2021/06/26　ニコニコ♡STAGE　秋葉原 パームス（ワンマン）

ニコステの雷神サンダーレイガーさん生誕ライブ「雷神祭」。実際の誕生日は6/20なので約1週間遅れでの生誕祭となった。座席は4列目中央。このところパームスでは3列目で見ることが多かったのだが、4列目もステージの見え方はほとんど変わらない印象。これも千鳥配列のおかげかな。ありがたい。

メンバー5人でのステージ（途中ゲストあり）。オープニングの衣装はしっぽとケープがついたニコストバージョン。セットリストは、「Bitter Sweet Days」「パンパカパーン」「ぱんぱかぱーん」「ハッピーニューイヤーおもち」「世界共通言語ネコ語計画」「恋と魔法のメロメロディ」「夢見る恋ウサギ」「Bitter Sweet Days」「初恋サイダー」「星屑ポエム」「青春のパラダイム」「異世界ケーキ大戦」「マタタビ」「スカイヒーロー」「ゲキテイ!」「ときめきキャッチャー」「もしも君と僕がひょんなことから異世界に迷い込んて恋に落ちたら」…の全17曲。

ニコステデビューライブの前にメンバーが発表された時、いちばんインパクトがあったのが彼女じゃないだろうか。雷神サンダーレイガー。SPPのアイドルにはこれまでになかったタイプの芸名。名前だけで「格闘技好きの個性的な女の子なのかな？」というイメージが膨れあがった。実際にステージで見ても、個性的というのは間違いなかったね。金髪っぽいショートカットに、男装コスプレイヤーを思わせるような強めのメイク。ところが、歌うと声がめっちゃかわいいし、トークなども控えめでどちらかといえば常識的なしっかり者キャラという印象。いろんなギャップがあって、まだ全貌はとてもつかめてないのだが、とにかくグループに良いアクセントを加えてくれている存在なのは間違いないだろう。

そんなレイガーちゃんならではのカラーが感じられたこの日のライブの見どころは3つ。まず最初は、ゲストに元ニコスイの神崎うのさんを招いた「うのレイガー」。レイガーちゃんがうのちゃんファンということで実現したスペシャルなステージだ。レイガーちゃんがニコスイ時代のうのちゃんの紫の衣装、逆にうのちゃんはレイガーちゃんの緑の衣装で登場。2人が並ぶと髪色も背格好も、さらにははっきりした顔立ちもどこか似た雰囲気。思い切り「双子感」のある美少女ユニットになっていた！
曲は、「Bitter Sweet Days」「初恋サイダー」「星屑ポエム」…とたっぷり3曲。ニコスイでアイドルは引退と言っていたうのちゃんだけど、まだまだ現役感あったね。「うのレイガー」だけでも時々やってほしいと思ってしまうレベル。「Bitter Sweet Days」は時差を超えたもうひとつのニコスイ。「初恋サイダー」はBuono!のカバー。当初3曲目に予定していた曲がいきなり2曲目ではじまって一瞬とまどうも、2人が目で合図してしっかり歌い切るところも良い。推しとの共演で終始うれしそうなレイガーちゃんが印象的だった。

見どころふたつめはソロ曲「スカイヒーロー」（表記不明）。シティポップ感のある洗練されたアニソン…といった趣きで、レイガーちゃんの声質にもぴったりあっている。良曲！ さらに特筆すべきは生誕衣装。ボディラインにぴったりフィットした黒レザーで、ちょっとミリタリー要素入り…とでも表現すればいいのだろうか。ホットパンツから伸びるすらりとした脚がセクシーなのだが、同時にカッコよさもばっちりある、まさに彼女にしか着こなせない感じのコスチューム。ニコステでもとびきりの個性派らしさをいかんなく発揮していたね。この時のフロアは緑のサイリウムで埋まる。これもいい演出。
そして最後は、ぜひやりたかったというカバー曲「ゲキテイ!」。おなじみサクラ大戦の「♪走れ〜光速の帝国華撃団〜」で有名なあの曲。V字型フォーメーションのセンターに立ち、メンバー全員を従えてのパフォーマンスはカッケー！の一言。見てても気持ちよさそうだったね〜。

