2021/05/30　にこにこ♡きゃんでぃ、ニコニコ♡STAGE、フレッシュパイン　秋葉原 パームス

にこきゃんの「すもも生誕祭」。当初、「10:30開場」となっていたので何の疑いもなく会場に向かったのだが、着いてみると異様なまでに人がいない。不審に思ってツイッターをチェックしてみると、「開場・開演とも1時間繰り下げ」となっていた。前日の告知を見逃していたようだ。仕方なく喫茶店で時間をつぶして出直すことに…。

そんなハプニングがあったとはいえ、座席は前週のニコステ単独公演の時と同じ3列目を確保。さすがに中央ではなくやや下手寄りではあったが、ちょうどいい距離感でステージを楽しめたね。

○「フレッシュパイン」　オープニングアクトにニコグルユニットが登場。ニコフェスなどの特別なイベント以外で活動することはほとんどないユニットなのだが、なぜか2週連続で見ることに。メンバーは、前週と同じくみなみゆきさん・不思議もみさん・鈴木優梨亜さん…の3人。曲は「異世界ケーキ大戦」「チャイムが鳴るまで」の全2曲。
衣装はメイド風。それぞれ淡い色あいのミントグリーン、ピンク、パープル。かわいかったね〜。不思議もみさんと鈴木優梨亜さんは、やや緊張してたのか、最初は表情も硬め。でも2曲目あたりになると、次第にいい笑顔も見られるようになってきた。みなみゆきさんは、MCでもリーダー的な仕切りで安定感ばっちり。華やかな存在感はセンターにぴったりという気がした。「異世界…」はフレッシュパインではこの日がお披露目。2週連続での出演やレパートリーをもっと増やしたいという話からすると、今後恒常化していく計画だったりするのだろうか？ ちょっと気になるところ。約10分。

○「ニコニコ♡STAGE」　メンバー5人でのステージ。衣装はメンバーカラーバージョン。みなみゆきさんは早着替えで連続のステージをこなす。セットリストは、「もしも君と僕がひょんなことから異世界に迷い込んて恋に落ちたら」「青春のパラダイム」「マカロンは恋の味」「Bitter Sweet Days」「世界共通言語ネコ語計画」「星屑ポエム」…の全6曲。
前週に続いてのニコステ。この日も安定の楽しいステージだった。5人それぞれがいい感じにキャラ立ちしてきただけでなく、グループとしてのバランスもどんどん良くなっている気がする。そんなメンバーの中でも、このところ注目しているのが宇津木りおさん！ もともと目が大きくてアニメキャラにしやすそうな顔、というかアニメから抜け出してきたような2.5次元ルックスなのだけど、その彼女がラノベやゲームっぽい要素満載のニコステの曲にあわせて、元気いっぱいに動き回るのだから、相乗効果はかなりのもの。一秒ごとにかわいさと楽しさが爆発している。時折、口元からちらっと見える八重歯もたまらない。かと思うと「星屑ポエム」のような切ない雰囲気の曲で見せるシリアスで大人っぽい表情にもぐっと惹きつけられる…。とても幅のある表現力を持っているのだ。この日もそんな彼女の魅力にやられっぱなしだった。あっという間だったね。約25分。

○「にこにこ♡きゃんでぃ」　メンバー5人でのステージ（花園ぴあのさん休演）。セットリストは、「叶わない関係」「君との5センチメンタル」「It's a Wonderful Story」「夏恋花火」「#夢の続き」「焼き肉ロマンス」「恋するWinter princess」「金木犀の夢」「理想的アイデンティティ」…の全9曲。
この日のすももちゃん生誕ライブ。立ち上げから2年以上、ほぼ固定メンバーで活動してきたグループらしい和やかな雰囲気のイベントになっていたと思った。もともとにこきゃんは、ほとんどのメンバーがアイドル専業ではなく、活動も週末中心だったりする。いわば同好会的な「ゆるさ」がグループの個性になっている。それに加えて、この日はすももちゃん自身のおおらかなキャラクターが反映され、肩肘はらない"ゆる楽しい"空気感で終始進行していった。SPPグループの中でも独特な、にこきゃんらしさがばっちり出た生誕だったんじゃないかな。※ちなみにリアル誕生日は翌日（5/31）。

