2022/08/20　ニコニコ♡LOVERS　上野広小路 異世界アイドルシアターニコニコ劇場（ワンマン）

「西條真未生誕祭」。9/11に卒業公演が予定されている西條真未さんのニコラバでの最後の生誕ライブ。ところがそんな大事な日に限って開場と開演の時間を勘違いしてしまい、会場着はライブスタートの10分前だった。椅子席は完全に埋まっておりニコ劇でははじめてのお立見。ただ、たまたまだけど立ち2列目ほぼセンターを確保できたため、ステージ自体はすごく見やすかったね。結果オーライかな。

メンバー5人でのステージ（他にゲストあり）。セットリストは、「Girlish Fantasy」「Fairyish Adventure」「Cherish Dream」「星屑Magical」「SUMMER JUICE」「Catch me!」「私だけのストーリー」「流星群」「ミセス神さま」「はぴげば!」「オンナノコマニュアル」「すっぽんガール」「恋してサマー!」「らびらびにゅー!」…の全14曲。

この日は西條真未さんの「ニコラバでの最後の生誕」ではあったけど「卒業公演」ではない。後半のバースデーセレモニーのところで白石凛さんが言ってたように、まさにそこがポイントだったライブ。「最後」ということは頭の隅っこで意識はしつつも、基本的にはおめでたく楽しいイベントという位置づけだ。ニコラバの重要なメンバーであり、同時に約6年のキャリアを重ねた一人のアイドルでもある彼女の魅力をいろんな角度から感じさせてくれるステージになっていたと思う。
グループとしてはもちろん、ユニット、ゲストコラボ、ソロ…さまざまな形態で楽しそうに歌い踊り、客席に笑顔を振りまく彼女の姿を見ていると、これが最後の生誕であと3週間後には卒業公演が来てしまうということが信じられない気分。過去2回見たどちらの生誕とも違う、まさに最新かつ現在進行形の西條真未を表現してくれたライブだったんじゃないかな。

ここからはステージの流れに沿って感想をメモ。
■オープニグ4曲はニコラバ。衣装は全員違う。特に説明してなかったけど、全部西條真未さんの衣装だとすると、6月の白石凛さん生誕の時と同じパターン。まみちゃん自身は胸の赤リボンが鮮やかな真白な衣装。あらためていいね〜。
■続けてユニット「初恋の香り」で1曲（「SUMMER JUICE」）。メンバーはもちろん西條真未・山内ゆあ・天原瑠理…の3人。唯一のオリメンでもあるまみちゃん卒業後、このユニット引き継がれていくのだろうか。
■衣装替えの時間はニコラバ内ユニットでつなぐ。「Catch me!」（雨宮ういり・白石凛）はいつものガチ恋口上つき。ニコラバの生誕には欠かせない演目になってきた。「わたスト」（山内ゆあ・落合美梅）はフレッシュな顔合わせ。

■中盤はゲストを迎えてのコラボコーナー。再登場したまみちゃんは生誕衣装で。白を基調に水色を加えた爽やかなドレス。サイドポニーっぽく白いリボンを編み込んだ髪も華やかで生誕の主役らしさ満載。ゲストも同系色の衣装だったので、なんだか西條真未さんを中心にした新グループを見てるかのよう。まったく違和感なしですばらしい。
■コラボ1曲目の「流星群」（イコラブのカバー）はるりてんこと天原瑠理さんとのデュエット。メジャー感のあるサウンド＋生歌。ダンスナンバーというより聴かせるタイプの曲かな。しっかりした歌唱だったと思う。
■コラボ2〜3曲目はせもちぃこと瀬乃千雪さんも加わった3人で。はからずも少し前の公演で白石凛さんが予想した通りのゲストとなった。「ミセス神さま」はゆるっと革命団、「はぴげば!!」は純真アムレットのそれぞれカバー。どっちも楽しいアッパーチューン。しかも完成度高かったね〜！ フォーメーションもダンスも3人の息がぴったりあっている。いずれもゲストに縁のある選曲とはいえ、こういった生誕カバーの「やってみました感」の域をはるかに超えてた印象。普通にアイドルのライブとして楽しめたし、ほぼ初見の曲だったのにノリノリで聴いてしまった。ここは本当に見ごたえ＆聴きごたえあったわ〜。
■あと印象に残ったのはせもちぃの細さ！ プロのアイドル体型といえばいいのかな。
■コラボの後はソロで「オンナノコマニュアル」。客席全体が赤のサイリウムで染め上げられる。ステージからもきれいに見えたみたいで何より。