ここからはそれ以外で印象に残ったところをメモ。
■オープニングから3曲連続で歌い出しがレイガーちゃん。狙ってたのかな。
■全体曲5曲の後はソロ/ユニットコーナー。2週間前にお披露目したばかりのめるめるのソロ「恋と魔法のメロメロディ」と、ゆのん・ゆき・りおのトリオによる「恋ウサギ」。どっちもレア感あってよかったね。
■「うのレイガー」以降はニコステメンバーも、ニコスイバージョンの衣装にチェンジ。さらに誕生日セレモニーからは黒の生誕Tシャツに。さりげなく衣装3パターンで魅せてくれた。
■「マタタビ」の後は、レイガーちゃんお色直しの時間を利用して残りのメンバー4人でのお題トーク。お題を考えたのはレイガーちゃん。「自分を動物にたとえるなら？」「こだわりの食べ物は？」「ニコステでやってみたいことは？」など。動物では、みなみゆきさん、宇津木りおさんが2人とも「ナマケモノ」。面倒がりだから…というのが理由。「もっといいのにしなよ」と言われて、それぞれ「イルカ」と「カメ」に変更してたね。食べ物では、みなみゆきさんが「蕎麦」に凝ってて、1人で駅ソバを食べ歩いたりしてるそう。渋いぜ。やりたいことは、「流しそうめん」「BBQ」「USJ」など遊びに行きたい系ばかり。仲良しそうで結構。
■誕生日セレモニーでは、メンバーカラーにちなんだ緑づくしのプレゼントが贈られる。なんと花束も緑！ 凝ってるね〜。お祝いの手紙は宇津木りおさん。「気づかいができる」というところを褒めてたので、やっぱりグループ内でもしっかり者なのだろう。
■レイガーちゃんからの手紙では、ニコステ加入の経緯が明かされた。SPPの運営さんが彼女が働いている美容室のお客さんで、「今度新しいアイドルグループをつくるんだけどやらない？」と直接スカウトされたのだという！ それですぐその気になったということは、もともと興味があったのだろう。そして、それをしっかり見抜いていた運営さんの眼力もなかなかすごい。ちなみに今もアイドルと美容師の二刀流で活動中。ファッションやメイクのセンスもそういうバックグラウンドを聞くとなんとなく理解できるね。これからも両方の活動、頑張ってほしい。
■集合写真は神崎うのさんも呼び込んで6人で。
■ラストナンバーは題名がやたらに長い「もしも君と僕が…」。生誕祭の主・レイガーちゃんがタイトルをコールするのだが、はじめてということで頭から飛んでしまったみたい。メンバーに助けてもらって言ってるところも良い雰囲気。ほっこりさせられた。
■全17曲、約1時間37分。

この日は形式的なアンコールなし。お客さんを待たせることなく場をつないでいってて、すごく良かったんじゃないかな。ニコステ単独公演で17曲は過去最大。7月にはワンマンも予定されているわけだけど、すでにそれに近い内容のものを見せてくれているのではないだろうか。充実してたね。

開演18時20分→終演19時57分。

2021/06/23　ニコニコ♡LOVERS、ニコニコ♡STAGE　秋葉原 パームス

平日（水曜日）の「ニコグル定期公演」。この日はニコラバ・白石凛さんの誕生日当日。ただし、生誕ライブは4日後の日曜に予定されているので、その前夜祭的な感じだったかな。席は3列目中央。このところこの周辺の席で見る機会がちょいちょいあるのだが、本当に見やすくて良い席だ。

○「ニコニコ♡STAGE」　メンバー5人でのステージ。セットリストは、「もしも君と僕がひょんなことから異世界に迷い込んて恋に落ちたら」「青春のパラダイム」「ハッピーニューイヤーおもち」「異世界ケーキ大戦」「世界共通言語ネコ語計画」「ときめきキャッチャー」…の全6曲。
この日のニコステは、SNSのアンケートで決まった「チャイナドレス公演」。小鳥遊めるさん、みなみゆきさんはロング。それ以外の3人はミニ丈。光沢のある色鮮やかな生地とボディコンシャスなライン。中華風にまとめたふたつお団子の髪型。みんな似合ってたね〜。オープニングからまさに"眼福"という感じだった。「おもち」をはじめニコスト時代の曲はチャイナ衣装との相性がいいなということも再認識。
最初のMCはそんな衣装のポイントについて。色はいつものメンバーカラーとはちょっと違い、小鳥遊めるさんはニコスト時代の紫を選ぶなど、それぞれ好きな色を着ていたようだ。宇津木りおさんは、事前に用意した衣装を忘れてしまい、直前にドンキで買いなおしたというエピソードも。開演が5分押したのはそのせいだったのだろうか…？
2回目のMCは「次はどんなコスプレをしてみたい？」。レイガー「サバゲー」、りお「綾波レイ」、ゆき「ディズニープリンセス」、める「地雷」、ゆのん「アニマル」…だったかな。それぞれ個性が出てたね。約28分。

