2021/03/13　ニコグルユニット　新宿 代アニLIVEステーション

「ニコfes2021」、第三部はユニット。普段あまり見られない顔ぶれのステージということで、チケット人気もいちばん高かったよう。幸いにもA席のチケットを買えていたのだが、午後からの雷雨のために現地到着が遅れ、実際の整理番号よりも後の入場となってしまった。確保できたのは下手側4列目端。前のお客さんが被る角度もあったけど、ステージ自体はまあまあ近めの席だったかな。

けっこうスペシャルなステージなのだが、オーバーチュアも煽り映像とかもなく、客電が落ちると最初のユニットが出てきて歌いはじめる。以下、「次は○○で〜す」というスタイルでどんどん進行してく感じ。

■「にこきゅあ」（桃音あんな・津雲わかな）　トップバッターはにこきゅあ。さぎりんがSPPを去ったことにより、新たに津雲わかなさんを加えて継続。「背格好の似た女の子2人組」というユニットの魅力を引き継いでいて、雰囲気は良かったんじゃないかな。SNSを見ると津雲わかなさんにとってはこの日が人生初のアイドルとしてのステージだった模様。曲は「magical☆MAGI☆GIRL」。1曲だけであっという間に終わってしまった印象も。少しでもいいからトークとか聞きたかったね。

■「フレッシュパイン」（みなみゆき・鈴木優梨亜・夢野れいな）　ニコステのみなみゆきさんを中心とした新ユニット。曲は「チャイムが鳴るまで」。黄色のジャケット＋ダークグリーンのスカート…という制服風衣装は、学校の先生に恋するという歌詞の世界をイメージしたものだろう。既存グループでも活動しているのはみなみゆきさんだけ、それもわずか1カ月前から。なのにこの安定感！ バタバタするようなところもまったくなく安心して見ていられた。鈴木優梨亜さんの即戦力感もなかなかのもの。

■「LOVE TRIANGLE」（青山ゆのん・小鳥遊める・雷神サンダーレイガー）　メンバー的にはニコステの「グループ内ユニット」かな。黒のゴスロリ風衣装に、花のたくさんついたマイクスタンドを使ってのパフォーマンス。曲は「Burn the world!!」。レイガーちゃんのキャラクターもメタル歌謡的な楽曲の世界にうまくハマっていたね。歌う前、出遅れた2人を待つ小鳥遊めるさんがいろいろポーズをとって、ちょっとした撮影タイムになる。無理にトークでつなぐよりも良かったかも。和んだ。

■「Rose of Heaven」（すもも・有村もえか・宇津木りお）　「ラブトラ」が使っていたマイクスタンドをそのまま引き継いでのステージ。曲は「We are the Revolution」。このユニットでつい目が追ってしまったといえば、なんといっても宇津木りおさんだろう。ニコグルでのキャリアは圧倒的に短いのにもかかわらず、堂々としていて「センター感」が半端ない！ ケープのついたミリタリー調の衣装もばっちり似合っていたね。ワイルドな曲調と甘い歌声のギャップもGood。よかったわ〜。

■「初恋の香り」（西條真未・山内ゆあ・天原瑠理）　前年のニコグルリクアワ1位だけあって、もはや「おなじみ」といってもいい安定感のあるユニット。楽曲も3年目となる「女子高Life!!」。ちなみに天原瑠理さんは現在「MELT」というグループで活動中のよう。それでも「ニコfes」に出てくれるというのは、けっこう縛りのゆるいグループということなのかな。もし今後も同じメンバーで続けるなら、そろそろユニットとしての新曲も聴いてみたいな。

■「あざとシンデレラ」（白石凛・南杏理・花園ぴあの）　当初は「こんはじ」継続と発表されていたのだが、その後やはり新ユニットへと再編成されることに。楽曲もピコピコ系のかわいい雰囲気に一新。タイトルは「愛Scream」。衣装も、差し色の黒がきいたピンクのドレス。これまたあざといかわいさ満載だ。中でも目立ってたのが白石凛さん。衣装と同色のベレーにツインテール…白石史上もっともカワイイといってもいいスタイル。3人のバランスも良いし見てて楽しくなれるユニット！ 略して「あざシン」。

■「Non Alcohol!」（雨宮ういり・餅月ゆいり・麦乃あさひ）　トリはノンアル。「Flower Friday」「僕らのスピカ」。新曲も含めて唯一の2曲披露となった。浮かれモードの「Flower Friday」に対して、新曲「僕らのスピカ」はレギュラーグループでやってもまったく違和感ないポップなロックナンバーといった仕上がり。どちらも作詞は餅月ゆいりさん。作詞家としての作品も着々と増えていっている。ステージはどこを見てもかわいいメンバーがいて、ついキョロキョロしてしまう感じ。2曲だから他のユニットより長めの持ち時間なのだが、気づいた時にはもうあっという間。短かすぎ…。

