2022/05/03　ニコニコ♡STAGE　渋谷 Veats SHIBUYA（ワンマン）

「ニコステ2ndワンマンライブ」。前年7月以来のフルサイズワンマン。グループにとっては年1回の大イベントということで、けっこう前から告知していた。発売初日に買ったAチケットで入場。座れたのは3列目センター。曲中はスタンディングになるのだけど、真ん中にある通路に接した席で見やすかったね。

メンバー5人でのステージ。セットリストは、「ジブン◎」「異世界ケーキ大戦」「Sweet Game Days」「君空*」「不器用チョコレイト」「マカロンは恋の味」「未来切符」「映画みたいな恋をした」「宇宙よりむちゅ〜」「もしも君と僕がひょんなことから異世界に迷い込んで恋に落ちたら」「Bitter Sweet Days」「世界共通言語ネコ語計画」、アンコールで「宇宙よりむちゅ〜（2回目）」「マタタビ」「ときめきキャッチャー」…の全15曲。

特別なライブと位置づけているだけあって、この日だけで新曲を3曲も披露！（グループ1曲、ユニット2曲） しかも、それぞれの曲に新衣装も用意。これだけでも見ごたえ・聴きごたえ十分という感じ。まずはその新曲の印象から。

最初にお披露目されたのはグループ内ユニット、LOVE TRIANGLE（青山ゆのん・小鳥遊める・雷神サンダーレイガー）の新曲「未来切符」。衣装はブラック＆パープルで、ラブトラらしいゴスロリ風味。ただ、楽曲はこれまでのハードロック歌謡的な路線から、ややポップ度を増した仕上がりとなった印象。エモーショナルな疾走感があっていいね。パフォーマンスはお約束のマイクスタンドを使った振り付けだったけど、そろそろハンドマイクの曲があってもいい頃かもしれない。
続いては同じくユニット、ハッピーターン（みなみゆき・宇津木りお）の新曲「映画みたいな恋をした」。衣装はレースをたっぷり使ったアイドルらしいドレス、それぞれブルー、ピンクの色分け。曲は2人らしいさわやか系ポップスだね。ユニットにもいろいろな曲があって楽しいのだけど、普段のライブではなかなか聴く機会がないのは本当にもったいないと思ってしまう。ラブトラもだけど以前の曲をちゃんと覚える前にもう新曲がきてしまう感じ。単独公演とかでぜひお願いしたいね。

グループの新曲「宇宙よりむちゅ〜」は、MV上映に続いてライブで披露する二段構えのお披露目。衣装はピンク＆ブラック。テイストはロリータ＆ロックだろうか。統一されたカラーも一人一人違うデザインもめっちゃかわいい！ 特に似合ってたのがレイガーちゃん！ いつもはカッコよくシャープなキャラクターの彼女が甘いピンクに包まれると…もうびっくりするほどの美少女に。少し前から髪色を暗くしたのも効いてたね。他のメンバーも似合ってたけど、普段とのギャップでレイガーちゃんがとにかくインパクトあったわ〜。
楽曲はニコステとしては珍しい電波ソング的アッパーチューン。めるめるによると「君のことが好き好き言いまくるメンヘラ女の曲」とのこと。ニコスト由来のアッパーとはまた一味違う楽しさがあったね。この曲はアンコールでももう1回やってくれて、この日だけで3回聴くことができた。MVの画面がスマホみたいな縦型なのもイマドキっぽい。

以下、印象に残ったポイントをメモ。
■オープニングからの6曲はメンバーカラーバージョンの衣装。メンバーたちが登場した瞬間に感じたのだけどVeatsは照明がほんとにきれい！ メンバーの顔色や衣装がいつもより輝いてるというか、みんな一段と女っぷりが上がってる。節目のライブはやっぱり設備のいい会場で…というのはわかる。
■ラブトラ衣装替え中はゆき＆りおのMCでつなぐ。アンコールで着るカスタムTシャツの紹介など。全員分を仕上げてくれたのはきゅうりちゃん（元ニコストの甘柿ゆうりさん）だそう。
■そんなゆき＆りおのユニットは普通に「ハッピーターン」と紹介されていたけど、前回のワンマンでは「ハッピーターンはちょっと…」と言っていなかっただろうか？
■新曲「宇宙よりむちゅ〜」のあとは本編を締める3曲ノンストップ。もちろん新衣装で。華やかでいいね〜。本編のみで1時間10分ほど。

