2021/07/15　ニコニコ♡LOVERS、ニコニコ♡NEXT　渋谷 Veats SHIBUYA（ワンマン）

「ニコラバ2ndワンマンライブ」。単独ライブは生誕などをはじめちょいちょいやっているニコラバちゃんだけど、正式な「ワンマン」は2019年10月以来2回目。この日はさまざまなトピックも用意されていて特別なイベントになる…ということだったので、発売初日にチケットを押さえてスタンバイしていた。そのおかげもあって席は上手側2列目。ステージにかなり近い臨場感あふれる位置から見ることができたね。

メンバー5人でのステージ。中盤に新ユニット「ニコニコ♡NEXT」のお披露目ライブあり。セットリストは、「Girlish Fantasy」「半分魔法少女」「Summer Magic」「STARS」「私だけのストーリー」「SWEET SMILE AGAIN」「夢見る恋ウサギ*」「半分魔法少女*」「チェリッシュドリーム」「純愛モンスター」「恋してサマー!」「only mine!」「らびらびにゅー!」、アンコールで「1.2.3.4 Step by Step!」「ぴえんぷぇんどれすLOVE SONG」「夢見る恋ウサギ」…の全16曲。（*印＝ニコネク2曲含む）

約2年ぶりに開催された本格的なワンマン。会場も渋谷のど真ん中、センター街のまだ新しいライブハウス。晴れ舞台である。当然、曲数ももっとやって、現在のニコラバのすべてを見せるようなステージにしたかったのではないかと思う。ただ、この日は4度目の緊急事態宣言（コロナ対策）下でのイベント。どうしても20時までに終演する必要があり、また平日でもあるのでファンのことを考えると開演もこれ以上は早めにくい。結果的にニコラバのみでは14曲という、生誕などの単独公演とそう変わらない規模感にとどまることに…。
そんな惜しいところも確かにあったのだが、ステージそのものの華やかさは、このところ見てきた彼女たちのライブの中では群を抜いていたのも間違いなかった。近い位置から見たから？ 衣装が新しかったから？ 最新のライブハウスで照明などがきれいだったから？ いろんな要素があるだろう。でも、いちばん大きかったのは「ファンを絶対に楽しませる！」というニコラバちゃんたちの気持ちの高まりだったのではないだろうか。短い時間の中にぎゅっと凝縮された魅力が詰まっていたライブだったね！

このワンマンでは、事前に4つの見どころ（「新衣装お披露目」「新メンバーお披露目」「新曲お披露目」「重大発表」）がアナウンスされていた。まずはそのあたりから。

■「新衣装お披露目」　オーバーチュアとともにステージに登場してきた瞬間から、「あら、かわいい！」という感じ。メンバーごとの担当カラーの衣装。これはニコラバでは初めてだそう。生地はけっこうはっきりした、でも落ち着いた色あいのチェック柄。特にういりんはお気に入りの生誕衣装に近い深いブルーが印象的。一人ずつ異なるデザインは、ケープつきが3人、大きめのエリつきが2人。英国風の魔法少女…と表現したくなるような、ロマンチックかつトラッドな雰囲気で、早くも秋を先取りしたイメージかも。みんなばっちり似合ってたね！
■「新メンバーお披露目」　かねてより行われていたオーディションの結果がこの日発表されることになっていた。結論からいえばニコラバへの新メンバー加入はこの時点では見送りになったようだ。かわりに、最終選考に残った5人による研究生ユニット「ニコニコ♡NEXT」が結成されることが報告された。そのまま新ユニットを呼び込んでお披露目のステージに。曲は「夢見る恋ウサギ」と「半分魔法少女」。第一印象としては、フレッシュというよりも、まだぎこちなさの方が先に立つ感じだったかな。今のニコラバメンバーの中に入れてしまうとギャップが激しいだろうということはすぐに想像できた。そう考えるといったん研究生で…というのは妥当な判断といえそうだ。
■「新曲お披露目」　タイトルは「チェリッシュドリーム」（表記不明）。アイドルっぽいというよりもJ-POP路線のナンバーかな。ういりんが好きそう。新曲はアンコールでもう一回やるのが恒例になっているはずなのだが、この日はなし。これも緊急事態宣言の影響だろう。そのかわり、アンコール前の動画でこの曲のリハーサル風景が流れる。尺もほぼフル。ただ、やっぱり2回ではまだ覚えられない。早い機会にまた聴きたいね。
■「重大発表」　アンコール前動画で発表されたのが「全国ツアー」。福岡・大阪・名古屋・東京。主要4都市で開催。しかも一般席は無料！ 交通費と宿泊費だけで全通可能な仕様のよう。

