2021/01/31　コスメティックロボット、桃色革命　下北沢 シャングリラ

「コスメティックロボット 相沢美玲生誕祭」。コスロボとしてはわずか2週のインターバルでの開催となったバースデーライブ。メンバー2人の誕生日が近いということなのだが、ちゃんと一人ずつお祝いするところが少人数グループらしくていいね。そんなわけで3日前くらいに一般チケットを買って行ってきた。立ち位置は一般エリアの2列目くらい。

○「桃色革命」　前回に引き続きオープニングアクトは桃レボ。メンバー5人でのステージ。衣装はまたしても黒。別にピンクの衣装が見たいわけでもないのだが、やはり「桃色」だけに、2回連続での黒はやや意外だったかな…。OAのコンパクトなステージでもあり、選曲は定番中心。前回も印象に残った「満開REVOLUTION」「Give Me Bunny Love」、このへんはやっぱいいね〜。メンバーの個性ももっと知りたくなった。MCは自己紹介のみ。この日は開演が遅れたこともあって、時間の関係で巻いた感じだろうか。前回の誕生日メッセージがおもしろかったので、できたらもうちょっと聞きたかったね。全3曲、約13分。

○「コスメティックロボット」　メンバー2人でのステージ。衣装は赤の生誕Tシャツ。基本的な構成は2週間前とほぼ同じかな。3曲連続で歌ったあと、バースデーライブのスペシャルステージと生誕イベント。終盤は再びコスロボのステージに戻って4曲。最初のMCでの相沢さん。フロアを見渡して「なんか赤いな」。生誕Tシャツを着ているファンが多いので、たしかに会場全体が赤に染まっている。自分の誕生祝いに集まってくれたことが一目でわかるその光景に終始うれしそうな相沢さんだったね。

■スペシャルステージは「てもでもの涙」をソロで。選曲の理由は「22歳になるので、ちょっと大人っぽい曲を歌ってみたいと思って」とのこと。オリジナルはもちろんAKB48。初演は「パジャマドライブ公演」なので2008年だ。その頃の相沢さんは小学生だったことになる。奈良の小学生の脳裏にしっかり残っていた「てもでもの涙」。やはり名曲ということだろう。
■そんな「てもでもの涙」は、もちろんデュエット曲。当然、相沢さんも永峰さんに「一緒に歌おう」と声をかけたらしいのだが、永峰さんからは「一週間で覚えるの無理」と断られてソロで披露することになったそう。しかも、マイクスタンドが準備できなくてハンドマイク。オリジナルの振り付けは再現できなかったけど、いい感じの"みいぴょん版「てもでもの涙」"を聴くことができたね。
■生誕イベントには桃レボメンバーも参加。ケーキ、お花、アルバムなどが贈られる。ファンもクラッカーを鳴らしてお祝い。このタイミングで集合写真撮影も。
■衣装は生誕Tシャツ。これはこれでかわいいけど、ステージ衣装並の華やかさはさすがにない…。そのかわりではないだろうけど、相沢さんの髪型はかなり凝ったものだった。後ろの低い位置に、羽根やリボンを飾ったお団子をふたつくっつけたような編み込み。「普段あまりできないので…」とけっこう気合いを入れていたみたい。一方の永峰さんは赤いリボンつきツインテール。
■セットリストは、前半がいかにもコスロボというイメージのマイナーエレクトロチューン、後半は比較的ポップで楽しく明るい雰囲気の曲…みたいな構成かな。ますます音源が欲しくなってきた。
■終演後に永峰さんから誕生日のお祝いメッセージ。相沢さんを泣かそうとするも、逆に「いつも一緒にいてくれるだけで十分だよ」と言われて返り討ちにあってしまう。このへんの涙もろい永峰さんもいいわ。
■そして、相沢さんからは、「いつも（ファンの）みんなに幸せにしてもらっているから、今日はそのお返しをしたいと思って準備してきた…」という挨拶。入場時には直筆メッセージ入り生写真なども配られていた。一枚一枚書くにはかなりの時間がかかったはず。彼女の思いはファンにもしっかり伝わったんじゃないかな。
■全8曲、約49分（生誕イベント含む）。