■衣装は最新の藤色バージョン。中盤からは生誕Tシャツに着替える。すももちゃんも生誕衣装は特に作らなかったそうで、似顔絵がプリントされた黒のTシャツで楽しそうに踊っていた。自然体でいいね。
■「夏恋花火」（オリジナルはボカロ曲）はすももちゃんソロ。…なのだが歌ではなくダンスのみの「踊ってみた」バージョン。このあたりも彼女の個性かな。フロアもメンバーカラーの白サイリウムでお祝い。
■「#夢の続き」は強がりセンセーションのカバー。餅月ゆいりさん以外のメンバー3人も加わって4人で。
■カバーも含めてこの日のセットリストはすべてすももちゃんが選曲・構成。にこきゃんの代表曲「Doggy Boogie」をあえてはずして組んでみたそう。ある意味で生誕らしい変則セトリ。新鮮だったかも。
■生誕セレモニーは中盤。ケーキ、花束、アルバム…など青色づくしになっている。これは今すももちゃんが髪色に青を入れているので、それにあわせた趣向だったよう。メンバーからの手紙は南杏理さん。読んでる途中で何度も泣きそうになり、「なんで私が泣いてんだ？」と自分に突っ込みを入れる。ところが、それを見ていたすももちゃんはケロッとした表情で平常運転。お返しのメッセージも平常心でさらっとこなす。この頼もしさがメンバーたちに愛されてる理由のひとつなのかもね。
■現在、SPPのコンカフェ「ショコラ」で店長を務めているすももちゃん。近々できる2号店でも店長を兼任するそう。メンバーからは「もうエリアマネジャーじゃん」という声も。
■最後はオリジナル4曲連続で締め。全9曲、約1時間3分。

にこきゃんの1時間生誕ライブを見たのは、前年の南杏理さんの時以来で2回目。やっぱりセットリスト以外にもそのメンバーらしい雰囲気が出るよね。全体的にMCは短めのことが多いニコグルの中でも、にこきゃんはわりと雑談っぽいトークタイムが多めで、この日もそういう良さが出ていたと思った。

開演11時50分→終演13時35分。

2021/05/22　ニコニコ♡STAGE　秋葉原 パームス（ワンマン）

「みなみゆき生誕祭」。ニコステの単独公演をパームスで見るのは2月のデビューライブ以来。それほど早い整理番号でもなかったのだが、なぜか空いていた3列目中央の席で。最前のVIP席の後ろが通路になっているので実質的には4列目くらいかな。それでも十分近い。千鳥配列だったし、ステージ自体も高さがあるので見通しはばっちり。すごく見やすかったね。

メンバー5人でのステージ。ユニット「フレッシュパイン」では、ゲスト2人（不思議もみさん、鈴木優梨亜さん）も。セットリストは、「青春のパラダイム」「もしも君と僕がひょんなことから異世界に迷い込んて恋に落ちたら」「ぱんぱかぱーん」「マカロンは恋の味」「星屑ポエム」「Burn the world!!」「SWEETS PARADISE」「チャイムが鳴るまで」「夢見る恋ウサギ」「マタタビ」「世界共通言語ネコ語計画」「ときめきキャッチャー」「Bitter Sweet Days」「水色vacation」「お願い! シンデレラ」「異世界ケーキ大戦」…の全16曲。

ステージに登場したメンバーが着ているのはニコステ初代の水色衣装。おそらくみなみゆきさんの担当カラーが水色だから。全員がそれぞれ違うタイプの髪飾りをつけているのだけど、それも水色。そんなわけでこの日は何といっても「みなみゆき生誕祭」であったのは間違いないのだが、同時に持ち時間90分、全16曲というニコステ史上最長＆最大のライブでもあった。まだデビューから3カ月ちょっとのニコステが単独でこれだけのステージをこなせるようになった、そのことがファンにもしっかり伝わってきた中身の濃いライブだったんじゃないかな。