■この日は自席でのスタンディングOK。曲で立ってMCで座る…みたな流れだったね。ただし、ニコネクの時には曲が始まっても誰も立たない。アイドルには基本優しいオタクだけど、このへんは「すぐには甘やかさないぞ」というファンの愛のムチ？だったのかも。
■ちなみにニコネクメンバーの衣装はおそろいの白っぽい制服風。華やかな衣装を着せて髪型やメイクもよりアイドルらしくしたら、また見え方も変わってくるのかなという気はした。そのへんも含めて頑張っていただきたいところ。
■ニコラバはアンコールからワンマンオリジナルTシャツにチェンジ。これもメンバーカラーになっている。ういりんがアンコールで被っていた帽子は生誕の時のものかな。色味が新衣装と同じだったので、やはり意図的に生誕とおそろいの色にしたということかもしれない。
■この日は「新SE（オーバーチュア）」も発表。ニコネクのステージが終わって、再度ニコラバ登場の際に流れたのがそれ。声が出せない現状に対応してファンがクラップで参加できるようになっている。
■MCは新衣装のポイント紹介など。白石凛さんはメンバーカラーの衣装を着るのが夢だったそう。
■セットリスト、この日も「ぴえん」が聴けたのはうれしかったね。
■全16曲、約1時間33分（アンコール含む）。

最後に特効の銀テープ打ち出し！…だったのだが、その時に限ってぼんやりしていたのか、どのタイミングで打ち出したのかまったく覚えていない。終演後、振り向いたら客席フロアにテープが積もっていた。2列目だと頭上を越えていく形になるので、たまたま下を向いていて気づかなかったのか…。

開演18時20分→終演19時53分。

2021/07/11　Luce Twinkle Wink☆　品川 インターシティホール（ワンマン）

「Luce Twinkle Wink☆TOUR2021 Shiny☆Journey」ファイナル東京公演。全国6都市をまわったツアーの最終公演だが、個人的にはこの日が初日となった（この後、追加公演の沖縄あり）。チケットはS、Aの後のB。当然後方だろうなと思いながら入場してみると、端の方なら前方にも空席が。ラッキーにも4列目上手端の席で見ることができた。この日は8列目以降が「自席でのスタンディングOK」。立って盛り上がりたいと自主的に後方の席を選んだ人がけっこういたのかもね。

舞台上のセットは2階建て。「Shiny☆Journey」にちなんで空港の建物をイメージしたカラフルなデザインかな。上方には大きなモニター。そこにオープニングビデオが流れる。映像が終わって照明が入ると、この公演のキャビンアテンダントであるメンバー5人が2階ステージに板付きになっている…。
セットリストは、「Shiny☆Journey」「I'mpossible?」「1st Love Story」「恋色♡思考回路」「Shall we Luce?」「go to Romance>>>>>」「Fight on!」「Strawberry feels」「Twinkle“5”stars!!☆」「ラブ×タイムソルジャー」「Graduation」「meteorbell」「Luce Luce Twinkle Wink☆」「エンカウンター」「Wonder Five」「刹那ハレーション」「Shiny Day, Shiny Life」「大スキ、スキ、大スキ、スキ」「スーパーマジカルーチェミラクル☆トゥルーパーマジカルーチェミラージュ」「Symphony」「Shiny☆Journey（2回目）」…の全21曲。

ルーチェのライブを見るのは約3カ月ぶりで7回目。いずれもAJのイベントかカルチャーズ劇場での単独公演で、いわゆるフルサイズのワンマンはこの日がはじめてだった。約2時間で21曲というボリューム感のあるステージは、歌とダンスとトークのバランスがとれた楽しさあふれるもの。見ているうちにどんどん惹きつけられていったね。セットリストは、どの曲も代表曲と思えるくらいにこなれている。特に印象に残ったのは、やはり彼女たちの最大の持ち味でもあるダンス。K-POPのグループ並に美しいシンクロ率で、その切れ味はライブ終盤までまったく衰えない。体力的にはけっこうキツいはずなのに、それをまったく感じさせない笑顔でのパフォーマンスは、まさにエンターテイナー！ 彼女たちの実力がしっかりと伝わってきた見事なライブだった。
また、この日はメンバーのかほハムこと桧垣果穂さんが8月でのグループ卒業を発表した直後のワンマンでもあった。今の5人での残り少ないステージのひとつ。もちろん卒業までにはまだ時間があるので、そこをクローズアップする演出にはなってなかったけど、やはり現体制での集大成にするぞという気持ちがメンバーたちになかったということはないだろう。その思いがステージをさらに引き締まったものにしていたように思う。いつも注目しているももたんこと城崎桃華さんはもちろん、この日はメンバー全員をほぼ均等に見て、改めてグループとしてのバランスのよさ、チームワークのよさといったものを感じられた気がした。その意味ではルーチェへの理解がより深まり、もっと好きになることができたステージだったように思う。