この日は昼間の対バンイベント（の特典会）が予定よりもかなり長引いたようで、開場が約45分、開演が約35分押してのスタート。入場するまでに冷え切ってしまったのだけど、やはりステージを見ているとそんな細かいことは忘れてしまうというもの。2週間で2回見たコスロボ生誕。良かったわ〜。

開演18時35分→終演19時38分。

2021/01/24　Jewel☆Rouge　五反田 GATANDA G2（ワンマン）

「Jewel☆Rouge 〜月美たまごバースデーライブ2021〜」。コロナ対策の緊急事態宣言が出されたため、直前まで推移を見守っていた。どうやら予定通り開催されそう…ということでチケットを買ったのが2日前。そのため入場はほぼ最終で。フロアは前方3列が椅子席、その後ろは立ち見。スタンディング3列目あたりで見ることはできたけど、やはり前のお客さんがかぶるので見通しはいまひとつ。ただ、ステージ自体はかなり近いので意外にストレスは少なかった。

メンバー6人でのステージ。セットリストは、「紅蓮華*」「ドリームトリガー*」「NO pain NO game*」「瞬間センチメンタル*」「アイのシナリオ*」「ヘブンズアンセム」「スターマイン」「嘘つきアンスリウム」「Ruby」「Platonic」「いつかのストラグル」「Shooting Star」「Royal Red Queen」、アンコールで「アイのシナリオ*（2回目）」「Shooting Star（2回目）」…の全15曲。*印はソロ。（公式ツイート参照）

今のJewel☆Rougeは、ある意味で"月美たまごのグループ"といってもいいのではないか…。そんな印象を強く受けたバースデーライブだった。
客電が落ちてステージに登場してきたのは、新しい生誕衣装でドレスアップしたたまごさん一人。そこから5曲連続でソロナンバーを歌っていく。いきなりの「月美たまごワンマンショー」！ グループアイドルの生誕ライブで誕生日のメンバーがソロ曲を歌うのは珍しくないが、5曲続けてはこれまでに見たことがない。さらにアンコールでも1曲。合計6曲歌ったことになる。選んだ曲はいずれも彼女が好きなアニソン。いってみればカラオケ大会なのだが、いわゆる"余興"でやっている感じはまったくなく、ちゃんとアイドルのライブステージとして成立している。まずはその歌の実力に改めて感心させられた。
「ヘブンズアンセム」からのるーじゅのステージになっても、その歌の中心にいたのはやはりたまごさん。そもそも、この日披露されたるーじゅのオリジナルは、どれも「月美たまごのボーカルを生かす」イメージで作られているのではないか…と思えるような曲ばかりだ。エモーショナルで重量感のあるロックナンバーとアイドルとしてはかなり個性的な彼女の歌声との相性はものすごくいい。もはや、月美たまご抜きのるーじゅは考えられないと言ってもいいのではないだろうか。この日はそんな彼女の魅力が存分に感じられたワンマンだったと思う。

