2019/10/30　ニコニコ♡LOVERS　表参道 GROUND（ワンマン）

「ニコニコ♡LOVERS 単独1stワンマンライブ」。発表された時から、絶対見たいと思っていた。ただし、前売チケットは9月のニコストと同様にライブやイベントの物販での手売りのみ。ものすごく並ばないと買えないので、当日券が出ることを期待してこの日を迎えることに。SNSをチェックしていると、やはり当日券ありの情報が。少し早めに行って確保したのだが、結果的には開場してからでも十分買えたようだ。

当日券なので入場は最後。…のはずだが、平日ということもあって開演直前に到着した人も多かったよう。いちばん後ろになる覚悟もしていたが、フロアの真ん中あたりの位置で見ることができた。といってもオールスタンディングなので、見やすい場所を探すのはそう簡単ではない。開演後も微妙に位置どりを変えながら、3曲目くらいでようやく見やすくなった感じだったかな。

定刻になると、いつもとは違う登場曲でメンバーが一人ずつステージに登場してくる。この日がお披露目となる白い新衣装。最後はリーダー・ういりん。なんと髪を切ってボブになっている！
セットリストは、「ONLY MINE!」「私だけのストーリー」「Catch me!」「星屑Magical」「二人のサマーショット」「Summer Magic」「CHAKI・CHAKI!×BANG・BANG!」「HOPPiNG NOW」「タピオカサンセット」「伝説のうさ耳ティアラ」「らびらびにゅー!」「恋してサマー」「STARS」、アンコールで「Shining place」「夢見る恋ウサギ」「半分魔法少女（2回連続）」…の全17曲。

ニコラバのデビュー時期は正確にはわからないが、春の「ニコフェス」の時に2周年といっていたので、おそらく2年半くらいたっているのだろう。その間、毎日ではないものの週の半分以上はステージに立っている、まさにライブアイドルだ。そんな彼女たちだが、「単独ワンマン」は意外にもこの日が初めてなのだった。特にそのことを強く意識していたのが、最初期メンバーの1人であり、現在のリーダー雨宮ういりさんだったような気がする。この日のために長かった髪をばっさり切ってイメージを一新。節目のステージにかける意気込み、気合が伝わってきたね。
セットリストは、すべて全体曲で押しまくる構成。3人ずつに分かれて歌った曲も2曲だけあったけど、とにかく「ニコラバ」というグループのパワーを最初から最後まで見せつけてくれたステージだった。フロアから見ていると、ある種の「余裕」さえも感じられたほど。ソロ曲などは交えず、全体曲だけでこれだけ長いステージをこなすのは、おそらく彼女たち自身も初めてなのだろうが、まだまだ余力があるように見えた。言い換えるなら、この日のワンマンは、「遅すぎた初ワンマン」だったのかもしれない。特にこの1年半ほど、多少のメンバーチェンジはあっても、ほぼ固定された体制で数多くのライブを経験したことで、この規模のワンマンなら当然のようにこなせる地力が、もうついていたのだ…ということが確かに感じられた。「楽しさ」「かわいさ」といったこれまでのニコラバのイメージに加えて、この日は彼女たちの「頼もしさ」も強く印象に残ったのだった。

