2021/12/26　The Pen Friend Club、Magic, Drums＆Love　青山 月見ル君想フ

「Add Some Music To Your Christmas」（ペンクラ＆マジドラ ツーマンライブ）。久しぶりに見るアイドル以外のステージ。会場はオールスタンディング。上手側2〜3列目くらいの位置で。お客さんの入りもほどよい感じで、ビッチビチに詰まってないから見やすくてよかったね。DJを聴きながら開演を待つ。

○「Magic, Drums＆Love」　ライブを見るのは約2年半ぶり。その間にメンバーは2人増えて5人に。ボーカル/ドラムス、ボーカル/ギター/キーボード、ギター、キーボード、パーカッション。サポートでベース、サックス/ギター。メインの2人以外もほぼ全員がボーカル、コーラスなどで音に厚みを加えていくスタイル。7人でのステージ。
セットリストは、ややインターバルが空いたためわからない曲も。確定できたのは7曲だけ。特に前半はかなりあやふやではあるが…たぶんこんな感じだろうか。「（Miami?）」「恋はパラディソ」「（MOMONA?）」「（特定できず）」「I Wish It Could Be Christmas Everyday」「DANCEHALL! SUPREME! SHOOTING!」「大東京今夜的愛」「A GREAT BIG KISS」「BUZZ BEE KO!」「"Fushigi" Tonight」…の全10曲。

ライブスタートはちょうどお昼時。そんな浅い時間帯からテンション爆上げの素晴らしいステージだったね。オープニング、ユリナさんはドラムスではなくステージ中央でのボーカルからスタート。ゆったりしたナンバーでライブへの期待感を盛り上げていく。2曲目となり彼女がドラムセットに座ったところでキラーチューン「恋はパラディソ」！ これこれ、これですよ〜。さらに3曲目になると、女性メンバー3人のボーカルにジンタ氏も絡んでのコロニアルなグルーヴがステージからフロアへとあふれ出す。バンド、いや「楽団」と言いたくなるような心地よくカッコいいサウンドに酔わされた。アイドルはアイドルで楽しいけど、こういう生音を感じる醍醐味は、やはりバンドならではのものではないだろうか。
クリスマスシーズンならではのカバーも。「I Wish It Could Be Christmas Everyday」はWizzardのナンバー。「ペンクラさんのクリスマスアルバムに入ってない曲を探してやっと見つけた」とのこと。その後もぐいぐい加速するステージ。後半は比較的最近のシングルからのナンバー中心だったかな。キラーチューンの連打！ そして、終盤に入るとジンタ氏がステージ中央に進出して大暴れ！ このへんはお約束っぽいけど、ステージのかなり近くで見てるから迫力あるし、大いに楽しませていただいた。久しぶりに見たわけだけど、今度はあまり間隔をあけずに見たいな〜。

■2人の女性ボーカルのコントラストも鮮やか。大人っぽく色彩感のある世界を生み出すユリナさん、そしてシャープで弾けるような勢いが最高の℃-want youさん。歌声と同時にファッションもそれぞれめっちゃオシャレでかわいい！ カッコよさと華やかさ、それぞれMAXだったんじゃないかな。
■圧倒的な存在感とカリスマ性でステージを牽引するジンタ氏だったが、MCの時、ユリナさんから「BGMを忘れてる」とダメ出しされた時の、しまった！と一瞬焦った表情がめっちゃかわいかったね。
■住所不定時代から煽りが抜群だったユリナさん。この日は℃-want youさんも一緒になって随所で「メリークリスマス！」を連呼。タイミングもどんぴしゃでさすがとしか言えない。ペンクラの平川氏も「カッコよかったな〜」と感心してたけど本当にそう。
■全10曲、約57分。