■アンコール前動画では「特報」として全国3都市ツアーが発表される。しかも行先は「ダーツの旅」方式で決定。候補地は「北海道・仙台・大阪・福岡・沖縄」。これを見たみなみゆきさん「私の地元の愛知が入ってないじゃないですか！」。名古屋とばしは許せない…ということでその場で名古屋を追加する。
■メンバーがダーツならぬガムテープをまるめたボールを投げて、日本地図に貼りついた「沖縄・北海道・名古屋」がツアー先に大決定。当初候補に入れてなかった名古屋がさくっと入ってるけど、このへんの適当さもニコグルらしいところ。
■ファンからメンバーに花束贈呈。そのまま集合写真撮影。
■ラストスパートの前にメンバーそれぞれから2ndワンマンの感想コメント。多かったのは2回目のワンマンを同じメンバーでできてよかった、いろいろ準備してきた成果を見せられて楽しかった…といった内容だったかな。最近ニコ劇での公演が多いのでVeatsの大きいステージが新鮮という声も。
■そんな中、この日いちばんの朗報も。青山ゆのんさん「これからもニコステを続けていけることになりました！」。前年の生誕で「アイドル活動は25歳までと家族と約束している」という話を公表していた彼女。あと少しで25歳の誕生日なので、ファンとしてももしリーダーがいなくなったらニコステはどうなるのだろう…と、のどに刺さった小骨のようにずっと気になっていた件だった。家族の理解が得られたということで、これはグループにとっても大きなうれしいニュースとなった。
■発表したゆのんさんもちょっとうるっときていたけど、この時いちばん涙目になって喜んでたのは宇津木りおさんだったかな。メンバー4人で「ゆのんちゃんに続けてもらうにはどうしたらいいのか」「自分たちでご家族に挨拶に行ってお願いしようか」などと真剣に話し合っていたという。ええ子たちやなあ…とその場にいた全ファンが改めて心をつかまれたことだろう。
■2回目の「宇宙よりむちゅ〜」のイントロではブルーのメタルテープが打ち出される。年1のワンマンらしい派手な演出。ゆのんさんの発表を聞いた後の「マタタビ」もエモかったね。ラストは「ときめき…」で賑やかなエンディング。
■全15曲、約1時間45分（アンコール含む）。

新曲3曲に衣装も全部あわせて5パターンを早替え。メンバーだけでなく運営的にも力が入っていたワンマンではないだろうか。しっかり楽しませていただいた。ちなみにアンコールは拍手なしでいきなり「アンコールありがとうございま〜す」とメンバーが再登場してくる。たしかにお約束の拍手なら省いちゃってもいいか…。このへんもニコグルっぽいところ。

開演16時30分→終演18時15分。

2022/04/30　Ange☆Reve、Luce Twinkle Wink☆、Twinkle Project☆、Snow☆Feliz、愛乙女☆DOLL、Gran☆Ciel、Teamくれれっ娘!、Jewel☆Mare、Jewel☆Rouge、桧垣果穂、ArcJewel Hokkaido　新宿文化センター

「Jewel Beat!! 〜Golden Week Special 2022〜」。バレンタイン以来、約2カ月半ぶりのAJ主催ライブ。客席は7列目までがVIP、それより後方が一般。Cチケットだったので座れたのは下手側11列目。とはいえホールなので客席に傾斜があってステージの見通しは良好。1席とばしなので余裕もある。中盤になると空く席があり10列目に移動。椅子前スタンディングOK。

開演前のオープニングトーク。トリのあんじゅれを除く全グループからメンバー1〜2名が出席。この日がお披露目（ステージデビュー）となるTwinkle Project☆だけは9人全員が舞台に勢ぞろい。※以下、セットリストは公式SNSやファンツイートなどを参照。

○「ArcJewel Hokkaido」　メンバー4人でのステージ。セットリストは、「恋愛☆下剋上」「MI☆RA☆I☆へ!!」「Brand-New-World」「キセキ」…の全4曲。いつもはあんじゅれのカバーが多めの北海道ちゃんだが、この日はオープニングの「下剋上」のみ。その後はじぇるの1曲、らぶどる2曲。いずれも彼女たちのレパートリーとして聴くのははじめて。どんどん新しい曲にもチャレンジしているようだ。フレッシュな感覚で聴けた。約21分。