■最初の5曲はいつものニコステ。最初からかわいさ全開！ 2曲目「もしも君と僕がひょんなことから異世界に迷い込んて恋に落ちたら」は少し前から歌っている新曲で、ライブで聴くのははじめて。ニコスト、ニコスイ時代からの流れを感じさせるラノベ風コンセプトの曲。ニコステとしての歴史はまだ浅いけど、楽曲をはじめとして前身グループからのいろんな蓄積があることはやっぱり大きいのではないだろうか。
■「Burn the world!!」は、ユニット「LOVE TRIANGLE」（青山ゆのん・小鳥遊める・雷神サンダーレイガー）で。マイクスタンドを使ったパフォーマンス。
■中盤は、みなみゆきさんを中心とした3人ユニット「フレッシュパイン」のコーナー。ニコフェスでは、みなみゆき・鈴木優梨亜・夢野れいな…の顔ぶれだったけど、この日は夢野さんが不思議（はてな）もみさんに交替。ゆきさんは水色のロリータっぽいテイストの衣装、ゲストの2人は、似た雰囲気の赤の衣装で登場。曲は「SWEETS PARADISE」「チャイムが鳴るまで」「夢見る恋ウサギ」。
■ちなみに不思議もみさんは、ニコスイの初期メンに選ばれていたが、学業との兼ね合いでデビュー前に辞退している。その彼女が今こうしてニコスイのカバーをやっている…というのはちょっと感慨だったり。
■基本リップシンクなのだが、カバーなんかは元のオケそのままだった曲もあった気がした。「恋ウサギ」ではういりんの声がしていたような…。気のせいだろうか。
■ユニット後は再びニコステ。お色直しの関係で「マタタビ」と「Bitter Sweet Days」はみなみゆきさんが抜けた4人バージョン。ここまでがいちおう本編。「以上、ニコニコSTAGEでした〜」と締めるのだが当然アンコールはある。
■アンコール前は「ニコステ動画」。5/13のリアル誕生日にメンバーからお祝いされるゆきさんの映像。さらにニコステ初ワンマン（7月）の告知も。新曲、新衣装、さらに新ユニット「ゆき＆りお」もお披露目…となるとやっぱ行きたくなるよね〜。
■アンコールは、みなみゆきさんのソロ曲「水色vacation」でスタート。もちろんこの日が初披露。タイトルそのまんまの、ラテンっぽいテイストとスピード感が印象的な夏曲！という感じかな。しかも生歌！ 「いつも音痴っていわれて自信ないんですよ」と言ってたけど堂々と歌えてたんじゃないかな〜。生誕衣装は、ミントブルーのレース生地を使ったミニドレス。露出度けっこう高め。ティアラと10センチはありそうなハイヒールはいずれもキラキラのシルバーで、若さと同時にゴージャスな大人っぽさも感じさせるもの。この衣装を着こなせるのは、今のニコグル全体を見渡しても彼女しかいないのでは？
■生誕セレモニーでは、メンバーも生誕Tシャツに。ケーキ・お花・アルバム・横断幕などすべてが鮮やかな水色。フロアのお客さんに配られたサイリウムも当然水色。
■お祝いのお手紙は、メンバーではなくゲストの2人から。ゆきさんからもお返しの手紙。「SPPに入ってニコラバ、ニコスイなどのライブを見てアイドルに憧れた。なのでやりたいと運営さんに頼んでいた。念願かなってニコステでデビュー。メンバー、ファン、運営、家族には本当に感謝している。大学4年なので就活をどうするか悩んだ。アイドルを続けたいと家族に伝えた時には絶対反対されると思っていた。でも、やりたいことが見つかったんだから…と応援してくれた。これからも恩返しできるように頑張る」…こんな内容だったかな。素直な人柄が感じられる手紙だったと思った。
■この手紙の内容を知って、フレッシュパインでの選曲を振り返ると、ニコスイやニコラバの曲が入っていて、実は彼女の中でとても大事な曲だったんだなということが改めてわかった気がした。
■記念撮影の後はカバーで「お願い! シンデレラ」。オリジナルはアイマス。ゆきさんのカラオケ十八番曲だそう。盛り上げて最後は定番の「異世界ケーキ大戦」で。
■それにしても今のニコスイ、全員かわいくてビジュアル最強ではないだろうか。
■全16曲、約1時間28分（アンコール含む）。

ざっと流れをメモしただけでもこんな感じ。見どころ多かったね。90分というとけっこう長い気がしたけど、体感的にはあっという間。内容もだけど、良い席で見られたというのも大きかったかも。今のニコスイ、とてもいい雰囲気だし、ニコラバみたいに長く続くグループになってほしいな。

開演18時→終演19時28分。

2021/05/09　MiiS、ニコニコ♡LOVERS、abyss、覚醒のアドット、2o Love to Sweet Bullet、にこにこ♡きゃんでぃ　新宿 HOLIDAY SHINJUKU

MiiS主催イベント「珍祭り 〜年に一度は許してね〜 城咲そら生誕祭」（2部）。元ニコラバの小針小枝さん＝現在はMiiSの城咲そらさんのバースデーイベント。SNSに流れてきたタイムテーブルを何気なく見るとニコラバとのコラボが！ 最初で最後のレアなステージになるのでは…ということで行ってみることに。

