2022/04/24　FILLER BRKT、SUPER GENTLE、ケバブジョンソン、TOKYO TOWN SHALALA　東高円寺 U.F.O. CLUB

「FILLER BRKT presents 1st mini albumリリース記念企画 "夜の悲しいパラダイス"」。お目当ては1週間ぶりのSUPER GENTLE。それ以外の3組は初見。フロアには余裕があり、好きな位置で聴ける。ステージ前に丸椅子がいくつか置いてあり、座っても立ってもいい仕様。そんなわけでアコースティックな1組目は壁際のソファで、バンドサウンドの2組目以降はスタンディングで。

○「TOKYO TOWN SHALALA」　男性ボーカル/アコースティックギター、女性ボーカル/キーボードの2人組ユニット。シンガーソングライター風のミディアムナンバーを男女デュエットで歌っていく。MCによると、もともとは名古屋で活動していて、現在は多摩地区（聖蹟桜ヶ丘など）を拠点としているそう。楽曲のモチーフも団地や多摩川の風景だったり。そんなプロフィールや男女ユニットというあたりから、どことなくラッキーオールドサンなどに通じるものを感じた。ただし、女性ボーカルがメインのラッキーオールドサンに対して、このユニットは2人がほぼ対等に歌っている。全6曲、約30分。

○「ケバブジョンソン」　4人でのステージ（ボーカル/ギター/キーボード、ギター、ベース、ドラムス）。ツインギターで強力なリズムを刻むパワーポップ的なナンバーから、キーボードをフィーチュアしたソフトロック、カリブ〜オキナワ的なフィーリングを醸し出す楽曲まで、バラエティ豊かな音楽性がまず印象に残った。インストパートも充実しており、それぞれの演奏能力も相当なものではないだろうか。キャリアのあるバンドらしい落ち着きとうまさ、カッコよさがあった。この日の出演者の中ではもっとも長い持ち時間だったのだが、それをまったく長いと感じさせなかった。全9曲、約41分。

○「SUPER GENTLE」　ライブを見るのは2回目。メンバー4人での演奏（ボーカル/ギター、キーボード、ベース、ドラムス）。序盤の1〜2曲目はアルバム未収録曲かな。すごく短い2曲目は前回もやっていた曲だろう。3曲目からは「花火」「Paradise2022」「Joker」と続く全5曲。
1週間のインターバルで再び聴くことができたSUPER GENTLE。やっぱ良かった！ 切れ味のいいマイナーチューンからのオープニングで一気に惹きつけられる。中盤の「花火」はかなりの長尺演奏。じわじわとグルーヴが高まっていく感覚にぞくぞくさせられる。そこから開放的なサビが魅力的な「Paradise2022」への流れもいいね。この曲もアルバム未収録だが、コールしてくれたのでタイトルがわかった。最後は代表曲で締め。前回聴いた時（red cloth）よりやや短いステージではあったが、それだけに集中し引き締まった内容になっていた気がした。最初から最後まで一気だったね。
この日の玲子さんはブルーのTシャツにミニスカート…というスポーティーな装い。真赤でサイケな内装のUFOクラブのそこからだけ爽やかな風が吹いてきそうだった。約31分。
【追記】 後日公式ツイートにセットリストが出ていた。前半は「Festival2021」「神様 in da house」「ダンシングベイビー」の3曲だったようだ。1〜2曲目が切れ目なしの演奏になっていた模様。従ってこの日演奏したのは全6曲ということになる。

○「FILLER BRKT」　「フィラー・ブラケット」。男性ボーカル/シンセ、女性ボーカル/ギター、ベース、ドラムス。4人での演奏。「4人体制でのステージは今日がはじめて…」とのこと。プロフィールを見るとメンバーは男女ボーカルの2人のようなので、リズムセクションはサポートだったのかな。
第一印象としては、ソフトロックをベースにドリームポップ的なテイストもまじったサウンド。90年代初頭っぽいオシャレ感もちょっとある。「エレクトロフォークユニット」がコンセプトだそう。メインボーカルの男性は、歌唱力より雰囲気で聴かせるタイプだろうか。この日はレコ発だが、CDではなく配信リリース。そのため物販では歌詞集（CDのブックレットのようなもの）を売っていた。これありそうであまりなかったもの。何か手元にモノを残したいファンにはうれしいグッズだ。全7曲、約36分。

