2022/07/22　Luce Twinkle Wink☆　五反田 GOTANDA G4（ワンマン）

ルーチェの「フリーライブ＆平日公演」。同じ会場を使って1回目がドリンク代のみで入れる無料公演、2回目が定期公演的な単独ライブ（要チケット）というイベント。AJの他のグループではちょいちょいやっている形式だが、これまで通しで見たことはなかった。ちょうどタイミングがよかったのでフリーイベントの方から行ってみようかな…という感じで。

○1回目「フリーライブ」　平日の夕方なのでお客さんはそこまで多くはなく。定刻10分前くらいの到着で3列しかない椅子席に座ることができた（上手側3列目）。とはいえ最初から立見を選択しているお客さんもけっこういて全体ではほどよく賑わってた感じかな。

メンバー5人でのステージ。セットリストは、「ターミナル〜僕ら、あるべき場所〜」「現実 -リアル-」「ナミダイロ」「"FA"NTASYと!」…の全4曲。
衣装は「ターミナル」バージョン。この回のテーマは「クールでカッコいいルーチェ」だった模様。3曲目までマイナー調のダンサブルなナンバーを続けていく。選曲的にも真ん中2曲はレア曲といってもいいのではないだろうか。「現実 -リアル-」も「ナミダイロ」もこれまでライブで聴いたのはおそらく一度だけ。コンパクトなフリーイベントではあるが定番曲だけでお茶を濁さないのはさすがという感じ。ただ、もしお試し的に見にきたルーチェ初心者がいたとしたら、もっとおなじみの曲をやってあげた方がよかったのかも…。
MCでは「リリイベ以外でこういうフリーライブは本当に久しぶり」という話など。コールOKだった後半2曲については、「コール、みんな覚えてますか？」「『"FA"NTASYと!』は声出し禁止になってからリリースした曲だからそもそもないかも…」という心配も。たしかにオタクのみなさんも試行錯誤しながら声出ししていた感じ。以前のような一糸乱れぬコールという感じではなかったかもね。約25分。

○2回目「平日公演」　チケットは2日前になって買ったので入場順は最後の方。ただ、「椅子席、残り2席で〜す」とスタッフが教えてくれていたタイミングで、空いてた席にうまく座ることができた（下手側3列目）。立見にもかなり多くのお客さんがいる状況だったのでラッキーだったね。この回はコールNG。

メンバー5人でのステージ。セットリストは、「少女たちの微熱」「Treasure」「Shiny Flower」「ちょいViVi」「大スキ、スキ、大スキ、スキ…」「I'mpossible?」「Wonder Five」（MV「少女たちの微熱」）「少女たちの微熱（2回目）」…の全8曲。
この回は「『少女たちの微熱』MV初公開＆新衣装お披露目公演」。MVは前年の「AJアワード」でルーチェがグループ部門1位に輝いた賞金で制作されたもの。選ばれた「少女たちの微熱」は2015年のシングルC/W曲なので初期曲といっていい。それを今リメイクしようと考えた経緯はよくわからないが、それだけメンバーとしても（とりわけ初期メンの2人にとって）思い入れのある曲だったということなのだろう。
オープニングはその「少女たちの微熱」から。衣装はもちろん新衣装。楽曲の世界にあわせて"制服"がモチーフになっている。スカートの丈が長く清楚なイメージ。MCは主にこの新衣装の話題で盛り上がってたね。ももたんは「ルーチェ史上もっとも長いスカート。踊ってると裾を踏みそうに。早く慣れてうまくさばきたい」。色あいはこれまた上品な薄紫。メンバーカラーの衣装が多いルーチェだけに「同じ色の衣装を着るとグループとしての一体感が出るね」「袖の"校章"もかわいい」「ポケットがついてて便利」…などなど。ゆきのしかに「（制服）すごく似合ってるよ」と言われて、「えっ…」みたいになるいーちゃんのリアクションにも思わずニヤリ。

「お楽しみは後ほど」ということでMV上映は終盤に。全編学校ロケ。夏服の女学生たちの百合な関係性をメンバーたちが演じる。ちょっとした短編映画みたいな映像。とりわけ印象に残ったのは、眠るさぁきゅんを見つめるももたんの狂おしげな視線。目の演技がいいね。あと、MCで言われてた、ゆきのしかとかののんのイチャつきを目の当たりにしていーちゃんの目が泳ぐシーンも。MV後の「あのシーンでは実はどうで…」みたいなMCの盛り上がりも楽しかったね〜。最後に「少女たちの微熱」をライブでもう一度。たっぷりと楽曲の世界観にひたることができた。

