2020/12/20　原宿眠眠、Suzuriha、I to U $CREAMing!!、会心ノ一撃　新宿 MARZ

日曜お昼の対バンイベント「MIXJAM Vol.30 〜年末出張編〜」。4組出演で、原宿眠眠さん以外はいずれも初見のアイドルグループ3組。たぶん満員にはならないだろうと開演10分前に入場。下手側3列目あたりの位置で。間隔をあけて立つようになっているのもあって見通しはまずまず。

○「Suzuriha」　トップバッターは「スズリハ」。バックトラックを使ったメンバー4人でのステージ。黄色とピンクのチェック柄の衣装。楽曲は、マイナーでエモーショナルなナンバーもありつつ、基本はポップスだろう。ロック色はあまり強くない。振り付けに時々出てくるバレエっぽい動きがアクセントになっている。ラストナンバー「illuminations」では、ミラーボールとともにキラキラしたサウンドで盛り上げる。めちゃくちゃ特徴があるわけではないけど、逆にヒネりすぎてないところが良い…という感じかな。後でプロフィールを見たら、7月デビューなので、まだ半年の新しいグループのようだ。この日はアイドル性高そうなメンバーのハルさんに注目。MCでは「年明けから3人体制になる…」という話も。全5曲、約27分。

○「原宿眠眠」　この日が原宿眠眠にとっての2020年ライブ納め。バックトラックによる1人でのステージ。衣装はパンダ仕様の水玉バージョン。金髪外ハネの髪にケモミミ付き。セットリストは、「よいこのうさぎ」「いいにおいのゆめ」「Summer Soda」「RomanTickがとまらない」「私たちの魔法」「Shining」「bubbles」…の全7曲。
午前中の開演ということもあってか、序盤はゆったりめのスタート。でも、中盤から徐々に加速していって、「私たちの魔法」からのラスト3曲はもうフルスロットル！という感じだったね。ボーカルもそうだし、振り付けなども含めたステージ全体から放たれるスピード感と輝きは客席フロアにもあますところなく伝わってきた。ソロのパフォーマンスでも人数の少なさがまったく気にならない。2020年の充実した締めくくりになったのではないだろうか。彼女のステージを見たのは、10月のレコ発以来だったけど、やっぱりいいわ〜と改めて思った。
MCでは、2020年の振り返りも。「大変な年でやりたい仕事を続けられなかった人も多かった中で、こうしてたくさんライブができたことは幸せ」「2021年はどうなるかわからないけど、今年以上に充実した年にできるよう頑張りたい」…的な内容。ファンにとっても好きなアーチストのステージを見ることができる幸せをかみしめた年だったと思う。何気ないライブのありがたみが改めて感じられた。約30分。

○「I to U $CREAMing!!」　「アイトゥユースクリーミング」は2人組ユニット。楽曲はマイナーでドラマチック、ある種のアニソンっぽい雰囲気といえばいいのかな。衣装は紺でミリタリーっぽいデザイン。リアルな軍服風というより、少女コミックに登場しそうな美しさとカッコよさを兼ね備えたものだ。世界観がすごくしっかりしている印象を受けた。途中、ピアノ曲（「別れの曲」）が流れて2人ともステージからはける。短い時間だったので、おそらく給水タイムだったのだろう。ステージ上で水を飲むところは見せない…これもイメージ戦略のひとつなのかもしれない。ボーカルは2人ともパワフルでうまく、厚みのある楽曲の雰囲気にぴったりだ。MCでは、セルフプロデュースで約2年間やってきて、まもなく初のミニアルバムリリース…といった話など。全5曲、約28分。

○「会心ノ一撃」　メンバー5人でのステージ。楽曲はけっこう激しめのロックサウンド。といってもパンクとかではなく、若手バンドがやるメロディアス系のロックといった雰囲気だろうか。途中、でっかいフラッグを持ち出して振り回す曲などもあるが、そこまで過激なパフォーマンスでもない。衣装なども含めてアイドル路線の範疇にはおさまっている印象。メンバーは5人それぞれが個性的で、似たタイプがかぶらない感じだ。この日のステージでは、いちばんアイドルっぽいルックスの流々小町子（るる・こまちこ）さんを中心に見た。後でプロフィールを参照すると12月に加入したばかりの新メンバーとのこと。衣装もケープ付でいちばんかわいい系だ。全7曲、約32分。

