2019/11/30　Task have fun　新宿 タワーレコード（インストア）

友人と新宿で待ち合わせするついでに何か見たいな…とチョイスしたイベント。Task have funのライブはこの日が初見で、楽曲をちゃんと聴くのもほぼ初めてかな。ただ、メンバーの熊澤風花さんがコミック誌などのグラビアにちょいちょい登場しているを見て、グループの存在自体は以前から知っていた。定刻5分前に到着すると、イベントスペースはほぼ埋まっている状態。最終的にはぎっしり満員になっていたのではないだろうか。高い人気がうかがえた。

2020年2月リリース予定のシングル「星フルWISH」の予約イベント。1日2回ステージのうち見たのは2部の方。セットリストは、「星フルWISH」「ギュッと、チュッと」「D-A-S-H!!〜イケナイコトカシラ？」「3WD」…の全4曲（公式ツイート参照）。
オーバーチュアが流れてメンバー3人がステージに登場してくる。白のアイドルらしい衣装。3人ともすらりとスタイルが良いのが印象的。といってもそれは壁の大型モニターを見てわかったことで、生でちゃんと見えるのは顔の上半分くらい…。セットリストは、1曲目に新曲、2曲目以降は既存曲という構成。特に後半はイベントを盛り上げるという意図もあったと思うが、ロックっぽい元気なナンバーを続け、全員10代のメンバーの勢いが感じられるものだった。かなりざっくりした言い方だけど、ハロプロに通じるテイストもあるような…。対する新曲「星フルWISH」はもっとポップ寄りな印象かな。MCでも「衣装も今までと雰囲気が変わった」といった話をしていたので、グループとしてもやや新しいコンセプトに取り組んだ新曲なのかもしれない。

ビジュアル的には、やはり唯一知っているメンバーである熊澤風花さん中心に見てしまった感じ。3人組のセンターだし雰囲気に華やかさがあったね。衣装と同じ白い羽根の髪飾りがよく似合っていた。MCを仕切っていたのは白岡今日花さん。衣装のエピソード以外に、新曲のジャケ写や公式ファンクラブが開設されたという話など。全4曲、約27分。

開演15時→終演15時27分。

2019/11/23　Foi、HARUKA　下北沢 Laguna

祝日の昼間のツーマンライブ「Around and Around!!」。少し前にSpotifyで聴いたFoiさんの歌声が印象に残り、プロフィールなどをチェックしているうちに知ったこの日のライブ。共演が約1年ぶりくらいになるHARUKAさん（ex. Softly）だったこともあり、足を運んでみることにした。あいにく朝から冷たい雨が降りしきる天候にもかかわらず、立ち見も出るほどの盛況ぶり。たまたま1つだけ空いていた2列目の席で。

○「Foi」　ソロのシンガーソングライター。アコースティックギターでの弾き語り。1人でのステージ。セットリストは、「東京連呼」「（特定できず）」「FLASH POINT」「春の指先」「カウントマン」「Boyfriend」「平成太陽」…の全7曲。
オープニングはゆったりしたミディアム〜スローナンバー。歌詞に「♪東京は雨が降ってるよ」というフレーズが出てくる。おそらくこの日の天気を見て選曲したのだろう。2曲目からはリズムのきいた曲に。柔らかさと同時にくっきりとした輪郭を感じられる歌声がとても気持ちいいね。音源ではシティポップ的な味わいにも通じる洗練されたサウンドが印象に残っていた。この日はアコースティックギターだけの伴奏だったけど、メロディーやリズムからはそんな彼女本来の音楽性が確かに伝わってきた。楽曲でいえば「FLASH POINT」「カウントマン」「Boyfriend」…などは非常に現代的なテイストが感じられるもの。まさに2010年代のJ-POPを聴いて育ってきた世代という印象。
適度にMCをはさみながら進めていくリラックスしたステージング。ライブではバンドセットで演奏することもあるそう。機会があれば聴いてみたい気がした。共演のHARUKAさんとはプライベートでも親しくしている…といった話も。年齢も同じくらいなら21歳前後かな。全体的には、いわゆる弾き語り系シンガーソングライター好きの人よりも、もっと広くポップス好きに受けそうなアーチストだと思った。ライブはこの日が初見だったが聴けてよかった。全7曲、約50分。

