2022/12/03　ニコニコ♡PRINCESS、ニコニコ♡STAGE、ニコニコ♡LOVERS　上野広小路 異世界アイドルシアターニコニコ劇場

土曜の「ニコグル定期公演」。この日は3組出演。ニコフルだけはメンバーの生誕ライブのため夜の別枠公演となっている。Bチケットで入場順は早め。2列目ほぼセンター（柱横レベル）。視界ばっちり。場内のBGMを聴いてるとクリスマスソングが流れている。もうそんな季節かあ…などと思いながら開演待ち。

○「ニコニコ♡PRINCESS」　メンバー5人でのステージ。衣装はメンバーカラーバージョン。セットリストは、「真昼からシンデレラ」「トロピカル☆マーメイド」「シンデレラメランコリー」「I AM♡PRINCESS」「GIRLS POWER」…の全5曲。
ライブを見るのはこの日で5回目。ただ、現場に行けない日にも時間があったら配信やアーカイブでチェックしているため、なんだかもっと見ている感覚がある。当然、楽曲もおなじみに。この日もメンバーそれぞれの細かい動きまで楽しませていただいた。たとえばラストで歌った「GIRLS POWER」。中盤に「♪誰でもきっとかわいくなれるんだよ…」というパートがある。この「なれるんだよ」のところの立花りらさんのダンス…というか身のこなし、めっちゃかわいくない？ 他のメンバーにも同じ振り付けで踊っている人はいるけど、このパートに関しては彼女以上にかわいく踊れる人はいないんじゃないかな。そのことに気づいてからは、このポイントは見逃せないぞといつも立花りらさんをチェックするようになっている。配信だとカメラアングルの関係で見えない時もあるから、やっぱり現場は最高だ。この日もかわいかった！ 約23分。

○「ニコニコ♡STAGE」　メンバー5人でのステージ。衣装はピンク＆ブラックの"地雷"バージョン。セットリストは、「宇宙よりむちゅ〜」「ニャタデーナイトフィーバー」「Bitter Sweet Days」「感情性エビデンス」「リバイバルガール」…の全5曲。
地雷衣装のニコステちゃんがかわいすぎのうえ、短いセトリながら変化のある構成であっという間だったね。とりわけ印象に残ったのは「リバイバルガール」。ライブで聴くのは3回目かな。ニコステバージョンをはじめて聴いた時には、「まだにこきゃんのイメージの方が強い」と感じたものだが、この日はもうすでに完全に「ニコステの『リバイバルガール』」に仕上げてきている。もちろん聴き手の"慣れ"も大きいのだろうが、ニコステの疾走感たっぷりのパフォーマンスにイメージを上書きしていく確かな魅力があるのも間違いないはず。特に宇津木りおさん！ 振り付けだけでなくその表情でもちゃんと歌詞の世界を表現してくれている。こういう細かいニュアンスも映像ではなかなか伝わりづらいところかもしれない。ライブで見ることができてよかった。約24分。

○「ニコニコ♡LOVERS」　メンバー4人でのステージ。衣装は最新のアンシンメトリーバージョン。セットリストは、「ピコインフルエンサー」「二人のサマーショット」「純愛モンスター」「ONLY MINE!」「半分魔法少女」…の全5曲。
久しぶりに聴けた「ピコインフルエンサー」。1月のBLAZE以来かな。前回（11月）の感想で、ニコラバの楽曲をできるだけたくさん落合美梅さんに引き継ごうとしているのでは？…的なことを書いたのだが、その後も"現体制初披露曲"はどんどん増えていて、まさにそうなのかなという印象が強まった。グループの大きな節目に向かって時計は着実に進んでいる。
そんな残り少ない時間だからこそ、それを充実させたい気持ちはメンバーもファンも同じ。その思いがコールの大きさにもつながっていた。特にういりんコール！ ファンの声が大きくて曲がはっきり聴き取れないのも久しぶり。メンバーもみんなうれしそうだったね。MCの主な話題もコールについて。雨宮ういりさんによると 「『Girlish Fantasy』以降はコール禁止になってからの曲だから（ファンが）手探りでやってるところがカワイイ」とのこと。ラストはコール的にもいちばん盛り上がる「半分魔法少女」で。約23分。

ニコラバ終演後は3人の卒業公演（1/4）の告知。会場が横浜1000CLUBに決まったことが直前に発表されている。比較的広いのでチケットが取れない心配はなさそうだ。ステージもかなり高いので、あまり前に詰めても見にくいかもしれない。残り1カ月のカウントダウンがはじまろうとしている。