とはいえ、お目当てのニコラバが出演する2部だけでも約4時間の長丁場。5組目のにこきゃんから見ることにし、開演から約1時間遅れで入場。当然フロアの前半分はほぼ埋まっている。ただ、一段高い後方フロアの最前（下手側）にいくらかの空きスペースが。結果的には見やすくて良い立ち位置がとれたね。

○「にこにこ♡きゃんでぃ」　ライブを見るのは約2カ月半ぶり。メンバー5人でのステージ（餅月ゆいりさん休演）。セットリストは、「Doggy Boogie」「理想的アイデンティティ」「焼き肉ロマンス」「金木犀の夢」…の全4曲。衣装は淡い藤色がベースになったドレス。このパターンを見るのははじめてかな。爽やかなテイストでいいね。南杏理さん、有村もえかさんが上品なミディ丈のスカートで、他の3人はアイドルらしいミニ丈…と変化がつけてある。特に、髪が衣装と同系色の花園ぴあのさんがめっちゃ似合っていた。髪色を薄くしてからの彼女、ものすごくいいのではないだろうか。
3曲目「焼き肉ロマンス」もはじめて聴く曲。タイトル通り、"焼き肉デート"を題材にしたコミカルなナンバー。お酒も飲んだりして大人デートって感じだろうか。後でチェックしたら作詞はやはり餅月ゆいりさん。ラストの「金木犀の夢」も久しぶりに聴いたせいもあって、あらためてすごくいい曲だなと感じた。ニコグル以外との対バンでにこきゃんを見たのもたぶんお初。いろんな意味で新鮮だった。約20分。

○「2o Love to Sweet Bullet」　ライブを見るのは約1年半ぶりで2回目。前回見た時は5人組だったがこの日は4人でのステージ。現在はこの体制で活動しているようだ。黒地に金色のアクセントが入ったシャープな衣装。すらりとした長身メンバー2人を中心に全員のスタイルのよさを引き立てている。サウンドは、四つ打ちの重低音をきかせたアッパー曲中心。でも、アゲアゲ一辺倒というわけでもなく、ポップなメロディーの曲もあったりして、前回よりもかなり聴きやすくなった印象を受けた。ルックス良し、楽曲良しでこれは人気出そうという感じ。実際、この日のフロアもけっこうな盛り上がりになってたんじゃないかな。全6曲、約21分。

○「ニコラバちゃん＋そらちん」　ニコラバ在籍時の小針小枝さんを最後に見たのは2020年3月のニコフェスだった。その時、すでに卒業が決まっていて「私にとってはこれが最後のニコフェスになります…」と涙ぐんでいたのを覚えている。その後、コロナ禍によって卒業公演のチケットは抽選制となり、結果的に彼女のラストステージを見ることはかなわなかったのだった。
そんな私のようなファンにとって、この日のコラボは、まさに「幻の卒業ライブ」が時を超えて実現した奇跡のような瞬間となった。ニコラバのオーバーチュアとともにステージに姿を現したのは…ニコラバの衣装を身にまとった小針小枝さん！ もちろんニコラバの5人も一緒。いつも見慣れていた6人体制のニコラバが再びステージに勢ぞろいする。
セットリストは、「半分魔法少女」「らびらびにゅー!」…の全2曲。ブランクをまったく感じさせない完璧なダンス。そしてあの個性的でキュートな歌声。今でもこの6人編成のニコラバはどこかで続いているんじゃないか…と錯覚してしまうようなパーフェクトなパフォーマンスだった。MCで、桃音あんなさんが「今日だけは"さぁちゃん"って呼んでもいいですか？」と声をかけると、即座に「いいよ〜！」と返す彼女。フロアも熱い興奮となごやかなほっこり感に包まれる。これもやはり彼女の人柄だと思えた。たった2曲だったけど、同時にかなり長い時間見ていたような充実感も残った。良いものを見せていただいたと思う。この企画を実現してくれたすべての関係者に感謝しかない。約11分。

○「覚醒のアドット」　5人組グループ。ライブは予備知識なしでの初見。楽曲はバンドサウンドのロックかな。それもアイドルらしい要素が限りなく薄めで、普通に女性ボーカルのバンドが演奏してても何の違和感もないようなサウンド。全員の衣装もミディ丈のワンピースで、黒＋青灰色の切り返しという甘さのない配色になっている。こういう音楽性が好きな人なら…という印象。全4曲、約21分。