○「HARUKA」　ライブを見るのは約1年4カ月ぶり。前回も同じLagunaだった。アコースティックギターによる弾き語り。1人でのステージ。セットリストは、「HONEY」「ライブハウス」「Hold Me Baby」「ファインダー越しの君」「ストロベリー・ムーン」「ひとりごと」「七月のせいにして」「ないものねだり」、アンコールで「歩いて帰ろう」（Foiさんとのセッション）…の全9曲。
10月にリリースした1stアルバム「君が好きだという代わりに、後ろ姿に手を振った」に収録されているナンバーを中心としたステージ。前回はまだソロになって半年ほど。楽曲もほとんどがミディアム曲だった。それに対して、この日歌った曲はリズムにも幅があり、アーチストとしての引き出しを着実に増やしているようだ。ボーカルも、以前はあったどこか自信のなさそうなところが消え、自分らしくしっかり歌っていたと思う。それがいちばん強く感じられたのは本編最後の「ないものねだり」。言葉が叫びになり、魂をさらけだすようなカッコつけない歌だ。彼女の曲の中ではやや異質なナンバーかもしれないけれど、意外とこういう雰囲気もいいのではないだろうか。この系統の曲、もっと聴いてみたい気がした。
変わったといえば、髪もすっかり伸びてロングに。SNSの写真などでわかっていたとはいえ、やはり目の前で見ると新鮮。大人っぽさも感じられた。アンコールはFoiさんとデュエットで「歩いて帰ろう」（斉藤和義のカバー）。オリジナルは1994年なので、2人とも生まれる前の曲ということになる。掛け合いトークも盛り上がって楽しいエンディングとなった。全9曲、約53分。

1組50分でたっぷり聴けたツーマン。どっちも興味ある出演者だと、このパターンは最強だね。アコースティック系のライブ自体、けっこう久しぶりだったので、その新鮮さもあったかも。聴きごたえがあった。

開演12時34分→終演14時22分。

2019/11/04　ニコニコ♡LOVERS　秋葉原 AKIBAカルチャーズ劇場（ワンマン）

「ニコラバカルチャーズ撮可ライブ」。5日前に単独ワンマンを見たばかりのニコラバと、11/1夜いきなり年内での解散を発表したニコスト。ベクトルはまったく逆なのだが、どちらも生で見ておきたくなって会場に駆けつけてしまった。お客さんの数は休日公演としては普通くらい。いつもの上手側3列目の席で。

○「にこにこ♡きゃんでぃ」　メンバー5人でのステージ。セットリストは、「Doggy Boogie」「君との5センチメンタル」「夢見るこいぬ」…の全3曲。この日は「秋の運動会」がテーマ。おそろいの黄色いTシャツ＋ミニスカというスポーティーな衣装。ハチマキをヘアバンド風に巻いてた麦乃あさひさんがメッチャかわいかったね。MCコーナーでは、5日後が誕生日という有村もえかさんのバースディサプライズ。1年の抱負を訊かれて、「大学もあと半年。来年は社会人になるので…」と話していたから22歳かな。にこきゃんらしい、ほのぼのした雰囲気のプチイベントだった。約19分。

○「地獄まで30センチ」　メンバー3人でのステージ。セットリストは、「Candyきゃっと」「CHAKI・CHAKI!×BANG・BANG!」「サイケで理論」…の全3曲。衣装ははじめて見る黒のオリジナルTシャツ。ちょっと長めのサイズをワンピース風に着ている。この日は曲が生歌。ニコグルのライブではけっこう珍しい。結果的には歌詞が飛んだり、タイミングがあわなかったりして、必ずしもいい出来とはいえなかったけど、これからは生歌で勝負していこうというチャレンジなのだろうか。約12分。