序盤に出た既存グループに入ってないメンバーがいるユニットは、個別の自己紹介もやっていたけど、後半はおなじみの顔ぶれなので、もはやそれもなし。各ユニット1分ずつでもいいので、この日のステージの感想コメントとかあったら、もっと充実度が高まったのではないだろうか。レアなステージを見ることができておもしろかったのと同時に、そんなこともちらっと考えた。全7ユニットで計8曲、約37分。

開演15時30分→終演16時07分。

2021/03/13　ニコニコ♡STAGE　新宿 代アニLIVEステーション（ワンマン）

「ニコfes2021」は入れ替え制で四部に分けての開催。まずは第一部のニコステに。持っていたチケットはB席。うまい具合にB席ではいちばん前の中央（全体では7列目）を確保できた。一段高くなっているうえ、すぐ前のA席にお客さんがいなかったこともあって、ステージまでの見通しは文句なしだったね。

メンバー5人でのステージ。セットリストは、「ときめきキャッチャー」「異世界ケーキ大戦」「Bitter Sweet Days」「マカロンは恋の味」「マタタビ」「青春のパラダイム」「星屑ポエム」「パンパカパーン」…の全8曲。

「ニコフェス」にあわせて各グループとも衣装を新調。もちろんニコステも。デビュー衣装は全員おそろいの水色だったのに対して、新衣装はメンバーカラーを採用。といっても原色ではなく、わりと淡い上品な色使いになっている。ぱっと見た時の印象は「ニコストっぽいな」というもの。大きめのネコミミがセットになっているせいだろうか…と思っていたのだが、MCによると「ニコストの衣装をリメイクしたもの」だそう。道理で似ていたわけだ。もっとも「リメイク」といっても、当時使っていた衣装そのものをお直ししたのではなく、「デザインを流用して新たにつくった」という意味だろうと思う。メンバーそれぞれの体型、サイズも違うのでその方が合理的。デビュー1カ月で2パターンめの衣装。これからもいろんな彼女たちを見てみたいな。

■この日は初披露の曲も。ニコストのオリジナル「マタタビ」。少し前に運営のツイッターで「ニコフェスで歌ってほしい曲」というアンケートをやっていた。その時はたしか「ニャンダフルドリーマー」に投票した記憶があるのだが、ファンのリクエストは「マタタビ」が多かったということのようだ。これまで「パンパカパーン」をはじめ、わりと"飛び道具"色の強い曲をカバーしてきているので、ストレートな「マタタビ」はバランスのとれた選曲という印象。
■衣装、楽曲とも先行グループから引き継いでいるニコステ。エコロジーやサステナビリティーを考慮したアイドルともいえるのではないか？
■前回のカルチャーズ公演では、小鳥遊めるさんを少し心配したコメントを書いたのだが、この日はいつもの楽しそうな彼女が復活していて一安心。やはり、リーダーの青山ゆのんさんが戻ってきたことで、気持ちの上での負担が減ったのが大きいのかもしれない。この日は伏し目がちになることもなく、フロアのあちこちに視線を送ってくれていた。
■MCでは、「ニコラバは4周年、にこきゃんは2周年、そしてうちらニコステは1カ月…」という話など。仕切っていたのはゆのんさん。「あっという間だったね〜」みたいにざっくりまとめてたけど、せっかくなので新しく加わった3人にアイドル活動の感想などを聞きたかった気も。
■いつもは端の方から見ることが多いステージを、この日は「どセンター」で見られたのも新鮮だったね。メンバー別では、真正面から見るみなみゆきさん。華やかなオーラがあってとても良い。宇津木りおさんは写真で見るよりもステージで動いている時の方がはるかに存在感が伝わってくる。この日はA席に空席が目立つなど、人気面ではまだまだこれからという感じもあったけど、ぜひ頑張ってほしいものだ。
■全8曲、約36分。

土曜日の午前中のライブ。しかも天気はあいにくの雨。入場までが慌ただしかったので、最初はちょっと落ち着かないというか集中しづらかったけど、中盤以降はもう一気に引き込まれたね。トークなども含めてもうちょいステージを見ていたかった気がした。