○「桧垣果穂」　ソロでのステージ。セットリストは、「七色未来」「ポラリス」「桜色舞うころ」「Rain」…の全4曲。前半はルーチェのナンバーから彼女自身も作詞に参加した2曲。後半はカバー。特に印象的だったのは「桜色舞うころ」かな。一般には中島美嘉のイメージだろうが、個人的には楽曲提供者の川江美奈子さんによるセルフカバーバージョンでなじんでいる。美しいフレーズの連続。歌いこなすのは相当難しい曲だと思うけど、それにあえて挑戦しているのは、やはりボーカルで勝負できるアーチストをめざす気持ちが強いからなのだろう。続く「Rain」（大江千里）も同じくミディアムナンバー。ファンもこの2曲は着席のまま静かに聴いていた。約22分。

○「Jewel☆Rouge」　メンバー6人でのステージ。セットリストは、「ダイキライレンズ」「いくぞ革命GIRL」「マイセオリー」「嘘つきアンスリウム」「Shooting Star」…の全5曲。
前回見たバレンタインのライブが新体制お披露目だったるーじゅ。約2カ月半が経過して、グループとしての落ち着きも生まれてきているように感じた。聴きどころはやっぱりひなぴこと森咲ひなのさんの歌声だろうか。彼女のパートになると全体のドライブ感が一気に増すようだ。非常に魅力的なメンバーであることは間違いないだろう。ただ、そうはいっても彼女もまだ新人なので、グループそのものを牽引するほどの存在感を出せているわけではない。やはりエースといえるメンバーにはいてほしいもの。ひなぴ、みとちゃんあたりがその最有力候補のような気はするのだが。約26分。

○「Jewel☆Mare」　メンバー7人でのステージ。セットリストは、「ENDLESS BLUE」「Restart」「re+blast」「涙の跡が乾くまで」「ロケットパラダイス」「Jewel」…の全6曲。
こちらも「2減1増」の新体制がスタートして約2カ月。1人少なくなったわけだけど、それをまったく感じさせない勢いのあるパフォーマンスだったね。今の季節は海がテーマの「Mare」として活動中だが、やはりどこかに「Neige」のエレガントさも残っていて、元気さと清楚で清々しいイメージがとてもよいバランスで混在している。この日、特に印象的だったのは終盤2曲（「ロケットパラダイス」からの「Jewel」）。みはらちゃんこと珠原海愛さんがセンター付近にポジショニングすることも多く、フレッシュさと華やかさがパチパチ弾けているよう！ 楽しく聴けた。約30分。

○「Teamくれれっ娘!」　ライブを見るのは約1年ぶり2回目。AJH、スノフェリの信野樹奈さんを含むメンバー5人でのステージ。1曲だけ小学生くらいのチビッコメンバーが加わって6人になる。この日もいろんな意味でロコドルらしいステージ。楽曲や衣装はいまひとつあか抜けないといえばいえるが、地域に根づいて活動するにはこれくらいの方がいいのかも。久しぶりのAJ主催ライブ出演で自己紹介や告知、写真撮影タイムなどを時間をかけて丁寧に。全3曲、約21分。

○「Gran☆Ciel」　メンバー7人でのステージ。セットリストは、「ナツオト」「(a) SLOW STAR」「願いYou＆I」「Message!」「虹」…の全5曲。
しえるもバレンタインライブ前日に新体制になり約2カ月半。新メンバーも場数を踏んで、もはや前回感じたようなぎこちなさはまったくなくなっている。この日注目したのは望月希美奈さん。じつは歌の面でもけっこう存在感を示しているのではないだろうか。声もいいし、歌割も大事なところをもらっている気がする。終盤の「Message!」「虹」…の流れはしえるらしいエモい展開。聴きごたえあったね。7月に恵比寿リキッドルームでワンマン開催の告知も。普段の単独ライブの規模から考えるとかなりの挑戦だろう。成功させることができれば他グループにも大きな刺激になるはず。約25分。

