2020/10/17　Jewel☆Rouge、Jewel☆Ciel、Jewel☆Neige　鶯谷 東京キネマ倶楽部

「Jewel☆フェス! Vol.10」。名前に「Jewel」がつく「Jewel Garden」系グループ3組の合同ライブ。10回目なのでファンにはおなじみのイベントだと思うけど、見るのはこの日がはじめて。チケットは前日夜に駆け込みで購入。当然、入場も最後の方。ただ、終日の雨と季節外れの寒気の予報がかなり前から出ていたためか、ソールドアウトではなかった模様。上手側9列目あたりの席で。見通しはけっこうよかったね。

○「Jewel☆Rouge」　この日のお目当てはもちろんるーじゅ。なんとなく最初かな…と予想していたらやはりそうだった。メンバー5人でのステージ。セットリストは、「Shooting Star」「Royal Red Queen」「君と僕のJEWEL」「スターマイン」「いつかのストラグル」「Ruby」「黎明solidarity」…の全7曲。
定番曲中心の構成。その中でポイントだったのは、やはり新曲「いつかのストラグル」だろう。ライブでは少し前から披露している。生ではこの日はじめて聴くことができた。エモーショナルなるーじゅのカラーに沿った曲だけど、テンポは比較的ゆったりめ…かな。いわゆるアゲアゲのナンバーではない。メロディーなども一発で耳に残るというよりは、どちらかといえばスルメ系。ライブなどでもっと聴き込んでみたい。ちなみに「ストラグル」とは「奮闘、闘争」みたいな言葉。「solidarity」に続いて、"あまり馴染みのない英語"シリーズだろうか。
衣装はえんじ色のジャケットバージョン。次回のハロウィンライブでは、ハロウィンらしい新作衣装を披露するよという話も。ちなみにるーじゅの衣装は全部メンバーのえのぽんが作っている。メジャーアイドルとしては珍しいのではないだろうか。この日登場した3組でメンバー全員を識別できるのはるーじゅだけ。いつもかわいいしろちゃんをはじめ、それぞれの持ち味を生かしたパフォーマンスを見ているとあっという間だったね。約32分。

○「Jewel☆Ciel」　メンバー5人でのステージ。衣装は白。スカートの後ろについている長めのすそがエレガントな雰囲気だ。セットリストは、「群青」「情熱の分子が一度揺れたら」「僕らは」「感動ナミダ」「閃光Believer」「虹」…の全6曲。（公式ツイート参照）
ライブを見るのは約1カ月ぶりで3回目。この間に中心メンバーの安藤笑さんが12月限りでのグループ卒業を発表している。3曲目「僕らは」は、そのえみちぃを含む現体制でのラストシングル。現在リリースイベント進行中のようだ。この日出演した他グループでも、るーじゅは現在追加メンバーのオーディション中。ねーじゅは新メンバーをお披露目している。しえるも来年にかけて何らかの動きがあるのかな…。
そんな彼女たちのライブは、爽やかさの中にテンションが感じられる引き締まったもの。前回見た時は、静養明けの濱田菜々さんが椅子に座ってのパフォーマンスだったが、この日は全員でしっかりそろったステージを見せてくれた。個々の楽曲では、「感動ナミダ」のちょっとオールディーズっぽい楽しい雰囲気がいいアクセントになっていた。約30分。

○「Jewel☆Neige」　ねーじゅを見るのも約1カ月ぶりで3回目。衣装は全員おそろいの白のドレス。セットリストは、「YELL」「MI☆RA☆I☆へ!!」「Snow Flake Remind」「Snowball Fest」「Ice Bird's Eye View」…の全5曲。（公式ツイート参照）
この日が新メンバーのお披露目ステージ…ということは事前にアナウンスされていた。最初の2曲はこれまでの7人で、そして3曲目以降は新メンバーを加えた8人でのパフォーマンスとなる。新たに加わったのは元ぷちぱすぽ☆の千葉思佳（ちば・おもか）さん。自己紹介では「歌もダンスも苦手なんですが頑張ります！」と経験者らしくない挨拶。遠くから見ても切れ長の目が印象的で、まだほとんどメンバーを識別できてないねーじゅの中では記憶に残りそう。8人での複雑なフォーメーションで3曲、きっちりやり切っていた。これからが楽しみだね。
ラストナンバーの前に、サプライズムービーが上映され、「1月にメジャー3rdシングルリリース」が発表される。11月からリリイベもスタートするようだ。ちなみに、ねーじゅの楽曲はサブスクにある8曲ほどを予習しておいたのだが、この日聴けたのはそのうち2曲だけ。音源ではいい感じの曲がけっこうあったので、そのうちライブでも聴ける機会があるといいな。約30分。