■この日の衣装はおそろいのスカイブルーのドレス。「空の旅」のイメージだろう。メンバーカラーになっていることが多いルーチェだけに新鮮だったね。ケープのついたかわいいデザイン。「Strawberry feels」終わりで全員袖にはけ、後半はそのケープをとって、よりアクティブなスタイルで再登場。左胸にはネームプレートのような飾り。そのあたりもCAらしさを感じさせるものになっていた。
■ツアータイトル曲「Shiny☆Journey」は、ショーの開幕を告げるようなわくわく感のあるナンバー。その意味では「Shall we Luce?」に近いものがあるが、クラシカルでリッチなテイストに仕上げていた同曲よりも、「Shiny☆Journey」はもっとコンテンポラリー寄りの雰囲気といえばいいのかな。複雑な構成からは大人っぽさ、グループの実力を見せるショウケース的な聴きどころも。
■新曲はもう1曲。後半に披露した「エンカウンター」。ここまでのツアー公演ではやってない曲で、この日がサプライズでのお披露目となった。エナジーを感じさせるアッパーチューン。振り付けはいーちゃんこと板山紗織さん。「Shiny☆Journey」ともども今後のライブでどんどん聴き込んでいきたいね。
■かほハムさん卒業については、改まって報告する感じではなく、MCの中でさらっと触れるスタイル。でも、「Graduation」「meteorbell」…とエモーショナルなナンバーが続くパートでは、メンバーもこみあげてくるものを抑えきれなくなっていた様子がうかがえた。特に「Graduation」！ この曲が発表された当初は、「別にメンバーが卒業するわけじゃないですよ」とコメントしていた。でも、もう完全にその時とは違う意味を持つ曲になってしまっている。さらにグループそのものをがタイトルになっている「Luce Luce Twinkle Wink☆」。この並びは間違いなくこの日のハイライトだったと思う。
■このステージを今の5人による集大成にするという気持ちは、「Twinkle“5”stars!!☆」「Wonder Five」といった自己言及的なナンバーをもれなくとりあげていることからも感じられた。かほハムさん卒業後は、現在進行中のオーディションで追加メンバーが決まるようだ。これらの曲を生かすためにもやはり5人体制そのものは継続されるような気がするのだが…。
■途中のMCは3回。話題はツアーの振り返りなど。さあきゅんこと咲本美桜さんが仙台、ももたんが九州に凱旋公演できてよかった、大阪ではみんなでテーマパークに行ったよね…みたいなトーク。まとめるゆきのしかこと宇佐美幸乃さんがうまいので、ライブの流れを切ることなく、どれもいい感じに着地させていく。他に新曲の聴きどころなども。
■終盤は盛り上げナンバー4曲連続でブチあがる！ その後、いったんはけたメンバーが1人ずつ登場して最後の挨拶。この日はいわゆる形式上のアンコールはなく、最後に再度歌った「Shiny☆Journey」が実質的なアンコールだった。
■集合写真をとって、ツアーファイナル公演のすべてのプログラムをやり切ったところで、かほハムさんに話を振るゆきのしかちゃん。「卒業が近いので今日のファイナルはより感激した」みたいな感想を話してくれた…ような気がするのだが細かいところは記憶が飛んでいて思い出せない。あと何回この5人のステージを見ることができるだろうか…。8/1のAJ祭のチケットはいちおう押さえている。
■全21曲、約2時間。※アンコールなし

はじめてみたルーチェの（フルサイズでの）ワンマン。見ごたえ、聴きごたえあったね〜。端の席だったので常に斜めから見ていた感じではあったけど、1席とばしだったのでステージまでの見通しも良好。この規模のライブはそうしょっちゅうはないものだけど、遠くないうちにぜひまた見たいなと思わせられた。

開演15時30分→終演17時30分。

2021/07/08　川上きらら　東新宿 HEAD POWER（ワンマン）

「川上きらら 2ndAlbum 『Candy Sweetie Coat』 ReLease Party」。このイベントの情報が出たのが1週間前のリリース日。それに気づいて予約を入れたのは5日前くらいだっただろうか。開場からやや遅れて入場したのだが、平日ということもあってか、まだ余裕で最前列がとれるくらいの雰囲気。ちなみに予想していた椅子席ではなくスタンディングだった。ステージ前、下手寄りの立ち位置で。