■新衣装は、白を基調として差し色の水色と胸元のリボンの黒が映えるもの。歴代衣装の中でもかなり「清楚系」に振ったデザインだろうね。ちょっと「にこきゃん」の今の衣装と被るところもあるけど、そのうち調整が入りそう。
■ユニット曲は、「二人のサマーショット」（山内・白石・小針）、「Summer Magic」（西條・雨宮・桃音）…というグループ分け。以前、定期公演でも全体曲を3人ずつで歌ったことはあった。曲における個人の存在感が増すこうした試み、わるくないと思う。
■アンコール1曲目「Shining place」はこの日がお披露目の新曲。5カ月連続新曲企画の最後の曲でもある。タイプ的にはアイドルっぽいというよりも、「STARS」などに近いストレートなロック/ポップスの文脈を感じさせるナンバーだろうか。ニコラバのこれからのイメージを広げていこうという楽曲なのかもしれない。
■主だったMCは2回。1回目は、自己紹介が普通に終わった後、ういりんが「一人一人ワンマンへの意気込みも話してほしかったから、もう一回やろうか」といってやりなおしとなる。そんなういりんの意気込みは、「今日来なかった人を絶対に後悔させるような楽しいライブにする！」。2回目はグッズ紹介。普段ほとんどMC（トーク）をやらないグループなので、ちょっとした内容でもとても新鮮で興味深い。
■ういりんの新しいショートボブ。かなりの長さを切ってるはずなのに、びっくりするくらい似合ってて、逆に違和感がほとんどないくらいだったね。かわいい。他のメンバーが全員ロングなので、グループ全体のビジュアルの中でもいいアクセントになるはず！
■定期公演でおなじみの「ニコラバちゃんねる」（アンコール動画）もあり。メインは「らびらびにゅー!のアニメ版MVをつくってみた」。何だろうと思ってると、「いらすとや」の素材を使ったローテクムービー。セーラームーンのオープニングを参考にした…と比較動画まで上映してくれる。最後には「こんなMVは嫌だといったご意見もお寄せください」。フロアのお客さんも思わず苦笑。この脱力感がSPPらしさかな。他に「リクアワ」中間発表も。
■曲中演出では、「Catch me!」でサインボール投入。タイトルにぴったり。「タピオカサンセット」では、タピオカに見立てた黒い風船が飛び交う。これもおもしろかった。アンコール最後の「半分魔法少女」ではカラフルな大量の風船、さらに特効の色あざやかなテープを打ち出し！ ワンマンらしい華やかさたっぷり。お客さんも風船をポンポンはじいて楽しんでたんじゃないかな。
■アンコールのメンバー衣装は黒のオリジナルTシャツにチェンジ。
■1回目の「半分魔法少女」が終わったところで、ういりんが「まだ声、出し足りなくないですか？」。当然のように盛り上がるフロア。そのまま2回目に突入していく。やっぱり今の代表曲は「ウサギ」よりもこっちなんだろうな〜。
■全員いったん袖にはけたところで、「忘れてた！」と戻ってきて集合写真撮影。
■全17曲、約1時間27分（アンコール含む）。

終演後、フロアでビールを飲んでるとにこきゃん、ニコストの一部メンバー、さらには元ニコラバメンバーなどの姿も発見。にこきゃん勢はチェキ会や物販のお手伝いだったようだ。ちなみにこの日の会場は、約10年ぶりに訪れた旧「表参道FAB」。ホールの壁が木目調になってたりすること以外、基本的な構造は以前のまま。今も手ごろできれいないいハコだよね。

開演19時33分→終演21時。

2019/10/27　星野みちる　渋谷 7th FLOOR（ワンマン）

定期ワンマン「Pororin #5」。前回見たのが7月末の第3回。2カ月空いているのだが、前月は開催自体がなかったようなので、1回飛ばしただけという恰好になった。チケットはメール予約。少し遅らせて定刻10分前くらいに入場。あいかわらずの「うなじ席」だけどステージまでの見通しのいい席を確保できた。

星野みちるさん（ボーカル/ピアノ）＋サポートで山下あすかさん（パーカッション）、吉良都さん（チェロ）…この日は全曲このトリオでの演奏となった。セットリストは、「離して...」「鏡の中の私」「MISTY NIGHT, MISTY MORNING」「みちるの泰平洋航」「ロックンロール・アップルパイ」「月がきれいですね」「逆光」「雨粒のワルツ」「夏なんだし」「さよならブルーバード」「ONE-TIME LOVE」「私だけの人」「恋のファンフェアー」、アンコールで「流れ星ランデブー」「窓から」…の全15曲。

ちょうど4日前（10/23）に、「よいレコード會社」からの1stアルバム「月がきれいですね」がリリースされている。正式なレコ発ライブは1月に開催が決まっているが、この日もリリース後初のワンマンということで、アルバムに収録されている新曲も何曲か聴くことができた。
前作のシングル「逆光」は、アコースティック路線に大きく舵を切ったことを宣言するような内容だったが、その後の実際のライブで演奏されていた音楽は、アコースティックではあるものの、同時に「バンドサウンド志向」といったものを感じさせるものでもあった。もともとシティポップ的なサウンドの楽曲を、アコースティックバンド用にアレンジしなおし、見事に生まれ変わらせていることに毎回感心させられていた。新作アルバムは、この「アコースティックバンド」という彼女の現在のコンセプトを楽曲レベルに落とし込んだものといえるのではないだろうか。