○「ニコニコ♡STREET」　メンバー5人でのステージ。セットリストは、「ときめきキャッチャー」「世界共通言語ネコ語計画」「レモンちゅーハイ」「Happy Morning」「MAGIC SWEET LOVE」「メルヘンモードで熱愛中」「フォーチュン・クリスマス」「恋花火」「三毛猫JAPAN」「ニャタデーナイトフィーバー」「転生ネコファンタジア」…の全11曲。
この公演のわずか3日前に、何の前ぶれもなく「年内でのグループ解散」が発表された。解散理由もメンバーの今後も、後日発表されるというだけで、詳細はまったくわからない。9月の初ワンマンが前向きでポジティブな空気感にあふれたものだっただけに、ファンとしては「なんでこうなった…」としかいえない状況だ。発表後、最初の定期公演はどんなものになるのだろうか。そんな思いで開演を待った。
オープニングから4曲は全体曲。メンバーたちがSNSなどで、「残り2カ月がいい思い出になるように全力で楽しむ！」と言っていた通りのパワフルなパフォーマンスを見せてくれた。中盤はソロナンバー4連発（奏→小鳥遊→石原→甘柿）。全体曲とはまた違ったタイプの曲が改めて新鮮に感じられる。全員歌うのかなと思ったのだけど、なぜか青山夢音さんだけはこの日のソロ曲披露なし。終盤をもう一度全体曲3曲で締めたあと、最後に石原すずかさんから「12月31日をもって解散することが決まりました」というごく短い挨拶があった。
発表から数日たっていたこと、そして解散までにはまだ2カ月あることなどから、この日の彼女たちには感傷的な雰囲気は感じられなかった。むしろ、この数カ月のニコストの勢いそのままのスピード感たっぷりのライブ。さらにソロ曲というバリエーションまで見せてくれた。いつもより長めの充実した内容だったけど、だからこそ「なんで…」という問いかけをせずにはいられない。そんなこの日のステージだった。全11曲、約45分。

○「ニコニコ♡LOVERS」　メンバー5人でのステージ（西條真未さん休演）。セットリストは、「夢見る恋ウサギ」「半分魔法少女」「恋してサマー」「タピオカサンセット」「Summer Magic」「yua your world」「バタフライガール」「Shining place」「らびらびにゅー!」…の全9曲。
オープニングは、表参道でのワンマンから新しくなった登場曲。これまでのようにメンバーが一列になって出てくるのではなく、山内ゆあさんを先頭に1人ずつ登場してポーズを決める、ニコストと同じスタイルになったようだ。しかも、メンバーによって曲調が変わる。なかなか凝った出囃子となっている。
改めて見てディテールまでわかったというと新衣装もそう。ワンマンの時には「白に差し色の水色」と書いたのだが、実際にはメンバーによって水色と金色（銀色？）の2種類の衣装があるようだ。どっちの色もはっきり何色といえない微妙な光沢のある生地で、白のベースにさわやかなアクセントを加えている。白はメンテナンスが大変そうだけど、とてもきれいな衣装なので、長く目を楽しませてほしいね。
ステージ自体は、1人休演ということで、フォーメーションなどに若干手探りな部分もあった感じ。でも、気になるほどの違いはなく、いつもの楽しいステージを満喫させてくれた。新曲「Shining place」を日をおかずに聴けたのもよかった。山内ゆあさん、白石凛さんによるソロ2曲も定期公演ならでは。

■雨宮ういりさんは、ワンマンでお披露目したボブヘアーを、ちょっとウェーブのかかったゆるふわ女子風の髪にアレンジ。これも新鮮というか、激キャワだったね。ただ、この日はちょっと風邪っぽかったみたいで、後半になると声もかすれ、かなり辛そうな様子も…。ステージ上でのパフォーマンス自体はいつも通りの切れ味だったけど、おそらく1人休演が決まっていたので、それに加えてリーダーまで休んじゃいけないと頑張ったのだろうか。早く元気になってほしい。
■山内ゆあさんの「yua your world」をライブで聴くのは3回目。ひょっとしたらここまでコンプリートかな？ 全編にきっちりした振り付けがしてあって、テレビの歌番組でソロのアイドル歌手が活躍していた頃のような雰囲気を感じさせてくれる曲。聴けば聴くほどいいわ〜。
■アンコール前動画「ニコラバちゃんねる」は、ニコラバワンマンのDVDリリースの告知とダイジェスト映像。見てるとなんとなく欲しくなってきた。さらに、ニコラバの2ndアルバム、既存曲を現行の5人でレコーディングしなおしたニコストの1stアルバムも発売される模様。時期はいずれも12月。
■この日もアンコール（のコール）は盛り上がらず。特にステージ前のカメコ席。声も出さなきゃ手も叩かない。ただ休憩したりスマホを見たりしてるだけ。どうにかならないのかな…。
■全9曲、約45分（アンコール含む）。

ニコストのステージを見ていると、解散ということが信じられない感じ。その複雑な気分をニコラバのライブが癒してくれた…そんな定期公演だった。残り2カ月弱、何回彼女たちのステージを見ることができるだろうか。ちなみに、風邪気味だったういりん、結果的にこの翌々日のライブは休演になったよう。インフルエンザかもしれないという。お大事に…。

開演17時45分→終演19時49分。