■生誕衣装はうすい黄色と白のドレス。色だけでなく、デザインにもあちこちに「玉子」のモチーフが散りばめられている。髪飾りのリボンも白。他のメンバーが全員黒の生誕Tシャツだったので、ステージではたまごさんだけにスポットライトが当たっているかのよう。似合ってたね。
■長めの生誕Tシャツをそのままワンピース風に着こなしていたのが星野さん・花宮さんのらぱんてぃコンビ。色っぽかった。それ以外のメンバーは白のスカートをあわせてアイドルっぽい雰囲気で。
■MCもこの日は基本たまごさん関連の話題。ソロ曲選曲の理由や生誕衣装についてなど。踊っていると長いリボンが顔にかかるので、「これいらなかったかな」というたまごさんを、「そんなこと言っちゃだめ」と優しくたしなめるしろちゃん。衣装をつくってくれた人への気遣いだろう。いいね。
■るーじゅステージは、「ヘブンズアンセム」「スターマイン」「嘘つきアンスリウム」を候補生も含めた6人で、「Ruby」「Platonic」「いつかのストラグル」は正規メンバー4人で、最後の「Shooting Star」「Royal Red Queen」が再び6人で。全曲6人フォーメーションでできるようになるには、もう少し時間がかかりそうだ。
■こういう生誕ライブ、アンコールなしのこともよくあるので、どうかなと思っていたのだけど、ちゃんと2曲やってくれたね。同じ曲でもファンとしてはうれしいものだ。
■その一方、よくあるケーキやお花を贈るようなベタな生誕イベントはなし。また、たまごさんは生年非公開なので「何回目の誕生日」といった言及もなかった。そのかわりにソロで歌をいっぱい歌ったところが、やはり彼女らしいところなのだろう。
■最後の挨拶で、たまごさん「本当の誕生日の公演ができなくなったり…」というくだりに、自身の体調不良がステージキャンセルの原因になってしまった花宮ことりさんがめっちゃ悲しそうな顔に。それに気づいたたまごさん「違う、違う、そういう意味じゃないって！」と慌てるところでは、フロアのファンも思わずニヤリ。歌うとすごいパワーを発揮するのに、キャラクターはユーモラスというところも彼女の魅力なのは間違いない。
■新メンバー（候補生）を見るのは2回目。前回の大晦日は衣装交換、この日は生誕Tシャツ…ということで、まだちゃんとしたるーじゅの衣装での2人を見られていない。早めに見たいね。
■全15曲、約1時間25分（アンコール含む）。

この日の会場は五反田に新しくできたライブハウス。コロナ禍で閉店があいつぐ中での新規開店もあるのである。フロアは比較的コンパクト。ステージが近いのはいいけど、高さもあまりないので、オールスタンディングになると見やすさはどうかなという気はしたかな。駅から近いのは良かった。

開演13時30分→終演14時55分。

2021/01/16　コスメティックロボット、桃色革命、谷麻由里　下北沢 シャングリラ

「コスメティックロボット 永峰さら生誕祭」。お目当ては前年3月に「ねむいフェス」で見て以来のコスロボ。その時の印象が良くて、また見たいな…とずっと思っていたのだが、コロナ禍の影響により約9カ月ぶりの2回目となった。チケットは前日夜に予約した一般エリア。ステージからはいちばん遠いのだが、それでもフロアのほぼ中央あたりで見ることができたね。

○「谷麻由里」　オープニングアクト的な共演1組目はソロアイドルの「たに・まゆり」さん。初見だったのでプロフィールを検索してみると、元「煌めき☆アンフォレント」のメンバーで前年8月に運営といろいろあって脱退。その後はフリーで活動しているようだ。
すらっとしたスタイルにロングヘア。赤黒チェックの衣装とニーハイがよく似合っている。曲はいずれもシンセサウンドでノリのいいポップナンバー。"量産型アイドル楽曲"といえばいえるのだが、けっこう聴きやすくてこれはこれでありだろう。ボーカルはリップシンクっぽい感じだったかな。MCが挨拶程度だったのでキャラとかはまったくわからなかったのだが、ステージ全体からはハツラツとした雰囲気が感じられて印象は良かった。全4曲、約18分。