この日のライブは、「離して...」「鏡の中の私」という既存曲の中でもシティポップ、ロックテイストの代表的な2曲からスタートした。改めて聴いても、アコースティック編成とは思えないようなしっかりした音の厚みと洗練されたハーモニーにうならされる。アレンジは岡田ユミさん。その岡田さんが全曲のアレンジを担当しているのが新作「月がきれいですね」なのだ。そこから5曲連続で新作からのナンバーを歌っていくのだが、冒頭の2曲を聴いていた時の感覚のまま、シームレスに新作の世界に入っていける。後半は既存曲と新作の曲が入り混じる構成となるが、そこでも「現在進行形の星野みちるサウンド」といっていい、トータリティーを感じさせる演奏が続く。アレンジの妙に加えて、自信をもって弾いている星野みちるさん自身のピアノのテクニック、さらに固定されたサポートメンバーとのぴったりあった呼吸…どれもすばらしい。結果的に、セットリストの約半分（7曲）が新作からのナンバーとなった。予定されているレコ発ライブの充実を、まさに予感させるような内容だったのではないだろうか。

■この日が初演となったのがアルバムタイトル曲「月がきれいですね」。イントロからのメロディーの美しさに惹きつけられる。まるで80年代の今井美樹の曲のよう…そんなイメージが頭に浮かんだ。
■「雨粒のワルツ」は、ワルツと銘打ってはいるが、テイストはむしろタンゴに近い。ライブでの演奏ではそれがより際立っていた。背筋の伸びたトラッドな雰囲気がなんともいえない。カリプソ的な味わいの「みちるの泰平洋航」とともに古き佳き時代の音楽への目配りがとても新鮮に感じられる。
■同時に新作のナンバーはいずれも、もっと歌いこんだらさらに良くなりそうという印象も受けた。「逆光」をはじめシングルで先行リリースされていた曲は、最初の頃よりもはるかに深みを増している。新しい曲もそうなっていくのだろうと思わせられた。
■既存曲の中では「夏なんだし」をこのアコースティックバンドセットで初めて聴いた。生演奏であの音源のテイストをきっちり再現していてすばらしい！ "稲川淳二"のくだりはチェロが怪しい効果音を弾き、みちるさんが「オバケポーズ」をしてくれる。季節的に今年はこれが歌い納め…だそうけど、来年の夏もぜひまた聴きたいね。
■みちるさんの衣装は、ふわっとしたロングワンピース。髪を三つ編み風にまとめていることもあってガーリーな雰囲気かな。実は「パーマをかけたのに意外に早くとれてしまい、寝ぐせみたいになってしまったので仕方なく編んでます…」とのこと。
■この他のMCネタ。「差し入れにドーナツをもらったけど、甘いものは2個が限界。スイーツバイキングとか行っても絶対に損する」「最近のインストアイベントは、キーボードを運ぶのが重いのでカラオケで歌っている。でもピアノを弾くのに慣れてしまったので、カラオケで歌うのは何となくコワイ」「リハーサルで（サポートの）2人に風邪を移した」…。
■サポートの山下あすかさんは、「パーカッション」となっているけど、スティックやブラシを使う曲もけっこうある。バスドラがわりにカホーンをかかとで鳴らし、ほぼドラムス的なリズムを叩き出していた。みちるさんも「あすかさんのドラムス、カッコいいですよね。惚れました」とのこと。
■アンコールの最後は「窓から」。曲の後半はゆったりと長いインストパートとなる。時間とともに変化していく光の粒を感じさせるような開放的でナチュラルなサウンド。「Pororin」ではもう定番となっている曲だけど、もともとは2015年のアルバム「You Love Me」に収録されていた。今のようなライブ形態にならなかったら、ここまでクローズアップされなかった曲かもしれない。午後のライブの終わりにぴったりだったね。
■全15曲、約1時間25分（アンコール含む）。

セットリストの「私だけの人」はその場で曲を特定できず、後でたぶんそうかな…となった曲。なので自信なし。まだ新しいアルバムをしっかり聴けてないとこうなるよね。オープニングのつかみから一気に惹きつけられて、終演までがあっという間のワンマン。これだけ充実したステージを定期で見られるということは本当に贅沢なことだと改めて感じる。

開演12時32分→終演13時57分。

2019/10/20　ニコニコ♡STREET、ニコニコ♡LOVERS、にこにこ♡きゃんでぃ、地獄まで30センチ、他　神田明神 EDOCCO STUDIO

ニコラバ、ニコストなどの運営であるSPP主催のイベント「KIF（カワイイアイドルフェスティバル）」。途中に物販タイムを挟みながらの進行なので、最初から最後までだと約9時間！という長丁場だ。もちろん再入場OK。外部のファミレスやカフェなどで適当に休憩しつつ、ステージだけは全部見るというスケジュールにチャレンジしてみた。フロアはVIP席、女性席が1列ずつ。あとはオールスタンディング。浅い時間帯はお客さんもそう多くなく、終盤のニコラバ、ニコスト以外はほぼ立ち最前で見ることができたね。

