2021/02/27　ニコニコ♡LOVERS、ニコニコ♡STAGE、にこにこ♡きゃんでぃ　秋葉原 AKIBAカルチャーズ劇場

「ニコグル定期公演」。2021年になってAKIBAカルチャーズ劇場での定期がないな…と思っていたのだが、ニコステが立ち上がって3組そろうタイミングを待っていたということなのだろう。そんなわけでニコステにとってはカルチャーズ初登場ライブ。座席は一般で4列目端（上手側）。見やすかったね。

○「にこにこ♡きゃんでぃ」　メンバー6人のうち3人が休演。出演は、麦乃あさひさん、南杏理さん、花園ぴあのさん。3人でのステージ。セットリストは、「理想的アイデンティティ」「叶わない関係」「ハート型ウイルス」「Doggy Boogie」…の全4曲。
はじめて見る「3人にこきゃん」。でも、人数が一気に半分になると、まったく別の新しいグループを見ている感覚でかえって新鮮。意外に良かったね！ 衣装は少し前の白バージョン。麦乃あさひさん、南杏理さんは清楚感たっぷり。そこに金髪っぽい髪色＋ヘッドドレスを着けた花園ぴあのさんがアクセントを加えることで、ちょっと個性的な、とてもいいバランスの"ユニット"になっていると思った。
3曲目「ハート型ウイルス」（AKB48のカバー）は、1年半ほど前の「KIF」でも同じ3人で歌ったのを聴いている。MCによると、プライベートでもよく食事に行ったりする3人だそう。この日のステージにもチームワークの良さが表れていたのではないだろうか。約20分。

○「ニコニコ♡STAGE」　2週間前にステージデビューを果たしたニコステが、カルチャーズ劇場に初登場！ ところがリーダーの青山ゆのんさんが体調不良で休演。急遽4人でのステージに。セットリストは、「世界共通言語ネコ語計画」「ときめきキャチャー」「パンパカパーン」「異世界ケーキ大戦」「マカロンは恋の味」「ぱんぱかぱーん」「星屑ポエム」…の全7曲。
のっけからニコストナンバー3連発でアゲアゲ。ニコスイ1曲をはさんでラストはニコステナンバー3連発。デビューしてからまだ5回目くらいのライブだと言っていたけど、経験値の少なさをほとんど感じさせない安定したステージ運びだったんじゃないかな。曲になじみがあるせいかもしれないけど、安心して見ていられる感じ。持ち時間に対して曲数たっぷりで聴き応えあったね。
リーダー不在のこの日、即席リーダーに繰り上がったのは小鳥遊めるさんかな。多くの曲で「煽り」も担当してステージを引っ張っていた。ただ、若干余裕がないというか、パフォーマンス中でも伏し目がちになっていたところなどは気になった。やっぱりファンは明るい彼女の笑顔が見たいのだろうと思う。
一方、新メンバーのみなみゆきさん、宇津木りおさんは、「以前にもアイドル活動してたことがあるのかな」と思えるくらいの余裕を感じさせる動き。ステージを重ねていくにつれてさらに良くなっていきそうだ。早くまた5人そろったステージを見てみたいと思った。約30分。

○「ニコニコ♡LOVERS」　メンバー5人でのステージ。セットリストは、「半分魔法少女」「恋してサマー!」「STARS」「Shining place」「Summer Magic」「Promise Starlight」「yua your world」「いちごの森のパーティ」、アンコールで「伝説のうさ耳ティアラ」「純愛モンスター」…の全9曲。
衣装は現行のレンガ色バージョン。前回見た日が白バージョンだったので、2021年に入ってはじめて見るレギュラー衣装かな。次回の定期はニコステと衣装交換、その翌週のニコフェスで新衣装お披露目…という流れらしいので、この秋冬衣装もそろそろ大詰めという感じのようだ。この日は雨宮ういりさん、白石凛さん、西條真未さんが、「着物撮影会」帰りの凝った編み込みヘア。うなじがチャームポイントになっていた。

■ステージは、「STARS」〜「Shining place」と続くあたりがJ-POPテイスト強めのコーナー。ソロでは「yua your world」「いちごの森のパーティ」がけっこう久しぶり。特に「いち森」は1年以上ぶりとのこと。「いちプリ」もいいけど「いち森」もけっこう好きなので、もっと普段から聴きたいな。
■アンコール動画（ニコラバちゃんねる）は、「使いにくいチェキ券」発売のお知らせ。メンバーそれぞれの写真入りで、種類もいろいろ。ただし、チェキ券として使うと回収されてしまうので、コレクションしたい人は使わずに保存することになる…という商品。たしかに、コロナ下で接触を伴わずに売上があがるという意味では画期的かもね。トレカ1枚1000円と考えるとちょいと割高だけど…。
■終演後は、ういりんがいつもの挙動不審トーク（？）で、ニコフェスでの新衣装＆新曲お披露目を発表。
■全9曲、約50分（アンコール含む）。