開演15時15分→終演16時28分。

2022/11/23　宇佐蔵べに、文坂なの、marble≠marble　恵比寿 Time Out Cafe＆Diner

「宇佐蔵べに 1st Mini Album Release Party Vol.2」。文坂なのさんのスケジュールで知ったイベント。ソロでのうさべにさんも機会があればぜひ…と思っていたのですぐに予約。会場はリキッドルーム2階。普段はカフェとして営業しているようだが、この日はオールスタンディング仕様。お客さんはフロアに均等に散らばっていて、ほぼ見たい位置で見られる。せっかくなので最前下手端あたりで。

○「marble≠marble」　「マーブルマーブル」はTnaka（ティーナカ）さんによるソロプロジェクト。この日は予備知識なしでの初見。セットリストは、「SHOOTING STAR」「Nice Weather」「スーパーモデルでGO!!」「Chance to Dance」「GRAVITY」「トワイライト」…の全6曲（フライヤー参照）。
原色を使ったカラフルな衣装。髪も赤とかいろんなカラーに染め分けている。そのルックスからしてアーチストっぽいなという第一印象。サウンド的にはエレクトロテイストのダンスミュージックだろう。1曲目のユーロビートノリも楽しいし、後半のハウスっぽい感じもカッコいい。曲間をあけず、DJ風にシームレスにつないでいくのも洒落ている。ダンスも見どころ。振り付けではなく、本当に"ダンス"と言いたくなるダイナミックな動きで個性的だったね。曲によってはフロアまで降りてきて（この会場はステージが低くて行き来しやすい）お客さんと一緒に踊ったり。MCも気さくで親しみやすい。約30分。

○「文坂なの」　この日のお目当てアーチスト。セットリストは、「アステリズム」「さよならクリエーター」「新都市遊泳シルエット」「ハイファイ・スタイル」「好印象な恋しよう」「愛わずらい」…の全6曲。
最新曲「新都市…」をライブで聴くのは2回目。それ以外はわりと定番曲でまとめたセトリだったかな。まあ、東京でライブがあるたびに見に行っているので、毎回そう大きく変わるわけではないのは当然というものだろう。そんな中でもこの日はわりとゆったりめの曲が半分くらいを占めていて（1・3・4曲めあたり）、全体的には大人っぽい雰囲気のステージになっていたのではないだろうか。共演者が純アイドルではなく、どちらかといえばソロアーチスト的な存在感の人たち…という意識もあったのかもしれない。一方、衣装は全身白コーデ。袖の大きいワンピースにグローブも白。さらにエリザベートの肖像画？を思わせる宝石みたいな大きな飾りを並べたカチューシャも。こちらはいつも以上に清楚感高め、アイドル色強め。ステージ内容とビジュアル、それぞれ違う魅力で見せてくれたと思う。約27分。

○「宇佐蔵べに」　"CHILDISH TONES feat. 宇佐蔵べに"としては2回見ているがソロでのライブはお初。セットリストは、「カステラたべたい」「（インストナンバー）」「neutral」「passion」「pureness」「keep on」「open mind」…の全7曲。
この日は1stミニアルバム「NEW」のレコ発。セットリストは若干あやふやではあるが、おそらく3曲目以降で収録曲をすべて聴けたと思う。この作品は全面的に加納エミリさんとの共作となっている。基本は宇佐蔵さん作詞、加納さん作曲だろうか。2人の共通点は「K-POPにハマっている」こと。当然ミニアルバムもK-POPを意識したサウンドに仕上がっているが、加納さんならではのメロディーセンスも存分に発揮されている。サブスクで予習した段階からかなり耳に残っていた。
そんなアルバム作品をライブで聴くとよりヴィヴィッドな印象に変わった。宇佐蔵さんのダンスを見ることができたのも収穫（"チャルべに"では踊らないので）。もともとグループ時代には振り付けも担当していたくらい得意分野だということは知っていたが、実際に見るとやっぱうまいね。2曲目はダンスをフィーチュアしたインストナンバー。4曲目「passion」でも加納エミリさんとのデュエットを含むリミックスバージョンのオケを使って、加納さんのボーカルパートでやはり見事なダンスを見せてくれる。いつの日か実際に2人がステージで共演しているところも見たいなと思った。MCでは前日に公開された「open mind」のMVの話など。この日の衣装はそのMVと同じ。ピンクのワンピースにブルゾン。アイドル性とストリート感の共存。そんな立ち位置が今の彼女なのかな。はじめてのソロステージ。とても良い印象が残った。約27分。