4組のうち3組が女性ボーカルを含むバンド。久々にこんな感じのイベントを見た気がする。お目当てのSUPER GENTLEはもちろん、イベント全体も新鮮に聴けた。ちなみに、トリのステージ終了後、一瞬アンコールっぽい雰囲気になるが、「今日は用意してないので…」とそのままお開きに。

開演18時05分→終演21時01分。

2022/04/23　ニコニコ♡STAGE　上野広小路 異世界アイドルシアターニコニコ劇場（ワンマン）

「宇津木りお生誕祭 〜りおに愛を捧げよ〜」。今年もニコステ生誕ラッシュがスタート。前年に続き2回目の参加となった。ゲストは元ニコラバの桃音あんなさん。そこも注目だったね。ところがチケット発売日に出遅れて買えたのはB席。4列目ほぼセンターで。遅めの入場だったわりにはまずまずだったかな。

メンバー5人でのステージ。セットリストは、「ジブン◎」「マカロンは恋の味」「不器用チョコレイト」「サンタクロース大作戦」「ハート型ウイルス」「桃色ユートピア」「Burn the world」「SWEETS PARADISE」「罪深きSummer」「エンジェル♡マイウェイ」「ちっぽけな愛の歌」「バンドワゴン」「ときめきキッチャー」「マタタビ」「世界共通言語ネコ語計画」…の全15曲。

メンバー5人の誕生日が4月下旬〜7月初旬の3カ月間に集中しているために発生するニコステの生誕ラッシュ。メンバーチェンジもなく無事2巡目に突入することとなった。グループが安定するとメンバーは自分の持ち味を出しやすくなり、それぞれがキャラ立ちしたより魅力的なチームになっていく。今のニコステはその好循環がうまくまわっているのではないだろうか。この日の生誕も、主役である宇津木りおさんの趣味や個性がしっかり感じられる内容。いつものニコステライブの楽しさ＋メンバー個人を深掘りできる、とても見どころの多いステージだったと思った。

■オープニング4曲はメンバー全員で。前回の定期公演の感想に「もっとニコステのオリジナルも聴きたい」と書いたら1曲目からいきなり「ジブン◎」！ 直接的な関係はもちろんないはずだけど、なんかうれしい。歌い出しのセンターは宇津木りおさん。さらに4曲目に「サンタクロース大作戦」。ニコステらしさ満載の楽しいライブスタートとなった。
■衣装はニコスイバージョン。赤の衣装のりおちゃんの髪にはティアラ。さらに全員が赤のリボンをつけているのもお約束。
■5曲目からはユニット。ここでゲストの桃音あんなさん登場。約2カ月半ぶりに見るあんちゃん！ 最初は宇津木りおさんとのデュエットで「ハート型ウイルス」（AKB48カバー）。さらにソロ曲「桃色ユートピア」も。ピンクのニコスイ衣装で、雰囲気も以前とまったく変わってなかったね。今はソロで活動していることは知っていたけど、あらためて元気そうな姿を見ることができたのはよかった。
■りおちゃん衣装チェンジの時間は、ラブトラ「Burn the world」→4人での「SWEETS PARADISE」「罪深きSummer」…の流れ。ふと気づくと、ここまでニコステ＆ニコスイ曲で固めたセトリとなっている。生誕なので選曲はたぶんりおさん自身。普段のライブは盛り上がるニコスト曲が多めになるので、それ以外の曲ももっとやりたい…という意図だったのかな。どの曲も新鮮に聴けた。