夜公演のチケットは1500円。お手頃価格なので比較的短いライブも予想してたのだけど、メインの「少女たちの微熱」関連以外の曲もたっぷりやってくれて充実したライブになってたね。コスパ良すぎでしょ。ちなみにセトリ前半は"少女つながり"を思わせるガーリーな感覚の曲多め。ストーリー性のあるステージになっていたと思う。約60分。

1回目：開演16時→終演16時25分。
2回目：開演19時→終演20時。

2022/07/17　Ange☆Reve　品川 インターシティホール（ワンマン）

「Ange☆Reve 3rd Tour 『Runway』」。全国8都市で開催されたツアーのファイナル東京公演。入場してみると本来のステージから客席中央部に向けて"張り出しステージ"が設けられている。ツアータイトルにもなっている「ランウェイ」だ。一般チケットだったのですでに前方の席は全部埋まっており、ランウェイの先端が左斜め前に見える上手側（7〜8列目かな）の席で。椅子前スタンディングOK。

メンバー5人でのステージ。セットリストは、「Colorful」「キミエモーション」「Starry Light」「勇敢な恋のセレナーデ」「Maybe Baby」「リトルピ」「L♡ve Scream」「BLOOMING RUNWAY」「堕天使の心モヨヲ」「黄昏抱いて、君ヲ想フ」「Reality」「Limited Complex」「Angel Sign」「Winding Road」「星空プラネタリウム」「泣かないよ」「運命的％」「Your Smile」「Grow up!!」、アンコールで「絶対リメンバー」「イトシラブ」…の全21曲。

ツアー最終公演…といっても地方は見てないので、自分にとってはこの日が初日。巡演しながら徐々に盛り上がっていくツアーならではの醍醐味を味わったとはいえないのだろうが、普段よりもステージセットや衣装、演出などがひときわ豪華なワンマンを楽しませてもらったのは間違いない。終わってみると最初から最後まで3時間弱。曲数以上に時間をたっぷり使った贅沢なライブだった。

この日のハイライトは三つあった。まず最初は新曲「BLOOMING RUNWAY」。ツアー公演ではすでにお披露目しているので、この日は東京での初演。作曲はGALETTeなどでおなじみの筑田浩志氏。あんじゅれとは初の顔合わせで新鮮。作者自身「じゃじゃ馬と呼ばないで」を意識したというだけあってダンサブルかつ華やかで楽しいナンバーという第一印象だった。サビは「Can't Take My Eyes Off You」を思わせるコード感かな。この曲ではこの日はじめてランウェイを使い、レーザーなどの派手な演出もバシバシ決める。アンコールでは日本コロムビアへの移籍第一弾シングルとして10/26にリリースされることも発表された。あんじゅれとしても節目の一曲になる予感！

二つめは中盤で披露したアコースティックバージョン。「リミコン」の後、メンバーがステージからはけると両袖に近い位置にピアノとバイオリンがセッティングされる。最初はその生楽器のみの演奏。繊細な世界に導かれる。空気がかわったところで満を持してメンバーが再登場。曲は「Angel Sign」と「Winding Road」。ソロないしはデュエットを基本にした歌割りで一人一人のボーカルをしっかり聴かせる。ゆあもんはさすがのうまさ。ひめたんも独特の声質を生かして魅力的。この企画はあんじゅれとしては初の試みだったそう。グループの幅を広げるチャレンジになっていたと思う。

三つめはライブ中に上映された動画。歴代の全衣装を展示したスペースで、メンバーが一人一人、あんじゅれと自分とのかかわりを語る。地方では1公演1人ずつのコメントが流れたようだがファイナルは全員版に再編集されている。初期メンのりかまる以外はやはりみんな「最初にもらった衣装」にいちばん思い入れがあるみたい。デビュー以来ずっと先頭に立ってきたりかまるは「メンバーが安定しない時期がいちばん辛かった」と振り返る。それだけに現体制の充実に全員が触れていたのも印象に残った。4月の8周年で流してもよかったと思える見ごたえのある内容。YouTubeにアップしてくれないかな。