ニコラバは、改めてレビューに書くほどの新情報が少なめ。比較的あっさりした感じに読めるかもしれないけど、見ている間はやっぱり楽しいステージだった。「撮可」なのでカメラを持った人が多く、拍手やアンコールのテンションがいまいち低めなのもいつも通り。ニコフェスでは、そろそろ新展開も見てみたいね。

開演16時45分→終演18時35分。

2021/02/26　Ange☆Reve　秋葉原 AKIBAカルチャーズ劇場（ワンマン）

「Ange☆Reve単独公演」。平日にもかかわらずお客さん多めだったね。一般チケットで入場した時にはもう椅子席の8割以上が埋まり、立ち見エリアも最前は完全にふさがっている状態。少しでもステージに近い席を探して、ようやく見つけたのが上手側6列目の端っこ。たまたま1席だけ空いていて助かった。

メンバー5人でのステージ。セットリストは、「Maybe Baby」「勇敢な恋のセレナーデ」「Your Smile」「黄昏抱いて、君ヲ想フ。」「泣かないよ」「Winding Road」「星空プラネタリウム」「Be with You」「絶対リメンバー」…の全9曲。

この日のステージのポイントは、何といっても「巫女公演」。毎年お正月恒例の巫女さんの衣装でのライブが、2021年は年明け早々の緊急事態宣言（コロナウイルス対策）で延期になっていた。一時は「2月も下旬だしもういいか…」という雰囲気だったらしいのだが、ファンからの「ぜひ見たい」という要望が多く、この日実施の運びとなったそう。
そんなわけで、メンバー全員、「白の着物＋真紅の袴」の巫女さん姿で登場。ただし、足元は草履ではなく、踊りやすい靴になっている。袴に革靴だから、そこだけハイカラさん風。髪も巫女さんらしく後ろでひとつにまとめているパターンだけど、ごんちゃんだけは普通にロングヘアというあたりが自由な彼女らしい。
セットリストは、やはり神様に仕える巫女に「堕天使」は似合わない…ということだろう、明るいポジティブな雰囲気の曲中心だったね。マイナー曲は「黄昏抱いて〜」から「泣かないよ」と続く中盤2曲くらい。それに、着物に袴なので、振り付けが激しい曲だとはだけてくる問題もあったようだ。

全体的には手堅い構成で、あんじゅれらしさは出ていたと思った。ただ、個人的にはこの日で「特殊衣装公演」が4回連続。内訳を書くと、「クリスマス（サンタなど）」「大晦日（るーじゅと衣装交換）」「ひめたん生誕（生誕Tシャツ）」、そしてこの日の「巫女公演」。そのため、12月のりかまる生誕でおろした、華やかで素敵なピンクの衣装なども、あれ以来一度も見ていない。やはり、普通の公演がしっかり楽しめてこそのイレギュラー公演のおもしろさ、だろう。たまたまそういう日にばかり行っている巡り合わせが悪いだけなのだが、「普通のライブでよかったのに…」というのがこの日の正直な感想だったかも…。

その他のトピックでは、「セカンドツアー」が発表されていた。札幌・東京・名古屋・大阪・福岡…の全国5都市で5〜6月に開催。前年のファーストツアーよりも北海道、九州が増えた分だけより本格的。特に札幌はごんちゃんの誕生日当日。いわゆる「生誕ライブ」は別にやるのだろうが盛り上がりそうだ。

公演回数が多いアイドルの場合、いつもとは違う衣装で楽しませたい（やってる本人たちも楽しみたい）ということで、コスプレ公演は珍しくない。「浴衣」「制服」「ハロウィン」「クリスマス」「衣装交換」…などなど。でも、普通がいちばんと思うファンもけっこういるのではないだろうか。そろそろコスプレじゃないあんじゅれが見たい。全9曲、約56分。

開演19時→終演19時56分。

2021/02/24　SAKA-SAMA、NaNoMoRaL　西永福 JAM

SAKA-SAMAとNaNoMoRaLのツーマンライブ「Tribu pre. Ense」。お目当てはSAKA-SAMA。平日開催のツーマンなので、普通なら19時スタートくらいだろうが、この日は「17時40分開演」とかなり前倒しされたタイムテーブル。コロナ対策の緊急事態宣言の影響である。そのため開場してもフロアにお客さんはまばら。2日連続での西永福JAMだったが、前日よりもさらに前進して最前列で見ることができた。