はじめての「Jewel☆フェス」。持ち時間各30分はスリーマンとしてはちょい短めだろうか。ただ、特典会もセットになってのイベントと考えると、この時間配分になるのかな…。コンパクトに見られて楽でいいっていうのもあるけどね。最後に（アンコール的な）セッション企画？みたいなものが何かあるとさらにおもしろくなるような気もした。

開演18時30分→終演20時05分。

2020/10/11　ニコニコ♡LOVERS　新宿 代アニLIVEステーション（ワンマン）

ニコラバワンマン「山内ゆあ生誕祭」。実際の誕生日は8月だけど、コロナ禍の影響で約2カ月遅れの開催となった。チケットは抽選分の受付開始に気づかず、いったんソールドアウトで断念。その後キャンセル分が再販され、そこでなんとか買えた。この日は自由席で全員着席スタイル。いちおうホールの前半分に座れるS席だったが、買ったタイミングが遅かったのであまり選択の余地もなく7列目上手側で。

バックトラックを使ったメンバー5人でのステージ（後半はゲストあり）。セットリストは、「夢見る恋ウサギ」「らびらびにゅー!」「ぴえんぷぇんどれすLOVE SONG」「タピオカサンセット」「二人のサマーショット」「only mine!」、（ソロコーナー）「いちごプリンセス」「最上級のI LOVE YOU」「Promise Starlight」」「バタフライガール」、（生誕パート）「全開☆ヒーロー」「ハピ☆バデ」「yua your world」、アンコールで「伝説のうさ耳ティアラ」「半分魔法少女」…の全15曲。

山内ゆあさんの生誕ライブを見るのは前年に続いて2回目。その時も、加入からわずか5カ月で「もう完全にグループに欠かせない存在になっている」と書いたのだけど、そこからさらに1年以上が経過。今では「押しも押されもせぬ主力メンバー」と言い切って何の問題もないだろう。基本「ゆるふわ」な芸風のニコラバのステージにあって、常にきびきびした美しい動きを見せてくれる彼女のパフォーマンスは、見る者の目を知らず知らずのうちに引きつけてしまう魅力と楽しさに満ちている。気づかないうちにいつのまにか彼女の姿を追いかけていた…ということが何度あっただろうか！
山内ゆあさん自身、この1年で大きく自信をつけたような気がする。生誕パートでかつての仲間たちをゲストに招いて披露した2曲（「全開☆ヒーロー」「ハピ☆バデ」）は、いずれもアリスプロジェクト時代のハードなナンバー。重量感とスピードのあるロックサウンドで、激しいヘドバンの振り付けもある。この選曲の理由を、「去年はかわいい曲をカバーしたけど、今年は激しくいきたいと思ったので…」と語っていた。その背景には、おそらく「ニコラバとはまた違った自分を見てほしい」という、一種の「表現欲」があったのではないだろうか。それは、いつもと違う自分を見せてもファンは受け入れてくれる…と思える自信がないとなかなか踏み出せない部分でもある。
一時はステージを諦めたこともあった彼女が、ニコラバという居場所を得て、今では自分をもっと表現していきたいと思えるようになっている。終始、なごやかで楽しい空気に包まれていた生誕ライブだったけど、同時に山内ゆあさんの充実した1年の歩みが感じられる内容でもあったと思う。