改めて三つのハイライトを思い返すと、この日は「実質的な8周年ライブ」だったのだという気がする。これまでのあんじゅれの歴史を再確認し（ビデオ）、新しい試みにチャレンジし（アコースティック）、移籍してはじまる新章を飾る新曲を披露する（「BLOOMING RUNWAY」）。大人になったメンバーたちが静かに闘志を燃やすのが感じられるワンマンだったのではないだろうか。

■衣装は2パターン。1〜7曲目の序盤は真っ白でフレッシュな新衣装。天使イメージだね。8曲目からは深みのあるブルーを基調にしたこちらも新衣装。一人ずつデザインが違っててスポーティでカッコいい。ただ堕天使という雰囲気でもなく大人っぽい感じかな。アンコールは黒のツアーTシャツで。
■最初の衣装チェンジが終わると1人ずつランウェイを歩いて先端でポーズを決める！ ファッションショー的な演出。そのまま「BLOOMING RUNWAY」へ…という流れ。「Reality」「Limited Complex」、さらには「運命的％」「Your Smile」あたりでも全員、あるいは数人ずつでランウェイに登場する。一気に近さが増して前方気分が味わえる。アンコールではランウェイに立っての写真撮影タイムも。最後の「イトシラブ」も含めてざっと6曲くらいで使ってた感じだけど、どうせならもっと見たかったね〜。
■こういうエプロンステージ、チケットがあまりさばけなかった公演で設置されることが多いのだが、この日はツアータイトルが「ランウェイ」だけに堂々とやってた感じ。
■MCでは、ひめたんの自己紹介が「"ひめ"こと原姫子です」になっていた。少し前のSNSで「"ひめたん"は卒業」的なことを書いていたのはこのことだったのね。子どもっぽいと思ったのかな。でも他のメンバーのニックネームとそう変わらないと思うのだが…。
■「星空プラネタリウム」ではお客さんにスマホのライトの点灯をお願いする。メンバーカラーのペンライトは消して、小さな白い光だけで星空みたいな空間をつくりたい…という趣向だったみたい。ただしお客さん自身にはその様子はまったく見えない。若干企画倒れだったかな…？
■撮影タイムで1人だけ名前入りタオルを広げて猛アピールするゆあもん。
■新曲「BLOOMING RUNWAY」は、えみちぃにとってあんじゅれ加入後初のリリース。また、ひめたんにとっても加入後初のシングルとなる。シングルリリースは「サマ☆ラブ」以来なので約3年半ぶりかな。
■全曲終了後、1人ずつツアーの振り返りコメント。印象的で覚えているところだけメモ。えみちぃ「一度（アイドルを）辞めたから自分が本当に好きなことがわかった」。自分に正直向き合ってるのが今なんだろうな。ひめたん「今回のツアーではファンの人の期待通りじゃないところもあったかもしれない。でもそれは自分たちがやりたかったこと」。これはアコースティックのことを言っているのかな。賛否両論あったということなのだろうか。ゆあもん「それぞれ違うキャリアの人が集まっているのが今のあんじゅれ。でも本当に良いメンバーばかりで大好き」。多様性のある組織！ ありえる「歌もダンスも得意ではなくグループに自分が必要なのかなと落ち込む時も。でも10年間アイドルをやってきて本当にこの仕事が好きだと言い切れる。あんじゅれは自分らしくいられる場所です」。ありえるのMC力はあんじゅれに不可欠でしょう。りかまる「こんなにあんじゅれのことを好きと言ってくれるメンバーが集まってくれて…本当にうれしい」。珍しく泣きそうになるりかまるだった。
■ラスト曲「イトシラブ」ではりかまるのセリフにあわせてテープ打ち出し。終演後は「BLOOMING RUNWAY」をバックにツアーのオフショット画像などを使ったエンドロール動画が流された。
■全21曲、約2時間51分（アンコール含む）。

曲数のわりに時間がかかったのは、やはりツアーファイナルで各メンバーのコメントがあったのと、アコースティックコーナーの準備や序曲的なインスト演奏があったからかな。ただ、全体で3時間近かったのに終わってみればあっという間。時計を見て「え、もう3時間たった？」と思ったくらい。体感は2時間ちょいだったかも。それだけ集中して見ることができていたのだろう。見ごたえあったね。

開演15時35分→終演18時26分。

2022/07/08　Luce Twinkle Wink☆　秋葉原 AKIBAカルチャーズ劇場（ワンマン）

アキカルでの単独ライブ。この日のタイトルは「みんなの夢を叶えるーちぇ♡七夕公演」。チケットは一般発売の初日に申し込んだのだが入場順はほぼ最終。上手側5列目。端の方なら3列目でも空席があったのだが、なぜか正面に近い角度で見たくなってあえて2列下がってみた。幸いステージまでの見通しのよい位置でとても楽しく見ることができたね。