○「ニコニコ♡LOVERS」　メンバー5人でのステージ。衣装は2018年夏ごろのパステルカラーバージョン。ニコラバを見はじめた当時に着ていたものなので懐かしい。これこそニコラバという気分になる衣装だ。セットリストは、「CHAKI・CHAKI!×BANG・BANG!」「タピオカサンセット」「Summer Magic」「1.2.3.4.Step by Step」「ぴえんぷぇんどれすLOVE SONG」「HOPPiNG NOW!」「夢見る恋ウサギ」「純愛モンスター」…の全8曲。
曲では、なんといっても「ぴえんぷぇんどれすLOVE SONG」を聴けたのが大収穫！ お気に入りなので、ことあるごとに「ぴえん聴きたい」と書いているのだが、生のステージで見ることができたのは、これまでにたった4回だったりする（お披露目の日の2回含む）。意外とレア曲なのだ。しかも、最後に聴いてからもう半年以上たっている。だから、イントロがきた瞬間は、「こ、これって…!?」と一瞬固まってしまったくらい。そんな「ぴえん」、あらためて聴いてもやっぱ良い曲。目に耳に焼きつけようとステージをガン見していたのだが、それよりもっと頻繁にやってほしいというところだろう。
後半のMCでは、白石凛さんの誕生日を祝うちょっとしたセレモニーも。ういりんが用意したバースデーケーキ型の帽子とメガネをつけてもらって、「おめでとう」のくす玉を割る。うまく割れずに「ちょっと〜！」みたいになる展開もお約束だけどなごやかでいいね。生誕ライブがより楽しみになってきた。
ういりんといえば、この日も汗だく状態。「1.2.3.4.Step by Step」ではタオルを振り回すのだが、そのタオルでこっそり額の汗をぬぐっていたのもかわいかった。この5人体制のニコラバを見るのもあと1回くらいだろうか。約38分。

ニコラバ＆ニコステのパームスツーマン定期を見るのは2回目。この日は衣装にも楽曲にも色の濃いニコステとすっきり爽やかなニコラバというコントラストがはっきり出ていておもしろかったね。どっちのグループもアイドルらしさがあってかわいいのだけど、カラーの違いがはっきりあるのはいいことだと思う。定期はMCの時間が多めなのもうれしいしね。

開演18時35分→終演19時43分。

2021/06/20　Ange☆Reve　神田 KANDA SQUARE HALL（ワンマン）

あんじゅれの2ndツアー「TIME」ファイナルの東京公演。はじめて行く神田スクエアホールは、いつも秋葉原に行く時に利用している淡路町が最寄駅だ。ホールなので指定席だと思い込んで、ゆっくり出かけたらこれが完全な勘違い。整理番号順の自由席だった。そんなわけでかなり遅れて入ってしまい、席は後方ブロックの3列目（下手寄り）。縦長の会場でステージはやや遠目だったけど、座席間隔が空いていたので、見通しは比較的よかったかな。

全国ツアーらしくステージにはパステルカラーの家みたいなセット。上方には大型モニターもついている。オープニングはいつものオーバーチュアではなくツアーオリジナルの映像から。あんじゅれのメンバーたちが自分の部屋で目を覚ます様子が映し出される。動画が終わると、そのままパジャマに枕を抱いたメンバー5人がステージに飛び出してきてライブスタートだ！
セットリストは、「ココからイマジネーション」「リトルピ」「恋愛☆下剋上!」「Kiss me Happy」「勇敢な恋のセレナーデ」「メドレー（Maybe Baby〜Stare〜Lovely!〜Grow up!）」「Love Scream」「イトシラブ」「TIME-ING」「Limited Complex」「堕天使の心モヨヲ」「セフィリア」「泣かないよ」「Winding Road」「星空プラネタリウム」「サマ☆ラブ」「絶対リメンバー」「Colorful」「運命的％」、アンコールで「Love Scream（2回目）」「Your Smile」…の全24曲。（ファンツイート参照）

本編は、「朝・昼・夜」の三つの時間帯をイメージした選曲・衣装で見せていく構成。1〜4曲目が「朝」で明るい元気なナンバー。「昼」は衣装がパステルカラーのドレスに変わって、「天使パート」でおなじみ曲がフィーチュアされる。ここは新曲「Love Scream」が目玉だろう。「夜」は一転して大人っぽい黒の衣装に。2曲目の新曲「TIME-ING」でスタートし、シャープでエモーショナルな「堕天使ナンバー」を続けていく。時間帯に沿った演出だからツアータイトルが「TIME」…ということみたい。
そして、衣装チェンジのインターバルを除けば終盤までノンストップでMCなし。歌とダンスだけでぐいぐい押してくるスタイリッシュなステージとなっていた。全国ツアーなので、いつものワンマン（単独公演）とはまた違うあんじゅれを見せたい…という思いはしっかり感じられたし、後半になってもまったくダレないパフォーマンスからはグループの成長と充実が伝わってきた。どんどん着替えていく衣装に新曲2曲…見どころ＆聴きどころのたっぷりあったステージ。