○「NaNoMoRaL」　先攻は「ナノモラル」。ほとんど予備知識なしの初見。事前にプロフィールだけチェックしていた。男女2人組ユニットで、女性ボーカルは「あヴぁんだんど」などで活動歴のある雨宮未來さん。男性メンバーの梶原パセリちゃんは、楽曲を制作するプロデューサーでもあり、ライブではマニピュレータ/ボーカルを担当している。
サウンドは全曲バックトラック使用。メンバー2人でのステージ。雨宮さんがアイドルグループ出身なので、アイドル的な要素あるのかな？…とも思っていたのだが、実際にライブを見た印象は、限りなく「女性ボーカルのロックバンド」に近いものだった。
まず、楽曲自体ドライブ感のあるロックで、普通にバンドで再現したらめっちゃカッコいいだろうなと思えるもの。かなり好きなタイプのサウンド。アッパーチューンばかりでなく緩急もきいている。この日は「アンプセット」とのことだったが、「バンドセット」でのステージもあるならぜひ見てみたいと思った。
ボーカルの雨宮さんは、ステージ全体を動き回りながら歌っていくスタイル。比較的小柄なのでステージ中央にセットしてあるお立ち台の上で歌ったりも。でも、特に「振り付け」などはなく、その点からもアイドルというよりはバンドっぽい。また、梶原パセリちゃんにもけっこうな割合でソロパートがあり、男女ツインボーカルといっていいだろう。歌声も個性的。「アイドル性のあるボーカルがいるロックバンド」が好きならドンピシャではないだろうか。楽曲をもう少し予習しておいたらさらに楽しめたかも。全7曲、約35分。

○「SAKA-SAMA」　ライブを見るのは約2年ぶりで2回目。ただ、前回はまだ7人編成の時代で、現在の2人体制になってからはお初。これだけ大きな変化の後なので、ほぼ初見の感覚だった。最近になってより注目するようになったきっかけは、寿々木ここねさんのソロミニアルバム「FEVER」が圧倒的に良かったから。その流れでSAKA-SAMAも聴くようになり、ライブでも見てみたいと思うようになった。

メンバー2人でのステージ。サウンドはバックトラック使用。楽曲はある程度聴いていたので、ジャンル不問で緩急自在なその雰囲気は大体つかんでいた。でも、やはり実際のステージを見てわかった新鮮なところもいくつかあったね。
最大のポイントは、全曲全面的についている「振り付け」。「こんなに踊るんだ〜」というのが第一印象かな。ノリの良い曲だけでなく、ゆったりめのミディアムチューンでもしっかりダンスしている。しかし、ジャストなタイミングでキレッキレに踊る…という感じではなく、どこか"ゆるさ"もあって、それがまた楽曲のイメージにぴったりシンクロしている。いちばん盛り上がったのは「Ex/cla/ma/tion!!」のディスコティックなダンス！ ステージ全体からアイドル性の高さを感じるのは、やはりこのパフォーマンスがあるからだろう。そんな独自のSAKA-SAMAワールドを最前列でたっぷり堪能させていただいた。

■メンバーの寿々木ここねさんは、ソロアルバムなどを聴くとけっこうなロリボイス。そのため、何の根拠もなく小柄な女の子なんだろうなと思い込んでいた。でも、実際にはもう1人のサポートメンバー・朝倉みずほさんよりも身長があったりする。実際に見てみないとわからないものである。
■その朝倉さんは、以前「ベルハー」などのグループで活動しており、その当時に何度か見ているはず。ただ、彼女を意識してしっかり見たのはこの日がほぼはじめて。その意味ではとても新鮮だった。これだけ活動しているのだがら、正規メンバーでもいい気もするが、そこはそれぞれ事情があるのだろう。
■MCでは、NaNoMoRaLの雨宮さんも、SAKA-SAMAの寿々木さん、朝倉さんも、お互いのグループに対して、「好きなんだけど久しぶりに会うと仲良し度がリセットされてしまう」というネタ。久しぶりにならないように毎月、いや毎週対バンしたいよね…という話など。トークはわりとゆるめ。特にSAKA-SAMAちゃんたち。この日はグループやステージのイメージをざっくりつかめた感じだったかな。
■全8曲、約39分。

フロアでSAKA-SAMAのお客さんを見ていると、パーカッションを手にしている人が何人か。MCの時、拍手のかわりに鳴らすのがお約束のようだ。コロナ対策でコールができない…ということで、このギミックが開発されたのだろうか。「まあ、賑やかだこと！」とメンバーも楽しそう。そんなところもいい雰囲気！

開演17時40分→終演19時04分。