■バースデーセレモニーでは恒例のケーキ、花束、アルバムなどのプレゼント。生誕委員が用意したケーキはニコラバのシンボルであるウサギのキャラクターつき。いちおう「ニコラビ」という名前があるはずなのだが、メンバーからも「ヘンなウサギ」とか言われてて気の毒。
■りんちゃんの音頭で「♪Happy Birthday to you〜」の歌。他グループではあまりこの歌にこだわるところはないのだけど白石凛さんがいるニコラバは絶対やってるね。
■メンバーからの手紙はその白石凛さん。まみちゃんに生誕の手紙を書いたのははじめてだそう。「ニコラバの『STARS』を聴きながら書いてたら泣いちゃった。でも今日は泣かずに読めた。まだ今日は卒業公演じゃないから…」。
■西條真未さんからもファンへのメッセージ。この日はニコラバでの6回目の生誕。そしてあと3週間後には卒業公演…。ただ、やはり彼女も卒業本番ではないのでそこまで深い振り返りなどはなく、素直にこの日の生誕に集まってくれたことへの感謝を伝える内容だったかな。彼女の手紙はいつもすっきりまとまっている。最後はゲストも交えての記念写真撮影。

■いったん締めてアンコール。最初は「オンナノコマニュアル」のMV上映から。この日が初公開だったみたい。「Look Book」風のお洒落な演出、きれいな映像だったね。
■アンコール1曲目はニコラバ5人での「すっぽんガール」（純真アムレットのカバー）。せもちぃ抜きでも純真アムレットの曲をやってしまうマニアぶりはさすが。ちなみにタイトルはちょいとおふざけ系だけど曲自体はアゲアゲでイケイケなラブソング。この曲もはじめて聴いたけどノレたね〜。
■この日のセトリはもちろん西條真未さんだと思うのだが、ニコラバ全体曲の選曲にもある種のこだわりがあったのではないだろうか。初期ナンバーがほぼなく（代表曲の「ウサギ」や「魔法少女」も入れてない）、比較的新しい曲がメインになっていた。単に卒業公演ではやらないかもしれない好きな曲…という基準だったのかもしれないけど、最後が「恋サマ」「らびにゅー」だったのも新鮮で印象的。
■全14曲、約1時間34分（アンコール含む）。

西條真未さんの生誕を見たのは2019年・2021年に続いて3回目（2020年は抽選落ち…）。特に2019年ははじめて参加したニコラバメンバーの生誕でもあり、とても印象に残っている。そしてこの日の最後となる生誕でもすばらしく充実したステージを見せてくれた。これもずっと記憶に残りそう。卒業公演までにあと何回見られるだろうか。

開演18時→終演19時34分。

2022/08/14　Ange☆Reve　鶯谷 東京キネマ倶楽部（ワンマン）

「Ange☆Reve 安藤笑バースデーライブ #ぇみちぃバースデー2022 〜I'll be there for you〜」。リアル誕生日からちょうど1週間後の開催となった生誕ライブ。同日の昼間にはゲストを招いたライブイベント（「#笑祭り〜ぇみちぃスーパーウルトラハイパーフェス〜」）もあったのだが、見たのは夕方からのこちらのみ。

入場してみると椅子席は前3列のみ。一般チケットだったので当然立見となる。といっても開演してしまえば椅子席のお客さんもスタンディングになるので、見る環境としてはさほど差はない。立ち4列目くらいのセンターで（ちょうど配信カメラの前あたり）。けっこう見やすかったね。

メンバー5人でのステージ。セットリストは、「サマ☆ラブ」「L♡ve Scream」「勇敢な恋のセレナーデ」「恋のスーパーボール*」「Brighter day*」「Dolly Kiss」「黄昏抱いて、君ヲ想フ」「Limited Complex」「TIME-ING」「Winding Road」「星空プラネタリウム」「Colorful」「あいのうた」「BLOOMING RUNWAY」「絶対リメンバー」「イトシラブ」…の全16曲。（*印＝カバーソロ曲）