この日は開場10分前に現地に着いたのだが待っていたお客さんはごくわずか。この顔ぶれでこんな感じなの？とちょっと意外でもあったね。多くの人が開演時間を目安に来場していたようだ。このあたりも一般的なアイドル現場とはかなり違うね。シンガーソングライターとかに近いノリだろうか。

開演13時→終演14時27分。

2022/11/19　Jewel☆Mare、ArcJewel HOKKAIDO、Twinkle Project☆、愛乙女☆DOLL、Snow☆Feliz、Jewel☆Rouge、Ange☆Reve、Gran☆Ciel、Luce Twinkle Wink☆　新宿文化センター

「AJ杯2022：2nd Round」。会場はゴールデンウィーク以来の新宿文化センター。前回、ホール内に自販機がなくて苦労したので今回はしっかり飲料水を用意して入場する。Cチケット早めの番号で下手側9列目。通路に面した席で見通しはまずまず。座席前スタンディングOK。

定刻7分前からオープニングトーク。あんじゅれ以外の各グループから1人ずつ参加。このパターンもほぼ定着してきた感じ。※以下、セットリストは公式SNS、ファンツイートなどを参照。

○「Jewel☆Mare」　メンバー6人でのステージ（福村優月さん休演）。セットリストは、「ロケットパラダイス」「Jewel」「Alice」「超絶☆はっぴー!じぇねれーしょんっ」「人生、私が主人公!」「ENDLESS BLUE」「MI☆RA☆I☆へ!!」「終わらないkissを」…の全8曲。
「1st Round」に続きトップバッターでの登場。オープニングから5曲め（「人生、私が主人公!」）までをノンストップのメドレー形式で。まーれ/ねーじゅらしい元気で楽しいナンバーを連発。オケ自体をつないだ感じではなく、ショートバージョンをインターバルなしで歌っていくスタイルだったかな。後半に進むにしたがってどんどん加速していく感覚がいいね。MCは12月に予定されている福村さんの卒業公演、ねーじゅへの「交代式」の告知など。ちなみに珠原海愛さんは来春までの活動延長が決まっている。約28分。

○「ArcJewel HOKKAIDO」　メンバー3人でのステージ（信野樹奈さん休演）。セットリストは、「流れ星」「青春!パラレル街道」「超絶☆はっぴー!じぇねれーしょんっ」「スターマイン」「Colorful」「GO MY WISH」…の全6曲。
オープニングトークで「今日はレア曲をやりますよ」と予告していたのが、おそらく2曲めの「青春!パラレル街道」だろう。Chu☆Oh！Dolly（ちゅーどり）のカバー。AJファン歴がそこまで長くないので聴くのはこの日がお初かな。後でSNSを見ると古参ファンのみなさんはけっこう盛りあがっていたようだ。MCでは近々、新メンバーのお披露目があることも発表。次に見る時はひょっとして5人編成？ 新体制になるタイミングで新しい衣装も…というのは十分ありそう。いろいろ楽しみ。約28分。

○「Twinkle Project☆」　メンバー4人でのステージ。セットリストは、「Fight on!」「Symphony」「Twinkle Note」「I'mpossible?」「1st Love Story」「恋色♡思考回路」…の全6曲。
少し前に新しくなったピンクの衣装で登場。ライブで見るのははじめてだ。胸に大きなリボンがついたミニドレス。アイドルというより、"戦闘美少女ものアニメのコスチューム"みたいな雰囲気かな。以前のブレザー制服風衣装から大きくイメージチェンジしたね。ちなみに新宿文化センターは、TWPが4月にステージデビューした記念すべき場所でもある。MCではその思い出なども。約29分。

○「愛乙女☆DOLL」　メンバー8人でのステージ。セットリストは、「恋のレインボー」「誰よりキミがNo.1」「キセキ」「SUNNY DAY JOURNEY」「Dears」「High Jump!!」…の6曲。
らぶどるも新衣装をお披露目。ミントグリーンのチェックが基調になったさわやかでかわいいデザイン。前田美咲さんのプロデュースだそう。一人一人違うシルエットなのだが、みんなスタイルがよく見えて"ドール感"が半端ない。これ、めっちゃ好きだな〜。メンバーでは新穂貴城さんの華やかさが目を引いた。2月に加入したばかりなので、らぶどるとしての活動期間は1年ちょっとで現体制終了を迎えることに。そう考えると改めて惜しいなと思ってしまう。約30分。

