2022/08/31　ニコニコ♡STAGE、ニコニコ♡FRUITS　上野広小路 異世界アイドルシアターニコニコ劇場

「ニコグル定期公演」。本来は久しぶりの3組勢ぞろいライブになる予定だったのだが、直前でニコラバが出演キャンセルに。COVID-19濃厚接触の疑い…ということなのでやむをえない。開演時間を30分後ろにずらす形での開催となった。席は2列目センター（柱の横あたり）。Bチケットとしては最高だろう。

○「ニコニコ♡FRUITS」　メンバー4人でのステージ（乃原めるるさん休演）。セットリストは、「ろぉるぷれいんぐらゔっ!」「マイフルーツバスケット」「Free×Fresh」「ONE FOR YEAH! ALL FOR YEAH!」…の全4曲。
この日のトピックは少し前にお披露目された新曲（「ろぉるぷれいんぐ…」）を聴けたこと。前回見たライブ（8/10）が、ちょうど初演予定だったのだが、休演者が出て延期になっていた曲だ。間奏でメンバーの名前を順番にコールする演出があるので、最初はやっぱり5人そろって…ということだったのだろう。ただ、結果的にはこの日も4人バージョンを聴くことになってしまったのだが…。
タイトル通りゲームの世界をモチーフにしたアッパーチューン。ニコフルでいえば「POPPIN WORLD」に近い世界だけど、サウンドはもっとカラフルでピコピコしてる。ニコストのゲームモチーフ曲などの流れを感じさせるナンバーかも。ニコフルらしいフレッシュ感いっぱいで楽しい。ただタイトルの表記は何気に難しい（特に「う」に濁点とか）。これでオリジナルは6曲目。全曲やれば持ち時間30分のステージでもいけるかな。約19分。

○「ニコニコ♡STAGE」　メンバー5人でのステージ。セットリストは、「恋熱サステナブル」「青春のパラダイム」「ぱんぱかぱーん」「ニャタデーナイトフィーバー」「感情性エビデンス」「Sweet Game Days」…の全6曲。
ニコステでも新曲を、それも2曲も聴くことができた。いずれも初演はすでにすんでいる。まずオープニングの「恋熱サステナブル」。ぱっと聴くと「罪深きSummer」の続編かしら？…と言いたくなるようなカリビアンなビート感が楽しい夏曲。ワンマンとかだったら「罪サマ」と続けてやってもおもしろいかもね。間奏のアコースティックギターの響きが新鮮。…なんて思ってたら後半に大技の振り付けが待っていた。それは"おんぶ"！ アイドルの振り付けでなかなかないよ。この日はみなみゆきさんがレイガーちゃんに背負われてたけど固定なのだろうか？ インパクトの強さに客席もざわついてたね〜。おもしろい。
2曲目は「感情性エビデンス」。ポップな曲調とリリカルな歌詞の組み合わせ。今っぽい言い方をするならエモ曲だろう。歌詞がメロディーの枠をこえて純粋に言葉としてあふれ出す感じもいい。「マタタビ」や「君空*」「星屑ポエム」など、これまでのリリカル路線の楽曲のどれとも一味違う雰囲気で、ニコステの世界がまたひとつ広がった印象。今のグループの勢いを感じさせるナンバーといってもいいだろう。なかなか中身の濃い新曲2曲だったね〜。

衣装は黒/ピンクバージョン…だけどこの日はメンバー同士での衣装チェンジも。特にいつもと雰囲気が変わってたのがめるめる！ 宇津木りおさんのベレー帽と姫カットの相性が最高。激キャワだったわ。MCでは「次回定期は制服ギャル公演」という話など。今のニコステはレイガーちゃん以外全員黒髪。「黒髪のギャルなんている？」と言っていたから、ひょっとしたらウィッグかも。ちょっと気になる。約30分。

2組で新曲3曲も聴けるなんてそうそうない（お披露目ではなく個人的なはじめてとしても）。ニコラバが出演しないとわかって最初は残念な気持ちもあったけど、結果的にはめっちゃ収穫の多い定期だったね。

開演19時30分→終演20時20分。

2022/08/28　Parfait♡Girls、しずりん、平野友里　渋谷 LOFT HEAVEN

「Parfait♡Girls♡Party vol.2」。6月の「vol.1」に続くパフェガ主催イベント第2弾。この日から販売されるソノシート（！）「愛があればにゃんていうか無問題♡」のリリースパーティーでもある。普段の活動まではなかなか追えてない現状だけど、やっぱり主催ライブは見ておきたいということで。20番台のチケットで上手側3列目。ステージも近くて良い感じの席だったかな。