○「abyss」　4人組グループ「アビス」。こちらも予備知識なしでの初見。衣装は全員黒/濃紺をベースにしたものだけど、小柄なメンバー2人はロリータっぽいモチーフ、長身の2人はもっとシャープで大人っぽいデザイン…と雰囲気を少しずつ変えている。楽曲は、1曲目がデジタルビートだった以外は基本ポップなロック。中盤から後半にやっていたマイナー調でメロディアスなナンバーはなかなか良かった。ノンストップでMCなし。全5曲、約20分。

○「ニコニコ♡LOVERS」　ライブを見るのは約2カ月ぶり。メンバー5人でのステージ。衣装はコラボの時と同じピンクのチェックバージョン。その中で白石凛さん1人だけが、黒の「城咲そら生誕Tシャツ」で登場。セットリストは、「恋してサマー!」「Only Mine」「Catch me!」「Girlish Fantasy」…の全4曲。
この日は、グループごとに「声出しOK」と「NG」があり、ニコラバはNG。当然、ファンのコールもないのだが、「Catch me!」では間奏のところで、白石凛さんが「ガチ恋口上（城咲そらバージョン）」をブチかましてくれる。生誕Tシャツといい、やはりニコラバ同期加入メンバーとして愛が伝わってきた。そんなステージに呼応してか、フロアもかなりな盛り上がり。声出しNGにもかかわらず、けっこう声が聞こえていた。ひょっとしたら、貴重なコラボが見られるということで、久しぶりのオタクの人たちが詰めかけていた…みたいな事情もあったのだろうか。最近のニコグル主催イベントではまず見られないくらいの沸き具合だったね。生では2回目の「Girlish Fantasy」もすごく良かった。全4曲は短めだけど、コラボも含めれば6曲も聴けたことになる。満足度は高かったステージ。約19分。

○「MiiS」　「ミース」は2021年1月に始動した4人組アイドルグループ（結成当初は5人）。城咲そらさんはその初期メンということになる。ロックバンドが多く所属する事務所でもあり、そのサウンドもけっこうロックという予備知識だったのだが…。
オーバーチュアに続いて流れたのは、なんと「夢見る恋ウサギ」のイントロ！ コラボ2曲やってくれただけでなく、自らの新グループでカバーまでとは。歌っていたのは主に雨宮ういりさんのパートだったかな。そらちんこと城咲そらさんのニコラバ愛がさらに感じられるステージとなった。当然フロアも一気にテンションMAX。MiiSは声出しOKなので、後半の「♪恋するウサギに恋をして〜」のコールもばっちり。…と思ったのだが、いきなりだったので、後半は「ニコニコラバーズ愛してる」の人と「城咲そらちゃん愛してる」の人がバラバラに。ちょい惜しかったかな。
そして2曲目からはMiiSオリジナルのセットリストに。やはりハードでスピード感のあるロックナンバー。マイナーで切れ味のいい曲が続いていく。ソリッドなサウンドの中に浮かび上がる城咲そらさんの歌声。やはりここでもいいアクセントになっている。ロックっぽさとアイドル性のバランスがすごくいいグループという印象を受けた。フロアを埋めたファンもアゲアゲだったね。約25分。

ステージ終了後、バースデーセレモニー。メンバーから花束、ケーキ、プレゼントなど。城咲そらさんからはお返しのお手紙。「カッコいいアイドルになりたくてMiiSに参加した。今までやってきたこととは違うことばかりでチャレンジの毎日。時には自分がMiiSにふさわしいのか疑問に思えてきて悩んだことも…。でもメンバーとファンの支えがあって今日まで頑張ってこられた。これからも挑戦し続けたい」…ざっくり要約するとこんな感じだったと思う。
もともとニコラバの時から、「闇属性」「黒が好き」と公言していた彼女だけに、今のMiiSのロックなコンセプトは心からしっくりきているのではないだろうか。ニコラバの時以上に輝いていたと思った。周囲も、生誕の企画とはいえ、全然カラーの違う「恋ウサギ」のカバーを気持ちよくやってくれるなんていいメンバーだと思う。卒業生が自分らしくいきいきと頑張っているのを知って安心する学校関係者のような気分になっていた。約10分。

ニコラバは現在追加メンバーのオーディション中。新メンバーが加わる前の今が、まさに気持ちよくコラボできる最後のチャンスだったのかもしれない。その意味では、本当に最初で最後になる可能性が高いステージ。気づいたのが数日前というギリギリのタイミングだったけど、見ることができて本当によかった。

にこきゃんスタート17時25分→終演20時06分。