○「地獄まで30センチ」　トップバッターはじごさん。この日はプロデューサーでもある月城かなむさんが不在。残るメンバー2人でのステージとなった。セットリストは、「Catch me!」「Candyきゃっと」「CHAKI・CHAKI!×BANG・BANG!」「サイケで理論」…の全4曲。
メンバーはそろってなかったけど、パフォーマンス自体はまとまってた印象。やっぱり似合うのは歌謡ロックっぽいオリジナル曲かな。シャープなサウンドにゆったりめの振り付け…というのがじごさんの持ち味だろう。遊馬りかさんは笑顔に華やかさがあっていいな。約16分。

○「にこにこ♡きゃんでぃ」　メンバー6人でのステージ。ハロウィーンの季節にちなんで全員コスプレ衣装で登場。ナース、黒猫、シンデレラ…。麦乃あさひさんは赤ずきんちゃん。一人だけ赤で思い切り目立ってたね。セットリストは、「夢見る子犬」「Doggy Boogie」「叶わない関係」「ハート型ウイルス」「完璧ぐーのね」「理想的アイデンティティ」「君との5センチメンタル」…の全7曲。
中盤のカバー2曲は3人ずつのユニットで。「ハート型ウイルス」（麦乃あさひ、花園ぴあの、南杏理）はもちろんAKB48の曲。初演はもう10年以上前なので、ある意味でスタンダード化してるのかな。懐かしかった。「完璧ぐーのね」（有村もえか、餅月ゆいり、すもも）は渡り廊下走り隊。以前から多田愛佳さんに似てると思っていたすももちゃんが歌っているところがけっこうツボ。
ラストの「君との…」ではアイドルライブらしくお菓子撒きも。たまたま正面に飛んできたドーナツをダイレクトキャッチしたら餅月ゆいりさんのメッセージ入りだった。これまで見た中では最長にして、にこきゃんらしくゆる楽しいステージ。約39分。

○「ソロ/ユニット」　90分ほどのインターバルをはさんで、ソロやユニットが続々登場するコーナー。SPPのモデルさんが多かった感じかな。カバー曲の場合、生歌が多いので歌詞を飛ばしてしまったりするアクシデントも頻発してたけど、そういうのも含めておもしろく聴けたね。
■「紗霧（さぎり）」　制服で登場した15歳（中3）。「きみわずらい」「半分魔法少女」の2曲。後半は完全に息切れしてたけど、とにかく若くて初々しいのでフロアの盛り上がりもすごかったね。約14分。
■「さーち」　ピンクの着物＋ミニスカ。後でプロフィールを見たら18歳の高3だそう。曲は「仮契約のシンデレラ」「完璧ぐーのね」（←この曲人気だな〜）。小柄でかわいいタイプ。このへんまでは新人のお披露目的な雰囲気だったかな。約10分。
■「麦乃あさひ×餅月ゆいり」　「現役JKの後ですけど…」と言いながらセーラー服で登場。曲は「カレンダーガール」（愛乙女☆DOLLのカバー）。グループ活動してるだけあって安定感ある。約5分。
■「駆紋乃愛（くもん・のあ）」　モノトーンのシスターコスプレ。曲は特定できず。緊張してたそうだけど、それを感じさせない落ち着いたステージング。この後も何度か登場。約6分。
■「かくかくしかじか」　2人組ユニット。メンバーの1人は少し前ににこきゃんを卒業した琴かりんさん。曲は「最上級パラドックス」「トライアングル・ドリーマー」。アゲアゲ系の選曲ということもあって、フロアからのコールの音量が半端なかったわ〜。歌ってても楽しかっただろうね。約10分。
■「水海らむね」　約1年前までニコストのメンバーだった彼女。在籍時のライブは1回見ただけで、2回目の時にはもう卒業していた。この日はネコをモチーフにした超ブリブリアイドル衣装での登場。曲は「わるきー」「Sweets Parade」。衣装と選曲がぴったり一致してたし、ソロアイドルとしての魅力もたっぷりだったね。歌はたぶんリップシンク。でも、それはそれで良かった。あまり「歌うアイドル」としての活動はやってないみたいだけど、機会があったらまた見たいと思わせられるステージだった。約10分。
■「駆紋乃愛×餅月ゆいり×麦乃あさひ」　再登場の3人によるユニット。「あたしの残りぜんぶあげる」「≠ME」の2曲。振り付けばっちり、さらにここでもお菓子撒き。それにしても選曲で今の20歳前後のアイドルにどんな曲が人気なのかがよくわかる。約10分。
■「駆紋乃愛×南杏理」　曲は「BiSH - 星が瞬く夜に」。駆紋乃愛さんはここまでで合計4曲。約5分。
■「わんぱち」　麦乃あさひさん、ニコストの甘柿ゆうりさんを含む5人組ユニット。「いぬねこ青春真っ盛り」「偶像リアリティー」「幻影ギャラクティカ」「ジュリエット」…の全4曲。けっこうコンスタントに活動してるのかな。フォーメーションをどんどん変えながらの振り付けも完璧。麦乃あさひさんは、このユニットコーナーだけで7曲（にこきゃんも含めると13曲！）。あさひファンにとってはおいしい一日だった。約20分。
■「西條真未」　コーナーのトリはニコラバから西條真未さん。曲は「最上級のI LOVE YOU」。8月の生誕イベントで着たミントグリーンのドレスで登場。前回はステージが若干遠く、細かいところまでは見られなかった衣装をばっちり見ることができた。激しくかわいい。約5分。