○「愛乙女☆DOLL」　メンバー8人でのステージ。セットリストは、「Passion for Life」「相対性理論」「永遠グローリー」「Diary」「キセキ」「カレンダーガール」「BRAVER」…の全7曲。
らぶどるも新体制になって約2カ月半。2022年のバレンタインは、けっこう大きな変化があったグループが多かった時期なのだなと改めて感じる。新しく加わった青山玲奈さん、新穂貴城さんは、最初に見た時から安定感ばっちりだったくらいだから、この日の段階ではもう完全に溶け込んでいる。らぶどる自体も新しいメンバーを得て、さらにパワーアップしていたように感じられた。4つ打ちメジャーのダンスナンバー「Diary」、とびきりエモーショナルだったラストナンバー「BRAVER」などが強く印象に残った。約34分。

○「Snow☆Feliz」　メンバー3人でのステージ。セットリストは、「Ice Bird's Eye View」「White Trip」「Angel Sign」「君と見上げたあの日の夢」「もしもキミじゃなくて」…の全5曲。
初夏のイベントも冬曲カバー3連発から。このへんはブレない。もちろん白咲華さんのかわいさもまったくブレてない！ 後半はオリジナル。「君と見上げた…」は、7月に1stシングル（CDデビュー曲）となることが決まっている。この日は何か目標をクリアするとC/W曲が増える（？）チャレンジを行ってたみたいで、会場のファンにも協力を訴えていた。そのおかげでこの日の夜、無事目標を達成したそう。約30分。

○「Twinkle Project☆」　メンバー9人でのステージ。最初に紹介ムービー上映。セットリストは、「Fight on!」「Symphony」「Twinkle Note」「I'mpossible?」…の全4曲。
この日がお披露目となったルーチェの妹グループ。アニソンアイドルと声優の2つの目標に向かって頑張る…のがコンセプト。メンバーは、オーディションで選ばれた8人＋みはらちゃん！ みはらちゃん自身もアニオタということで、Mare/Neigeとの兼任にも張り切っているようだ。衣装は制服っぽい全員おそろいのクリーム色のブレザー＋チェックスカート。
楽曲は全曲ルーチェのカバー。正真正銘の初舞台だったけど、みんな落ち着いてパフォーマンスできてたんじゃないかな。その中で、みはらちゃんの存在感は思い切りセンター級。それに続くのは松岡茉央さんだろうか。小柄だけど思わず目で追ってしまうチャーミングさがある。もちろんまだ1回見ただけ。引き続き注目してみたい。
MCでは一人一人キャッチフレーズつきで自己紹介。みはらちゃん「今日、ここで初ステージを見てくださったみなさんは全員"最古参"ですよ！」。会場では「最古参Tシャツ」も売られていたようだ。記念すべき初ライブに立ち会うことができた。約27分。

○「Luce Twinkle Wink☆」　メンバー5人でのステージ。セットリストは、「Twinkle“5”stars!!☆」「Let me cry」「現実 -リアル-」「Wonder Five」「1st Love Story」「"FA"NTASYと!」「スーパーマジカルーチェミラクル☆トゥルーパーマジカルーチェミラージュ」…の全7曲。
いきなり1曲目でいーちゃんの靴にアクシデント。予備がなかったみたいで、2曲目からは靴下はだしでのパフォーマンスに。やりにくさはあったはずだけど、その影響を感じさせないでやり切ったのはさすがだったね。その対応のため、急遽MCでつなぐことになった際に的確な仕切りをみせたゆきのしかちゃんも見事。落ち着きと安定感が半端ない。まさに頼れるリーダー。メンバーもいきなり振られた話に一所懸命エピソードを返したり、チームワークで対応してたね。
衣装はターミナルバージョン。現体制で初披露となった「現実 -リアル-」のカッコよさにもぴったりハマってた。2020年の曲だけど、たしかにライブではレア。また聴きたいと思わせられた。予想外のできごともあったけど全体にはいつも通りの充実したステージ。約37分。

○「Ange☆Reve」　トリはあんじゅれ。メンバー5人でのステージ。セットリストは、「サマ☆ラブ」「L♡ve Scream」「星空プラネタリウム」「泣かないよ」「Tell me why 〜最後の線香花火〜」「キミエモーション」「Your Smile」…の全7曲。
オープニング。全員タオルを広げてスタンバイ。そう、「サマ☆ラブ」！ やっと来たか〜という感じ。シングル曲にもかかわらず夏が近づくまで引っ張っての現体制初披露となった。ありえるのホイッスルも久しぶり。続く「ラブスク」以下、この日は一貫してダイナミックなナンバーを並べてたね。序盤〜中盤〜終盤と曲の雰囲気を変えて起伏もつけている。ひいき目なしに見てもステージの完成度という点では圧倒的だった気がした。個人的にうれしかったのは「キミエモーション」！ 8周年のリクアワで投票したのにランクインしなかった曲。ふと気がついたのだが、この曲もひめたんフィーチュア曲といっていいのではないだろうか。センターポジションにいることが多い。ひめたん推しとしては知らず知らずのうちに気になっていたのかも…。ラストはテンションがほどけて楽しく終わる感じの「Your Smile」。長いイベントの最後をハッピーな気分の曲で締めくくることができた。約37分。