○「The Pen Friend Club」　ライブを見るのは約半年ぶり。メンバー7人（ボーカル、ギター、アコースティックギター、ベース、キーボード、グロッケン、テナーサックス）＋サポートでドラムス。この日も平川氏以外は全員女性。8人でのステージ。
セットリストは、「Do I Love You」「土曜日の恋人」「一本の音楽」「チャイニーズスープ」「Don't Run Away」「夏のペーパーバック」「Don't Take Your Time」「飛翔する日常」「微笑んで」「Merry Christmas Darling」「Rockin' Around The Christmas Tree」「Good Lovin'」「Fun, Fun, Fun」、アンコールで「Wichita Lineman」…の全14曲。

6月に見た時と同じ布陣でのステージ。安定感あったね。マジドラが巻き起こした興奮がセット転換の間にゆっくりほぐされて、ペンクラらしいリッチでくつろいだサウンド空間にすんなり入っていけた。前回聴いた時も感じたのだが、日本語でのオリジナルやカバーの比率が以前よりも増えて（14曲中6曲）、よりポップで親しみやすい雰囲気のライブになってたんじゃないかな。
クリスマスらしい選曲は2曲。「Merry Christmas Darling」はカーペンターズのカバー。この曲はペンクラの「クリスマスアルバム」には入っていない。ボーカルのメグミさんの好きな曲…ということで今回新たにレパートリーに加えられたようだ。しっとり聴かせるミディアムチューン。とてもクリスマスらしい雰囲気。そこから一転して「Rockin' Around The Christmas Tree」への流れも良かったね。平川氏以外の全員が赤のサンタ帽をかぶって登場…という演出もあったので、もっとクリスマスっぽいステージになるのかなとも思ったのだが、そこまでクリスマス一色ではなかった感じ。

■この日は配信もあり。ただ、配信では「チャイニーズスープ」がカットとなる。アレンジにヤードバーズの有名曲を引用したマッシュアップになっているため。YouTubeではフルMVで公開しているのだが、配信になるとまた著作権上の扱いが変わってくるようだ。なかなか難しいものである。
■マジドラがまとまったMC1カ所のみのほぼノンストップ構成だったのに対して、ペンクラは基本1曲ごとに曲紹介、終わると全員で一礼。両バンドのスタイルの違いが出ていておもしろい。要因としてギターをけっこう頻繁にチューニングしないといけないというのもあるのかも。
■最後の曲が終わったところでフロアの拍手が鳴りやまないと、そのままアンコールに突入。これもいつものスタイルかな。お客さんもその流れが完全にわかってる感じ。
■終演後はマジドラのメンバー（すでに階上席から見ていた）も呼び込んで出演者全員で記念撮影。
■全14曲、約1時間7分（アンコール含む）。

外に出るとすでに夜の部のバンド関係者が入り口で待機中。15時完全撤収だったみたいで、残り15分で終演後物販とかちゃんとできたのだろうか…と心配になるくらいギリギリのタイムテーブルだったようだ。ともかくアフタークリスマスの休日のお昼を楽しく過ごせたイベント。見ごたえ、聴きごたえあったね。

開演12時18分→終演14時45分。

2021/12/25　ニコニコ♡LOVERS、ニコニコ♡STAGE、にこにこ♡きゃんでぃ、フレッシュパイン、初恋の香り　横浜 1000CLUB

「ニコグルリクエストアワー2021」。4回目となったニコグルリクアワは初の横浜開催。横浜でライブを見るのはなんと8年ぶり。会場はオールスタンディング。ステージがかなり高く、Aチケットのエリアからでも見やすかったね。開場直後は「カルチャーズ劇場でも十分だったのでは？」と思うくらいのフロアの密度だったけど、その後は徐々に人も増えていった感じだったかな。立ち位置はセンター付近で。

前半は各グループのミニライブ、後半にランキング発表という構成。ところが、イベント終了後の深夜になって「ランキングに集計ミスがあった」という発表が。上位でも順位が変わってしまったケースも。ファンもそこまで厳密にランキングを気にしているイベントではないとはいえ、これはひどい。ただ、このレポはあくまでの「当日の感想」という位置づけなので、リアルタイムで見た印象を書いてみたい。

