーズを聴くと爽やかなサマーソングらしいイメージだけど、サウンドやリズムは意外とひねったもの。メロディーも一筋縄ではいかないけっこう凝った仕様になっている。作詞はツバサさん自身だそう。タイトルはこれからじっくり考えて決めますとのことだった。新作の表題曲になるのか、C/W曲なのか。今後の動きも気になるところだ。
MCでは、共演者やファンからの誕生祝いへの感謝の言葉など。「みんなにすごい"おめでとう"って言ってもらえるんだけど、自分自身はもう大人なのでそんなにはしゃぐ気にもなれなくて、その落差はあるんですよね…」的な話も。実際、前日のリアル誕生日も1人で動物園にパンダを見に行って過ごしたそう。曲数などの面ではややコンパクトなステージだったけど、OAやコラボなども含めれば、いろんな彼女を見ることができた充実したバースディイベントになってたんじゃないかな。全3曲、約16分。

ついに原宿眠眠としてのオリジナル3曲目がお披露目に。スピード感はあった方がいいんだろうけど、そこは無理せず、できる範囲で着実にやっていってくれればいいのかなという気がした。新しい衣装は似合っててめっちゃキュート。長袖だし夏になったら暑そう…という感じもあるのだけど、ひょっとしたら一部とりはずして脱げるようになっているのかも…？

開演12時55分→終演14時57分。

2019/04/20　加納エミリ　新宿 HMV record shop 新宿ALTA（インストア）

3/15リリースの1stシングル「フライデーナイト」のプロモーションイベント最終日。前日くらいにSNSで「やります」という情報を知って。少し早めに会場に到着すると、なぜか最前列の一角が空いている。せっかくなので遮るものがない位置からばっちり見せていただいた！

定刻ぴったりにステージに登場した加納エミリさん。ショッキングピンクが目にも鮮やかなおなじみの衣装。スニーカーも同系色というところがポイントかな。バックトラックを使った1人でのステージ。セットリストは、「フライデーナイト」「Lucky」「Been with you」「ごめんね」…の全4曲。
新作CDと前作にあたる7インチ、それぞれの表題曲とC/W曲を網羅した内容。一連のリリースイベントも最終日ということで現時点での集大成的な選曲だったのかもしれない。どの曲もそれぞれキャッチー。改めてその良さが感じられた。どこか泣きの入った声質、そして独特の語尾がふわっと消える感じの歌いまわしもなんともいえない味になっている。1980年代でいえば松本伊代などに通じるテイストだろうか。個性的な振り付けも最前列なのであますところなく見ることができたね。意図的に取り入れているという「キモチワルイ動き」が、ステージ全体のある種のスパイスになっている。楽曲の甘いメロディーとのコントラストがより映えるというか。お客さんで振りコピしてる人も多かった。
MCでは、このステージの前に渋谷タワーレコード内のパイドパイパーハウスで行われた天野なつさんのイベントに飛び入り参加した話、翌日の横須賀でのフェスの告知など。いろんなところで精力的に活動している様子が伝わってきた。全4曲、約21分。

音源もまだまだ小出し状態。そろそろワンマンとかでまとめてどーんと聴ける機会があれば…という気もする。自分で作詞・作曲・編曲（トラックメイク）まですべてやっているそうなので一気には難しいのはわかるんだけどね。引き続き注目していきたいアーチストだ。

開演19時→終演19時21分。

2019/04/14　愛乙女☆DOLL、Ange☆Reve　錦糸町 タワーレコード（インストア）

「愛乙女☆DOLL『Lovely Fihgter!!』＆Ange☆Reve『サマ☆ラブ』合同リリースイベント」。どっちも存在はかなり以前から知っていたグループながら、ライブはこの日が初見。数日前にAnge☆Reveの音源をサブスクで聴く機会があり、「けっこういいのでは…」と思ってスケジュールを調べてみたら日曜日にイベントの予定が。そんなわけでとりあえず現場に行ってみようということで。

会場は3月に復活した錦糸町タワーレコード。定刻20分前くらいに到着してみると、すでに300人位は入りそうな広いイベントスペースがほぼ埋まっている。最終的には、開演を遅らせて何度も圧縮しても納まりきらないほどのお客さんが集まっていたね。盛り上がりの雰囲気が予想できないので、様子見でやや後方、右端あたりの位置から。

○「愛乙女☆DOLL」　この日出演の2グループはいずれも「アークジュエル系」。以前ちょいちょい行っていたDoll☆Elements（2017年解散）ももともとはアークジュエル系なので、コンセプトやステージの雰囲気などにもいろいろ共通点があるようだ。
先攻は「愛乙女☆DOLL（ラブリードール）」。略して「らぶどる」。バックトラックを使ったメンバー5人でのステージ。こちらは楽曲についての予備知識なしだったのだが、基本はアゲアゲ系ポップロックという感じだろう。振り付けにも拳を突きあげる動きがけっこう入っている。お客さんも盛り上がってたね。3曲目にやった最新作（アルバム）収録曲は、そんなパッションの中にも大人っぽさを感じさせるダンスナンバー。この日聴けた全4曲の中でもそこが一つアクセントになっていたようだ。
衣装は全員「黒」を基調にしたダークな雰囲気のドレス。MCによるとこの日は「衣装チェンジ公演」だったみたいで、着ていたのはAnge☆Reveの「堕天使衣装」（堕天使がテーマのアルバムがある）。メンバーも楽しんで着ていたみたいだし、おまいつ系のファンにとっても新鮮な企画だったんじゃないかな。全4曲、約23分。

○「Ange☆Reve」　後攻は「Ange☆Reve（アンジュレーヴ）」。略して「あんじゅれ」。こちらは元"どるえれ"の権田夏海さんが在籍している関係もあり、この日のお目当てでもあった。メンバー5人によるステージ。セットリストは、「Stare」「キミエモーション」「星空プラネタリウム」…の全3曲。
1曲目からはっきりわかるのだが、楽曲的には明らかに「かわいい系」。ほとんど"どるえれ"あたりとコンセプトは変わらないのではないかと思えてしまうくらい。音源を聴いてピンときたのも当然という気がする。7月リリース予定の新曲「サマ☆ラブ」はまだお披露目されてないらしく、この日はC/Wの「キミエモーション」のみ聴くことができた。このタイトルで検索するとまったく別の曲が出てくるのだが、カバーではなく同名異曲のオリジナルのようだ。どの曲もサウンドだけでなく振り付けもかわいくてうれしくなってしまう。もっと聴きたかったけど、らぶどるより1曲少ない3曲で終わってしまったのは開演が押した影響だろうか。ちょい残念…。
衣装はそれぞれ色違いのドレス。らぶどるの衣装だそうだが、「あんじゅれは普段（個人別の）色がないからすごく新鮮」とメンバーも楽しんでたね。カラフルでらぶどるの楽曲よりもあんじゅれのコンセプトにふさわしいのでは？と思えるようなかわいい衣装だった。久しぶりに見たごんちゃんも元気そうでよかった。全3曲、約17分。

フリーイベントだからお客さんが多いのもあったのだろうが、こんなに人気とは思わなかった…というのが正直な感想かな。ぎっしり満員でフロアも熱気いっぱいだったね。あんじゅれはまた機会があれば見てみたいね。5月の「5周年ワンマン」に行ければいちばんいいのだろうけど。それまでに楽曲も聴き込んでおきたい。

開演16時09分→終演16時51分。