■ここで生誕衣装に着替えたりおちゃん再登場。新ソロ曲、カバー曲…と続くワンマンステージとなる。生誕衣装は白ベースでピンクのアクセントが入ったドレス。大きめのつばのついた帽子がセットになっている。「たまには担当カラーの赤以外の衣装を着たかったので…」というのが、この色にした理由だそう。かなり甘めのかわいい系衣装だけど、彼女自身にアイドルらしい華やかな雰囲気があるので全然着負けしてない。めっちゃ似合ってたね〜。
■新ソロ曲は「エンジェル♡マイウェイ」。タイトルからもアイドルらしさが感じられるポップナンバー。これはよかった！ 1曲目の「片想いペトル」にもうならされたのだが、「エンジェル♡マイウェイ」もニコグル曲にありがちな響きとは一味違う洗練が感じられる。かなりの良曲ではないだろうか。そして、こういう曲を呼び寄せる彼女のセンスもなかなかのもの。早く音源でも聴いてみたい！
■もう1曲のカバーは「ちっぽけな愛の歌」（大原櫻子）。リリカルなミディアムナンバー。この曲を歌うためにわざわざリバーブのきくマイクに交換する。当然生歌。気持ちの入った歌唱だった。

■バースデーセレモニーは赤の生誕Tシャツに着替えたニコステメンバー＋あんちゃんの6人で。マカロンつきケーキ、花束などのプレゼントが贈られる。
■恒例のメンバーからの手紙は小鳥遊めるさん。思い切り要約すると「デビューから1年以上、一緒に続けてくれてありがとう！」…という感じかな。グループにとって固定されたメンバーが何より大事ということをわかっているめるめるたちだからこそ、新メンバーを支えてこられたというところは確かにあるのだと思う。ちなみに、デビュー間もないのに大勢のファンを動員するりおちゃんを最初は不審に思っていたとか。たしかに今でもSHOWROOMとかの視聴者数は飛びぬけて多い。それを維持しているのは、やはり彼女の人柄と努力なのだろう。
■りおちゃんからもお返しの手紙。すごく楽しくアイドル活動できているみたい。それを応援してくれるメンバー、ファン、そして家族への感謝の言葉など。この日もお母さんがマイクにつける飾りを全メンバー分、手作りしてくれていた。家族の理解は本当に大事。

■最後のパートはグループでのカバーから。ラストアイドルのデビュー曲「バンドワゴン」。もちろん選んだのはりおちゃん。夢に向かって進み続けると歌う歌詞がアイドルやステージに取り組む自分たちと重なってくる…というのが好きな理由だそう。
■そして満を持してのニコスト曲3連発！ 「世界共通言語ネコ語計画」はあんちゃんも含めた6人で。
■この日は声出しOK公演。椅子席4列目の後ろはすぐ立ち最前。久々にデカイ声のコールを耳にした。
■全15曲、約1時間31分。（アンコールなし）

ステージを見てると何曲かで、本来センターポジションではないりおちゃんをメンバーがセンターに立たせる…そんな光景があった。生誕祭の主役だから当然と思うかもしれないけど、チームワークがよくないとなかなかできないことでもある。めるめるが手紙に書いたように「3年目も4年目も5年目も、一緒に誕生日を祝いたい」という気持ちが、今のニコステの雰囲気の良さを生んでいるのだろう。とても良い生誕ラッシュスタートになったのではないだろうか。

開演18時→終演19時31分。

2022/04/20　ニコニコ♡STAGE、ニコニコ♡LOVERS、ニコニコ♡FRUITS　上野広小路 異世界アイドルシアターニコニコ劇場

「ニコグル定期」。出演はニコフル、ニコラバ、ニコステ。この3組がニコ劇で顔をあわせるのははじめて。各グループ持ち時間20分とコンパクトなステージだけど、やっぱりこういうのは見ておきたいということで。Aチケットで2列目上手寄り。ちょうど柱の前の見やすい席を確保できた。