○「初恋の香り」　トップバッターは、前年1位だったユニット「初恋の香り」（西條真未、山内ゆあ、天原瑠理）。セットリストは、「女子高Life!!」「SUMMER JUICE」…の全2曲。リクアワ、ニコフェスくらいでしか見る機会がないレアなステージ。11月でMELTを卒業した天原さんにとって、今のところ純粋なアイドル活動はこのユニットだけのようだ。とはいえ、この日も現役感バリバリだったし、少し落ち着いたらまた新しい展開がある可能性も十分。この3人の組み合わせもいつまで見られるかわからない。その意味でも貴重なパフォーマンスだった。約11分。

○「フレッシュパイン」　2番手は同じニコグルユニットながら、こちらはけっこうコンスタントに活動している「フレッシュパイン」（みなみゆき、鈴木優梨亜）。もともとは3人組だったが、最近はこの2人のことが多いのかな。セットリストは、「チャイムが鳴るまで」「理想的アイデンティティ（にこきゃんカバー）」…の全2曲。おそろいの真赤なサンタ衣装で登場。クリスマス当日らしさたっぷりでかわいかったね。鈴木優梨亜さんはこのユニットでしか見たことはないのだけどアイドル性の高さはかなりのもの。本格的にはやらないのだろうか。約10分。

○「にこにこ♡きゃんでぃ」　メンバー4人でのステージ。衣装はラベンダー。セットリストは、「焼き肉ロマンス」「金木犀の夢」「恋するWinter Princess」「リバイバルガール」…の全4曲。
にこきゃんのステージを見るのは約5カ月ぶり。そのためサブスクでも配信されていて、けっこう気に入っていた新曲「リバイバルガール」をライブで聴くのはこの日がお初となった。スピード感のあるシンセのイントロ、泣きの入った歌謡っぽいマイナーメロディーなど、ちょっとレトロ感のあるサウンドがたまらないナンバー。久しぶりに見たライブでいきなり聴けてテンションあがったね！ にこきゃん勢としては、この曲をリクアワの「推し曲」にしていたみたい。たしかに推したくなる良い曲だ。約18分。

○「ニコニコ♡STAGE」　メンバー5人でのステージ。セットリストは、「サンタクロース大作戦」「Bitter Sweet Days」「青春のパラダイム」「世界共通言語ネコ語計画」「ときめきキャッチャー」…の全5曲。
ニコステのトピックは新衣装のお披露目。メンバーカラーの冬バージョン。全員どこかしらにふわふわの白いファーがついているのでクリスマスっぽくもある。光沢があって華やかな生地は、ニコステのイメージ「ネコ」のキャラクターがプリントされたオリジナル。小鳥遊めるさんは黄色というよりゴールドかな。みんな激キャワだったね〜。いちばん個性的だったのは、やっぱりレイガーちゃん。他のメンバーがアイドルらしいふわっとしたスカートなのに対して、一人だけ黒のタイトスカート！ いいね。ライブでははじめて聴いた新曲「サンタクロース大作戦」も楽しかった。約21分。

○「ニコニコ♡LOVERS」　メンバー5人でのステージ。衣装はメンバーカラーバージョン。セットリストは、「純愛モンスター」「Snow Memories」「only mine!」「ナナジュッキュン」「夢見る恋ウサギ」…の全5曲。
オープニングから2曲続けて白石凛さんが歌い出し。その2曲目「Snow Memories」は少し前にお披露目されたばかりの最新曲だ（4カ月連続リリース企画の3曲目）。ニコラバ全体曲では珍しいミディアムナンバー。タイトル通り、冬、それもクリスマスシーズンをイメージさせる曲だろう。新鮮に聴けたね。ニコステの「サンタクロース…」もそうだけど、季節性の強い楽曲はシーズンが終わると歌えなくなるとよく言われる。でも、ニコグルは冬でも夏曲をやってたり、あまり季節感にはこだわってないからいいのかな。ビジュアルで目を引いたのはういりん。衣装とおそろいの帽子に髪を入れてて、いつもとちょっと違う雰囲気。これまた激キャワだったわ〜。約24分。