○「桃色革命」　2組目は小桃音まいさんプロデュースの5人組アイドル。その存在はまいにゃさん自身も在籍した立ち上げ時から知っていたが、ライブはこの日が初見となった。衣装は当然ピンクかな…と思いきや、全員黒＋金のシャープな雰囲気で登場。メンバー5人でのステージ。
楽曲はアイドルらしいノリのいいポップ曲。耳に馴染んだらけっこう良くなっていきそうだ。いちばん印象に残ったのはラストの「満開REVOLUTION」。定番のエンディング盛り上げチューンみたいで、4つ打ちリズムにあわせて踊るサビの大きな振りつけが楽しい。まいにゃさん仕込みのお客さんを前後左右に移動させるフォーメーションも、この日はコロナ禍の影響でわりと控えめに。初見の客にはちょうどいい感じでよかった。後で楽曲がサブスクなどにあればと思って探したのだが、まだ入ってないようだ。現体制メンバーのボーカルでレコーディングしたバージョン、ぜひ聴いてみたいね。
MCは同じ事務所で生誕祭の主役、コスロボ・永峰さらさんへの一言メッセージを添えた自己紹介。みんななかなかトークの技があり、ちゃんとオチをつけているところがエライ。楽しそうなグループという印象。全4曲、約21分。

○「コスメティックロボット」　前回見た時は3人組だったのだが、現在は1人減って、相沢美玲さんと永峰さらさんのデュオとなっている。ブルー＆ホワイトの衣装。メンバー2人でのステージ。

オープニングから3曲続けてオリジナル。「ねむいフェス」で聴いた時も一発でピンときたのだが、デジタルビートとマイナーメロディーを融合させたアイドルポップスでめっちゃツボ！ 改めて楽曲の良さを再認識させられた。当然音源でも聴きたいと思うのだが、現状ではサブスクどころかITSやCDなどを探しても、かなり古いものがわずかに出てくるのみ。ひょっとして記憶だけが美化されているのかも…という気も少ししていたのだが、再度聴いてもちゃんといい曲だったのはこの日の大きな収穫だった。
曲だけでなくパフォーマンスもとても良かったね。アイドルらしいかわいらしさときびきびしたフレッシュさ、どこかはんなりした女性らしさのバランスがすごくとれている。2人になってもその印象は変わっていなかった。この日は、3人体制の時のフォーメーションをそのままやっていたようだけど、2人用に作りなおさないのは、新メンバーを追加する予定があるからかな。

■中盤は生誕イベント。同じ事務所の桃色革命のメンバーが、バースデーケーキ・花束・アルバムなどを持って登場。「♪Happy Birthday」にあわせて、フロアのお客さんもクラッカーでお祝い。「今年は泣くか、泣かないか」という2人のかけあいトークもおもしろい。ちなみに、相沢さんは奈良、永峰さんは兵庫出身なので関西弁が飛び交うステージに。
■生誕ならではのスペシャルライブは、永峰さらさんのリクエストで、「Give Me Bunny Love」をコスロボ＋桃色革命の7人で。前年いっぱい活動していた事務所の期間限定ユニット「GRACiAS」の曲だそう（もともとは桃色革命のオリジナル）。ラテン歌謡っぽいフレーバーのナンバーでこの曲も好きだな〜。
■終盤は再びコスロボのステージ。アッパー2曲で盛り上げてエンディング。
■終演後の挨拶。まずは相沢さんから永峰さんへの誕生日メッセージ。ここで「今年はたぶん泣かない」と言っていた永峰さんも涙腺決壊だったね。相沢さんの「絶対泣かす」という気迫を込めた語り！ 聞いていておもしろく、同時に心のこもったものでもあったと思う。
■そんな相沢さんの生誕祭が2週間後に開催という告知も。今度は永峰さんが相沢さんを泣かしにかかるのだろうか。ちょっと楽しみになってくる。
■全6曲、約43分（生誕イベント含む）。

ずっと見たいと思っていたコスロボが見られたというだけで大満足のイベント。2週間後の相沢さん生誕もほぼ同じ仕様みたいなので、また行ってみようかな。ちなみに会場の「シャングリラ」は、コロナ禍で閉店したGARDENの跡地。壁の色が変わったくらいでほぼそのまま。この規模の会場が下北沢からなくなるのはやっぱり惜しい。残ってよかった。

開演17時20分→終演18時47分。