この日の初見だった3組のグループ。いずれも予備知識なしだったせいもあって新鮮だったね。それぞれ違うタイプのグループなのに、なぜか3組ともに共通していたのは、まずノンストップで全曲パフォーマンスして最後にMCでトーク…という構成だったこと。最近の流行なのだろうか？

開演11時15分→終演13時32分。

2020/12/12　Ange☆Reve　品川 インターシティホール（ワンマン）

あんじゅれワンマン「佐々木璃花バースデーライブ2020 〜25歳も気まぐれわがまままる〜」。このところ数カ月遅れでの生誕ライブが続いていたあんじゅれ。でも、この日のりかまるちゃん生誕は、リアル誕生日（12/6）にかなり近い日程での開催となった。チケットは一般。入場してみると端の方ならわりと前方にも空きがある感じ。角度を考慮して下手側6列目で。ステージも高さがあってかなり見やすい席だった。

メンバー5人でのステージ。セットリストは、「イトシラブ」「Lovey!」「Grow up!!」「サマ☆ラブ」「絶対リメンバー」「Baby Summer」「re+blast」「泣かないよ」「Angel Sign」「Re:Stare」「Winding Road」「星空プラネタリウム」「黄昏抱いて、君ヲ想フ。」「Limited Complex」「Dolly kiss」「運命的％」「リトルピ」「Your Smile」…の全18曲。（公式ツイート参照）

グループ唯一の初期メン（立ち上げ時からの在籍メンバー）のりかまるちゃん。25歳を迎えた彼女のバースデーライブ最大の見どころは、初のりかまるプロデュース新衣装のお披露目だったのではないだろうか。「最近のあんじゅれは暗めの色あいの衣装が続いていたので、思い切って明るくしたいと思って…」という衣装はピンクのドレス！ ただ、ピンクといっても派手なピンクではない。「さくら色」と言いたくなるようなとても上品な色あい。差し色はワインカラーでこれも大人っぽい感じだ。かわいいピンクは苦手だというごんちゃんも「このピンクなら着たいと思った」というから、りかまるプロデュース大成功だろう。
実際、みんなよく似合ってたね。明るい天使ナンバーの時はもちろん、ヘヴィーな堕天使ナンバーでも違和感なし。濃い色が入っているから秋のイメージもあるし、全体はさくら色なので春に着てもぴったりではないか。さらに胸元の飾りやブレスレッド、ヘアアクセ…などの小物もりかまるちゃんの手作りだそう。気合の入った新衣装で、ライブ全体もとても新鮮に見ることができた。
ただ、後半に入る（12曲目）「星空プラネタリウム」からは、全員生誕オリジナルTシャツに着替えてしまったので、新衣装をフルで見ることができたのは前半のみ。これはちょっと残念だったかも…。でも、またいろんなライブで着てくれると思うので楽しみに待ちたいね。おそらく真夏以外はいつ着てもおかしくない衣装だから。