ここからがメインイベントのランキング発表。会場ではそれぞれの票数も発表されたが今回は省略で。

■15位「最上級のI LOVE YOU」（西條真未）　4年連続ランクイン。根強い人気曲だね！
■14位「STARS」（ニコラバ）　前年はラインクインしてなかった曲が復活。
■13位「SUMMER JUICE」（初恋の香り）　西條真未さん、3曲連続で出演。MCの間に早着替え。
■12位「水色vacation」（みなみゆき）　ここからニコステのソロ曲が続いていく。その一番手。
■11位「SKY HERO」（雷神サンダーレイガー）　なかなか普段のライブで聴けないけどソロにも良曲がそろってるんだよね。この曲も好きだな〜。

■10位「片想いペトル」（宇津木りお）　オリジナル衣装＋マイクスタンド＋バラの花の三点セットで気合い入ってたね。この曲もめっちゃ好きなので、もっといろんなところで聴きたい！
■9位「行け！ニコラバ」（ニコラバ）　11月の定期で「1年以上ぶりにやった」と言ってたレア曲がまさかのランクイン。たぶん1人のファンが好きで入れたんだろうがすごい。
■8位「シンデレラミラクル」（白石凛）　りんちゃんもオリジナル（生誕）衣装で登場。曲も良いし、衣装もかわいいしで最高だったね！
■7位「チャイムが鳴るまで」（フレッシュパイン）　この曲のギターサウンドはなかなか気持ちいいよね。みなみゆきさんは再びサンタコスに着替えてのステージ。
■6位「リバイバルガール」（にこきゃん）　1曲に票を集中させて上位を狙ったにこきゃんだけど今回はいまいち振るわず…。終わってはけていく時に思わず「悔しい…」と泣いてしまった麦乃あさひさん。適当っぽいランキングでもやってる本人たちはそれくらい真剣なんだよな…。印象的だったシーン。

■5位「♡ to you」（青山ゆのん）　リーダー強し。会場が声出し禁止のため、ファンも身振りやペンライトのみで応援してる中、曲中の「オレモー」がなかなかシュール。
■4位「ふる〜CHU」（山内ゆあ）　安定した人気の山内ゆあさん。振り付けもバッチリ決まってた。
■3位「もしも君と僕がひょんなことから異世界に迷い込んで恋に落ちたら」（ニコステ）　ニコステの「推し曲」は3位。前年はニコスイの4位が最高だったから、じわりと存在感を増した感じかな。
■2位「オンナノコマニュアル」（西條真未）　自身の最高位を更新しただけでなく、ソロ曲を2曲もラインクインさせた人もはじめてではないだろうか。ステージでの表情もうれしそうだったね。
■1位「Girlish Fantasy」（ニコラバ）　ニコラバの「推し曲」が順当に首位。順当に…と書いたが意外にもニコラバが1位をとったのは4回目にしてはじめて。やはり票が分散すると厳しいというリクアワの難しさだろうね。メンバーの西條真未さんとでワンツーフィニッシュとなった。

ランキング発表中、衣装チェンジなどの時間を稼ぐため、マネージャーしばたさんがMC（なぜかセーラー服）。その中で2022年2月オープン予定の「ニコニコ劇場（仮）」の告知もあった。ニコグル初の自前会場。場所は上野広小路。着席100＋スタンディング50というなかなかのキャパだが、雑居ビルのため客席の真ん中付近の柱が邪魔という難点もあるとか。いずれ行くことにはなりそうだ。