○「しずりん＆Parfait♡Girls」　オープニングアクトはゲストのしずりんとパフェガのコラボ。定刻になるとオーバーチュアなどもなく3人が普通にステージに姿を見せる。衣装はイヴにゃんがピンク、しらちとしずりんが黒のメイド服。いきなり反則級のかわいさ！ 曲は「愛があればにゃんていうか無問題♡」。ステージのどこを見てもかわいいので視線のやり場に困ってるうちに、あっという間に1曲おしまい。楽しいパーティーになりそうな予感だらけだったね。約5分。

○「平野友里（ゆり丸）」　ゲスト1組目はソロアイドルのゆり丸さん。バックトラックを使った1人でのステージ。たぶん元TAKENOKO▲の人だよね？…と思いながら見てたのだが、帰って確認したらやっぱりそうだった。グループ在籍時の2013年以来なので約9年ぶり。といっても当時中学生くらいだからまだ全然若い。楽曲はブラスサウンドのきいたアイドルらしい曲から中華テイストポップ、ロック、エレポップ…など多彩。パワフルで勢いのあるステージ。キャリア10年なので、煽りなども含めてステージングはめちゃくちゃこなれてる。「パフェガの新曲の振り付けもしているのでお楽しみに」という話も。全5曲、約25分。

○「しずりん（東京メルヘン倶楽部）」　ゲスト2組目は東京メルヘン倶楽部のピアノ担当しずりんさん。OAのメイド服からチョコレート色のかわいい衣装にチェンジ。じつは彼女、元dropのメンバーでもともとはアイドル。というわけでこの日はピアノとアイドル、二刀流のステージを見せてくれた。
ますは「とっとこハム太郎」の曲（？）を弾き語りで。「オレも〜」みたいなオタクのコールをまじえたセルフ掛け合い歌唱がポイント。続けてピアノ演奏の「アニソンメドレー」。トトロのテーマなど。最後はピアノを離れ、きっちり振り付けありの歌唱。このへんはまさにアイドル。MCは「今日の楽屋がいかにかわいいか」のレポートや「パフェガに楽曲提供したよ」という話など。全3曲、約13分。

○「Parfait♡Girls」　メインはもちろんイベントを主催したこのユニット。メンバー2人でのステージ。セットリストは、「Parfait♡Girlsのつ♡く♡り♡か♡た♡」「放課後は少女戦争」「Parfait♡Girls エピソード0 〜パフェの惑星〜」「BABY CREAMSODA」「モアモア♡パフェおわ」「MORE♡PARFAIT」「愛があればにゃんていうか無問題♡」…の全7曲。

パフェガのライブを見るのは約3カ月ぶり2回目。その3カ月の間に楽曲が想像以上に充実していた！ 前回はオリジナル3曲＋カバーという構成。でもこの日は全曲オリジナルで7曲。一気に倍以上に。もちろん曲数だけではない。そのクオリティーにもやられた。どれもかわいさMAXなのは間違いないのに、一筋縄ではいかない個性的な曲ばかり。ステージの進行とともに万華鏡のように次々と新しいイメージが湧きあがってくる。はじめて聴く曲はもちろん前回聴いた曲もめっちゃ新鮮！ すごいわ、Parfait♡Girls！

特に印象的だったのがそれぞれの曲の歌詞。オープニングの「つくりかた」では「♪甘いだけじゃつまらないからちょっと毒も入れてみようかな」と歌う。ダークな闇もちら見せ。ここでいきなりつかまれた。「エピソード0」も楽しい。ちょっとシアトリカルな構成でイヴにゃんが叫ぶ。「博士が実験に失敗してしらちが暗黒面に堕ちちゃった！」。すると、それまで楽しそうに踊っていたしらちが一瞬で氷の女王のようなクールビューティーに！ 曲調もがらりと変化。でも心配ご無用。最後はいつものしらちに戻ってハッピーエンド。ミュージカルみたいで楽しい〜。後でクレジットを確認したところ全曲イヴにゃん作詞のよう。さらにいえばサウンド面での多彩さを生み出しているのも音楽プロデューサーとしてのイヴにゃんではないだろうか。彼女がパフェガの重層的な魅力を生み出しているキーパーソンであるのは間違いなさそう。楽曲、あらためてじっくり聴き込んでみたい！