全11組、5時間半以上の長時間ライブを完走。ほとんどがバレンタイン以来で見るグループで楽しかったね。この日は入場時に「推し投票」、退場時に「パフォーマンス投票」が行われた。推しはひめたん、パフォーマンスはあんじゅれに。しかしこれ、考えてみるといつもの指名入場と同じである。結局、人気投票にしかならないような気もしたのだが…。結果が気になるところ。いつ発表なのだろう。

開演13時24分→終演18時52分。

2022/04/28　テツコ　下北沢 CLUB Que

3組出演の対バンイベント「10 COUNT OUT vol.3」。そのうち、お目当てのテツコのみを見てきた。翌日からゴールデンウィークがはじまる平日の夜。フロアには余裕があって好きな位置で見ることができた。ステージ前、下手寄りから。出演順はトップ。約15分押しでのスタート。

メンバー3人でのステージ（ボーカル/ギター、ベース/コーラス、ドラムス/ボーカル）。セットリストは、「怠惰な女神」「つまんね、だよね」「天使in悪魔」「LOVEハート」「アンバサダー」「パーマネント」「Hello」「I Want U」「哲学の果て」「クリームレモン」「妄想のダダダダーン」…の全11曲。（公式ツイート参照）

テツコのライブを見るのは2014年以来、8年ぶり2回目。最近、ボーカル/ギターの玲子さんがやっているもうひとつのバンド、SUPER GENTLEを続けて聴いてよかったので、ちょうどライブの予定があったテツコもこの機会に…という感じでチケットを買ってみた。
あらためてプロフィールを見てみると1999年結成なので、前回見た時すでに15年目、そして今では23年目を迎えているバンドである。この間、メンバーチェンジなしというところもすごいが、さらに現在も新曲をコンスタントに生み出し続けていることにもうならされる。いい意味で年齢不詳的なバンドだ。

この日は前年リリースの最新アルバム「パーフェクト」の収録曲を中心にしたステージだった。中盤にドラムスの関さんがボーカルを担当する曲が2曲あり、そのうちの1曲「パーマネント」はラップ的な要素もあるナンバーとなっている。SNSに「東京でははじめての新曲も披露する」と書いていたのはこの曲のことのようだ。続けてやった「Hello」も美しいメロディーが印象に残った。まだ正式には音源化されてないようで、自分でセトリの答えあわせをした時にはタイトルを特定できないでいた。SUPER GENTLEもそうだが、進んでいくスピードが速すぎて、音源だけを頼りにしていてはなかなか全容がつかめないバンドでもある。
終盤は「クリームレモン」「妄想のダダダーン」という（おそらく）定番曲で一気に。「クリーム…」は南欧的で明るくポップなメロディーからは想像できないノイズだらけの間奏を経て再びテーマに戻る。ここはライブならではの振り切ったアレンジ。もともと2分台の短い曲も多いバンドだが、ここぞでの長めのインストパートなど、緩急や起伏を意識したステージ運びのうまさはさすが。やはりキャリアのなせるわざなのだろう。フルアルバム1枚分に匹敵する11曲があっという間のライブ。ものすごくインターバルが空いてしまったが再び聴けてよかった。

MCはライブ中のタイトルコールについて。玲子さん的にはパンクバンドなので1曲ごとに曲紹介してたら流れが悪くなる…と思っていたが、ライブを見た家族から「ちゃんと曲名言った方がいい」といわれたという話など。ファンとしてはその場で言わなくても、後でSNS等にセトリを載せてくれればありがたいかな。

この日のイベント、最初は全組聴いていこうと思っていたのだが、テツコのステージを見終わったところで、このイメージが鮮やかなうちに帰った方がいいかな…という気がしてきてそのまま撤収。短めのワンマンを見たような感じで、その分集中できた気がする。全11曲、約43分。

開演18時45分→終演19時28分。