最後は1位のニコラバによる撮影タイム。白石凛さんが「泣いてるところも撮ろうよ」と言ってみんなで泣きまねするなどノリのいい初1位。まあ、ニコグルの看板グループなのでファンの数からいっても今まで1位になってなかった方がおかしいともいえる。特に表彰式とかはなく、そのままエンディング。ランキング発表は全15曲、約1時間19分。

■その夜訂正されたランキング（訂正部分のみ）
3位「リバイバルガール」、4位「もしも君と僕か…」、6位「ふる〜CHU」、13位「二人のサマーショット」（ニコラバ）、14位「SUMMER JUICE」、15位「STARS」…となった。にこきゃんは3つ順位を上げてTOP3入り。下位では「サマショ」が新たにランクイン。次回からメンバーの人気投票にならないようにやり方を見直すとのこと。

やや後味が微妙になったものの、イベントそれ自体は楽しいものだった。個人的には入場チケットの投票権1票を行使しただけなので、ランキング決定にはほぼ関わってない。しかし、力を入れていたファンやメンバーたちにとってはとんでもない話だろう。良い意味でアバウトなのがニコグルの持ち味ではあるが、しっかりやってもらわないと困る部分もあるのである。約2時間54分。

開演17時32分→終演20時26分。

2021/12/21　Jewel☆Rouge　五反田 GATANDA G2（ワンマン）

「Jewel☆Rouge 火曜定期公演（第2部）」。芹野梓桜さんの加入1周年を記念した「あずにゃんプロデュース公演」。会場は最前列のみ椅子席で、それ以外はスタンディング。Bチケットで入場も遅かったので視界の良い立ち位置はほぼ諦めていたのだが、よく見ると下手端の立ち最前（2列目）が空いている。遮るものがまったくなく、至近距離のステージがクリアに見通せる最高の場所から見ることができた。

メンバー6人でのステージ。セットリストは、「いくぞ革命GIRL」「いつかのストラグル」「君と僕のJEWEL」「L♡ve Scream」「クリスマス・サイレンナイト」「Platonic」「黎明Solidarity」「Royal Red Queen」「Shooting Star」…の全9曲。

10日前に見たるーじゅ4周年＆星野白花さん卒業公演。とても充実したステージだったし、あの日が最後になっても思い残すことがないくらいしっかり見届けることはできたと思っていた。ただ、しろちゃんのサポートとしての活動は12/30まで続く。その間にライブも10回近くあるわけで、それを1回も見ないというのも…。後になって「やっぱり見ておけばよかった」と後悔はしたくない。そんなわけで日程的にも都合がよく、たっぷり見られる単独公演でもあるこの日のチケットを押さえることにした。

現在のるーじゅ6人体制、そしてしろちゃん＆あずにゃんを生で見る最後のステージ。この日は名残りを惜しむよりも、目の前のライブを純粋に楽しみたいと思っていた。前夜、しろちゃんの最後のSHOWROOM配信を見た。髪を切ってなんだか清々しい彼女がそこにいた。るーじゅを卒業し、サポートとしてアイドル生活の最後のアンコールの時間を楽しんでいるように見えた。「そうか、明日のライブは自分にとってもアンコールなんだな」という気がした。ライブを楽しむことこそが、しろちゃん＆あずにゃんへの最上のはなむけになる。そう思うと気持ちが軽くなって、一気に楽しみな気持ちが高まってくるのを感じた。

オープニング。ステージに現れたメンバーは…全員らぱんてぃの衣装！ あずにゃん、えのぽん、のどかはおなじみの「ペロペロ」バージョン。しろちゃん、ことり、三戸ちゃんはバニーの耳がついた白バージョン。それを見た瞬間、「あずにゃん、やったな！」といきなりうれしくなった。前回の4周年公演で、「らぱんてぃに誘われなかったのが最大の心残り…」と話していた彼女が、自身のプロデュース公演という特権を生かして、ついにその夢を実現したのだから。ステージいっぱいに歌い踊るらぱんてぃ衣装のメンバーたち。楽しさという点ではもう満点スタートだったんじゃないかな！