安藤笑さんがあんじゅれに加入したのは前年9月。なのであんじゅれでは初のバースデーライブとなる。たしかにその通りなのだが、それが信じられないくらい今の彼女はグループに溶け込んでいる。5人それぞれの個性がいい具合にハイブリッドされ、多面的な魅力を生み出しているあんじゅれの現体制。そのピースのひとつとしてえみちぃの存在は欠かせない。
あんじゅれ加入前の彼女については、Jewel☆Ciel時代にAJ主催ライブで数回見た程度で、アイドルを「卒業」した後、再びあんじゅれで活動を再開した経緯やその思い、ファンの反応などについては大まかなところしか知らない。ただ、前言を撤回するのはなかなか勇気のいることだし、そのハードルを乗り越えて自分に正直に生きることを選んだ彼女の覚悟は半端なものではないはずだ。それはフラットに見ていてもよくわかる。
この日は昼夜の二部構成。昼間のフェスは未見だが、出演者の顔ぶれなどから、彼女のアイドルとしての豊かなキャリア、コミュニケーション能力の高さなどを感じさせる楽しいフェスになっていたのではないだろうか。一方、夕方からのこのライブは、「Ange☆Reveのメンバー」としての彼女を強く印象づける内容だった気がする。自ら「最後のグループ」と言い切るあんじゅれで、再び思い残すことがないように完全燃焼する…楽しさの中からもそんな今の気持ちがしっかり伝わってくるステージだったと思う。

■えみちぃはオープニングからラストまで白の生誕衣装。肩を大きく出した夏らしいデザイン。爽やかだけど大人っぽくもある。他のメンバーも白系の衣装。ぱっと見るとえみちぃが特別な生誕衣装だというのが少しわかりにくかったかもね（もちろんよく見ると全然違うのだが）。この配色の意図を考えると…えみちぃ一人にスポットライトが当たるようなビジュアルではなく、あくまでも「あんじゅれの一員」としての自分を見せたかったのではないか。そんな気もした。
■生誕ならではのソロは4〜5曲目。「緊張から早く解放されたいので…」と早めの披露。「恋のスーパーボール」はaiko、「Brighter day」は安室奈美恵のそれぞれカバー。前年はアイドルを卒業して普通の人だったので当然生誕祭もなかった。なので今年は2年分歌おう…と2曲選んだそう。
■「恋のスーパーボール」は夏曲らしい爽やかさがあって夏生まれの彼女にぴったり。もう1曲の「Brighter day」の曲紹介では、「小学生の頃、安室奈美恵さんの歌を聴いて、あんな風に歌いたいと思ったのが芸能活動を始めるきっかけでした」という話も。安定感のある歌唱でしっかり聴かせてくれたね。
■この日のセットリストはすべてえみちぃの選曲。あんじゅれのオリジナル以外では「Dolly Kiss」を入れていた。AJスタンダードだけど何か思い出があるのかな。あんじゅれ曲で特に「好きな曲」とコメントしていたのは「Winding Road」。この曲も生誕で歌うメンバーが多いね。グループ内での人気曲。個人的には「TIME-ING」を選曲していたところがセンスいいなと感じたね。ダンスナンバーでえみちぃ自身のシャープな魅力も際立っていたと思う。
■中盤のMCはグッズ紹介など。生誕Tシャツはえみちぃ自筆のイラストがポイント。どっちかというと「画伯」っぽい絵なのだがパンチ力はあるね！ 「えみちぃカレンダー」は年がかわっても使える万年タイプ。「値段が3500円になってしまったんですけど、あと35年生きれば年100円なので…」という説明も楽しい。
■現体制初披露だったのが「あいのうた」。一人ずつマイクスタンドを立てて歌う。位置移動なし。タイトル通り優しい愛に包まれる感じのナンバーだ。曲自体けっこうレアかも…という話をしていたけど、たしかにライブで聴くのは3回目くらいかな。前振りで「今日はメンバーのママたちも全員集合してる」という話など。メンバー同士だけでなくファミリーでも仲良しなんだそう！
■続く「BLOOMING RUNWAY」はツアーファイナル以来の2回目。あらためてちゃんとフォーメーションとかを確かめることができた。華やかなクライマックス感が一気にあふれる感じ。これもいいね！
■ラストナンバーは「イトシラブ」。普段はりかまるのセリフをこの日はえみちぃが。「大好き！」と言って自分でちょっと照れる。かわいい。ハッピーなエンディングだったね〜。この日のライブはメンバーも終始ニコニコ。特にひめたん、めっちゃかわいかった。メンバーが楽しそうだとファンも当然楽しくなるもの。あらゆる面でとてもいいバースデイライブになった。
■全16曲、約1時間27分（アンコールなし）。