■もちろん衣装も激キャワだったね。色違いのチェック柄。肩からさげたサッシュがトラッドな印象を与えるアイドルらしいドレス。スカートに生地をたっぷり使っていて贅沢で華やか。この日がお披露目かな。
■「エピソード0」はゲストのしずりんさん作曲。途中で曲調が変わる凝った楽曲となっている。この曲とゆり丸さん振り付けの曲の2曲がこの日ライブ初披露だった模様。
■そのしずりんさんとのコラボ再び…となったのが「モアモア♡パフェおわ」。生ピアノの演奏でラップ。なかなか聴けないレアバージョンだったのではないだろうか。
■ゆり丸さん振り付けの新曲は「MORE♡PARFAIT」。モアとパフェがかぶっているので間違いやすそうだけどまったく別の曲。ギターサウンドのロックで振り付けもけっこうハード。
■あとこの日はじめて聴いた曲では「BABY CREAMSODA」もよかった。ユーロビートテイストのシンセポップ。たぶん前回やってたTommy february6のイメージを発展させた楽曲かな。80年代末から90年代好きには抗えない魅力がある。かなりの確率でハマるんじゃないかな。
■「放課後は少女戦争」、聴くのは2回目だけどこれも好きだな〜。結局全曲良いのである。
■MCは2人のかけあい。新曲やコラボがいろいろあったので主にその紹介など。あとは告知かな。終始なごやかな雰囲気で聞いてると癒される。
■全7曲、約37分。（アンコールなし）

自分にとっての新曲（はじめて聴く曲）が多かったこの日。会場では曲のタイトルは半分以上わからなかった。PA卓に貼ってあったセトリを撮影してくればよかったかな…と思っていたところ、その日のうちに公式SNSにアップしてくれた。ありがたい。そして浮かんだ「♡多すぎん？」という単純な感想。でもそれがパフェガだとも。主催イベント以外の対バンなどもちょいちょい出演しているみたいなのでそのうち…。

開演19時→終演20時22分。

2022/08/27　文坂なの　阿佐ヶ谷 DRIFT

J-POP＆アイドル系のDJイベント「阿佐ヶ谷はぐれ唄」。唯一のライブゲストとして文坂なのさんが出演ということで。会場はJR阿佐ヶ谷駅そばの小箱クラブ。地元ではあるが訪ねるのははじめて。イベント自体は15時スタート。文坂さんの出演時間（19時）にあわせてその約30分前に入場してみた。

ちょうどプレイしていたのは天野名雪さん。広島のご当地アイドル「MAPLEZ」の元メンバーで解散後はソロやDJなどで活動しているみたい。かかっていたのはPerfumeとかきゃりー、いずこねこなど。場内をぱっと見たところステージらしきところはDJブースくらい。どうするんだろうと思っていたら、ちょうど反対側で全面がスクリーンになっている壁の前にマイクスタンドがセットされた。どうやらフロアの一画がそのままステージになるようだ。高さがないので混んでいたら見にくかったと思うが、この日はほどよい密度のお客さん。無理しなくても視界ばっちりの最前列（下手側）で見ることができた。

バックトラックを使った1人でのステージ。セットリストは、「愛わずらい」「さよならクリエーター」「アステリズム」「ハイファイ・スタイル」「輝きin my love」「好印象な恋しよう」…の全6曲。

約半月ぶりで見る文坂さんのライブ。大阪のアーチストを8月だけで3回も見られるというのは本当にありがたい。実は前日も大塚でのイベントに出演しており、そちらもぜひ…と思っていたのだが諸事情により断念することに。それだけにこの日は「2日分楽しむぞ〜」という態勢で気合いを入れていたのだった。
セトリ自体ははじめましてのお客さんにも優しい代表曲を網羅したもの。なのではじめて聴く曲などはなかったのだが、自分と同じフロア上で歌う文坂さんをけっこう近い距離から見る…というなかなかない体験ができ、いつもとは違う臨場感で印象に残るライブになったと思う。
前半3曲はマイクスタンド使用。いつもながらきっちりした振り付けが楽しい。後半3曲はハンドマイクに切り替え。自由に動けるようになるとお客さんの輪の方に近寄っていって歌うなどファンにはたまらん展開も。このへんはアイドルらしくていいね。衣装の花柄プリントのワンピースもロフト風の会場のそこだけに甘い風が吹いているようで素敵としかいえない。持ち時間30分で6曲なので対バンイベントとしても十分なボリュームなのだが、やはりこの日もあっという間。これだからまた聴きに行きたくなるということなのだろう。とても楽しい土曜の夜になったね〜。

MCでは、リハーサル後に阿佐ヶ谷を散策してとても気に入ったという話など。SNSにも「住みたい街No.1になった」と書いてくれたりして、近隣住民としてはある程度リップサービスだとしてもうれしい。ステージ中は背後の壁一面にCDジャケットなどの映像が。「好印象な恋しよう」のイメージイラストが目をぱちぱちさせるのがかわいい。ちなみに音響は端っこじゃない方が良かったかな。全6曲、約29分。

開演19時02分→終演19時31分。