■プロデュース公演なので、衣装だけでなくセットリストもすべてあずにゃんが考案。あとでブログを見たら、自分に歌い出しや見せ場の歌割りがある曲、さらには純粋に好きな曲…などを並べたみたいだけど、楽しく盛り上げる序盤からスペシャルなカバー曲、そして最後は勢いのつくアッパー曲。いい流れの構成になっていたと思った。
■カバー1曲目はあんじゅれの「L♡ve Scream」！ あずにゃんがひめたんのファンなので…というのが選曲の理由。当然、落ちサビ含むひめたんパートはあずにゃん。そして、「キスしていいよ」のセリフはしろちゃんが。前夜のSRでしろちゃんが「明日のためだけの曲も練習してる」と言ってたのはたぶんこの曲だったのだろう。あんじゅれファンとしても、るーじゅバージョンで聴けたのはうれしかった。しかも、ひょっとしたら、これが最初で最後になるかもしれないわけだしね。とても貴重なバージョンだった！
■カバー2曲目はおなじみのAJナンバー「クリスマス・サイレンナイト」。季節的にもぴったり。サビではしろちゃんとあずにゃんが顔を見あわせながら手をつなぐ振りつけ。いいね。
■定期公演なのでMCでのトークも長め。この日のあずにゃん企画は「Solidarityカワイイ選手権」。彼氏とのデートに大遅刻した言い訳をいかにかわいくするか。彼氏役はあずにゃんで、一人ずつ寸劇風に。その結果、優勝は「おっぱいが重すぎて…」とお約束のネタで勝負した花宮ことりさんに。次点は「靴が脱げちゃったの…」という、ややシュールな言い訳をした咲舞のどかさん。トリのしろちゃんは「おばあちゃんが倒れてて蘇生してた…」という特技を生かした言い訳。なごやかでステージ上もフロアも笑いが絶えない時間となっていた。
■ちなみに咲舞さんは靴が一人だけスニーカー（他のメンバーはショートブーツ）。「今スニーカーしかはけない…」的なことを言ってたので、もしかしたら足を痛めてるのかも。ふくらはぎにテーピングみたいなのしてたし。無理しないように。
■立ち最前だったので、とにかくステージが近かったね！ メンバーの細かい表情も全部見えるし、なんならレスもばんばん飛んでくる。アイドルのライブは、同じ曲でも至近距離で見ると満足度が何割か増しになるのをこの日も実感。1時間弱で9曲だからライブとしては決して長くはなかったのだけど、出てくる料理が全部大盛り！みたいな感じで、とにかく見ごたえあったわ〜。
■髪を切ったしろちゃんもこの日がお初。背中まであった長い髪を肩にかかるくらいにした感じかな。極端に切ったわけじゃないからまったく違和感なくかわいかったね。そして、改めて感じた彼女のダイナミックなパフォーマンス！ 今は卒業してサポートという立場なので、たぶん「自分が引っ張らないと」という気持ちからは解放されてると思うのだけど、それでもラストスパートの「黎明…」「RRQ」「SS」と続くパートは圧巻。キレッキレだった。最後まで最高のものを見せてくれた。
■全9曲、約57分（アンコールなし）。

思いがけず最高の立ち位置で見ることができた公演。しろちゃんもあずにゃんも、他のメンバーたちもたっぷりその姿を見ることができて、すばらしい充実感と楽しい気持ちをもらえたライブだった。最後にもう一度見に来てよかったなと素直に思えた。グループを離れる2人は芸能関係からも引退するそうなので、どこかで出会うことももうないだろう。でも、彼女たちが見せてくれたこの日の輝きはいつまでも消えない。12/30まで無事に完走してほしい。今はそれだけを願っている。

開演19時→終演19時57分。