同時に、そういう「見どころ＆聴きどころをもうちょいわかりやすく伝えてほしかったな…」という思いも若干残った。全国ツアーなので全部見てきたファンにとっては5公演目の千秋楽だが、東京ではじめて見るファンにとってはこの日が初日。「何度も見る人がいるから説明過剰にならないスタイリッシュな演出で」という意図もわかるのだが、全体の割合でいえば一度しか見ない人が多数派ではないだろうか。序盤・中盤にもMCの時間を設けて、演出や新曲についてのちょっとしたライナーノーツ的なコメントなどがあれば、ステージをより理解でき、深く楽しめた気がする。また、「緩急」もついてメリハリも生まれたのではないだろうか。その意味では「ちょっともったいない」印象も残ったライブだったように思った。

以下ステージを見ながら感じたことをメモ。
■まずは新曲の印象から。「Love Scream」はアッパーなサマーソング。歌い出しはひめたん！ アゲアゲ感と同時に爽快なドライブ感もあり、季節を問わない定番曲になっていきそうだ。いわゆる落ちサビ周辺ではほとんどのメンバーに見せ場となるパートがあって、ライブ映えもかなりのもの。途中「タイムリミット」というフレーズがとても印象的で耳に残る。「TIME」ツアーでお披露目というところともリンクしているのだろう。※正式表記は「L♡ve Scream」とのこと。
■もう1曲は「TIME-ING」。ダンサブルで大人っぽいナンバー。リッチでエンターテインメントなノリもあり、黒に金を差し色にした衣装にもぴったりだったね。この曲もタイトルに「TIME」が入っていてツアーとの関連を示している。新曲2曲ともリリース等のインフォメーションは特になし。発表はもう少し先のようだ。
■「夜」パートに移る衣装替えのタイミングで流れていた動画は、メンバーが真赤なリップをぬりぬりするようなセクシーなもの。BGMはK-POP的なクールなリズムトラック。また、「堕天使…」と「セフィリア」の合間には短いインストナンバーでダンスパフォーマンスを見せるパートも。グループのキャリアからすると、今後はこうした大人っぽさやスキルを意識したアプローチも増えていきそう。
■本編終盤（「サマ☆ラブ」以降）は、衣装もツアーTシャツを改造したものになり、実質的なアンコールパートに。衣装チェンジ中の映像は、リハーサルやイメージ映像の撮影風景など。MCでのトークもはさみ、リラックスしつつも楽しいナンバーでどんどん盛り上げていく。フロアのお客さんもノリノリ！ メンバーも「このパートがいちばん楽しい」的なことを言ってたね。
■衣装についてまとめておくと、�@ナイトウエア（ヘアバンド＋枕つき）、�Aライトグリーンとピンクのパステルカラーのドレス、�B黒＋金のシャープな衣装、�C黒のツアーTシャツ（パフスリーヴつき）＋白のスカート…の4パターン。いちばんカッコよかったのは、「夜（堕天使）」パートで着ていた黒の衣装かな。また違う機会にも見てみたい。
■全曲終了後、メンバーそれぞれからツアー完走の挨拶。ざっくりまとめると、「すごく長い期間かけて準備してきたツアーを無事に終えられてやりきった感がすごい。これであんじゅれがますます好きになったし、ファンのみんなにもその気持ちや思いが少しでも伝わっていたらうれしい」…みたいな感じだろうか。最後の佐々木璃花さんが「もうみんなが十分言ってくれたので…」となるくらい、一人一人熱い思いがこもったスピーチになっていたね。
■もちろん、東京がツアー初見のファンとしては、その熱さが眩しくもあり、やや出遅れ感もあり…というところも。メンバーは自分たちの心境を素直に表現しているだけなので、要はツアーというイベントに構造的に発生してしまうギャップ。メンバーと同じ充実感を得たかったら全通すればいいのだろうが…。
■全24曲、約2時間8分（アンコール含む）。

この日は「前方ブロックは着席、後方ブロックは自席でのスタンディングOK」というレギュレーション。久しぶりに椅子ありスタンディングのライブを経験したね。途中何度か腰をおろせる時間もあったし、ステージも見やすかったから特に問題はなかったかな。ただ、現状では座りでもステージに近い位置から見られる方がやっぱりうれしい。

開演15時30分→終演17時38分。