■前半の衣装は9月から新しくなった秋冬バージョン。後半は、山内ゆあさんがピンク＆ホワイトの生誕衣装、他のメンバーも黒の生誕Tシャツにお色直し。
■山内ゆあさんのドレスは、あちこちにふわっとしたファーのような素材が使われていて、色あいとともにめっちゃラブリーなテイスト。でも、肩出しで大人っぽさもチラリ。何を着ても激キャワですよ。ダイナミックなヘドバン曲もこの衣装でやってしまう！ 意外と違和感なかったね。
■生誕パートのゲストは3人。前年に続いての椎名みみさんをはじめ、いずれもアリスプロジェクトでの仲間だそう。「久しぶりのステージだったからすごい練習したよね」と言っていたので、もう現役アイドルの人はいないっぽい。でも、曲中の煽りなども含めてばっちり盛り上げてくれた。ゆあ＆フレンズ、新鮮に聴けた！
■生誕イベントでは、ケーキ・アルバム・お花・横断幕などのプレゼント。ケーキは「パンダ」の顔になったオリジナルデザイン。「24歳になりました！」という山内ゆあさん。年女だね。
■ニコグル生誕恒例のお手紙。メンバー代表は西條真未さん。2年連続。そして、山内ゆあさんからも手紙が読み上げられる。ファン、メンバー、スタッフに感謝の気持ちを伝える素直でいい手紙。「去年は泣いてしまいましたが、今年は泣かずに読めました！」。いろんな意味で一皮むけた彼女を感じられるメッセージだったと思った。
■ちょっと残念だったのは、通常生誕祭でお披露目される新ソロ曲がなかったこと。「yua your world」は好きな曲なので、この日も聴けてうれしかったけど…。コロナで制作が間に合わなかったのだろうか。来年まで待たせないタイミングでぜひお願いしたいところだ。

■ニコラバワンマンとしての感想も。2週間前に対バンイベントで見たとはいえ、ワンマンや定期公演のようなまとまったステージは3月以来、約7カ月ぶり。しかも、現在の5人体制のニコラバをフルメンバーで見るのもこの日がお初。見終わって、ようやく「ニコラバ勘」のようなものが戻ってきたような気がした。やっぱいいわ〜。曲単位でいうと「ぴえんぷぇんどれすLOVE SONG」。代表曲のひとつになってほしいなと思ったくらい楽しい！ 最後の「半分魔法少女」では、声出し禁止のオタクにかわってメンバーがコールを入れる。早く声を出せる日が来てほしいな。
■「only mine!」では、生誕恒例の「ゆあちゃんのことが大好きだよ〜！」。ソロ曲中にも各メンバーから山内ゆあさんに向けたメッセージが入ってたね。
■集合写真撮影を仕切っていたのは白石凛さん。ファンが作ったのぼりが写真に入るように気を配ったり、面倒見の良さが感じられた。ちなみに前回金髪に近かった髪はけっこう暗めの色に戻していた。
■全15曲、約1時間33分（アンコール含む）。

チケットが取れなくて一度は断念したライブだけに、なんとか見ることができたというだけでも十分満足だったかな。コロナ禍の前から追加メンバー募集をしていたので、今の5人体制はそう長くない可能性は高い。これからもリアルタイムでどんどん見ていきたいね。

開演14時40分→終演16時13分。

2020/09/26　elsy、ニコニコ♡SWEET、C；ON、ニコニコ♡LOVERS、MELLOW MELLOW　御茶ノ水 神田明神ホール

「GirlsPopParadise "PreciousCircuit#1"」。TOKYO MXの番組の公開収録だが、特にテレビ番組らしい仕切りとかはなく、出演グループが持ち時間20分でどんどん出てくる対バンイベントといった趣きのステージ。お目当てはニコラバ＆ニコスイ。特にニコラバは、このところ抽選が当たらず、生で見るチャンスがずっとなかった。持ち時間の短い対バンイベントででも見たい…ということで。

○「elsy」　3人組ユニット「エルシー」。予備知識なしでの初見。清楚感のある水色の衣装にロングヘア。メンバーの背格好がよくそろっていて、ぱっと見た時のバランスがとてもよい、というのが第一印象だった。楽曲はエモーショナルなポップス…かな。コンセプトが「emotional×sympathy」ということで、たしかにそんな雰囲気はある。とはいえ、この日は時間も短く、「普通」という以上の感想はなかなか浮かんでこなかった。全4曲、約19分。