アイドルとしては2年ぶりのえみちぃ生誕。個人的には初参加となった。たまたまだが前年の誕生日の彼女のインスタが目にとまって気づいたことがあった。「あれ、誕生日同じじゃん！」。だから何だという話ではあるが、同じ誕生日のアイドルがいると思うとなんとなくうれしい。しかも、その彼女が自分のよく見ているグループに加入してくれたのだから…。このご縁、勝手に大切にしていきたいと思っている。

開演17時30分→終演18時57分。

2022/08/10　ニコニコ♡STAGE、ニコニコ♡FRUITS　上野広小路 異世界アイドルシアターニコニコ劇場

ニコステ＆ニコフル出演の「ニコグル定期」。平日のせいか座席はいつもより少なめ。やや間隔をあけて配置されている。Bチケットの2列目センターでも柱のちょうど横くらい。まあ見やすかったけどね。立見も含めてお客さん自体はいい感じに入っている。

○「ニコニコ♡FRUITS」　メンバー4人でのステージ（えぐノピリヤさん休演）。セットリストは、「マイフルーツバスケット」「Free×Fresh」「POPPIN WORLD」「ドキドキ♡フルーツポンチ」…の全4曲。
オープニング。登場してきたメンバーの衣装がおなじみの担当カラーと違うことに気づく。どうやらメンバー間で衣装交換しているみたい。衣装自体はいつもと同じなのだが、ちょっとした変化でけっこう新鮮。よく見ると鈴木優梨亜さんと乃原めるるさん、篠宮なぎささんと宇佐美るかさんの組み合わせでそれぞれ取り替えている模様。身長差のあるメンバー同士なのだが、スカート丈とかもほとんど違和感はない。こういう衣装って、あまりサイズ関係ないのだろうか。なかなか楽しく見ることができた。
ちなみに、この日は事前に「新曲お披露目ライブ」が告知されていた。もちろん楽しみにしていたわけだが、2曲目終わりのMCで延期になったことが告げられる。理由はおそらく休演者が出て全員そろわなくなったためだろう。トピックがなくなってしまった…ということで、急遽「メンバー間衣装交換ライブ」になったそう。新曲が聴けなかったのは残念だけど、いいリカバリーだったんじゃないかな。いつもとは一味違うステージを見ることができたね。約20分。

○「ニコニコ♡STAGE」　メンバー5人でのステージ。セットリストは、「ぱんぱかぱーん」「異世界ケーキ大戦」「マカロンは恋の味」「映画みたいな恋をした*」「未来切符*」「不器用チョコレイト」「Bitter Sweet Days」「宇宙よりむちゅ〜」…の全8曲。（*印＝ユニット曲）
前回見た時（7/30）は"ニコストしばり"の選曲だったのだが、この日は真逆で"ニコストなし"のセトリ。ニコステのオリジナルとニコスイからの継承曲だけできっちりまとめてくれたね。当然ステージのテイストも微妙に違う。でも、盛り上がりの熱量ではまったく引けはとってない。これだけ振り幅のあるセトリを組んでもどっちもばっちり成立するというのは、それだけ今のニコステの楽曲コンテンツが豊かだということだろう。前回と今回、あわせて見て、あらためてグループのパワーを感じさせられた。
衣装はピンク＆黒バージョン。この日はそこに全員同系色のキャラものカチューシャをつけている。サンリオかな？と思っていたらやっぱりそうで、マイメロとクロミだそう。用意したのはみなみゆきさん。MCではその関連でサンリオ談義など。メンバーで自他ともに認めるサンリオ好きは小鳥遊めるさん。「1人でもピューロランド行くよ」。今度ニコステみんなで行きたいねという話も。
ユニット曲後のMCは、予定されているカレーイベントにちなんでカレー談義。ここでもめるめるが存在感を発揮。「いちばん美味しいバターチキンカレーは松屋！」だそう。そこまで言われたら一度食べてみたくなるね。特にトピックはなくても見ごたえのある充実したステージ。約42分。

ライブが終わって挨拶しているところで背後のモニターに見慣れない文字が。「メンバーがステージからはけるまで椅子から立たないでください」。これには思わず膝を打ってしまった。早く特典会に並びたいお客さんが椅子などをガンガン片づけはじめるので余韻、風情がない…というのは感じていたからだ。この日は注意書きがあっても早々に立ち上がるお客さんもいたけど、これ徹底できたら劇場の雰囲気ももっと良くなるんじゃないかな。

開演19時20分→終演20時22分。