メンバー5人でのステージ。セットリストは、「迷宮カタルシス」「少女たちの微熱」「Graduation」「meteorbell」「Precious☆Summer」「夢のその先」「刹那ハレーション」「1st Love Story」「大スキ、スキ、大スキ、スキ、、、」「ENCOUNTER」「スーパーマジカルーチェミラクル☆トゥルーパーマジカルーチェミラージュ」…の全11曲。（公式ブログ参照）

「みんなの夢を叶える」七夕公演…ということで、衣装や現体制初披露曲などをSNSのファン投票で決めるリクエスト公演だった。ただし、そのへんの一連のツイートは完全に見逃してしまっていて、直前になって知ることに。もちろん投票等にもまったく参加していない。しかし、そのせいでライブの楽しさが減るわけではなく、約1カ月半ぶりで見るルーチェの定期公演を満喫させていただいた。

メンバーそれぞれで投票が行われた衣装は、当然ながら全員別バージョン。ファンとしてもレアなものが見たいということか、自然と初期の衣装が多くなっていた。特に途中加入メンバーの3人はみんなはじめて着る衣装だったようだ。
城崎桃華さんは「刹那ハレーション」バージョン。8年前のルーチェデビュー時のもの。パステルカラー＆パフスリーブという、当時の若いメンバーのためのデザインなので、ぱっと見た感じからすでに初々しくフレッシュな印象。かわいいももたんがますますかわいくなっていた。
咲本美桜さんはこういう企画の時もかならず黄色の衣装を選んでいるそう。この日ももちろん黄色。宇佐美幸乃さんによると、「初期メンで黄色だった錦織めぐみちゃんが細かったから、さぁきゅんはいつも『今度の衣装入るかな…』と心配して、何日も前から痩せるように頑張ってる」そう。偉いわ〜。「今日も頑張りました！」とお腹の出るタイプの衣装をばっちり着こなしてたね。
小泉かのんさんは「ポラリス」バージョン。白（シルバー）のすっきりしたデザインでこれまたよく似合ってたね。いつものミントグリーンもいいけど白かののんも超素敵だったわ〜。全体に夏らしい爽やか系衣装のチョイスだったのもよかった。

宇佐美幸乃さんのピンク、板山紗織さんの和風も個人的にはたぶん初見。なので全体的にもものすごく新鮮に見ることができた。全員まったく違うデザインを着ているのに、そのステージには不思議な統一感もあって、なぜかバラバラ感はほとんど感じなかったのもおもしろかった。いーちゃんの矢がすり衣装なんて、他の4人とまるで違うのに、逆に「いいアクセントになってるな」と思えてくるくらい。グループとしてまとまってるからそう感じたのかもね。

■現体制初披露曲は「Precious☆Summer」「夢のその先」の2曲。普通は1公演で1曲なのだが、リクエストがまったく同数だったので一気にやることになったそう。まさに「夢かなえた」という感じ。
■この2曲はレア曲でもあり、ライブでやるのはかなり久しぶりだった模様。「Precious☆Summer」に至ってはももたん加入後、つまり直近2年ほどの間でやったのは1回だけ（しかも地方公演のみ）。「夢のその先」もほぼ同じくらいの感じのようだ。
■実はそれ以外にもレア曲多めのセットリストだったのではないだろうか。「少女たちの微熱」も2015年の初期曲で個人的にもステージで聴いた記憶がない。ルーチェを見はじめたばかりで曲名がわかってなかった頃にやっていた可能性はあるが、セトリをメモするようになってからははじめて。「ENCOUNTER」も同様。曲自体は2021年でわりと最近だけど、音源化もされてないし、ステージでもあまりやってないと思う。いろんな意味で新鮮さが詰まっていた。
■「Graduation」も桧垣果穂さん卒業以降で聴いたのははじめてだったかも。あらためていい曲だなと思った。過去のメンバーの記憶と直結してるナンバーは普段あまりできない感じかもしれないけど、もうちょっと聴きたい気もする。
■告知では9月にももたん生誕ライブの開催を発表（東京キネマ倶楽部）。これは行きたいね〜。
■全11曲、約1時間3分。

開演19時→終演20時03分。