○「ニコニコ♡FRUITS」　トップはニコフル。メンバー5人でのステージ。セットリストは、「Free×Fresh」「POPPIN WORLD」「ドキドキ♡フルーツポンチ」「マイフルーツバスケット」…の全4曲。
前回見た時、MCでレコーディングが終わったと言っていた新曲を聴くことができた。「POPPIN WORLD」と「ドキドキ♡フルーツポンチ」の2曲。どっちもニコフルらしいフレッシュな甘さのあるかわいいナンバー。テイスト的にはやはりニコスイの系譜を受け継いでるのかな…と想像したくなる雰囲気でもある。新曲やります！…みたいな特別な振りはなかったので、すでにお披露目は済ませていた模様。でも早い機会に聴けてよかった。後でSNSを見ると振付は両曲ともリーダー乃原めるるさん。
デビューから1カ月ちょっとのニコフル。ステージの回数もこなしてメンバーもどんどん輝きを増している印象。とりわけ伸び盛りといっていいのは須羽こころさん。純白の衣装がまるで後光が差しているかのよう。この日も目が離せなかった。約18分。

○「ニコニコ♡LOVERS」　メンバー4人でのステージ。衣装はえんじのチェックバージョン。セットリストは、「夢見る恋ウサギ」「only mine!」「らびらびにゅー!」「Girlish Fantasy」…の全4曲。
活動再開ライブから10日ぶり。前回は4人フォーメーションにまだ若干の違和感があったのだが、この日はけっこうこなれていたように見えた。こちらが慣れただけなのか、ニコラバちゃんが微調整したのか。「Girlish Fantasy」もよく見ると、これまで雨宮ういりさんが1人でやっていたイントロのキメポーズを西條真未さんと2人並んでやるようになっている。ちゃんとシンメトリーに戻っていた。
全曲終わったところで、ういりんから重大発表。「5月下旬、新メンバーが加入します！」。これはとてもうれしいニュースだったね！ 追加されるのは1人。再び5人体制となるようだ。すでにメンバーとの顔合わせも済ませているそう。これから1カ月かけて振り入れしていくことになる感じだろうか。
ニコラバの新メンバー加入は山内ゆあさん以来、約3年ぶり。長い間、固定メンバーだったニコラバに1人で入るとなると、これまでにも何らかの接点のあったアイドル経験者だろうか？…などといろいろ想像がふくらむところでもある。早くも5月が待ち遠しくなってきた！ 楽しみな情報解禁の瞬間に立ち会うことができたライブとなった。約20分。

○「ニコニコ♡STAGE」　メンバー4人でのステージ（開演5分前に青山ゆのんさんの休演を発表）。衣装はメンバーカラーバージョン。セットリストは、「マタタビ」「君空*」「ハッピーニューイヤーおもち」「世界共通言語ネコ語計画」…の全4曲。
1人少ない4人でもまったくパワーを落とさないニコステ。それぞれがしっかりキャラ立ちしてるからだろうね。これまでの定期ならトリは大体ニコラバと決まっていた感じだが、これからはニコステが最後ということも増えていくのではないかと思わせられた。この日はニコスト曲3曲＋ニコスイ曲1曲。できればニコステオリジナルももっと聴きたいところだけど、やってる方としてはそこにそんな差の意識はないのかもしれない。この日も勢いを感じさせる楽しいステージを見せてくれた。
MCでは翌日が宇津木りおさんの誕生日という話題など。メンバーから担当カラー赤の指輪をプレゼントされたそう。ステージでもちゃんとつけてて見せてくれる。うれしそうなりおさんの表情が良かったね。週末には生誕祭も。ニコステ生誕ラッシュのトップバッター。チケットはもう購入済だ。約19分。

やはりこの日はニコラバ新メンバー追加のニュースがハイライトだろう。もちろん、ニコフルの新曲2曲も新鮮だったし、もはやニコ劇の主といった貫禄のニコステも見ごたえあったね。それぞれ20分というと短く感じるけど、合計すると60分で平日の仕事終わりにさくっと見るにはちょうどいい長さかも。

開演19時24分→終演20時24分。