○「Snow☆Feliz」　メンバー2人でのステージ（信野さん休演）。セットリストは、「君と見上げたあの日の夢」「運命的％」「White Trip」「もしもキミじゃなくて」…の全4曲。
信野さんが別仕事のため、かなりレアな2人編成のスノフェリを見ることができた。彼女たちの衣装もはじめて見るパターン。前回、翌日のワンマンライブで城崎桃華さんプロデュースの新衣装をおろす…という話をしていたので、たぶんそれだろう。全体は白＆ラベンダーのスノフェリカラーだが、ディテールはいろいろと凝っている。特に白咲華さんのスカートが花のようなデザインでめっちゃかわいい。変則ステージだったためか曲数はやや少なめ。約23分。

○「Jewel☆Rouge」　メンバー5人でのステージ（森咲ひなのさん休演）。セットリストは、「嘘つきアンスリウム」「Ruby」「マイセオリー」「Royal Red Queen」「私なりの恋愛至上主義」「ダイキライレンズ」…の全6曲。
森咲さんは「1st Round」に続いてのお休み。体調が戻るまでしばらくは活動自体を休止することが決まっている。グループとしてもある種の危機感があったのだろうか。この日のステージは5人が一丸となったチームワークが感じられ、気迫に満ちたものになっていた気がする。エモーショナルなナンバーを軸にすえ、甘さを最小限にしたことで「るーじゅらしさ」がくっきりと浮かび上がっていた。やはり他のグループと違う個性を見せるにはこの路線ではないのだろうか。久々に着用したという赤ギンガムの衣装も鮮やかで印象的。約28分。

○「Ange☆Reve」　メンバー5人でのステージ。セットリストは、「Stare」「プロローグ」「セフィリア」「泣かないよ」「キミエモーション」「イトシラブ」…の全6曲。
文句のつけようがない完成度の高いライブ。どこから見ても隙がない。コンパクトなセットリストにもかかわらず起伏をつけた流れるような構成、きれいにそろったフォーメーションと一人一人のメンバーの美しい動き、そして表情豊かな歌唱の確かさ…。「AJ杯」だからといって何か特別な仕込みをするわけでもない。いつものあんじゅれを見せていくスタイルなのだが、メンバーのキャリアからいっても普通にやっているだけでダントツの安定感につながってしまう感じ。最初から最後までまったく目が離せなかったね。衣装はピンクバージョン。12月の佐々木璃花さん生誕で新衣装をお披露目するよという告知も。約31分。

○「Gran☆Ciel」　メンバー7人でのステージ。セットリストは、「ナツオト」「願いYou＆I」「Future」「Message!」「この声」「夜明けBrand New Days」…の全6曲。
アッパーチューン連発で一気呵成に聴かせる気合い全開のパフォーマンス。AJのどのグループと比べても負けてないのはその「疾走感」だろう。自分たちの持ち味を理解して、そこに100％フォーカスして振り切ったステージを見せてくれた。衣装は「1st Round」の時と同じジャンスカ風のもの。アンシンメトリのデザインなので、スカート丈は片側が膝下、もう片側が膝上となる。スカートが長かった以前のイメージを残しながらも、躍動的なシルエットも半分だけ見せる。とてもいいビジュアルだと思う。約31分。

○「Luce Twinkle Wink☆」　メンバー5人でのステージ。セットリストは、「ターミナル」「ラブ×タイムソルジャー」「"FA"NTASYと!」「I'mpossible?」「1st Love Story」「Twinkle“5”stars!!☆」…の全6曲。
この日のテーマは「アイドルとアニメの架け橋」。アニソンを歌うアイドルというコンセプトを全面に押し出したライブ。ただ、普段からルーチェをある程度聴いているファンにとってはあたりまえだし、選曲的にも定番のナンバーが中心になっていたので、そこまで新鮮味は感じなかったかな。むしろ「ターミナル」から「ラブ×タイムソルジャー」と続く冒頭のサイバー感の方が印象に残ったかもしれない。衣装もターミナルバージョンだったしね。ビジュアルでは1人だけ髪をおろしていた小泉かのんさんの大人っぽさ、お団子ヘアだった城崎桃華さんのアニメキャラ感が突出してた印象。約28分。

終演後はエンディングトーク。ルーチェ、あんじゅれ、るーじゅの全メンバーとしえるの天音七星さんが参加。この日も「AJ杯」なので入場時に個人投票、退場時にグループ投票がある。グループはライブを見ていちばんよかったところに入れてね…という方式なのだが、やっぱり推しのいるグループに自動的に入れてしまうファンがほとんどではないだろうか。

開演13時23分→終演18時16分。