○「ニコニコ♡LOVERS」　ここで再び100分ほどのインターバルを挟んでのニコラバ。メンバー6人でのステージ。衣装は先代のピンクバージョン。出演がトリじゃないのは、翌日京都でのスケジュールが入っていて、朝が早かったためのようだ。セットリストは、「夢見る恋ウサギ」「Catch me!」「CHAKI・CHAKI!×BANG・BANG!」「卒業するまで待っててね」「私だけのストーリー」「二人のサマーショット」「半分魔法少女」「らびらびにゅー!」…の全8曲。
この日の選曲は、最近あまりやってなかった初期曲を多めにとりあげていた感じだろうか。ちょうど10日後に初の単独ワンマンを控え、ひょっとしたらその予行演習…的な意味合いもあったのかもしれない。「卒業するまで…」あたりでは、最初のフォーメーションをステージ上で確認するような場面も。いかにライブの場数を踏んでる彼女たちでも、やはり久しぶりだとすぐには対応できなかったりするみたい。とはいえ、全体的には安定の楽しいステージ。特に印象に残ったのはういりんの顔芸。本当に表情豊かで目が離せない！ 小針小枝さんのスタイルのよさも間近で見ると改めてよくわかる。約34分。

○「ニコニコ♡STREET」　ニコラバの物販約70分の後は、いよいよ最後のニコストライブ。出演者は身内が多いとはいえ、いちおう「フェス」なので堂々の「ヘッドライナー」だ。メンバー5人でのステージ。セットリストは、「ネコネコ」「ときめきキャッチャー」「Happy Morning」「世界共通言語ネコ語計画」「運命なんてニャニャニャニャーン」「マタタビ」「転生ネコファンタジア」レモンちゅーハイ」「三毛猫JAPAN」「ニャタデーナイトフィーバー」「ハッピーニューイヤーおもち」…の全11曲。
自己紹介と簡単な告知以外は、ひたすら曲で押しまくったステージング。あと「ニャンダフルドリーマー」をやれば9月の単独ワンマンでやった曲はすべて聴かせてくれたことになる。ほぼほぼワンマンに匹敵する内容で、ヘッドライナーにふさわしい充実ぶりだったね。ビジネスモデル的には、ステージ＋物販（特典会）がワンセットになる仕組みなので、これ以上のショーをやる必要はもうないのかもしれないけど、いつかはソロ曲やユニット曲を交えて緩急をつけた、より長い時間を楽しませるステージも見てみたい。そんな期待を抱かせるような内容だったのではないだろうか。
衣装は先代のチャイナモチーフバージョン。今の衣装に比べるとシンプルな分、動きのあるステージには向いている印象。牽引しているのは、やっぱり石原すずかさんと青山夢音さんかな。タイプは全然違うんだけど、それぞれがグループの先頭に立っている感じがとてもいい。今のツートップだろうね。長いイベントの最後で、若干疲れがたまってくる時間帯だったけど、いざステージが始まってしまうと最後まであっという間。また見たいと思わせてくれる内容だったね。約45分。

この日は運営の工夫も良かった。「ジャンパー用の柵」がフロア中央あたりに置いてあったので、沸きたいファンはその周辺に集まり、ステージ前はわりと落ち着いて見られる環境になっていた。お菓子も食べ放題だったし、売店ではドリンクチケットで麺類やお寿司が交換できたり…。ほぼ一日中楽しめ、フードも充実。まさに「フェス」の名に恥じない内容だったんじゃないかな。

開演12時10分→終演21時。