この日の演奏は、川上きららさん（ボーカル）＋きららバンド（ギター×2、キーボード、ベース、ドラムス）によるフルバンドセット。6人でのステージ。セットリストは、「ミルクと檸檬」「Candy Sweetie Coat」「16歳のアリス」「DanDanだーりん」「Shine on me!!」「水色のマテリアル」「海鳴りのソレイユ」「Love me tender」「響けカンパーナ」、アンコールで「Candy Sweetie Coat（2回目）」の全10曲。

川上きららさんを見るのは前年10月のバースデーライブ以来で2回目。前回はけっこう混んでいたので、この日も「ちゃんとステージが見えたらいいな」くらいに思っていたのだが、その予想に反して、すんなり最前列で聴くことができた。告知から開催までの期間が非常に短かったことや、朝から雨が降る平日だったことも影響していたかもしれない。イベントとしては必ずしも盛況とはいえないフロアだったが、同時に何にも邪魔されずに彼女の音楽に向きあえる…という意味では、これ以上ない環境だった。お客さんはみんな熱心に聴いていたし、曲ごとの拍手もとても大きかった。ワンマンとしては比較的コンパクトな10曲。でも、聴き終わった時の充実感にはそれ以上のものがあったと思う。改めて彼女の歌の魅力にひたった時間だった。
この日は2ndアルバム「Candy Sweetie Coat」に収録されている5曲をすべて演奏。歌もいいけど楽曲も本当にすばらしい。グループアイドルとはまた違う、歌唱力が持ち味のソロアイドルならではの表現をフルに引き出すナンバーの数々。1stアルバムも含めて、ほとんどの曲を手がけているのは吉田由香里さん。MCで「昨日は吉田さんの誕生日。おめでとうございます！」といいながらカメラに向かって手を振る場面も。この日は会場ではなく配信で見守っていたみたい。川上さん自身も吉田さんの曲が大好きだそう。「好きを超えて歌ってると愛おしくなってくるんですよ」。作者と演者の関係としては理想ではないだろうか。この師弟コンビの作品、もっともっと聴きたいと思わせられたライブだった。

■衣装は薄いクリーム色で夏らしく爽やかなイメージ。髪とスカートにつけたいくつもの細かいリボンがポイントかな。めっちゃかわいかったね。前回も書いたと思うが、SNSの写真などよりも実際に見た方がずっとチャーミングなタイプではないだろうか。間近で見てさらにそのことを確信。
■「今日は楽しい曲ばかりを詰め込んだセットリストになってますよ」と言いつつも、中盤にはしっとりしたミディアムナンバーを続けるパートも。全体に心地よい緩急をつけていた。「水色のマテリアル」は前半をピアノだけの伴奏で歌い、後半からバンドサウンドに。2ndアルバムからの「海鳴りのソレイユ」でも切なくきれいなメロディーにひきつけられる。音源とライブでの生歌唱のギャップがほとんどないことが、こういう曲を聴くとよりわかる。
■本編のラスト2曲の並びも強力！ 「Love me tender」からの「響けカンパーナ」。お客さんも自然発生的なクラップで盛り上がってたね。最後はこれで締めとけば間違いないみたいな。
■前回見たバースデーライブの時が、じつは「初の完全生バンドセット」のステージだった。この日もフルバンドセットだったので、たまたまだけど2回続けてバンドでのライブを見たことに。全体的には音源のアレンジに沿ったサウンド。終盤になるとエンディングでのかきまわしなどバンドならではの盛り上げも。
■MCでは、たまに手帳を見ながら話す内容や曲順を確認。きちょうめんでいいね。
■この日はアンコールあり。前回見たライブで「原則アンコールなし」ということを知っていたので、これはちょっとしたサプライズだった。「MCが短すぎて予定時間より15分近く巻いてしまったみたいです。なんとかしてこいって言われました」。当初の予定は60分ステージ。それを45分で全曲やってしまったようだ。もともと用意していたアンコールではないので「Candy Sweetie Coat」をもう1回。ちょっとしたアクシデントっぽかったけど、ファンにとってはうれしい誤算だった感じ。ついでにバンドのメンバー紹介も。
■全10曲、約55分（アンコール含む）。

MCの中で触れていたのが「ゲストなしの完全なワンマンは今日がはじめてかも…」という話。たしかに前年の誕生日ライブも、ワンマンではあったがOAのゲストがいた。前回から半年以上もインターバルがあいてしまったのだけど、もっと頻度高く聴きたいと改めて思った。ライブ情報を見逃さないようにしないと…。

開演18時45分→終演19時40分。