○「ニコニコ♡SWEET」　メンバー6人でのステージ。セットリストは、「Bitter Sweet Days」「ポップンキャンディ」「プリン・ア・ラ・モード」「異世界ケーキ大戦」…の全4曲。
ライブを見るのは2週間前のさぎりん生誕以来。この日のポイントは2つ。まずは、ニコスイとしては2パターン目となる新衣装。お披露目は前週の京都遠征だったが、東京ではこの日がはじめてのステージとなった。いちばんの特徴はメンバーカラーによる「色分け」を採用したこと。いちばん目立つ赤はさぎりん。エース感がより増して見える！ デザインは布多め、フリル多めで、かなりデコラティブな雰囲気だろう。小鳥遊めるさんは長袖。月乃りりかさんはヘッドドレス付き。秋冬衣装らしさもあるね。
もうひとつは、新曲「Bitter Sweet Days」をはじめて聴けたこと。少し前からやっている「Sweet Game Days」とかなりまぎらわしいタイトルだが、もちろん曲調はまったく違う。バンドサウンドで、ニコラバっぽい曲といえなくもない。これでオリジナル10曲目。月イチ以上のハイペースでレパートリーを増やしていることになる。短い時間に情報量の多いステージだったね。約19分。

○「C；ON」　4人組グループ「シーオン」。こちらも予備知識なしでの初見。ボーカル2人＋楽器メンバー2人（アルトサックス、バストランペット/ユーフォニアム）。バックトラック使用。楽器メンバーは演奏しない時はダンサー的なも動きも。曲は、R＆Bをベースにしたダンスボーカルユニットがやってそうな雰囲気…といえばいいのかな。4つ打ちのダイナミックなリズムとボーカルの力強さが印象に残った。いろんな意味でアイドル的なテイストは薄め。全4曲、約19分。

○「ニコニコ♡LOVERS」　ライブを見るのは3月以来で約半年ぶりとなったニコラバ。メンバー4人でのステージ（西條真未さん休演）。自粛期間中に小針小枝さんが卒業し、この日が5人体制でのニコラバを見るはじめての日になる…と思っていたら、さらに少ない4人だった。セットリストは、「only mine!」「Summer Magic」「夢見る恋ウサギ」「半分魔法少女」…の全4曲。
ニコラバも、この日が東京初お目見えの新衣装で登場。秋冬ものらしく暖かみのあるレンガ色がベースになっている。ジャケットっぽいかちっとしたデザインのトップ＋ハイウエストなスカートがふわっと翻るボトム…の組み合わせ。女の子らしい衣装でニコラバのイメージにぴったりじゃないかな。白石凛さんの金髪っぽい髪色も似合ってたね。
選曲は定番曲のみ。対バンイベントなので代表曲を入れるのはわかるんだけど、久々だったので比較的最近の曲（「ぴえん」とか）も聴きたかったな。あと、次は5人そろってるところを見たい。約18分。

○「MELLOW MELLOW」　ライブを見るのは約1年半ぶりで2回目。メンバー3人でのステージ。アイドルらしさも残しつつ、全員パンツルックの衣装とか、それだけにとどまらない魅力をアピールしていたね。楽曲も、ありがちな沸き曲とかではなく、よく練り込まれているのが感じられるもの。3曲目に歌った「最高傑作」は小西康陽氏によるオリジナル。といってもバリバリに小西節という感じではなく、「らしさ」は生かしつつ、ちゃんとこのグループの個性にあわせてチューニングしているような気がした。全4曲、約19分。

この日は着席ですべて指定席。直前に買ったので9列中の7列目（下手寄り）。やや後方ながら見通しはまずまず…と思っていたら、途中から背の高いお客さんがちょうど目の前の席に。まあ、こういう日もあるよね。約半年ぶりに、新衣装で元気そうなニコラバちゃんを見られたので、それだけでOKだ。

開演15時30分→終演17時10分。