■バースデーライブには誕生日メンバーの選曲によるカバーがつきもの。この日は「Baby Summer」がJewel☆Ciel、「re+blast」がJewel☆Neige…というアークジュエルカバー2連発。楽しいサマーソングとエモーショナルなダークナンバーという対比もなかなか。オープニングから続けてきた天使パートから堕天使パートへと一気に変わる効果もばっちりだったね。
■そのまま「泣かないよ」でぐいぐい盛り上げ、「Angel Sign」でシフトダウンしてみせる構成はこのところおなじみのもの。少ない曲数だけどものすごく聴き応えがある。メンバーの年齢的にもダークで大人っぽいナンバーの充実度はこのところますます増している！
■やはり生誕恒例のソロ曲は2曲。「Re:Stare」は「Stare」をミディアムにアレンジしなおしたもので、美しいメロディーのおいしさが際立っていたね。過去記事を検索してみると、りかまる生誕では毎年のように歌われているみたいだが、実際に聴くのははこの日がはじめて。りかまるちゃんの歌唱も良かったね。ファンもピンクのサイリウムでお祝い。
■もう1曲は「Winding Road」。この曲はゆあもんも生誕で歌っていた。ちなみに終盤の「Dolly kiss」はごんちゃん生誕でも選曲されていたどるえれナンバー。"生誕人気曲"みたいなものがあるのだろうか？
■MCの仕切りもこの日はりかまるちゃんが。「私はいつもMCやらないし、去年までは生誕でも（他のメンバーに）やってもらってたんだけど、25歳初の頑張りとして今日はMCを頑張ります」。たしかにそう言われてみると、あまり彼女のMCは聞いたことがないかも…。でも、声もいいし、慣れたらけっこう上手いんじゃないだろうか。
■MCでのトークも生誕メンバー関連で。ひめたん「りかさんは名言が多いので楽屋などで気づいたらメモしている」「なぜかりかさんだけ、"さん付け"で呼んでしまう」。それに対して、「じゃあ今日から変えよう」ということで、無理やり「りかちゃん」と呼ばされるひめたん。そのぎこちなさもまたかわいいよ。
■この日はなぜかアンコールなし。最後の「Your Smile」の後、告知いろいろと集合写真撮影をやって、すぐ特典会に。
■全18曲、約1時間39分。

この2カ月間で3回目となったあんじゅれワンマン。見れば見るほどいい感じ。グループ自体もひめたん加入後のここ1年半ほどは完全にメンバーを固定できているし、あんじゅれ史上でももっとも長い安定期、そして充実期を迎えているのではないだろうか。この時期にあんじゅれのステージを見ることができるのはファンとしてもラッキーだと思う。

開演18時→終演19時39分。

2020/12/06　ニコニコ♡LOVERS、ニコニコ♡SWEET　秋葉原 AKIBAカルチャーズ劇場

「ニコグル定期ライブ 神崎うの生誕祭」。前日、同会場・同時間帯であったのがニコラバの桃音あんなさんの生誕ライブ。抽選に申し込んでいたのだが、コロナ対策で限定100名ということもあり、あえなく落選となってしまった。そこで切り替えて再申し込みしたのがこの日。早い入場順ではなかったが、下手側4列目端の席を取ることができた。見通しも良かったね。

○「ニコニコ♡LOVERS」　ニコスイが生誕ライブということで、先攻はニコラバ。メンバー4人でのステージ（西條真未さん休演）。セットリストは、「夢見る恋ウサギ」「らびらびにゅー!」「STARS」「Shiny Heart」「星屑Magical」「Distant sky」「yua your world」「バタフライガール」「伝説のうさ耳ティアラ」「純愛モンスター」…の全10曲。
1人少ないとはいえ、始まってしまえばいつもの楽しいライブ。この日はにこきゃんの出演がなかった分、持ち時間もいつもの定期とほぼ同じくらい。前日見られなかったニコラバファンとしては、いくらか取り戻した気分になれるボリューム感だったかな…。
中盤のソロ曲は、前日生誕の桃音あんなさん以外の3人がそれぞれ披露。あんちゃんは前日たっぷり歌ったと思うので、まあ自然な流れだろう。ソロコーナー前のういりん、MCでついつい「次は"ソロ・ユニット曲コーナー"です」と言ってしまう。小針小枝さんが卒業してから「ユニット曲」は原則ないのだが、もう口ぐせになってるんだろうね。たまにはニコグルユニットの曲をニコラバの「ユニット内ユニット」で聴いてみたいなという気もする。いかがだろうか。
「バタフライガール」の白石凛さんはハート型のニコラバペンライトを持ってのステージ。次の曲が「伝説のうさ耳ティアラ」だったからたまたま…かもしれないけど新鮮味はあったね。ラストは「純愛モンスター」。この曲もキャッチーで楽しいんだけど、期待していた「ぴえん」は前回に続けて聴けず…。約45分。