開演10時50分→終演11時26分

2021/03/05　Luce Twinkle Wink☆　秋葉原 AKIBAカルチャーズ劇場（ワンマン）

「Luce Twinkle Wink☆単独公演」。2週間前にも見たアキカルでのルーチェ。前回のライブが楽しかったのでまた見たいな…ということで予約してみた。この日もチケットは一般。上手寄り5列目の席で。前列のお客さんの間からステージまでがきれいに見通せる位置。まずまずだったかな。

メンバー5人でのステージ。セットリストは、「Strawberry feels」「恋色♡思考回路」「七色未来」「ナミダイロ」「ラブ×タイムソルジャー」「I'mpossible?」「大スキ、スキ、大スキ、スキ、、、、、」「Shiny Day, Shiny Life」「スーパーマジカルーチェミラクル☆トゥルーパーマジカルーチェミラージュ」「Symphony」…の全10曲。（メンバーブログ参照）

この日は「メイド衣装公演」。ベージュっぽいメイド衣装＋白のエプロン。よく見るとディテールのデザインは少しずつ違うのだが、衣装の色あいはまったく同じなので、全員おそろいといってもいいだろう。どこかのメイドカフェの制服とかではなく、グループとして持っている自前の衣装だそう。
普段の衣装が原色のメンバーカラーだったりして派手なものが多いルーチェなので、この日の第一印象は「あら、わりとおとなしめ…」という感じ。ベージュという色がそもそもナチュラルカラーでおとなしいのだが。そんなわけで刺激はわりと弱めながら、全編メイドというレア公演をばっちり見ることができたね。

衣装がメイドなのでMCでの自己紹介もメイド風にアレンジ。トップバッターはゆきのしかちゃん。「ご主人様、お嬢様、お帰りなさいませ…」という定番のフレーズから、「この後はお食事になさいます？ お風呂？ それとも…」と、なぜか新婚妻みたいな展開に。もちろん「それとも」の後は「ルーチェのライブ？」というオチなのだが、普通なら照れてしまいそうなこの"くだり"をさらりとこなせるのがすばらしい！ 役者やのう…と思わずうならされた。
この影響をまともに受けたのが二番手のいーちゃんこと板山紗織さん。「え〜、どうしよう？」と頭が空白になったようで何も出てこない。「いったん飛ばそう」ということになって、他のメンバーが照れながらもそれぞれ考えた「萌えフレーズ」で自己紹介。最後にもういちどいーちゃん。ところがそこでも何も浮かばず、「もう無理っぽいから、終演後の告知のところで…」となる。このへんが「ルーチェの癒やし」的なところなのかも。
ちなみに、告知が終わって、「さあ、どうなる…」とお客さんが身構えたところで、何事もなかったようにメンバー全員「ありがとう〜！」と退場。しっかり者のゆきのしかちゃんもおそらく忘れていたのだろう。メイド公演ならではのハプニングだったね。

■セットリストでアクセントになっていたのは、「ナミダイロ」〜「ラブ×タイムソルジャー」と続いた中盤のマイナー楽曲だろう。それぞれ2015年、2016年…なので、最近のルーチェの路線とはちょっと違う模索する感じのカラーが出ていておもしろい。「ナミダイロ」は明らかにハロプロ調だし、「ラブ×タイムソルジャー」はテクノダンスポップ的な味わいかな。
■リリイベ展開中の新曲「I'mpossible?」では振り付けレクチャーも。この日は、いつもやっているパートとは違うところを解説していたみたい。また、前回もやっていたC/W曲「スーパーマジカル…」も再度振り付けを徹底。普段振りコピする習慣のないファンにはどっちもけっこう難しい…。
■後半の「大スキ、スキ…」「Shiny Day, Shiny Life」あたりになると、アッパーチューンの連続でメンバーもけっこう汗だくに。髪が額とかに貼りついてたね。
■そんな中でもやはりついつい目が追ってしまうのはももたん（城崎桃華さん）！ ダンスでのメリハリのきいた動きもすばらしいし、曲にあわせてくるくる変わる表情も見ていて飽きないものがある。笑顔全開の時は目がなくなるくらい、でもシリアスな曲調だとけっこう大きく見開いていてはっとさせられたり…。
■前回同様、ゆきのしかちゃんのトークの冴えにもうならされた。「スーパーマジカル…」のタイトルコールは彼女以外のメンバーではおそらく無理なのでは…。
■全10曲、約59分。

2週間のインターバルで見たルーチェ。さすがに新鮮さは前回ほどではなかったけど、約60分間に曲をみっちり詰め込んだ密度の高いステージは本当に見ごたえ、聴きごたえがあったね。しかも、曲が多くてもMCも要所で入れてきて飽きさせない。まずは現状、サブスクで聴ける楽曲は全部聴き込んでみたいな。

開演19時→終演19時59分。