○「ニコニコ♡SWEET」　メンバー5人でのステージ。セットリストは、「Bitter Sweet Days」「ポップンキャンディ」「君空*」「プリン・ア・ラ・モード」「青春のパラダイム」「Sweet Game Days」、アンコール（生誕ライブ）で「きみわずらい」「Burn the world!!」「ファンサ」「異世界ケーキ大戦」「不器用チョコレイト」…の全11曲。

12月末での解散が決まっているニコスイ。それだけにメンバーの生誕ライブという本来なら華やかでおめでたいイベントであっても、どことなく寂しさ、残念さを感じてしまうのだった。神崎うのさんは、ニコスイ結成前にも約2年間アイドル活動をしていて、青山夢音さんと同じグループだったことがある。その縁でニコスイ立ち上げに誘われたのだそうだ。本当にクセのない美人で、グループに欠かせないメンバーだと思っていた。ただ、この日のトークを聞いていると、もともと「ニコスイは1年間と最初に決めていた」という。3年間やり切ったらアイドルは卒業という思いがあったそう。だとすると、仮に解散がなくても年明けの2月には卒業していたことになる。ただ、同時にコロナ禍で満足のいく活動ができなかったことが心残りだとも話していた。もし、コロナがなくてニコスイの活動がとても充実したものになっていたら、彼女の気持ちも変わっていたのだろうか…。それは今となっては問うても仕方のないことなのかもしれない。1年弱という短い期間だったけど、楽しいステージを見せてくれたことを感謝したいと思った。

■この日はMCもすべてうのちゃ仕切り。自己紹介で「甘くてかわいいアイドル…」というところを、緊張のせいか「甘くてスイートな…」と間違えてしまう。でも逆にメンバーや会場は和んでたかもね。(^v^)
■生誕パートの全員カバーはまねきケチャの「きみわずらい」。この曲人気だね。うのちゃ＋月乃りりかさんのデュオで歌った「Burn the world!!」はニコグルユニット「LOVE TRIANGLE」のナンバー。マイクスタンドを使ってのパフォーマンス。ソロではアニメのキャラソン「ファンサ」。トークでもアニメが好きという話をしていて、アニヲタならではの選曲だろう。ニコスイでは小鳥遊めるさんと同じ趣味の話で盛り上がれてうれしかったそう。
■そんな彼女の生誕衣装は、パープルの光沢ある生地でできた裾の長いドレス。その上から白いもこもこの上着を羽織る。髪も銀の星を編み込んだデザインで、ぱっと見はキャバ嬢、いやきれいな銀座のクラブのお姉さん…かな。しかも、かなり高そうなお店という感じ。似合ってたね〜。
■メンバーからのお手紙は月乃りりかさん。彼女もうのちゃと同じグループにいたことがあり、その縁でニコスイに加わっている。このへんは、誘ってくれた人がグループを去るとなると自分も…となりやすいところかもしれない。アイドルだけじゃなく一般の会社や組織でもありがちだという気がする。
■ケーキ、お花、アルバムなどが贈られ、横断幕を背景に写真撮影。ファンも最後まで頑張ったよね。
■衣装替えの時間に上映された動画は「ニコグルリクエストアワー中間発表」。暫定1位はにこきゃん「金木犀の夢」、2位は月乃りりかさんのソロ「Melty Light」。上位にニコストの「ハッピーニューイヤーおもち」（！）が食い込んでたりしてなかなか予断を許さない状況となっている。
■全11曲、約1時間22分（生誕イベント含む）。

この日の座席には多少余裕があったものの、年末のリクエストアワーは人気なので100名限定だとほぼ入れる気がしない。おそらくカルチャーズ劇場のメンバーズ会員（有料）だけで埋まってしまうのではないだろうか。いろんな意味で"コロナさえなければ…"と思ってしまうな。

開演11時45分→終演13時57分。